パニック障害の認知行動療法の利用率

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人はどのような治療をしています?

ほとんどの方はお薬のみの治療ではありませんか?

日本でもそうですが、海外のパニック障害への治療ガイドラインは、薬物療法の他に認知行動療法を加えることが推奨されています。

しかし、日本においては精神科でも認知行動療法の利用率は5%未満だそうです。

ということは、かなりの方がお薬かその他の心理療法などだけでがんばっていることとなります。

どうしてこのような状況が続いているのかなぁ、と思うのです。

・認知行動療法そのものを知らない
・知っていてもどこで受けられるかわからない
・認知行動療法以外のカウンセリングを受けている
・薬だけでなんとかなると思っている
・本を見て自分なりにやってみたがうまくいかなかった
・認知行動療法が必要ならば医師からすすめられると思っていた

など、よく患者さんから聞きます。

他にもいろいろあるのでしょうけど。

そにれしても専門である病院において利用率5%未満・・・。

これは薬物療法以外の推奨されている方法もあるということを伝えていない医療側の責任もあるような気がします。

標準的な治療が当たり前のように受けられるようになっていけば、パニック障害の方にとっても有益だと思うのですが。

できるだけこのブログで薬物療法以外の推奨されている方法をお知らせしていきますね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


体重計にのりすぎると

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本屋にいくといろんなダイエット法がありますよね。

どの時代にもダイエット法が登場して消えていきます。

楽に簡単にできるダイエット方法なんてどこにもない、とわかっていても目新しいダイエット法がメディアで取り上げられれば手を出してしまうのも仕方のないことかもしれません。

このせいか女性を中心に過剰なダイエットをきっかけとした摂食障害が多いですね。

よく言われているのは、過食したり嘔吐したりするのは
「太るのが怖い」
ということです。

太るのが怖いから体重計に一日何回ものり、太っていないかをチェックしてしまう。

この体重計に何回ものる、という行動は「太るのが怖い」という不安にさらに囚われるきっかけとなります。

体重自体は食事をとること以外でもかなり左右されます。

しかし、摂食障害の方の多くは食事のみに結び付ける傾向があるようです。

体重が増えたら「食べ過ぎ」となり、
体重の維持や減少でも「もっと」と食事制限は変わりません。

ですから、摂食障害で悩んでいる方は体重計との付き合い方を変えていくことも治療の一つとなることがあります。

体重計に乗りすぎていませんか?

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手洗いを短くする練習ばかりだと・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不潔なものが怖くて手洗いがひどい人って、自分で改善しようとしている時、どのようにしていますか?

多いのが
「手洗いの時間を短くする」
というもの。

しかし、どうでしょうか?

手洗いの時間を短くしようとしても、ある程度までしか良くならないという経験をしているのではありませんか?

実は手洗い時間を短くする、という練習だけではうまくいきません。

改善方法としては不十分です。

このように強迫性障害に対して自分で「行動療法らしきもの」をしようとすると、うまくいかないケースが多いです。

がんばっているのですが、訓練方法が不十分・間違っているために、いくら訓練しても良くならないです。

そうしているうちに「行動療法をやってもだめだ」と誤解してしまいます。

このため行動療法の専門家に相談してみることをおすすめします。

相談してみると、改善方法としてどこがどのように不十分かがわかります。

ただ日本において行動療法の専門家はあまり多くないので、粘り強く探してみてください。

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緊張しているときは何をしていますか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で緊張しやすい人って多いですよね。
さて、このような人がどうしたら改善していくのか。

改善への一歩として、緊張しているときにあなたは何をしているか?に着目してみると良いかもしれません。

例えば、
・下を向いている
・緊張を下げようとすることばかりに没頭する
・緊張していることを知られないように努力する
・ボソボソと話している
・人前を避けている
など。

このような対処はだいたい状態を悪化させます。

緊張しやすい人は緊張場面で、間違った対処をしていることが多いもの。

緊張している時にやっていることを変えていくことで、症状が改善していくことが多いです。

緊張しやすい人はその時に何をしているか?を観察してみてください。

そして、その行動とは違う行動をしてみると良いかもしれません。
逆の行動とか(周囲を観察してみるなど)。

どう行動してよいのかわからないときは専門家に相談してみましょう。

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「そういうことあるよ」という対応は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安で悩んでいる人の周囲の対応で、微妙な対応。

悩んでいる本人に対して
「私もそんなことがあった」
「そういうことあるよ」
という対応。

必ずしも悪いとは言いませんが、微妙です。

なぜかというと、
・本当に悩んでいる本人と同じ体験かどうかわからないのに決めつけているので「わかっていない」と思われる
・「みんな経験しているから大した悩みでない」と言われている気になる
ということからです。

基本的に共感していることにはならないでしょう。

当事者同士なら別ですけど。

ですから安易に周囲が本人の気持ちを分かったつもりにならないように気をつける必要があるでしょう。

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埼玉で強迫性障害の認知行動療法を受けるには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病の認知行動療法がメディアでたくさん取り上げられています。
しかし、認知行動療法が効果を一番あげているのは強迫性障害に対してです。

薬物療法と同等、またはそれ以上の効果を上げている研究もあります。

それにもかかわらず、強迫性障害の人が認知行動療法を受けているケースは少ないです。

とある強迫性障害の自助グループを開催されている人に「埼玉で行動療法をやっているところってあまりない」と言われたことがありました。

「認知行動療法をやっている」と言いながら、認知行動療法を専門としていなかったり、強迫性障害を改善した経験のない臨床心理士が多いようです。

確かに「行っている医療機関で、認知行動療法をやっても意味がないよ言われた」と言うことも少なからず聞きます。

実際に認知行動療法を行うと、ほとんどの場合は認知行動療法で改善するケースでした。

学術的にも認知行動療法が薬物療法と比べても強迫性障害への効果が遜色ないことがわかっているのにかかわらず、専門家の側がそれを知らない、技術がない、ということが起こっているのです。

強迫性障害の人で薬物療法だけで何年も費やしている人はいませんか?

そのような人は認知行動療法という手段があることをまず知ってほしいところです。

もし認知行動療法を始めようと思ったなら、そのカウンセラーが認知行動療法の専門なのか、強迫性障害を治した経験があるか聞いてもみても良いかもしれません。

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クリニックの名前について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うちのクリニックは浦和「すずのき」クリニックなのですが、結構間違って覚えている人もいます。

患者さんもそうなのですが、専門機関同士のやりとりでも、クリニック名の間違いが結構あります。

間違うところは「すずのき」の部分です。

よくある間違いケース1
・浦和「すずき」クリニック
私も鈴木という名字なのでよく間違われます。
しかも、私が経営者だと思っている人も結構いますが、私はただの臨床心理士ですので、お間違いなく。

よくある間違いケース2
・浦和「すずきの」クリニック
おしい!鈴木のイメージはおいておきましょう。

よくある間違いケース3
・浦和「すすきの」クリニック
浦和なのに札幌の歓楽街?

浦和「すずのき」クリニックですので、よろしくお願いします。

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電車が苦手な人?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はいつも電車で通勤しています。

同じ時間で同じ車両に乗る人ってだいたい同じですよね。

私と同じ車両に乗るある人がいます。

その人は電車にのると、いつも電車の窓を開けます。

寒いし、電車の音がうるさいので、だいたい別の人がたまりかねて窓を閉めるのです。

そうすると慌てて音楽を聴きだし、携帯をものすごい勢いでいじり始めます。

これを毎日繰り返しています。

もしかしたら、電車の空間が苦手なので窓を開けたり携帯をいじったりしているのかなぁと、予想しています(実際はわかりませんが)。

もしも苦手なのであれば、窓を開けたり音楽を聞いたり、携帯をいじったりする行為は、一時的な安心感は得られても、苦手意識は強くなるでしょう。

気をそらそうとすることはさらに不安を大きくさせるからです。

克服するためには音楽を聴くなどの対処をやめて、別の対処の仕方をしたほうが良いです。

間違った対処法をして、ずっと悩んでいる人なのかもしれません。

電車が苦手な方は上述のような対処ばかりしていませんか?

やっていてうまくいかない人は別の対処の仕方を学んでいきましょう。

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カウンセラーになるには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「カウンセラーになるためにはどうしたら良いですか?」と聞かれることがあります。

それは簡単です。

「私はカウンセラーです」と名乗れば良いのです。

学歴も年齢も関係ありません。

今日から開業できます。

「カウンセラー」なんて国家資格はないんですよ。

ですから詐欺まがいのところから、きちんとしているところまで相談機関は幅広いのです。

心の悩みがあった時にインターネットで相談機関を探すと、いろんなところがありますよね。

かなりの割合で心理学を学んできていないカウンセラーがいます。

「○○心理士」「○○カウンセラー」と、資格らしきものが書いてあることもありますが、お金を払って少し勉強すればとれることがほとんどです。

「臨床心理士」ではないことが多いことに気づくと思います。

どこに相談しにいったらよいかわからない人にとっては、紛らわしいと思うでしょう。

相談する前に最低限その人はどんな資格をもっているかは重要です。

その資格が臨床心理士でない場合は避けた方が無難だと思います(もちろん臨床心理士でなくてもちゃんとしている人もいますよ)。
私がいうのもなんですが、日本におけるカウンセラーの資格として、一番信用性があるのが臨床心理士だからです。

ちなみに医療機関や公的な専門機関のカウンセラーになりたいのならば、臨床心理士はほぼ必須です。
臨床心理士になりたい人は指定された大学院を修了すれば受験資格がもらえます。
興味のある方は目指してみてください。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


4月です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

昨日から4月です。

新しい職場で仕事!という方もいますよね。

次の日以降のことが心配でいろいろ考えてしまうかもしれません。

考えてしまうのは当然。

いくら考えないようにしようとしても考えてしまいます。

しかし、明日以降の不安を大きくしすぎないようにすることはできます。

そのためにはまず、何かを分析したり計画しようとしたり、解決しようとしたりしないことです。

だいたいは考えても解決しないことを、あーでもない、こーでもないと考えているもの。

明日のことで考えてもどうしようもない不安は、明日になってから考えましょう。

いや、考える前に行動して、不安なことが起きてから考えましょう。

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