臨床心理士と就職

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

就職難の時代で、なかなか正社員になりたくてもなれない方もいらっしゃいますよね。

臨床心理士もそうなんです。

これをいうと結構意外と思う方もいます。

最近臨床心理士の動向調査という、統計データが発表されました。

それによると・・・
常勤で働いている人は33.5%
常勤+非常勤は14.2%
非常勤のみ45%
無職6.9%

さて、どう思います?

臨床心理士の約半数は非常勤のかけもち。

常勤で働いていても休みの日に非常勤で働いている人も結構いるという現状。

ちなみに年収の中央値は300万円台。

医療関係者もこの数値を意外と思う人も多いんです。

下手をすると医師の次くらいの位置づけと思っている人もいるくらいです。

ですが、日本では臨床心理士の地位は高くないことが統計からわかります。

就職先がないと悩んでいる若手の臨床心理士がたくさんいます。

早く日本でも臨床心理士の地位が認められて、多くの人に気軽にカウンセリングを提供できる日がくるように、がんばっていきます。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害の対応―家族が変えた方がよいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害のご家族の方によくある、変えた方がよい対応として

「こうなったのはどうしてだろう」
と、考え続けることです。

いわば原因探しですね。

これは役に立ちません。

原因探しをすると、本人の性格や幼少時の環境、周囲のせい、などとにかく悪者探しになってしまいます。

原因探しをする心理としてはおそらく
「原因を見つけてそれを治したら、治るだろう」
ということがあると思います。

しかし、こころの病気はいろんな要因が重なっておこっています。

ですから原因を考えてもあまり意味がないことが多いのです。

それよりは
「どうやったら良くなるか」
ということに発想を切り替えた方が良いです。

強迫性障害の治療では原因探しをするよりも「何が症状を維持させているか」という維持要因を改善することにより、良くなっていくことがわかっています。

原因探しをしなくてもよくなるんです。

いえ、むしろしない方がいいでしょう。

「なぜこうなったのか?」
ではなく
「どうやったら良くなるだろう」
という発想に切り替えましょう。

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睡眠はちょっと寒い方がいい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

だんだん暑くなってきましたね。

寝苦しくなります。

そうするとあまり眠れないという方もいますよね。

気温や体温は睡眠にとって関係があるんです。

これは覚えておいてほしいところ。
人は体温が下がった時に眠くなるといわれています。

ですから寝る2時間前とかに入浴しておくと、上がった体温を下げようとするので睡眠に入りやすくなるわけです。

逆に寝る直前に体温をあげる行為はあまり睡眠には向かないといわれています。

例えば寝る前に激しめの運動をするとか。

そういう意味ではちょっと寒い方が睡眠にはいいのです。

もちろん冷やしすぎはダメですよ。

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あなたは平均以上?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつっぽくなると「自分のことを人並み以下」と自己評価が低くなりがちです。

しかし、心理学的実験からは勉強、スポーツなど色んなジャンルで「自分は平均以上」と思っている人が多いという結果が出ています。

これを「平均以上効果」といいます。

自信家の人は要注意です。

ある心理学実験からは、実力のない人ほど自分の実力を客観視できない、というデータが出ています。

勉強なりスポーツなり仕事なりをやり始めて、少しずつ結果を出してくると自信がつきますよね。

「自分はできるんだ」と自信過剰になってしまう人っていません?

それは「平均以上効果」なのかもしれません。

そういう人はあまり好かれないようですし、あとで壁にぶつかるようです。

自信がない人からみれば、自信がありそうな人はうらやましいと思うかもしれません。
しかし、自信があるという「思い込み」かもしれませんので、ケースバイケースですね。

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不安が伝わっていると思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「自分の緊張が人に伝わっている」
と思って不安になる人がいます。

「自分が不安そうにしている」
「赤面しているに違いない」

こんな風に考えてしまいます。

そのように考えると下を向いたり、顔を隠したりとすることあります。

そうすると周囲が見えていないのでさらに不安になります。

悪循環ですよね。

この悪循環に気づいたら・・・
①本当にそのように人が思っているか、考えを検証する
②本当に周囲がみているかを検証するために、目の前の人がどこをみているか検証する
③その結果どう思ったかを検証する

をやってみるとよいかもしれません。

自分の勘違いかも・・・と思えるところがあることもあります。

心当たりの人は一度検証してみてください。

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7月病?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よくよく考えたら今日から7月ですよね。

4月から新しい環境になった人はそろそろいろいろ変化が出てきている人がいるでしょう。

よく5月病なんていって、5月が危ないといわれていましたが、そうでとも限りません。

企業にもよりますが、4月入社で研修期間にはいり、そこで理想と現実とのギャップを感じている人が、今くらいの時期に悩みを抱えやすい・・・と言われているようです。

よくよく考えるとこういうことって、年中あるような気がしますが・・・。

あまり気にしすぎてもいけませんが、こういう時は心身の変化に気づいていくことが、心の病気の予防必要です。

対策としてはいろいろあると思いますが
・一人で悩まないこと
が、結構重要なんじゃないかなと思います。

身近な人やそうでない人も含めて様々な意見を聞いてみるとよいかもしれません。

一人で悩んでも同じところをグルグルまわっているひとは特に。

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心穏やかにいるためには③

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の続き。

自分の考えていることを観察するときのコツは「良い」「悪い」「正しい」「正しくない」と判断しないようにすることです。

できるだけ状況を認識するだけにして、判断をさけるのです。

判断しているときは心が浮き沈みします。

また「こんなことを考えてはいけない」ということも避けます。

「判断してしまった自分はダメなやつだ」は「判断」です。

なかなか判断しないって難しいものなんですよね。

どうしても判断したくなる。

白黒判断するべきだ、はっきりしないとなんとなく不安、となるかもしれません。

しかし、そうしてきて本当によかったですか?

判断しなくても物事がすすむことはたくさんあります。

ただただ「見ただけ」「考えただけ」「感じただけ」に収めておきましょう。

ちなみに常に判断しないでいられることは不可能です。

判断していることに早めに気づき、浮き沈みを小さくしていいくようにした方が良いでしょう。

ここまで読んで「難しい」「こんなとことなんかできない」という「考え」「判断」が出てきたら、「そんな風に考えているんだな」とそのままにしておきましょう。

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心穏やかにいるためには②

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の続き。

心が揺れ動いているときはいろんなことを考えています。

まずはそれをとらえるのが第一歩です。

そのためには自分の気持ちを客観的に観る練習をするとよいかもしれません。

今自分が何を考えているのか、というのを観察します。

「~と考えた」「~という考えをもっている」

とつけると、やりやすいかもしれません。

ちょっと、客観的にみれませんか?

「自分は嫌われている」から「自分は嫌われている、という考えをもっている」
とすると。

自分が考えていることと距離をとることにより、いつものパターンから抜け出しやすくするのです。

余裕があれば、ノートに書きだしてもいいかもしれません。

書いていると「あれ、考えすぎかな・・・」って思うこともあります。

カウンセリングの中でも、考えていることを書いてきてもらうことがよくあります。

それには客観的に自分の考えを振り返る目的もあるのです。

「こんなことやっても意味がない」「私にはできない」・・・と「考える」かもしれませんが、やってみることが大切です。

次回、考えを客観的にみるときのコツについて書きます。

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心穏やかでいるためには①

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人間、誰でも普段から気分の浮き沈みに悩むことがありますよね。

こういう時
「どうやったら心が穏やかでいられるか」
「どうやったらプラス思考でいられるか」
と考えて、本を読んだり、そのようなセミナーみたいなものにいく人もいるでしょう。

しかし、そんな簡単にそのような状態にはなりません。

「心を穏やかにしよう」
と必死でもがいているということは、
「自分は穏やかでない」
と繰り返し言っているようなものなので、さらに望む方向にはいきません。

ではどうやったら心が穏やかでいられるのか?

まずは、心は穏やかなこともあるし、そうでないこともあることを認めることです。

これが難しい。

嫌な気分しか感じられないのに、もう少し気分が良くなりたいというのはごもっとも。

しかし、そのようにしていると上述したように悪循環になります。

「穏やかでいるためのコツは、穏やかにしようと思いすぎないこと」
となりますが・・・そんなこと言うとがっかりしちゃいますよね。

それでも今よりも平穏でいられるためにはどうしたらよいか、だれでも知りたいものです。

そのコツについて次回以降書いてみたいと思います。

ちなみに「心が平穏になれる3つの方法!」と、自己啓発の本のタイトルにありそうなおいしい方法(そんなおいしい方法なんてないと思いますが・・・)ではないので、軽い気持ちで見てください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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イライラしているときは自分のことを知るチャンス

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人にイライラする時ってありますよね。

いろんなところで言われていることですが、人にイライラしている時って自分の気持ちを知る絶好の機会でもあります。

イライラしているということは、
自分が「こうしてほしい」「こうあるべきなのに」
と思っていることと違うことを人がしているものです。

ということは「こうしてほしい」という自分の気持ちがわかります。

「こうしてほしい」「こうするべきだ」ということに自分のクセ・価値観が混じっています。

なかなかこのクセ・価値観に気づかないものです。

イライラしているときは自分の基準が正しい、合わせるべき、と考えています。

それではなかなか他人とうまくやっていけません。

だから自分の気持ちに気づくと、自分が変えた方がいい点、相手に求める点が見えてきて、結果的にイライラが減らせるかもしれませんね。

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