不安を克服するプチ練習

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今いろんなところで取り上げられている話題。

みなさんはもう見ましたか?

アメリカ人の母親が13歳の息子にスマホをプレゼントした時の契約書。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

中身については賛否両論あるようですが大人な意見としては賛成される方が多いのでは。

子ども側からすれば「うっとしい」の意見の方が多いとような気がしますが。

しかし、これを守るとしたら大人も「難しいなぁ」と思った人いません?

私が注目したのは14番の「時々スマホをおいて外出する」ということ。

スマホがないとわかるとパニックになる人っています。

その人はすでにスマホ依存となっているのです。

あとパニック障害や社交不安障害の人が電車に乗る練習をする時。
スマホを見るなどして気をそらすのは症状を悪化させるためやめてもらおうとすると、
「不安がなくてもスマホ(携帯)なしで、電車の中でどうやって過ごしていいかわかりません」
という意見。

若い世代ほど多い印象。

一昔前は患者さんから言われなかった意見でした。

こういう時代なんですねぇ。

ただ強迫性障害、パニック障害、社交不安障害などを克服するために不安に直面してもらう練習をしてもらうのですが、スマホを持ち歩かないことって、不安に慣れるってどういうことがわかるプチ練習になるんじゃないかなぁって思いました。

最初はきついのですが、時間が経つにつれ楽になってきます。

その時、どんな風にしたら楽になる時間が早まったかとか自覚できると、ほかの不安を克服するヒントになります。

「スマホなし不安」に直面する練習をしてみては?

こちらの記事もご参考に
・スマホと不潔恐怖
・スマホ中毒になっていません?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


パニック障害で知っておきたいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夏もそうですが、冬の電車は暖房がついて「モアッ」とした嫌な空気を感じます。

パニック障害の人は苦手な人もいますよね。

しかし、避けていてはいつまで経ってもパニック障害を克服することはできません。

よく「薬が効いてよくなったら乗ろう」と思っている人もいますが、結局電車に乗って大丈夫かどうかは乗ってみなければわかりません。

ですから
「不安がなくなったらやりたかったことをしよう」
だと、薬で治療しようがカウンセリングをしようがやりたいことができることはありません。

パニック発作で「死んでしまうのでは?」と思っている人がいますが、命にかかるようなことはありません。

つまり、パニック発作は不快ですが危険なものではないのです。

それでも怖いものは怖いので、なかなか勇気がでないのももっともなことですが。

少しずつできることからやっていきましょう。

また発作がおこって救急車を呼んで病院にいっても、休んで終わりっていう経験をもっている人もいると思います。

なぜ休ませておくだけにするかというとパニック発作はそのままにしておいても必ずおさまるからです。

これは覚えておかなくてはいけない知識の一つです。

別に病院のスタッフが手抜きをしているわけではないので・・・。

あと気をつけなければいけないこととして過呼吸が起こったときは、間違っても紙袋などを口に当てることをしてはいけません。
このやり方は現代では命にかかることがあるのですすめられていません。
気をつけましょう。

こちらの記事も参考にしてください
・過換気症候群かな?と思った時の対処
・パニック障害のカウンセリングはどんなことをするのか?

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摂食障害とダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今年も一週間経ちました。
正月気分も少しなくなってきた方もいますよね。

年末年始にいわゆる「正月太り」をした人も結構いるのではありませんか?

この季節になると出てくるのが「ダイエット本」。

新しいダイエットが出てくれば、その度に売れます。

私の知人の間では漢方がはやっています。

しかし、知っていました?

〇〇ダイエットとついているものをやっても9割は5年以内にリバウンドするという研究結果を。

効果あるとうたわれている漢方を飲んでいる知人でやせた人はほとんどいません。

やせたと言っている人は漢方の使用だけでなく運動したりほかのことを基本的にはやっています。

〇〇ダイエットは長期的にはほとんど効果がないのがわかっています。

たとえダイエットに成功しているように見えても、ダイエットに囚われ摂食障害になっていく人がたくさんいます。

摂食障害はダイエットがきっかけで、という人がかなり多いのです。

身体的に問題がありやせなければいけない場合でも〇〇ダイエットという、一時的なものをするのではなく、長い間続けられるようなものをやらなくてはいけません。

いわば生活習慣を変えていけるようなものでなければダメなのです。

そんなことをいってもやはり「痩せている方がよい」と思うのは日本にいる以上仕方がありません。

そのようなことがマスコミに流れていますからね。

やせたいと思うのは当たり前なのです。

しかし、摂食障害で悩んでいる人は痩せたいという思いが強いあまり過食や拒食になり、一日中食べ物やカロリーのことばかり考え、人生を台無しにしてしまうのは、望んでいないはず。

過度なダイエットという呪縛から解き放たれ、自由な生活を手にいれましょう。

呪縛が強い人は専門家にご相談を。

関連記事
・産後のダイエット
・過食症の治療はどんなことをするかについて

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休職していた人が復職するときの状態

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で休職している人が職場復帰する人もいますよね。

きちんと復職できる状態でしょうか。

復職前にチェックです。

・出勤と同じ時間に起きられている
・日中活動できている
・業務に必要な作業を集中して取り組める
・業務時間内はそこにいることができる
・病気への対処法を知っている
・どうして心の病に陥っていったかを振り返り対策を立てている
・問題なく通勤できる

最低限はできていてほしいところです。

どうでしょう。

自信がない人もいるのではありませんか?

職場にリハビリプログラムみたいなのがあるところもありますが、基本的に職場はリハビリの場ではない、という認識が必要です。
職場は心の病気に理解がある人だけとは限りません。

「時間短縮勤務から始めるから、しばらくはゆっくり起きて出勤しよう」
ということでは明らかに準備不足でしょう。

また「無理をしないように」と言われていますが、本当に全く無理がきかない状態なら職場復帰は難しいです。

心の病気に陥ったときに「無理しないでやすんでください」と言われて、本当に休むことしかしない人が陥りがち。

自分から積極的にどうやって復職をしていったらよいのか、何をどうやればよいのか知識を得なくてはいけません。

医療機関でただ薬をもらっているだけでは不十分。

「休職中は図書館に」だけではダメです。

きちんとリハビリをして心身共にある程度回復してから職場復帰しましょう。

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明日の仕事が憂鬱な時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

もううちのクリニックではオープンしています。

今年はまだまだ休みのところが多いみたいですね。

しかし、ゆっくり休みすぎると逆に仕事に行きたくない!と思う人が多いようなので注意が必要です。

連休があったときに毎回このブログでも書いていますが、仕事始めが近づいたら起床時間を少しずついつもの時間に戻していくことが大事です。

月曜から仕事の人は土曜くらいから休みだからといってずっと寝るのはよしましょう。

休みボケは少ない方がいいですからね。

あと仕事が嫌だなぁって思っている人は、休み中に頭で仕事のことに取り組まないことが大事です。

「あ~、あの仕事もしなくちゃなぁ」
「あの人とかかわらなくちゃいけないのか」
など。

特に考えても仕方のないことは。

さらに憂鬱になって当日もっとつらくなります。

ましてや休職している人が一月から復帰する場合はなおさらです。

これができていないなら、もしかして準備不足かもしれません。

当てはまる人は気をつけてくださいね。

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おみくじに見る心理

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

新年いかがお過ごしですか?

初詣に行っておみくじ引いた人もいますよね。

私もいつもひいていますが、どんな結果でも
「地道にやっていきなさい」
ということが書いてあるような。

良い時は欲張りすぎず周囲に感謝して自分を戒め、悪い時は悪いなり地道に努力していき自分磨きに精進する、ということなんだろうなぁと。

まぁ、もっともなことかなぁといつもしみじみ思います。

これはどんな人にも、どんな状況にもあてはまります。

誰にでもあてはまる文章を「バーナム文」といいますが、占いはこの代表です。
詳しくは下の方にある関連記事を読んでみてください。

占いでもなんでも人を幸せにするものであれば何でもいいのではと思いますが、一応この心理学の原理を知っていると、悪徳な占いにはひっかからずにすみます。

一般的なおみくじにはそれほど変なことは書いていない印象です。

地道に今の苦悩に囚われなくなるよう一歩ずつ前にすすんでいきましょう。

占いの心理に関することに興味がある方はこちらの記事を参考に
あなたの性格言い当てます

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今年もお手伝いします

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

新年あけましておめでとうございます。

元旦なのにバタバタしている私です。

なぜなら今日埼玉に帰ってきたからです。

こういうのもなんですが、実家よりも自宅の方が安心します。

長い間離れていたせいでしょうか。

私は住み慣れるとだいたいそこの土地の方がよくなってきます。

私はこれまで10回以上の引っ越し経験があります。

様々な地域に住んで思うのですが、新しい土地に「ないもの」を求めると不適応を起こしやすくなります。

新しい土地に「あるもの」を見つけていくと、適応しやすくなる・・・と私は思います。

これは会社、人間関係、さらには自分に対してもそうなのかもしれません。

「ないもの」を新しく作り出すことも大切ですが「あるもの」を今一度大切にしてみてください。

「今の状況で私には何もない」と思う人もいますよね。

そんな人でも自分に中にある「資源」はあるものです。

悩んでいる人が少しでも充実した生活が送れるよう、お手伝いをしていきます。

今年もよろしくお願いします。

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親戚などの集まりでふれられたくないことを聞かれたら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大みそか。

今年も最後ですね。

ゆっくりされている方、仕事で忙しい方、過ごし方は様々だと思います。

私はいうと、親戚などの集まりなどに顔を出しています。

こういうときの会話って気をつかうことありませんか?

学業や仕事、プライベートのことを聞かれると嫌な思いをする人もいますから。

自分も昔なかなか進路が決まらなかったときは、こういう集まりで「来年どうするの」と聞かれるのがなんとなく嫌でした。

それでもとりあえず顔を出すようにしていたら、なんとなく流せるところは流せるようになりましたけれど。

最近では暗い話はネタにするようにしています。

どうしても出なければならない親戚同士の集まりでどう対応していいかわからないときはある程度対応スキルを磨いておくとよいのかもしれません。

また、自分が触れられたくないと思っている話題って、必要以上に敏感・被害的にとらえてしまう傾向があります。

これは考え方の癖をふりかっていくとよいでしょう。

さて、今年よい方向に向かっていった人も、停滞気味の人も来年は少しずつうつや不安にとらわれない生活にしていけるよう一緒に考えていきましょう。

よいお年をお迎えください。

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田舎暮らしはストレスがない?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は休暇に入り、久しぶりに帰省しています。

故郷以外の生活の方が長いので、帰省するたびに風景が変わっていることを実感。

私の故郷はかなりの田舎です。

田んぼや畑の中に自宅があります。

時々
「田舎に住んでいるとストレスがたまらないから心の病気にならない」
と思っている人がいますが、そんなことはありません。

どんな地方にいってもストレスがたまることはあるし、心の病気になる人はいます。

以前テレビで某有名子ども向け塾を主宰している代表が
「子どもは緑や自然の中で育つと我慢強くなる」
といっていましたが、まぁすごい偏見だなぁって思います。

私は全く我慢強くないですしね。

すぐにへこたれます。

都会暮らしの人が田舎にいったら心の病が治るだろうと思い引っ越しされる方もいますが、あまりおすすめはできません。

その土地が合えば病気の種類によっては好転のきっかけになることはありますが、良い結果となることは少ないと思います。

他の部分での環境調整や解決にきちんと取り組む方が回復につながりますから。

「田舎はストレスフリー」
という考えをもっている人は注意した方がよいですよ。

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再度年末年始のお知らせ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

年末年始の営業日のお知らせです。

28日で今年のカウンセリングは終わりました。

クリニックは29日までとなります。

年始はカウンセリング、クリニックとも4日からです。

このブログは年末年始も時々更新しますので、お時間がある人はのぞいてみてください。

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