心の病気は休んでいても良くならないことが多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気になった時に
「ゆっくり休もう」
と良く言われます。

本当に良くなるの?って思ったことありません?

もちろん身体の疲れは休まないと治りません。

しかし心の疲れは身体を休めるような休み方をしてもとれるとは限らないのです。

悩んでいる時にただただゴロゴロしていると嫌なことばかりが浮かんでもっと疲れてきます。

こういう時はうつや不安があってもちょっと動いてみることが回復につながります。

「そんなやる気がでない」
と思うかもしれません。

やる気が出ない→動かない→うつや不安を考え続ける→不安定になる→やる気が出ない・・・の悪循環にはまります。

この悪循環から抜け出すためにはやっぱり動いていくことが必要です。

何をやればいいかは人によって違いますが
「これくらいなら試してみてもいいか」
「好きだったけど、やらなくなっていた〇〇を、もう一回やってみようか」
「とりあえず散歩にいってみようか」
「とりあえず植木に水でもやってみようか」
などなど、できそうなところから動いてみるといいと思います。

その時にうつや不安がおそってきてもできるだけやることがコツです。

特に強迫性障害やパニック障害、社交不安障害など不安を主としている人は休んでいるだけではあまり治りません。

休養が必要なことがありますが(特に急性期といわれる時期)、1~2ヶ月休んであまり変わらない時は、動いてみましょう。

でもよく「無理せずやすみなさい」と言われているし、本当にそれでうつや不安が良くなるの?って思った人はこちらの記事も参考にしてください。
・うつ病の認知行動療法のおすすめ本ー行動活性化ー
・うつ病と認知行動療法

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


埼玉でパニック障害の認知行動療法を実施

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

埼玉は今日も暑かった・・・。

パニック障害の人はこの暑さが怖い人と思う人がたくさんいます。

埼玉であればこの暑さのなかでパニックを克服しなくては大変です。

パニック障害の人はパニック発作を恐れます。

とても怖いですからね。

知っている人もいると思いますが、パニック発作は危険なものではありません。

ものすご~く不快ですけど。

心臓がバクバク、息苦しさが強くなると
「死んでしまうのでは?」
「おかしくなるのでは?」
と考えてしまいますよね。

しかし、死んでしまうことも、おかしくなることもありません。

薬を使用しなくてもいつかはおさまります。

パニック発作は不快なものですが、危険なものではないのです。

それでも
「理屈ではわかっていてもやっぱり怖い」
となりますよね。

そうなったら危険ではないことを体験してみることが必要です。

理屈であーでもない、こーでもないと考えても、納得はしないと思います。

やっぱり体験を通して「危険なものではない」ということを実感しなくてはいけません。

その体験に仕方を学ぶのが、認知行動療法の一つのやり方です。

発作が起こったときに、気をそらすのではなく、薬を飲むのではなく、避けるのではない方法を学ぶことによって、発作への恐怖感が少なくなっていきます。

夏はパニックの人が苦手な人が多い季節。

引きこもっていても治りません。

治して楽しい夏にしていきましょう。

・パニック障害から脱しましょう
・パニックなって外出を控えてはマズイ
・乗り物が苦手な人がやってはいけないこと

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失敗したら許してあげましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

運動を毎日する、不安なことに挑戦するなど嫌だなぁと思うことに挑戦して失敗した場合。

「こんなんじゃだめだ。なんて自分はダメなやつなんだ。もっとちゃんとやらなきゃだめじゃないか」
と自分に厳しくします?

それとも
「まぁ、仕方ないか。こういう時もあるさ」
と、失敗した自分を許してあげます?

どっちの方が「次はちゃんとやろう」と考え行動すると思いますか?

心理学の実験では失敗した自分を許した方がやる気を起こさせ、次にちゃんと行動する結果となっています。

自分に厳しくした方が良いように見えますが、確率論的には逆であるということ。

どうやら自分を許してあげた方が罪悪感が少ないので失敗したという事実を認めやすく、なぜ失敗したかを考えやすくなることにより、次の成功につながりやすい、ということらしいのです。

特に自分を責めたあとに
「自分は最低なやつだ」
とやけになってしまうタイプは自分を許すことでうまくいくみたいですね。

だから自分にも他人にも
「ダメなやつだ。反省しろ~」
と責めるのは逆効果になるということ。

反省するにもまずは他人にも自分にも受けれいれてもらってからがいいですよね。

思い当たるふしがある人も多いのでは?

ただし、許してばかりいてず~っと失敗している人は注意してくださいね。

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スマホ依存のテスト

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は夏休み中の携帯電話へのメールがゼロ(迷惑メール以外)。

電話での会話もゼロ。

そもそもスマホをもっているのを忘れてしまう。

夏休み中に限りませんけどね。

よっぽどさみしい奴だと思われそうですが・・・。

用事があるときは会って話すのが好きなのです。

また夏休みはネットから離れた生活をするのもいいものです。

スマホを買ってもあまり使うことがない私ですが、世の中は「スマホ依存」が注目されていますよね。

どれほど自分がネットに依存しているか?の簡単なテストができるサイトがありますのでご紹介します。

ネット依存テストがあるサイトはこちら(久里浜医療センターのサイトにいきます)

私は当然のことながら全く問題ありませんでした。

みなさんはいかがでしたか?

ネットによって実際の対人関係が希薄になったり、生活リズムが崩れたりしていると問題です。

依存度が強い人は、夏休み中だけでもスマホをやめてみませんか?

だいたいの人は数日で慣れると思います。

あんまり年寄りくさいこと言いたくないところですが・・・ネットのつながりも大事ですが、リアルな人間関係のつながりを構築することの方が大事ですよ。

だからこのブログを見るのもほどほどに、となってしまいますが・・・。

そんな人は夏休みが終わってからまた見てください!

ネットを離れてみようかな・・・と思った人は離れる前にこちらの記事も参考にしてください
不安を克服するプチ練習
メールはすれ違いやすい

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お盆の営業日程

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

毎年のことながらお盆時期の営業日時のお知らせです。

お盆は通常通り営業しています。

毎年お盆時期に休みはありません。

カウンセリングも医師の診察もやっています。

いつも土曜日の予約がいっぱいなので、お盆時期が休みだからカウンセリングを受けたい!という方は来てみてください。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


カウンセラーは悩まないのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

こういう仕事をしていると
「カウンセラーの人って悩まないんですよね」
「悩んだとしても解決策がすぐわかるんですよね」
と言われることがあります。

大きな誤解です。

悩みますよ。

どう解決して良いかわからないことだって多々ありますよ。

人間悩みからは逃れられないものです。

がんばったって報われるとは限らない。

何もかもうまくいかない!って思うこともある。

これはカウンセラーだろうがみんな同じ。

心理学のスキルを身に着けていたとしても。

ただ心理学のスキルは悩んだ時に抜け出すためのヒントはくれます。

実行しなきゃいけないので楽なヒントではないことが多いような気がするのですが・・・。

だから「悩まない」を目指すのではなく
「悩んでもなんとかなる」
を目指していくことをおすすめします。

悩んでばかりの人はこちらの記事を参考にしても・・・悩みますけど参考にしてみてくさい
なにもかもうまくいかないと思った時
考えるな!感じろ!
悩み続ける時は

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摂食障害の家族向け書籍

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回は書籍のご紹介。

対象は摂食障害の「家族」向け。

「摂食障害は親の養育態度が原因」という全く根拠のないことを書いてある本ばかりの中、まともな書籍を発見。

意外にきちんとした家族向けの本って少ないのです。

家族で支える摂食障害 原因探しよりも回復の工夫を
伊藤順一郎 編
保健同人社

認知行動療法や対人関係療法の本ではなく、家族が摂食障害に直面した時の基本的な知識・対応について書かれています。
・摂食障害の家族による座談会
・過食は止めた方がよいのか?
・どこに相談にいったらよいのか?
・相談する時のポイントは?
・下剤への対応は?
などなど。

読みやすい本です。

これから知識をつけようとしている人には良いかもしれません。

逆に結構知識がある人には物足りなく感じるかもしれません。

良くも悪くも基本的なことが書かれているので「実際のところは・・・」という部分にやや弱いかも。

専門家に相談しながらがベターです。

また家族にできることが書かれているだけなので、どのような治療をしたらよいかまでは書いていません。

相談しに行った先で「摂食障害になったのは家族のせい」って書籍に書いてあることとは逆のことを言われる可能性もあります。
日本では科学的根拠に基づいた治療が広まっていないので・・・。

そうなったら「これからどうすればよいか?」を考えてくれるカウンセラーを探しに行った方がよいと思います。

興味のある方は参考にしてください。

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外出の時に確認ばかりしてしまう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

少し早目の夏休みをとっていました。

これから夏休みの人もいますよね。

夏休みといえば遠出。

遠出をしようとすると、戸締りが気になる人いますよね。

ガス、窓、玄関ドア、電化製品のコンセントなどなど。

私も気になることが多々あります。

よくあるのは「全く鍵をしめた記憶がない」というもの。

普段からやっていることは自動的に行動してしまい、記憶がないのです。

こういう時に私は戻って確認はしないようしています。

頻繁にあるので不安になってもほっといているのです。

気になりすぎて確認のために自宅を出るのに何十分と時間がかかるようですと強迫性障害といわれるようになります。

以前も書きましたが遠出の時は不安になりますが、良い練習のチャンスでもあります。

不安だからといって何度も確認したり、家族に確認してもらったりしていると、症状はひどくなります。

「ちゃんと鍵をしめた感覚がない」

と思ったとしても、確認してはいけません。

「一度くらいいいだろう」

と思っていると、はまりますので一度でも確認はダメです。

もちろん確認強迫で悩んでいる人のみの話ですが。

確認強迫の人で遠出をする人は思い切って練習してみてください。

強迫性障害の人はこちらの記事も参考にしてください
強迫性障害の種類について
確認強迫と車の運転

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出身でイメージがつけられる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

県外の様々な病院で仕事をしていたため引っ越しが多かった私ですが、埼玉県民になりしばらく経ちました。

埼玉は居心地がよいので住み着いています。

そんな私の出身は青森県の六戸町というところです。

のどかなところです。

名産は
・長いも
・にんじん
・しゃもろっく(鶏)
など。

何年か前から「大玉にんにく」とアピールしている看板が。

そんなににんにく作ってたかな・・・。

高校卒業後はずっと故郷を離れています。

県外に出ると噂には聞いていたのですが、青森県出身というだけでイメージが作り上げられるような。
例えば・・・

・スキーがみんなできる(太平洋側は雪は少ないのでスキーをやらない人も多いのです)

・冬になると2階から外出する(テレビの見すぎです)

・青森では夏でも半袖はいらない(さすがに長袖は暑いです)

・肌の色が白い(私が白いだけです。色黒の人もいます)

・無口(うるさい人もいます。津軽海峡冬景色のイメージ?夜行列車ではみんな無口でしょう)

・酒が強い(好きですがすぐに赤くなり、強くはありません)

・粘り強い(自信はありません・・・)

・素朴で良い人(そういうイメージにしておいてください!)

血液型と同じで出身県でその人の背景・性格・イメージが作り上げられやすいようです。

〇〇県出身といっても人間いろいろですので、イメージの持ちすぎはご注意を。

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過去のことが今の症状の原因か?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリングではあまり過去の事は聞きません。

根掘り葉掘り聞いても意味がないからです。

よく「過去の親子関係が現在の症状に影響する」という理屈が広まっていますが、全く科学的根拠はありません。

たとえ過去に色々あった人であっても、一つの要因ではなく色んな要因で症状は出現します。

また、そのような理屈に基づいたカウンセリング方法が有効であるという根拠は乏しいのです。

だから私は過去のことは最小限しか聞きません。

これからの治療に必要な情報を得るため過去のことを聞くことはありますけどね。

ただ過去のことが現在の症状の原因になっている、という理屈は魅力的な側面があります。

だいたい両親のせい、となり安心できるのです。

「自分のせいじゃないんだ」という安心感がある方が多いようです。

そうなるとどんどん先祖を責めて「家族病理だ!」なんて「病気」を作っていくことになりかねません。

誰かを悪者にすると一時的な安心感は得られますが、現在の問題は解決しません。

もちろん自分を責めても解決しませんよ。

まぁ「この症状の原因はなんですか?」の問いに
「いやぁ、実はいろんな要因があってわかんないですよ」というより
「親子関係が原因なんです」
って言った方がウケは良いような気がしますけど・・・根拠がないものを「そうだ!」というのはどうかなと私は思うのです。

大事なのは「これからどうするか」です。

過去につらいことがあったとしても過去は過去で受け入れ、囚われないことで未来が開けてきます。

思い当たる人は「これから」に目を向けていってみてはいかがでしょうか。

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