人は失いたくない気持ちが強い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

洋服を買いに行くと
「これ新作なんですよ」
「人気なんですよ」
「ぴったりなサイズですよ」
と言ってくることよくありますよね。

う~ん、と渋っていると
「これ人気であと一点なんですよ」
「次にいつ入ってくるかわかりません」
と言ってきませんか?

お決まりのパターンですよね。

どうしてみんな同じことばかり言うのだろう。

売ることばかり考えているようにしか思えないんですよね。

この会話のパターンは
「希少性の原理(手に入りにくいものほど魅力が上がる)」か
「損失回避」という人の特性を利用した会話になっています。

人は利益を得るよりも損失を回避したいという心理的な傾向があります。

「人気」「ぴったり」
という利益を得るより
「売り切れそう」
と買うチャンスを逃してしまう損失の価値を高くみるのです。

洋服屋さんのお決まりのパターンなので、こういう接客をされるとがっかりしちゃいます。

ただこの理屈を利用する手もあります。

「これをすると月に1000円節約できるよ」
というより
「これをしないと月に1000円取られ続けるよ」
と言った方が、相手は動いてくれるかもしれません。

説得の心理テクニックとして使えるわけです。

使い方によっては役に立つ原理なので使ってみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


赤面してしまう人の思い込み

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

赤面してしまう時ってありますよね。

恥ずかしいなぁって時とか。

「赤くなってるよ」って言われた経験はありませんか?

それからだんだん「赤くなっているのでは?」と不安になり、赤面を隠すようになるとつらくなってきます。

赤面恐怖ってやつです。

赤面恐怖の人は陥っている人がよく思いがちなことを3つ。

①自分がいつも赤面していると思い込んでいる
「顔が熱くなっている感じがするから、赤くなっているハズです」と答える人が多いのです。
実際赤くなっているかを確かめる必要があるでしょう。

②周囲が赤面に気づいていると思い込んでいる
実際にはいわれていないことを想像しています。
だいたい相手の表情をきちんと見ていないことが多いので、相手のどこをみるかなど検討する必要があります。

③周囲は赤面している自分を見て変だと思っている、と思い込んでいる
これも言われていないことを想像して不安になっています。

赤面を避けるために顔を隠すようなことをすると、怪しげな行動になるので実際に注目を浴びてしまうことも。

赤面恐怖の人がこの3つを「思い込み」といわれると納得いかない人もいると思います。

「人から言われたこともあったし、周囲はなんかよそよそしい感じがするし」
と。

しかし実際にどうかは確認できていないことがほとんどです。

一つ一つ実験をして確かめてみるとその考えも変わってきて、赤面がそれほど怖くなるなるものです。

実験の方法を認知行動療法などで提供しているので興味のある人はご相談ください。

赤面で悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてください
・「変だと思われている」と感じたら
・サプリメントで緊張はなくならない
・人前での自己紹介―苦手な人がやってはいけないこと

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


いつまでも悩みっぱなしの人の特徴

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

あーでもない、こーでもない、と考えている時。

私も良く考えますよ。

そんなに悩みってなくなりませんからねぇ。

「これで悩まない」「これでストレスがたまらない」なんて本ってたくさんありますけど、そんなことってありえません。
本のタイトル騙されないようにしましょう。
そこにあなたの求める答えはありません。

悩んでいる時はそういうのにすがりたくなるのもまた人間なのですが。

私たちができることの一つは少しでも役に立つ考え方にもっていくことです。

悩んでいる時ほどほとんど何も役にたっていないことが多くありませんか?

考えても役に立たない時の特徴は・・・

・考えていることが抽象的
「自分は何をやってもダメ」「今後どうなるんだろう」など。

・「なぜ」を考える
原因をさぐってもせいぜい自分か他人を責めるだけ。
「原因がわかったら悩みが解決する」という考え方は心の問題では全く役に立たないところか、考える時間をいたずらに増やすだけ。

・行動より考え込むことを優先
考え込むこと優先している時は、現実に直面することを回避していることが多いもの。
何も決められず結論は先送りになり考える時間がさらに増えます。

ただし、考えることのすべてが悪いわけではありません。

考えることが役にたっている時の特徴は・・・

・考えていることが具体的
「具体的に何が問題なのか」「現在何がおこっているのか」など。

・「どうやったらいいか」を考える
「具体的に何をやるか」など

・考え込むより行動優先
いくら考えても行動に移してからでないと結果はわかりませんからね。

上記の特徴を頭にいれておき、役に立たない考え方に気づいたら早めに役に立つ考え方・行動にもっていきましょう。

考え込んでしまうクセのある人はこちらの記事も参考にしてください
・失敗して落ち込んでいる人へ
・考えるな!感じろ!
・悩み続ける時は

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


あなたの病気はうつでないかも・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日から都内で認知療法・行動療法の学会が開かれています。

日本で認知行動療法をやっている医師や臨床心理士の多くが集まっています。

今週末は全国で認知行動療法の専門家が不足しているのでは。

さて今日話を聞いてきたことの一つが双極性障害。

躁うつ病といった方がピンとくる人もいますよね。

躁状態(元気になって浪費したり、寝ないで働いていたり、いろんなところに電話をかけたり、活動的になったり、急に海外行くっていいだしたり、ちょっとしたことでイライラして周囲と喧嘩したり)とうつ状態を繰り返す病気です。

元気になったと思い込んでいる時期に色々とやりすぎてうつ状態になるなどします。

うつといっておきながら、急に元気なって動き出したと思ったらまたうつになるって人いませんか?

うつ病と診断されてなかなか良くならない人、何度も再発を繰り返す人の何割かは双極性障害ではないかと言われています。

うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んでいると悪化することがしばしば。

また躁状態の時を「以前の元気な状態が本来の自分」と誤解していることが多いのも特徴です。

うつ病の治療をして良くなった、と思っていたら躁状態でそのままでいると大抵悪化します。

しかもうつでも躁でもない状態が半分をしめるといわれているので治ったって思いこんでしまいます。

ですからうつ病と同じような治療をしていてはいけないのです。

元気になったり、うつになったりを繰り返している人は、そう状態のエピソードがなかったか振り返ってください。

もしあったとしたら主治医に相談してみましょう。

双極性障害の場合は薬物療法をやったうえで、認知行動療法も有効であるので自分でやれることがあれば・・・という人はカウンセリングを受けてください。

躁状態ってどんな状態?って思った人はこちらの記事も参考にしてください
・躁状態は注意
・躁状態のエピソード

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


失敗して落ち込んでいる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安なことに挑戦しよう、嫌なことを克服しよう、と思って挑戦してもうまくいかなことがあるものです。

そんな時に思い出すとちょっと良いかもしれない言葉。

失敗とは転ぶことではなく、起き上がらないことなのです
Mary Pickford

女優さんの言葉です。

挑戦すれば失敗はあります。

失敗したくなかったら動かなければ良いのですが・・・それはそれで苦痛ですよね。

つまらない生活になります。

何回か失敗して落ち込んでも、また起き上がることができればOKなのです。

カウンセリングでも失敗しない方法(悩まない方法)ではなく、失敗しても自分で起き上る方法(自分で対処できる方法)を伝えています。

そんなこと言っても失敗すれば絶望感を感じて
「何もかもうまくいかない」
「自分の人生良いことなんてない」
「お先真っ暗」
と考えるかもしれません。

失敗とはあくまでもプロセスであって結果ではない!と考えてみましょう。

絶望する必要はありません。

結果は出ていなので(結果は出ているという思い込みはあるかもしれませんけど)。

失敗の反省は必要かもしれませんが、立ち上がって次に活かすことが必要です。

ちょっと休んだらもう一度立ち上がって進んでみましょう。

簡単に言っていますが楽ではありませんよ。

しかし、そのまま倒れていて立ち止まっていたって嫌なことを考えるだけですからね。

どうせ悩むなら一歩進んだ方が新しい展開にもめぐり合いますよ。

名言?シリーズをもう一回見てみたい方はこちらの記事も参考にしてください。
本当にやっても無駄か?
なにもかもうまくいかないと思った時
人間関係で大切なこと

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


連休のあとの仕事がつらい人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今週あたりからお盆休み明けの人も多いのではありませんか?

こういう時期になるといつもブログで書いていることですが「明日から仕事にいきたいくないなぁ、かったるいなぁ」と思っている人向け対処。

1.出勤日前の日は昼過ぎまで寝ることはしない
夜に目がさえて翌日のことを考えやすくなるかも。

2.明日のこと、仕事のことには取り組まない
明日のことは明日考えるようにします。
ほとんど考えても解決しません。
「考えなくては解決しないのでは」というのは勘違いであることも多いのです。
何が何でも棚上げしてください。
気になる人は何度も浮かんでくると思いますが、何度でも取り組むのをやめて、今日やるべきこをやりましょう。
特に夜間は論理的に考える能力が低下していますから取り組んではいけません。

3.考える時間を減らす
取り組まないように注意していてもゴロゴロしすぎると考える時間が増えてつらくなってきます。
ゴロゴロせずに何か活動をしてみることが必要です。

4.寝酒はしない
寝酒は睡眠の質を悪くして翌日疲れを残しますし、気分が落ち込んでいる時はさらに気分を落ち込ませます。

実際のところ上記のことをやっても考えてしまいますが、実行しないよりはマシになります。

たいてい考え続ける人は「こんなことをやっても無駄」と考えて、明日のことを考え落ち込む方向に走ってしまいます。

あと仕事自体が合わない場合などは、自分のキャリアについて考えていかないとずっと悩み続けます。

とりあえず、前日はごちゃごちゃ考える前に早く寝ましょうね。

それでも明日のことをクヨクヨ考えがちの人はこちらの記事も参考にしてください
心配で眠れない場合の対処
夜にあれこれ考える時は

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


眠れなかった翌日はどのようにすればよいか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

なかなか眠れない日ってありますよね。

眠れないなぁって、気がついたら朝。

でも今日は休日、という日、あなたならどうしますか?

ここで昼間に寝ればいいや、と昼寝をするとちょっとマズイ。

昼寝をする→夜眠れなくなる→昼寝をする、という昼夜逆転になりやすいのです。

ソファで寝たら気持ちよくなってしまうとベッドで寝ることが不安になります。

不眠で困っている人は要注意です。

「夜に眠れない」「ベッドで眠れない」って意識が強くなりさらに眠れなくなるかもしれません。

よく昼寝をたくさんして「睡眠薬を飲んでも眠れません」という人がいますがそれは当たり前です。

睡眠薬は強制的に眠らせる薬ではありません。

きちんと眠りやすくする心身の状態を作り出すことが必要なのです。

こういう時はちょっと大変ですが眠れなくても昼間は起きるようにしましょう。

どうしても眠い時は15時前の30分以内の昼寝にとどめておきます。

そうすると夜には眠りやすくなります。

不眠の人はそれでも眠れないっていう人もいるかもしれません。

上記のことは続けてもらうのですが、その他に改善するべきところがあることが多いので専門家に相談してみてください。

眠れないなぁって思う人はこちらの記事も参考にしてください
・眠れない時に時計を見てはいけない
・寝つきが悪い時は
・夢を見るのは異常ではありません

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


愛がある体罰ってあるの?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ちょっと前に体罰に対しての議論が話題になっていましたよね。

皆さんそれぞれ意見はあると思いますが、そもそも体罰は効果的なのか?「愛のある体罰なら良い」といわれるけれどそんなのあるのか?って疑問に思ったことありませんか?

そもそも体罰をするのは、
①「悪い」とされる行動を防止すること
②今後も「悪い」行動をしないようにすること

という目的のハズ。

以前の記事に書きましたが、心理学の実験では「叱る」だけの教育の仕方は短期的には効果があるけれど、長期的には効果が薄いという実験結果が多いようです。

要は①には短期的に役に立つけれど②を目的にした場合はちょっと効率が悪いかもしれないのです。

体罰をする人がいなくなった途端もとに戻るとか。

自らやる気をだして「悪い行動」をせず「良い行動」をしようなんて思わないわけです。

いやいや従っているだけですからね。

また体罰で信頼関係は崩れることが多いような気がします。

私が学生の頃は学校でも体罰が当たり前の時代でした。

今考えても理不尽な体罰は男女問わずやられていました。

それで私は「愛」を感じたか、というとウン十年経った今でも「愛」を感じられません。

「あれは体罰をする必要性があったのかな」
「言葉で言ってくれなきゃわからないこともあったのでは」
と理屈っぽく感じるわけです。

別に恨んでもいませんけどね。

体罰をする人の多くは少なくとも計画的にはやっていません。

体罰をする時はたいてい
・感情的になっている(体罰をする側に心の余裕がない)
・体罰以外にどうやったらよいかわからない
が多い印象です。

「愛」があるかを判断するのは「やられた方」なので、いくら「愛がある体罰だ」といったところで伝わらなければ意味がありません。

体罰している方が「愛があるのになんでわかってくれないんだ!」って思うのはちょっと怖い人のように感じます。

「いつか大人になったらわかるだろう」
と思う人もいるかもしれませんが、私のように大人になっても
「あれは単に先生が感情的になっていただけでは」
と、かわい気のない大人になってしまう人もいますらね。

もちろん、「あれは愛があったんだ」と感じる人もいるかもしれません。

でもよくよく聞いていくと体罰に対して愛を感じたというより、その他のやさしい行動に愛を感じて「あの人は良い人だ」になっているようにも思えます。

結論としては
一般的な教育をする上で体罰は基本的に効率が悪いし、愛があるかどうかは相手がどう思うかによるのであって体罰をする方が決めるものではない、といえるのかなと。

皆さんはどう思いますか?

どうも叱ってばかりでほめることを忘れているなぁって人はこちらの記事も参考にしてください
・人間関係で大切なこと
・言うことを聞いてほしければその前に褒めましょう

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害で統合失調症と誤診されることもある

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人がたまに統合失調症と診断されていることがあることは知られています。

または「統合失調症の中の強迫性障害」とか。

「統合失調症だから行動療法は意味がない」
というアドバイスをされることがあるようです。

実際に行動療法をやってみるとよくなることが多いのですが・・・。

一応最初に言っておきますが、私は心理士なので診断はできる立場ではありません。

日本において診断はお医者さんがするものなのでご了承の上、読み進めてください。

あまり診断をどーこー言ってしまうと怒られちゃいますので・・・。

強迫の中でも洗浄・不潔強迫や確認強迫なんかは間違われることは少ないと思います。

しかし、縁起強迫などは時々間違われることがあるのは知られています。

縁起強迫は
「〇〇という行為をしたら何か大変なことが起こるのでは」
「神様の前で〇〇(不吉なこと、卑猥なことなど)考えてしまったから何か起こってしまう」
と不安になり、大変なことが起こらないように心の中や何らかの行為(儀式)をして打ち消そうとします。

他人からみると「?」と思うことが多いので奇妙だなぁとわかっても、強迫性障害であるとわかりにくいかもしれません。

奇妙さ故に統合失調症と思われるようです。

薬が効かないなぁと思って、行動療法をやってみると良くなることもあります(やってもらえればの話ですが・・・)。

そもそも「統合失調症だから(認知)行動療法が意味がない」というのはある意味間違った考えです。

昔は「統合失調症に精神療法をすると悪化する」と言われていましたからね。

現在では統合失調症を認知行動療法で治すことはできませんが、症状の管理や再発率を低めるなどで成果をあげており、多くの医療機関などで実施されています。

ですから意味がないということはないのです。

意外に知らない医療関係者も多いようです。

強迫性障害にしろ統合失調症にしろ、あまり良くならないぁって思ったら一度行動療法の専門家に相談して、お薬以外でもできることを検討してみてはいかがでしょうか。

これって強迫性障害かな?長い間悩んでいるけど治療できるかな?って思った人はこちらの記事も参考にしてください
・強迫性障害の種類について
・長い間強迫性障害でも良くなります

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


自分の気持ちの伝えた方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく喧嘩をしてしまうって人いませんか?

そんな人が振り返ってほしい喧嘩になりやすいコミュニケーションのパターン。

YOUメッセージというものがあります。

「(あなたは)どうしていつも・・・」
「(あなたは)私のことどうでも良いって思ってるんでしょ」
「(あなたは)そのクセを治そうとするつもりがないんでしょ」
のように「あなたは」を主語にした言い方です。

「あなたは」を主語にした言い方は、相手からみると攻撃されているように感じます。

「あなたは」を主語にした言い方は相手への決めつけですからね。

いわば自分の「思い込み」。

言われいる方は良い気持ちにならない。

例えばいつも仕事で夜遅く帰宅するパートナーに対して
「私のことどうでも良いと思ってるんでしょ」
と言ってしまう。

パートナーからすると本当に仕事が忙しく、がんばってるつもりかもしれません。

ですから「どうでも良いとおもっている」は自分の思い込み(直接いわれていないから)。

さらに溝が深まります。

こんな時は気持ちを伝える時は「Iメッセージ」で伝えるようにするのがコツです。

Iメッセージとは「私」を主語にした伝達方法。

「私は~と感じる」といったものが典型です。

「(私は)そんな風にされると心配に感じる」など。

こうすることで自分の「気持ち」もつかめてきます。

上記の仕事で夜遅くなるパートナーの例では、夜遅く帰ってくるパートナーに対して自分が思っていること、伝えたいことの本質はなんでしょうか?

「(私は)いつも一人でさみしい
「(私は)もう少し早く帰ってくる日をつくってくれるとうれしい
ということが多いかもしれません。

これを伝えればいいわけです。

「私は」が主語になりますよね。

「どうでも良いと思ってるんでしょ」
より、自分の気持ちを的確に話していて、言い方もマイルドです。

今回は書けませんが、タイミング、お願いする時の表現の仕方なども工夫するともっとよいかもしれません。

ただし相手が自分のお願いを実行してくれるとは限りませんけどね。

あくまでもよりよいコミュニケーションをするための方法です。

お互いに言い分がありますから、交渉をして折り合いをつけていきましょう。

よくパートナーと喧嘩をしてしまう人はこちらの記事も参考にしてください。
・相手が何もしてくれないと思った時は
・意見が平行線の時にはチェック
・気持ちを伝えたのに伝わらない時は

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。