加害強迫の治し方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の中でも結構多いのが加害恐怖。

道を歩いている時「誰かを突き飛ばしたのでは」
運転中「誰かを引いたのでは」
ということなんかが良くある例です。

振り返ったり、後で不安になったところに戻ったりしてい確認を繰り返します。

このような人が不安になった時
「誰かにあたった感触はないよな。怪我させたらおおさわぎになっているはずだし。大丈夫に違いない」
なんて頭の中で対処していると、どんどん悪化します。

当然周囲に確認を求めて、周囲がその確認に応じると悪化を強めます。

このような例の加害恐怖の場合の治し方について。

1.不安場面を避けずにあえて不安を引き起こすようなことをする
例:人ごみの中を大振りに手を振って歩く
避けているとどんどん不安は強くなるので。

2.頭の中で安心することではなく、もっと最悪のことを思い浮かべる
例:「もう誰かにぶつかって怪我をさせてしまった」と考える
頭の中で「大丈夫な理由」を探して安心させていると不安はもっと強くなり、症状を悪化させます。
だから逆のことを考えて強迫観念を受け入れていく訓練をします。

3.もちろん後で「一回」も確認しない
「一回だけ」をやってしまうと止まりません。
周囲も本人に「一回だけ」と確認を懇願されても応じてはいけません。

細かいことはほかにもありますが、大まかに言えばこんな流れです。

加害恐怖で悩んでいる方は参考にしてみてください。

加害強迫の方はこちらの記事もご参考に
・確認強迫と車の運転
・強迫観念への対応方法

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


手抜きをしてしまう心理

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

週末になると小中学校で運動会をやっているところがありますね。

運動会シーズンのようです。

私の出身の青森の地元では、運動会は5~6月でした。(青森でも地域にもよるのかもしれませんが)。

10月はちょっと肌寒いということでしょうか。

以前はこの時期に運動会というのに違和感がありましたが、だんだん馴染んできました。

さて、運動会の代表的な競技と言えば綱引き。

「みんなで力を合わせてがんばろう!」
の代表的競技。

しかし、ここで人間のダーク?な部分が出てきやすいことがわかっています。

心理学の実験では・・・

「綱を引く人が多ければ多いほど、一人当たりの力が弱くなる」

という結果が出ています。

つまり、一人だと一生懸命やるのに、誰かと一緒にやろうとすると手抜きをしてしまうわけです。

実験では
・人数が多くなればなるほど、一人当たりの力の強さは弱くなる
・女性よりも男性の方がその傾向が強い
という結果でした。

これは「社会的手抜き」と言われています。

綱引きに限らず「みんなで何かをしよう」とすると、ついつい甘えが出てしまうのかもしれません。

こんなことを知ってしまうと綱引きを見る時に
「この人たちは、手抜きをしているんだ」
となってしまいそうなので、あまり考えないようにしましょう・・・。

十分な力を発揮したいと思った人はこちらの記事も参考にしてください
・冷静な判断をするには
・どのくらいの不安が最適?

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悩み続けるのを止めるためには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

どんな時に嫌なコトや不安なことをグルグルと考えていますか?

うつでも不安でも過食でも、どんな時に不快・不安なことを考えやすいかというと・・・

暇な時・時間がある時

です。

何かをやっていて集中している時は良いのですが、
・一息ついたとき
・日中やることがない時
・夜間
・お風呂に入っている時

など、結構嫌なことを考えやすいのです。

「思い出さないようにしよう」
と思うともっと思い出す習性が人間にはあります。

一日中自宅にいる人は嫌なことを考えやすくなります。

ケースバイケースですが、こういう時は暇な時間を作りすぎないこと、今やっているコトに注意を向けるということが有効です。

どんな活動をしたらよいかというと、基本的には別になんでもいいのです。

趣味とかそういうのではなくても、ちょっとこういうことやっているとマシかなぁ、くらいのことでも。

また
自分がどんなことをしていたらもっと充実した生活ができるか、
不安に囚われていなかったらどんな活動がしたいか、
という質問を自分に投げかけてみてもいいかもしれません。

ついつい時間がある時に考えてしまう人はこちらの記事も参考にしてください
・いつまでも悩みっぱなしの人の特徴
・心の病気は休んでも良くならないことも多い
・心配で眠れない場合の対処

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大食いしても太らないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

テレビで大食い選手権なんてやっています。

芸能ネタのようになっていますが、何人かの出場した人が過食症であることを告白していますね。

食べた後に吐いていたと。

テレビに出ている人みんながそうかどうかはわかりませんが、やはりあれだけ食べることができるのには理由があるわけですよ。

過食の主な原因は普段食べるものを制限していることです。

食事制限をしていると、逆に食事のことばかり考えるようになります。

生活は何をどう食べればよいのか、「食べたい」という衝動、に支配されていきます。

だから食事制限をしている職業の人は過食症になりやすいことが昔から指摘されてきました。

ボクサー
フィギアスケート選手
柔道選手
マラソン選手
モデル
芸能人
・・・などが代表的です。

ストイックに食事制限をするということはかなりのリスクがあると思ってください。

テレビでモデルさんなんかをみてきれいだなーと思っていても、過食で苦しんでいる人もいるのです。

過食などで食事に支配されてくると、
栄養士、フードコーディネーター、料理人など食事に関連した職業に就きたいと思う人が出てくることも指摘されています。

摂食障害になってしまうプロセスの心理学実験をしたこちらの記事も参考にしてください。

過食症は食事制限をしていると良くなりません。

かといっていきなり食事制限を解くこともできないと思います。

少しずつ食べられるようにしていって、食事に支配されない生活を手にいれましょう。

過食症で困っている職業の方はこちらの記事も参考にしてください
・スポーツ選手と摂食障害
・過食症の治療はどんなことをするかについて
・体重計にのりすぎると

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高速道路や渋滞が苦手なパニックの人

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今月は2回3連休がありましたね。

高速道路は大渋滞だったようです。

私は普通に渋滞は嫌いなのですが、よく渋滞情報に出てくる地名は「どんなとこだろう」って気になります。

小仏トンネル、矢板パーキングエリア・・・気になる。

まぁ、そんな私のどーでもいい興味はさておき、渋滞が苦手なパニック障害の人って多いですよね。

渋滞中、高速道路で
「パニックになったらどうしよう」
と不安になり、避けます。

トンネルもそうですよね。
トンネルがパニックになるきっかけとなり不安になり、長いトンネルを避けます。

そうしていると不安はどんどん強くなります。

「じゃぁ、ずっと高速道路とトンネルを避けた人生を送ればいいだけじゃないの?」
と思うかもしれません。

しかし、不安というものはいくらでも状況と結びつきます。

苦手な場面を避けているということは、パニックへの恐怖を克服できていないので、新たに苦手な状況広がっていくのです。

ずっとパニック発作への恐怖におびえた生活になりかねません。

だから高速道路、渋滞、トンネルが苦手な人は避け続けないで克服する練習をしていきましょう。

「パニックにならない」ではなく「パニックになっても対処できる」がポイントですよ。

乗り物に乗ってどこか旅行に本当は行きたいんだけどなぁ~って思っているパニックの人はこちらの記事も参考にしてください
パニックの時に気をそらしてもよくならないことも
埼玉でパニック障害の認知行動療法を実施
乗り物が苦手な人がやってはいけないこと

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長い間不安に悩まされている

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫、パニック、対人恐怖などの人はカウンセリングに来る時点で悩み始めてから、または治療を始めてからもう何年も経っている人が多いです。

若いころから不安で悩み、病院で薬を飲み始めたけれど、一進一退。

そのうち不安が強くなり生活範囲はせばまる。

薬は止めたいけれど、頓服を手放すこと自体が不安になり何年も経っている。

医療関係者からは「別に害はないからずっと通院して飲んでたら」と言われる。

カウンセリングに行けば過去をほじくりかえされるか、話を聞くだけ。

あんまり悩んでいる期間が長いと
「もう治らないからこうやって付き合っていくしかないか」
と考えている。

こうなっていませんか?

それで本当にいいのですか?

あきらめてはいけません。

長い間悩んでいるからといって治るのに何年もかかるとは限らないのです。

きちんと不安への対応方法を学び、練習をすることによって早期に改善していく可能性があります。

もちろん「練習すれば」ですけど。

勇気をだして、不安への対処を練習していきましょう!

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病気が治ったらやってみたいことをできるようになるには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安などで悩むとやりたいことができなくなることがあります。

電車にのってどこかへ行く
コンサートに行く
趣味を楽しむ
友人と遊ぶ
仕事をする
子育てをする
・・・などなど

良くなったらこれをやりたい!というものを持っていることは大事です。

治療へのモチベーションとなります。

もう一つ大切なことがあります。

多くの場合やりたいことは「完全に良くなってからやろう」ということではありません。

「不安をもちつつやりたいことをやる」ことが症状の改善につながっていきます。

例えばパニック障害で電車に乗れなくて旅行に行きたくても行けないって人。

「良くなったら電車に乗ろう」
だとダメなんです。

電車に乗ってみないと大丈夫かどうかなんてわからないのですから。

だから不安はあるけれどやりたいことをやってみることが必要なのです。

やりたいことが出来るようになることで「もっと良くなりたい」という治療へのモチベーションになりますよ。

「不安だけれどやってみるって怖いなぁ」って思った人はこちらの記事も参考にしてください
・心の病気は休んでも良くならないことが多い
・不安に直面して悪化することはあるの?

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土曜日のカウンセリング予約状況

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

現在のカウンセリング予約の混雑状況についてです。

土曜日は現在も混雑しています。

最短で11月上旬となります(キャンセルがあれば予約は可能です)。

平日は若干混雑が解消されつつあります。

曜日、時間帯によっては混んでいますが、予約は以前よりも取りやすくなっています。

このためカウンセリングを新規でご希望の方は平日の予約をおすすめしています。

ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。

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連休後の仕事がつらい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

世の中は3連休が2週続いています。

私は土曜日に休むことが少ないので2連休ですが、普段連休がない私にとっては貴重です。

こう連休が続くと仕事が嫌な人は連休の最終日がつらいですよね。

翌日のことを考えると休日最終日の午後あたりから憂鬱になってきませんか?

以前にも書きましたが、こういう時は翌日のことを考えることに取り組まないことが大事です。

「明日どうしよう」「いやだなぁ」
って考えても解決しません。

それどころかどんどん憂鬱になってきます。

まぁ、取り組まないようにしようとしても考えちゃいますけどね。

そういう人は休みの日に何もしていない人が多い印象です。

暇があると余計なことばかり考えてしまいます。

何かやること(なんでもよいので)を見つけるのも考えすぎないためのコツです。

あと早く寝た方が良いです。

夜に考えるともっと憂鬱になりますからね。

また夜は論理的に考える力が低下しているので良い結果となりません。

将来のこと、過去の事、色々考えちゃいますけど・・・明日考えましょ

ついつい考え込んじゃうって人はこちらの記事も参考にしてください
いつも悩みっぱなしの人の特徴

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電話対応が苦手な人が楽になるには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

職場なんかで電話にでることが苦手な人っていませんか?

「周囲に自分の電話対応を聞かれているのでは?」って不安になって。

不安になると電話にできるだけ出ないようになっていきます。

そうするとさらに苦手意識が高まり症状はひどくなります。

こういう人の場合、電話に出なければOKなのか?というとそうはなりません。

不安は連鎖して他の部分にも広がっていきます。

だから電話対応を避けている人はきちんと克服しなければいけません。

克服のためのコツの一つは「うまく話そう」と思いすぎないことですね。

うまく話そうと意識しすぎると「どうしよう」「人からどう思われているのかな」と自分の不安に注意が向きます。

肝心の相手の話を聞いて対応をする、というところに意識が向かないです。

そうすると緊張が強くなるだけでなく実際にちぐはぐな対応になってしまいます。

意識を「うまく話そう」から「今やるべきこと」に移すようにできると、電話対応も楽になってきますよ。

練習が必要ですけどね。

人前で話すのがものすご~く気になる人はこちらも記事も参考にしてください
・赤面してしまう人の思い込み
・人前での自己紹介―苦手な人がやってはいけないこと
・大勢の前で話す時はどこを見たらよいか?
・話している時にどう思われているか気になったら何をすれば良いか?

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