プラス思考でもうつ病になります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前はよく「うつ病は几帳面で真面目な人がなりやすい」と言われていました。
しかし、それは違うんじゃないかとも言われるようになりつつあります。

誰でもうつ病にかかる可能性がある、と考えられるようになったからです。

マイナス思考だからうつ病になりやすいわけではありません。
うつがマイナス思考にさせている、とも考えられます。

自他ともにプラス思考と認める人でさえうつ病になることはあります。
「まさか自分がうつ病になるとは思わなかった」っていう人をたくさん見てきました。

だから
「自分の性格がこんなんだからうつになったんだ」
「プラス思考になればうつ病にならないに違いない」
というのは間違いです。

あまり性格について考えすぎない方がよいでしょう。

それよりもうつ病に陥っていった考え方・行動の仕方のパターンを振り返る方が改善につながってきます。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


暑いのが不安なパニック障害の人はサウナへ?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で暑いの不安で外出を控えている人は今のままではいけません。

おそらく暑さが刺激となって息苦しく感じ、それがパニック発作につながると思ってしまうので、暑いところを回避するのだと思います。
しかし、暑いところを避けていてパニック障害が突然治った!ということはありません。
当然、治すためには不安な場面に直面していかなければいけませんので。

暑さが不安場面の場合は、暑さで苦手な感覚が起こりそうな場面であれば何でもOKです。

今年の夏は暑くなるかわかりませんが、夏は暑いのが苦手な人にとっては治すチャンスです。
何度も不安場面にチャレンジするチャンスがあります。

もしかしたらドキドキ、息苦しくなるかもしれません。
仮に発作が起こってもパニック発作は必ず収まります。
何もしなくても。
これは体験してみると良いです。
良くなる体験の仕方にはコツがありますけど。
きちんと練習していくうちに発作が恐怖から不快な感覚程度になってくることが多いです。

ちなみにもしも夏が暑くなかったら、暑いのを体験できるような状況にいくとよい練習になります。
サウナ、温泉、暖房の効いたところにいくとか。
もちろん脱水には注意が必要です。

一人でもできないこともありませんが、うまくいかないことも多いので、できれば認知行動療法の専門家のもとで練習していきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


長所って実はどーでもよいのでは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回はちょっと哲学的?な話を。
最近私は「自分の長所」というのがどーでもよいものなんじゃないかなって思うようになりました。

よく長所を探す時は短所を見れば良いと言われています。
短所がネガティブ・心配性なら、長所は慎重に取り組む
短所がワガママなら、長所は自由な発想ができる、自己主張ができる
短所が意見が言えないなら、長所は人に合わせることができる

この理屈で言えば短所は見ようによって長所にもなります。
だから「自分の長所はわからないけど、短所ならたくさん見つけられる」という人はいくらでも長所を見つけられるワケです。
よく履歴書に長所と短所を書く欄があると、そういう風に見つけましょうというマニュアルがありますよね。

しかし、逆を言えば「長所は短所にも言い換えられる」ということになります。
長所の分だけ短所があるとも考えられます。

そうなると長所・短所というのは言葉遊びのようにも見えてきます。
長所と思ったって自分より優れている人なんていくらでもいますし。
結局は長所も短所も人と比較しているに過ぎません。
ちょっと気分の良い時は長所とみられるけど、気分の悪い時は短所としか見られない、って感じになりそうで永遠に悩むかもしれません。

あと「自分はこーいうー人間なんだ」と、勝手に決めつけてしまうのかもしれません。
長所も短所も単に思い込みじゃないのなかぁと。

そんなことを考えているうちに長所も短所もどーでも良くなってきました。
人生は限りがあります。
長所を探すより「どんな風に生きていったらワクワクするか・楽しいのか」っていう視点の方がよっぽど大切なんじゃないかなって考えています。

私のこの考え方が良いのか悪いのかはわかりませんけど。
でも「短所ばかりで長所がわからない」って人は、短所を言い換えて長所を見つけるのも良いのですが、「そんなことどーでもよいからワクワク・楽しいこと一生懸命やること考えない?」って考えてみるのも一つの手ではないですか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫観念への対処方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害を改善するためには、強迫観念を受け入れていくことが必要です。
「受け入れるってどういうこと?」って思いますよね。
今回は強迫観念を受け入れる方法をご紹介。

強迫観念がが浮かんだ時に
「キレイに洗えている」
「鍵はきちんとかけた」
「大丈夫、大丈夫」
というのは、ダメなんです。
症状を悪化させます。

強迫観念を否定しようとすると「でも、万が一」とか「自分の見間違いかも」とか、いくらでも不安になる考えが浮かぶのです。

逆にどんどん怖い方に考えると、強迫観念を受け入れる方向にいきます。
「もう手はウィルスだらけ」
「鍵は開いていて泥棒に入られてお金をとられ自己破産する」
「人にぶつかって怪我をさせた」
とか。

極端に怖い方向に考える練習をすると、ちょっとした強迫観念はやりすごせるようになります。
だんだん「強迫観念はあっても大丈夫」となり、受け入れられるようになるのです。

多くの方が逆のやり方をやっています。
強迫観念への対処をきちんと身につけると改善へ一歩踏み出しますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


コツコツやることが苦手な人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

やらなくてはいけないけれどちょっと負担になる活動が続かなかった経験ありません?
規則正しい生活をすること、バランスのよい食事を作ること、健康のために運動をすることとか。

ブログもその一つでしょう。
私はこのブログを数年続けていますが、続けられずそのまま・・・って人もいるのではないかと。
コツコツやる系のものってすぐに爆発的な結果が見えるわけではないからついつい挫折しやすいんですね。

こういう活動を継続するコツの一つは「完璧を目指さない」ということです。
「60%くらいでいいや」が重要です。

こんなことを書くと「このブログは60%の手抜きブログか!」と怒られそうですが・・・。
ずっとこのブログを見ている人ならわかると思いますが、誤字脱字はあるし、わかりにくい時もあるだろうし、ネタもつまらなこともありますよね。

しかし、毎回面白くて、わかりやすくて、誤字脱字もなく完璧!なものを書くというと、おそらくブログは続けられないでしょう。
まぁ、それができたら売れる本が書けそうです。。

それと同じでコツコツやる系のものは完璧を目指すと挫折しやすくなります。

うまくいくこともあるし、いかないこともある、ちょっと手を抜きたいこともある。
いろんな感情を受け入れていれて「まぁ、60点くらいだけどいいか」でやっていくと継続しやすくなってきます。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


人前で緊張を気にせず話せるようになるためには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で話す時に緊張してしまう人が、話せるようになるためにはどうすれば良いか?
このあたりのコツがわかっていると、今よりも楽になってきます。

そのコツとは・・・緊張しないようにしよう、ということをやめること。
緊張しないようにしようすると、緊張はもっと強くなります。

「緊張しないようにしよう」と思っているってことは、緊張についてずっと考えることになるから。
だからリラックスしようとてしてもほとんどうまくいきません。

頓服でお薬を使用して安心している人もいますが、今度はお薬がないと不安になり、ずっと飲み続けることになるかもしれません。

では、どうしていけばよいかというと緊張を受け入れるようにしていきます。
下手にリラックスしようとか対処をやめて、緊張がありながらも話すことに注意を向ける練習をしていくんです。
うまく話せないと思っている人は、緊張を収めることばかりに注意が向いて話すことに注意が向いていないんですね。
そこをちょっと変えてあげると良いのです。

あと「緊張していたらうまく話せない」と思っている人が多いのですが、ほとんどの人が自分が他人からどのように映っているかを誤解しています。
だいたいは「自分の緊張が伝わっていて、人から否定的にみられているだろう」と考えているのです。
この誤解について理解していくことでもっと変わってきます。

すごく話すことがうまい!とは思われることはなくても、緊張していてもフツー程度に話せるようにまでにはなります。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


お酒を飲んだ次の日に体がだるいと思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

少しずつ暑い日が増えてきましたね。
人によってはビールで一杯したくなる!って人もいますよね。
cat00966.jpg

そんな人に注意をしてほしいこと。

寝酒はしてはいけません。

よく「寝つきを良くするためにお酒を飲んでガッと寝てしまえばよい」と思っている人がいます。
お酒は寝つきをよくします。
しかし、後半の睡眠の質を悪くしてしまう作用があるのです。
翌日疲れやすくなります。

またトイレが近くなるので、途中で目覚めやすくなります。
お酒は脱水作用があるから。
水分としておしっこで出てしますので、ビールは水分補給にはならないのです。
もっと喉がかわきます。

夜にアルコールを飲むときは、寝る2時間前までにすませるようにすると良いと言われています。
お酒との付き合い方には注意しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


ダイエットをすると食事へのこだわりが強くなる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエット、摂食障害など極端に食事制限をしている人は、「食」についての興味が強くなることが知られています。

興味が強くなる例として・・・
・プロ並に料理にこってみる
・おいしいものを探すことが好き
・栄養士、フードコーディネーター、料理人など食に関連した仕事につこうとする

などなど。

公私とも一日中食事のことを考えることになります。
これによって人によっては摂食障害の症状がさらにひどくなる人もいます。
もちろん、問題なく過ごされている方もいますけど。

ダイエットをしている人を見ていると、本当は食べることが好きな人が多いような気がします。
それを我慢するから、一日中食事のことを考えて生活が不自由になるワケで。

極端な食事制限をやめれば、好きなものを調整して食べられて(これは多少知識が必要となります)、心も体も楽になります。

「太った」「痩せた」に囚われず、自由に好きな食事ができる生活にしていきましょう!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


どうせやっても無駄、と思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「どうせやっても無駄だ」という言葉は、魅力的な思考である。
そう考えることによって、真剣に問題に取り組まなくても済むのだから

Scott Spradlin

結構きつい言葉です。
私もついつ「どうせやってもも・・・」と思ってしまうことがあります。

ものごとがうまくいかない時、不安とかに挑戦する勇気が出ない時。

どうしても逃げたくなってしまうんですよね。
「どうせ何やっても変わらないし」
「今更なにやったっていいことない」
と思うと、困っている現状から抜け出そうとすることをやめる理由となります。

しかし、そんな風に考えている時は心も体も「今のままでは苦しいから何とかしたい」と「症状」になってメッセージを発しているもの。

「どうせやっても無駄」という考えは、本当に自分が望んでいる方向とは逆ではありませんか?

何をすればよいのかわかっている時は、変化を起こしてみましょう。
どうしても勇気が出ない時、何をすればよいかわからない時は、ひとりで悩まず誰かに相談するなどして一歩踏み出しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつをチェックするときの注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「自分でうつ病のチェックテストをやったらうつ病に当てはまったけど、うつなんだろうか?」と思ったことありません?

時々医療機関でもチェックリストだけの結果を見て「あなたはうつ病です」と言われることがあるようです。
これはやや乱暴なような気がしますが、診断について私はやってよい立場ではないので詳しいことはいえません。

ただ知っておいてほしいのは、チェックリストで「うつ病」となっても必ずしもうつ病なわけではないのです。

大人になってからうつのチェックリストをやると結構うつ度が高く出ちゃうのです。

「気が沈んで憂鬱だ」
「朝に気分が晴れない」
「何となく疲れる」
「生活が充実している」
「いつもよりイライラする」

うつチェックでよくある項目です。

どうですか?「よくある」って思いません?
結構多くの人は「当てはまるなぁ」っとなります。

むしろ「いつも気分が晴々していて、疲れもせず、毎日楽しくて充実してます!」って人はそんなに多くないんじゃないかなぁって思います。

実際に昔勤務していたところで職員にうつ病のテストをしてみたら、半分以上がうつ病レベルと出たことがあります。
もちろん、その人たち全員がうつ病ということはありませんでした。

これがうつに限らずチェックテストの弱点です。

このようなテストはうつ病の人を見逃さない、というメリットがあります。
しかし、うつ病ではない人までうつ病としてしまうデメリットがあるんですね。

チェックテストは限界を知った上でやってみましょう。

もちろん、うつかな?っと思ったらまずは相談に来て下さい。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。