緊張は人に伝わっている?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

9月にメンタルヘルス研修をすることとなりました。
講師は久しぶりです。

講師をするとよく「鈴木さんは大勢の前で話しても全然緊張しないからいいですよね」と言われます。
どういうワケか神経が図太そうに見られます。
「堂々としてるよね」
「全然人目とかきにしてないでしょ」って。

誤解です。
かなり緊張します。

ドキドキするし、震えはするし、「あーつまんない研修だなぁ、って思われているんじゃないか?」っていつも思います。
繊細なんです。多分。

しかし、他人からの印象と私が自分で感じていることは必ずしも一致しないのです。

「緊張は人に伝わる」というのは誤解であることが多いもの。
仮に緊張が伝わったとしても自分が思っているほど緊張していると思っていないのです。

「イヤイヤ、あんたの緊張は伝わらないかもしれないけれど、自分の緊張は絶対伝わっていますよ!」
と思った方。
多分、人前で話すことが大分怖い人だと思います。

仮にですよ。
その考えが誤解だとしたら・・・どうですか?

損していると思いませんか?
相手が思ってもいないことでずっと悩んでいるんですから。

多くの人が損をしている考え方のクセに気付いていません。
クセに気づくための方法はあります。

コツをつかんで練習をすれば考えが変わってきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


血液型の性格が当たると思ってしまうワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

血液型と性格は関連がなかったというニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140719-00050087-yom-sci

昔からいくら研究しても血液型と性格の関連性はない、という結論ばかりなんです。

納得いかない!って人もいますよね。
なんか血液型って合っているような気がしませんか?
ここには色んな人の心理が働くのです。

その一つが人は信じたいものを信じる傾向があるということ。
合っていると思ったことに着目して、合っていないことは認めないものです。
「バーナム効果」という影響があるから。

バーナム効果というのは誰にでもあてはまるような文章を、自分に当てはまるものだと信じ込んでしまう心理です。
よく占いや怪しげな心理テストなどに使われています。

「大雑把だけれど、こだわるところはこだわりますよね」
「時々さみしいと感じませんか?」
「社交的なところあるけど、内気で引っ込み思案のところもあるよね」
「大事なことはなかなか人に言えない性格じゃない?」
とか。
だいたい当てはまりません?

占いやカウンセリングなんかだと
「あなたは自分のこと嫌いですよね?」
といえばだいたい「そうなんです」となります。

演出次第では「心を読む」と見せることもできます。
宗教家なんかは無意識にそれをやっています。

まぁ、それでも血液型性格を信じる信じないかは自由なんで。
しかし、今問題となっているのは血液型で差別を受けることがあるということ。
全く根拠はないので、差別はやめましょうね。

個人的には血液型とか占いとかエンターテイメントと見れば楽しいので好きですけどね。

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「浮気をしていない証拠を見せて」と言われたら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルヘルスの領域って怪しげな「〇〇療法」というものがたくさんあります。
怪しげなことをしている本人に本当に効果があるのか?根拠はあるのか?を問い詰めるとこういうことを言う場合があります。

「〇〇療法が効果が『ない』っていう証拠はありませんよね」
というもの。

「ない」ことの証明ってできないんです。
存在していないのに、証明なんかできるわけがない。
このことを「悪魔の証明」と言います。

例えばあなたがパートナーから
「今まで浮気をして『いない』証拠を見せて」
と言われたら困りませんか?

いちいち全ての行動を証明することってできません。
「浮気をしていない証拠を見せられないのなら浮気してるんだね」とされてしまうとちょっとおかしいって思いますよね。

神、悪魔、前世などが「ない」ことの証明はできません。
ただし、「ない」ことの証明ができないからといって、「ある」ことの根拠にはなりません。

「お前は悪魔だな?悪魔で『ない』ならその証拠を見せろ」
と言われても証明できます?
「証明できないならお前は悪魔だ!」という理屈はおかしいですよね。

人を言いくるめるテクニックとして使われることもあります。
知っていればひっかかることはありません。

悪魔の証明で説得してくる人がいたら、怪しいし科学的根拠に基づいていないと思っていいでしょう。

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プラス思考でもうつ病になります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前はよく「うつ病は几帳面で真面目な人がなりやすい」と言われていました。
しかし、それは違うんじゃないかとも言われるようになりつつあります。

誰でもうつ病にかかる可能性がある、と考えられるようになったからです。

マイナス思考だからうつ病になりやすいわけではありません。
うつがマイナス思考にさせている、とも考えられます。

自他ともにプラス思考と認める人でさえうつ病になることはあります。
「まさか自分がうつ病になるとは思わなかった」っていう人をたくさん見てきました。

だから
「自分の性格がこんなんだからうつになったんだ」
「プラス思考になればうつ病にならないに違いない」
というのは間違いです。

あまり性格について考えすぎない方がよいでしょう。

それよりもうつ病に陥っていった考え方・行動の仕方のパターンを振り返る方が改善につながってきます。

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暑いのが不安なパニック障害の人はサウナへ?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で暑いの不安で外出を控えている人は今のままではいけません。

おそらく暑さが刺激となって息苦しく感じ、それがパニック発作につながると思ってしまうので、暑いところを回避するのだと思います。
しかし、暑いところを避けていてパニック障害が突然治った!ということはありません。
当然、治すためには不安な場面に直面していかなければいけませんので。

暑さが不安場面の場合は、暑さで苦手な感覚が起こりそうな場面であれば何でもOKです。

今年の夏は暑くなるかわかりませんが、夏は暑いのが苦手な人にとっては治すチャンスです。
何度も不安場面にチャレンジするチャンスがあります。

もしかしたらドキドキ、息苦しくなるかもしれません。
仮に発作が起こってもパニック発作は必ず収まります。
何もしなくても。
これは体験してみると良いです。
良くなる体験の仕方にはコツがありますけど。
きちんと練習していくうちに発作が恐怖から不快な感覚程度になってくることが多いです。

ちなみにもしも夏が暑くなかったら、暑いのを体験できるような状況にいくとよい練習になります。
サウナ、温泉、暖房の効いたところにいくとか。
もちろん脱水には注意が必要です。

一人でもできないこともありませんが、うまくいかないことも多いので、できれば認知行動療法の専門家のもとで練習していきましょう。

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長所って実はどーでもよいのでは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回はちょっと哲学的?な話を。
最近私は「自分の長所」というのがどーでもよいものなんじゃないかなって思うようになりました。

よく長所を探す時は短所を見れば良いと言われています。
短所がネガティブ・心配性なら、長所は慎重に取り組む
短所がワガママなら、長所は自由な発想ができる、自己主張ができる
短所が意見が言えないなら、長所は人に合わせることができる

この理屈で言えば短所は見ようによって長所にもなります。
だから「自分の長所はわからないけど、短所ならたくさん見つけられる」という人はいくらでも長所を見つけられるワケです。
よく履歴書に長所と短所を書く欄があると、そういう風に見つけましょうというマニュアルがありますよね。

しかし、逆を言えば「長所は短所にも言い換えられる」ということになります。
長所の分だけ短所があるとも考えられます。

そうなると長所・短所というのは言葉遊びのようにも見えてきます。
長所と思ったって自分より優れている人なんていくらでもいますし。
結局は長所も短所も人と比較しているに過ぎません。
ちょっと気分の良い時は長所とみられるけど、気分の悪い時は短所としか見られない、って感じになりそうで永遠に悩むかもしれません。

あと「自分はこーいうー人間なんだ」と、勝手に決めつけてしまうのかもしれません。
長所も短所も単に思い込みじゃないのなかぁと。

そんなことを考えているうちに長所も短所もどーでも良くなってきました。
人生は限りがあります。
長所を探すより「どんな風に生きていったらワクワクするか・楽しいのか」っていう視点の方がよっぽど大切なんじゃないかなって考えています。

私のこの考え方が良いのか悪いのかはわかりませんけど。
でも「短所ばかりで長所がわからない」って人は、短所を言い換えて長所を見つけるのも良いのですが、「そんなことどーでもよいからワクワク・楽しいこと一生懸命やること考えない?」って考えてみるのも一つの手ではないですか?

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強迫観念への対処方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害を改善するためには、強迫観念を受け入れていくことが必要です。
「受け入れるってどういうこと?」って思いますよね。
今回は強迫観念を受け入れる方法をご紹介。

強迫観念がが浮かんだ時に
「キレイに洗えている」
「鍵はきちんとかけた」
「大丈夫、大丈夫」
というのは、ダメなんです。
症状を悪化させます。

強迫観念を否定しようとすると「でも、万が一」とか「自分の見間違いかも」とか、いくらでも不安になる考えが浮かぶのです。

逆にどんどん怖い方に考えると、強迫観念を受け入れる方向にいきます。
「もう手はウィルスだらけ」
「鍵は開いていて泥棒に入られてお金をとられ自己破産する」
「人にぶつかって怪我をさせた」
とか。

極端に怖い方向に考える練習をすると、ちょっとした強迫観念はやりすごせるようになります。
だんだん「強迫観念はあっても大丈夫」となり、受け入れられるようになるのです。

多くの方が逆のやり方をやっています。
強迫観念への対処をきちんと身につけると改善へ一歩踏み出しますよ。

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コツコツやることが苦手な人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

やらなくてはいけないけれどちょっと負担になる活動が続かなかった経験ありません?
規則正しい生活をすること、バランスのよい食事を作ること、健康のために運動をすることとか。

ブログもその一つでしょう。
私はこのブログを数年続けていますが、続けられずそのまま・・・って人もいるのではないかと。
コツコツやる系のものってすぐに爆発的な結果が見えるわけではないからついつい挫折しやすいんですね。

こういう活動を継続するコツの一つは「完璧を目指さない」ということです。
「60%くらいでいいや」が重要です。

こんなことを書くと「このブログは60%の手抜きブログか!」と怒られそうですが・・・。
ずっとこのブログを見ている人ならわかると思いますが、誤字脱字はあるし、わかりにくい時もあるだろうし、ネタもつまらなこともありますよね。

しかし、毎回面白くて、わかりやすくて、誤字脱字もなく完璧!なものを書くというと、おそらくブログは続けられないでしょう。
まぁ、それができたら売れる本が書けそうです。。

それと同じでコツコツやる系のものは完璧を目指すと挫折しやすくなります。

うまくいくこともあるし、いかないこともある、ちょっと手を抜きたいこともある。
いろんな感情を受け入れていれて「まぁ、60点くらいだけどいいか」でやっていくと継続しやすくなってきます。

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人前で緊張を気にせず話せるようになるためには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で話す時に緊張してしまう人が、話せるようになるためにはどうすれば良いか?
このあたりのコツがわかっていると、今よりも楽になってきます。

そのコツとは・・・緊張しないようにしよう、ということをやめること。
緊張しないようにしようすると、緊張はもっと強くなります。

「緊張しないようにしよう」と思っているってことは、緊張についてずっと考えることになるから。
だからリラックスしようとてしてもほとんどうまくいきません。

頓服でお薬を使用して安心している人もいますが、今度はお薬がないと不安になり、ずっと飲み続けることになるかもしれません。

では、どうしていけばよいかというと緊張を受け入れるようにしていきます。
下手にリラックスしようとか対処をやめて、緊張がありながらも話すことに注意を向ける練習をしていくんです。
うまく話せないと思っている人は、緊張を収めることばかりに注意が向いて話すことに注意が向いていないんですね。
そこをちょっと変えてあげると良いのです。

あと「緊張していたらうまく話せない」と思っている人が多いのですが、ほとんどの人が自分が他人からどのように映っているかを誤解しています。
だいたいは「自分の緊張が伝わっていて、人から否定的にみられているだろう」と考えているのです。
この誤解について理解していくことでもっと変わってきます。

すごく話すことがうまい!とは思われることはなくても、緊張していてもフツー程度に話せるようにまでにはなります。

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お酒を飲んだ次の日に体がだるいと思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

少しずつ暑い日が増えてきましたね。
人によってはビールで一杯したくなる!って人もいますよね。
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そんな人に注意をしてほしいこと。

寝酒はしてはいけません。

よく「寝つきを良くするためにお酒を飲んでガッと寝てしまえばよい」と思っている人がいます。
お酒は寝つきをよくします。
しかし、後半の睡眠の質を悪くしてしまう作用があるのです。
翌日疲れやすくなります。

またトイレが近くなるので、途中で目覚めやすくなります。
お酒は脱水作用があるから。
水分としておしっこで出てしますので、ビールは水分補給にはならないのです。
もっと喉がかわきます。

夜にアルコールを飲むときは、寝る2時間前までにすませるようにすると良いと言われています。
お酒との付き合い方には注意しましょう。

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