心の病気についてのおすすめ本はないかなぁって思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治すためには知識が必要です。
ネットで情報を調たり、本を読んだりしますよね。

よく「おすすめの本はないですか?」と聞かれることがあります。
必要に応じてご紹介をします。

しかし、本を紹介するのが微妙な場合があります。
知識が十分にあって、やることがわかっているけれど「もっと良い本はないかな」って時。
不安に挑戦するなど「いやだなぁ、こんなことやらずに良くならないかなぁ」「どうやったら勇気がでるんだろう」という時が多いかもしれません。

本を読んで前向きになっているというよりは、本を読むことによって不安に直面することを回避しているんですね。
勉強して知識は増えますが、良くならないまま時間だけがすぎていきます。

「いつか勇気がでたら動き出そう」になっていません?

有名な精神科医の本や自己啓発書をたくさん読んでいる人は要注意です。
魔法のようにパッとよくなる方法なんてありません。

そんな感じで一歩踏み出せない人に。

人生は有限です。
このブログを読んでいる時でさえ時間はすぎていきます。
不安にとらわれた時間でよいのでしょうか?
最後はやるしかないので、今すぐ行動に移しましょう!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


引っ越しうつを予防する3つコツ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

8月は引っ越しが多い時期。

私は埼玉に住み始めて8年くらいになりますが、8年間で5回引っ越しをしています。
職場は一緒なんですけど。
さかのぼると実家を出てから14~5回も引っ越し経験があります。
以前は各地を転々としていました。
仕事の関係など仕方のないことが多かったので大変でしたね。
あまりにも引っ越しが多い&メールなどの連絡もほとんどしないので同級生から行方不明として扱われることも。

さて、本題ですが引越しはうつ病のきっかけとなりやすいといわれています。
環境の変化というのは大きいのです。
特に女性に多いようです。
転勤族の妻とか。

ぽつんと知り合いもいないところに一人。
自宅にいても話す人がいない。
夫は仕事にいって知り合いが増えているが、自分はなかなか増えない。
自分だけが取り残されているようで強烈にさみしい。

以前の環境とどうしても比べてしまいがちになります。
「以前の方がよかった」と。

「引っ越しうつ」というやつです。

そんな人のために引っ越しうつにならないための3つのコツについて。

①あせらずゆっくりと慣れていく
なかなか新しい生活に馴染みにくいもの。あせってあれこれ手をだすと引っ越し疲れもあって息切れをおこしてしまいがち。ゆっくり馴染んでいきましょう。

②知人を作っていく
習い事やサークル、パートなど新しい人間関係が作られると安定しやすくなります。

③今の環境の「あるところ」を探していく
例えば都会から地方に行った人は「スタバがない」など「ないもの」を見がち。その土地その土地での良い所があるものです。「おいしい野菜が安く食べられる」など「以前のところにはなくて、今のところにはあるもの」のように「あるもの」を探してみましょう。

ちなみに私は引っ越したらまず歩きまわるようにしています。「こんなところにこんなものが」と新しい発見があります。
あとおいしいお店も探すようにしています。
チェーン店はなくても、おいしいお店はあるものです。

引っ越しされる方は参考にしてください。

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パニック障害で再発を繰り返している人はチェック

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「一度パニック障害が良くなったけれど、またダメになりました」
そんな話を聞くことがあります。
なぜそうなるのでしょうか?

話をよくよく聞いていくと
「良くなった」ということではあったけれど・・・
「快速電車は乗らないようにしていた」
「苦手な場面は行かないようにしていた」
ということがあります。

ここが問題。

嫌なことを避けていたから安定していただけになっています。
それは「良くなっていた」とは言えないのです。

このような状態の人も良くなっているとは言えません。
・苦手な場面にお守り代わりの頓服薬を持ち歩く、薬を忘れたら不安で仕方がない
・水、スマホがないと不安
・誰かが一緒じゃないと不安

なんとか不安をごまかしているだけで、克服しているとは言えません。

回避をしている・調子が良い時はいいけれど、きっかけがあるとすぐに戻ってしまいます。

良くなったり悪くなったりを繰り返しているパニック障害の人は苦手なものから逃げていないか、ごまかしていないかをチェックしてみましょう。

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メンタルを強くする方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルが弱いから強くなりたい。

何をやっても落ち込む、昔からクヨクヨ悩む、人の目を気にする。
そうすると「メンタルが弱いんだ」「生きずらい」と考え「もっとメンタルを強くしなくては」となります。

しかし、これが落とし穴。
メンタルを強くしたい→何があっても気にしないようにしよう→そんなことはできずに落ち込む→「メンタルが強くなれない」「自分はずっとこのままだ」となりさらに落ち込む。
こんなパターンになっていませんか?

メンタルが弱いと思っている人は劣等感が強いです。
自己否定をしているんです。
「こんな自分はダメなんだ」って。
それじゃ、否定の悪循環にはまっていきます。

まずやってみるとよいことは弱い自分を認めてあげること。
「そんな弱い部分があるんだ」と。
そこを否定しないことが重要。
他人から否定されていて自信がないのに、自分が否定したらそりゃ劣等感が強くなります。

まずは、自分が自分を認めてあげる。
自分の弱い部分をそのまま受け入れたら弱いままでは?って思ってます?

でも「私メンタル弱いですけど何か?」
ってなれたら、弱いとはいえなくなりますよね。

極端な話、メンタルが弱いままでもよいのです。
弱いことを受け入れれば弱い子こと自体が気にならなくなるので。

簡単に言っていますが、弱い自分を受け入れるって勇気が必要ですよ。

自分を認めてあげることが「メンタルが弱い」「他者からの目」「自己肯定感がない」という悩みから抜け出す一歩です。

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過食症の人が嘔吐をやめる方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人が嘔吐をやめるにはどうしたらよいのでしょうか。

一気にやめるのが難しい人は吐くまでの時間を長くすることから始めるのも手です。
5分だけ我慢してみようとか。
ちょっとずつ時間を延ばしていくのです。

時間を延ばしてくと、我慢している時間に何をすればよいか?となります。
実際のところは何でも良いです。
自分に合ったものを探し出しましょう。
手芸など手足を動かすものの方がやりやすいことが多いようです。

ただテレビや雑誌を見る、という方法はハードルが高めです。
なぜかというと、すぐにトイレに駆け込めるから。

できるかどうかは別として
・散歩に行ってみる
・誰かと一緒にすごす
・誰かと電話をする

など、すぐに吐けない状況にしてしまうことの方がより確実です。

うまくいかなかったら別の方法をやってみましょう。
自分なりの有効な対処法をもつと良いです。

「5分くらいから我慢しよう」などハードルを上げすぎないことがコツです。
特に完璧主義傾向の人は。
うまくいかないと「もう何をやっても治らない」となりがちです。

普段の食事の仕方などその他のことも一緒に改善していくとやりやすくなりますよ。

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今更ながら増税後の料金について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今更ですが、4月以降の料金についてです。
消費税が8%になりましたが、料金は変わりません。
表示している料金は税込ですので。
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加害・確認強迫でやってはいけないこと・やると良いこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

外を歩いていて「誰かを突き飛ばしてケガをさせたのでは?」と不安で、何度も振り返ってしまう。
よくある加害・確認強迫です。

何度も振り返ったり、一緒にいた人に「誰もころばせてないよね」と確認したりします。
ひどくなるとその場からなかなか動き出せなくなり、外出するのも面倒になっていきます。

こういう場合、不安になった時には振り返ってはいけません。
一回もです。
「もしも転ばしていたら大変なことになってしまうから、一回くらいいいよね」
という誘惑が頭によぎるかもしれませんが、それでもやってはいけません。

頭の中で「大丈夫。転ばせていない」と考えるのもダメです。
これをやっている人が結構多い。
もちろん周囲も「大丈夫だよ」と言ってはいけません。
あくまでも不安に慣れていく練習が必要なので安心させるようなことはしてはいけないのです。

ぶつかるのを恐れて
・子どもやお年寄りがいるところを避ける
・ぶつからないように動きを小さくして歩く
・電車のホームでは線路の近くによらない
などしてはいけません。
どんどん生活範囲が狭まってきます。

ではどうすれば良いか。
「不安なことをやってみる」です。
子どもがいっぱいいるショッピングセンターで、腕をおもいっきり振りながら「もう転ばせてけがをさせてしまった」などど最悪のストーリーを考えて歩くとか。
今までと行動と考えていることの逆のことをしていくと良いのです。

薬なしでもきちんと練習していけば強迫性障害は良くなることがわかっています。
治し方のポイントをおさえて練習していきましょう。

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緊張は人に伝わっている?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

9月にメンタルヘルス研修をすることとなりました。
講師は久しぶりです。

講師をするとよく「鈴木さんは大勢の前で話しても全然緊張しないからいいですよね」と言われます。
どういうワケか神経が図太そうに見られます。
「堂々としてるよね」
「全然人目とかきにしてないでしょ」って。

誤解です。
かなり緊張します。

ドキドキするし、震えはするし、「あーつまんない研修だなぁ、って思われているんじゃないか?」っていつも思います。
繊細なんです。多分。

しかし、他人からの印象と私が自分で感じていることは必ずしも一致しないのです。

「緊張は人に伝わる」というのは誤解であることが多いもの。
仮に緊張が伝わったとしても自分が思っているほど緊張していると思っていないのです。

「イヤイヤ、あんたの緊張は伝わらないかもしれないけれど、自分の緊張は絶対伝わっていますよ!」
と思った方。
多分、人前で話すことが大分怖い人だと思います。

仮にですよ。
その考えが誤解だとしたら・・・どうですか?

損していると思いませんか?
相手が思ってもいないことでずっと悩んでいるんですから。

多くの人が損をしている考え方のクセに気付いていません。
クセに気づくための方法はあります。

コツをつかんで練習をすれば考えが変わってきますよ。

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血液型の性格が当たると思ってしまうワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

血液型と性格は関連がなかったというニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140719-00050087-yom-sci

昔からいくら研究しても血液型と性格の関連性はない、という結論ばかりなんです。

納得いかない!って人もいますよね。
なんか血液型って合っているような気がしませんか?
ここには色んな人の心理が働くのです。

その一つが人は信じたいものを信じる傾向があるということ。
合っていると思ったことに着目して、合っていないことは認めないものです。
「バーナム効果」という影響があるから。

バーナム効果というのは誰にでもあてはまるような文章を、自分に当てはまるものだと信じ込んでしまう心理です。
よく占いや怪しげな心理テストなどに使われています。

「大雑把だけれど、こだわるところはこだわりますよね」
「時々さみしいと感じませんか?」
「社交的なところあるけど、内気で引っ込み思案のところもあるよね」
「大事なことはなかなか人に言えない性格じゃない?」
とか。
だいたい当てはまりません?

占いやカウンセリングなんかだと
「あなたは自分のこと嫌いですよね?」
といえばだいたい「そうなんです」となります。

演出次第では「心を読む」と見せることもできます。
宗教家なんかは無意識にそれをやっています。

まぁ、それでも血液型性格を信じる信じないかは自由なんで。
しかし、今問題となっているのは血液型で差別を受けることがあるということ。
全く根拠はないので、差別はやめましょうね。

個人的には血液型とか占いとかエンターテイメントと見れば楽しいので好きですけどね。

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「浮気をしていない証拠を見せて」と言われたら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルヘルスの領域って怪しげな「〇〇療法」というものがたくさんあります。
怪しげなことをしている本人に本当に効果があるのか?根拠はあるのか?を問い詰めるとこういうことを言う場合があります。

「〇〇療法が効果が『ない』っていう証拠はありませんよね」
というもの。

「ない」ことの証明ってできないんです。
存在していないのに、証明なんかできるわけがない。
このことを「悪魔の証明」と言います。

例えばあなたがパートナーから
「今まで浮気をして『いない』証拠を見せて」
と言われたら困りませんか?

いちいち全ての行動を証明することってできません。
「浮気をしていない証拠を見せられないのなら浮気してるんだね」とされてしまうとちょっとおかしいって思いますよね。

神、悪魔、前世などが「ない」ことの証明はできません。
ただし、「ない」ことの証明ができないからといって、「ある」ことの根拠にはなりません。

「お前は悪魔だな?悪魔で『ない』ならその証拠を見せろ」
と言われても証明できます?
「証明できないならお前は悪魔だ!」という理屈はおかしいですよね。

人を言いくるめるテクニックとして使われることもあります。
知っていればひっかかることはありません。

悪魔の証明で説得してくる人がいたら、怪しいし科学的根拠に基づいていないと思っていいでしょう。

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