満腹感が怖いけどすぐに感じてしまう!それはダイエットのせいかも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の多くの方が満腹感を嫌います。
満腹感=太ったと考えてしまうから。

だから満腹にならないように調整しようとします。

しかし、摂食障害はこの満腹感が正常に感じられなくなっているんです。

例えば、長期間ダイエットなどであまり食べない状態を続けていると、腸の働きが悪くなります。
働きが悪くなると食べ物の消化がゆっくりになるので、長い間胃に食べ物が残ってしまいます。
そうするとちょっと食べただけでも満腹感が出てきます。
「満腹だ!太った!大変!吐くかダイエットするかしなきゃ!」となります。
本当は満腹ではないのにそのように思うので、空腹感が続くこともあるんです。

満腹感があるから食べない→胃腸の調子が悪化→満腹感が出てきやすい→満腹感をおそれて食べなくなる・・・と悪循環。
食べることが怖くなり摂食障害は悪化します。

このように摂食障害になると満腹なのか空腹なのか、よくわからなくなってきます。
だからお腹の具合で食べるか食べないかを決めない方がよいわけです。

この状態は規則正しい食生活に変えていくだけで改善します。
ちょっと時間はかかりますけど。

長期間ダイエットをしていて、ちょっとしか食べてないのに満腹感が出るようになったら注意しましょう。
それは体が小食になれた、とは限りません。
胃腸の働きが悪くなって満腹感が出てきやすくなった結果からかもしれませんよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


悩みの原因を探して考えこんでいませんか?実は無駄かも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

考えてもほとんど意味がない「考え」があります。

「なぜこうなってしまったのだろう」と考えること。

ついつい考えちゃいません?
「なぜ」を投げてかけても、原因がわかることはありません。
わかった!と思ったら多分勘違いです。

心の病気は全部原因が不明なんです。
ホントに。

「脳の病気っていわれたけど・・・」
これはあくまでも仮説です。

「親との関係がって書いている本があるけど・・・」
両親との関係が云々という理論は全く根拠がないのです。
結構知らない人が多いようです。

だから原因を考えても意味がありません。
むしろ解決しない問題を考えている時間が長くなり、もっと悩むようになるかもしれません。

それよりも「どうしたら改善するのか?」と「どうしらたらよいか?」という質問を投げかけるようにしましょう。
具体的に何をどうしていったらよいかを考え、実行に移しましょう。

原因探しをしなくても、心の病気が良くなっていくことがわかっていますから。

「なぜ」よりも「どうしたらよいか」を覚えておきましょう。

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吐くことが怖い!そんな時の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「吐いてしまうのでは」と恐怖を抱く人がいます。
嘔吐恐怖ってやつです。

嘔吐恐怖の人は吐き気を刺激するようなことを避けたり恐れたりします。
例えば・・・
・重い食べ物を避ける
・週末の電車には乗らない(飲み会で吐いている人が多いから)
・居酒屋にいけない
・妊娠が怖い
・「吐く」という文字を見ただけで怖い
・抗不安薬がないと出かけられない

どの不安症状もそうですが、避ければ避けるほど怖くなるので悪循環になります。

改善のためのヒントは「外側に注意を向ける」こと。
吐き気を怖がっている人はだいたい自分の内側(吐き気を感じるところ)に注意が向きすぎています。

だから注意の方向を分散させるといいんですね。

分散させる方法の一つが五感に注意を向けること。

吐き気が起こりそうな場面で以下のようなことに注意を向けてみましょう。

「何が見えるのか」→テーブルの色、食べ物の色、人の表情など
「どんな音が聞こえるのか」→エアコンの音、電車の音、周囲の声など
「どんな味、匂いがするか」→唾液の動き、食べ物の細かい味、食べる前の匂いなど
「触れているものはどんな感覚なのか」→椅子に座っている感覚、手の感覚など

一つ一つゆ~くり(一分くらいずつ)と観察して注意を向けていってみてください。
「気をそらして吐き気を忘れよう」とせずに「吐き気はあるけれど、こっちの感覚もあるよね」としてみることがコツです。

何度も続けていると吐き気や不安がゼロにはならないにしてもちょっとマシになることも多いと思います。

この方法は嘔吐恐怖の人に限らず不安で悩んでいる人全般に使えます。

不安が強いなぁ~って思った時はお試しください。

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息苦しさがあると「パニック発作だ」と思ってしまう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の治し方の一つは嫌な体の感覚があってもやりすごせるようになることです。

例えば電車に乗っている時に
「症状が出なかったらOK」ではありません。
「症状があってもやりすごせたらOK」なのです。

症状を怖がっているうちは、ちょっとでも嫌な感覚があると「またパニックが出てきたのでは?」と不安が続きます。

パニック人はいつも体調を気にします。
「今のドキドキはパニックでは?」
「このふらつきはパニック?」
「体調わるいとパニックになるかもしれない」

意識が体にいきやすいんです。

そうするとさらにドキドキしてきたりと症状が悪化します。
「症状が出てきたらダメだ」
「電車からおりないと大変」
「頓服薬を飲まないとおさまらないに違いない」
と考え、もっと不安が強くなるのです。
パニックの再発を繰り返している人によく見られます。

だからちょっとした体の変化があっても大丈夫と思えるようにしていくことが必要です。

「症状をゼロにしようとしない」
「症状があっても今やっていることを続ける」
「むしろ症状を自分でだしてみて、症状がでてもやり過ごせることを学ぶ」
これらができるように心がけていくとぐっとパニック発作が怖くなくなってきます。

一人でやるとうまくいかないことも多いので一度ご相談に来てください。

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睡眠のルールは本当か?実際に試してみました!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日の夜のこと。
なかなか眠れそうもない!

と・・・ひらめきが!
せっかくだからこのことをブログで書こう!

しかし、〇〇したら眠れました!って優等生的な記事を書いてもつまらない。

じゃぁ、その逆をやっちゃえ!

ってなわけで〇〇しちゃダメって言われていることをやったら本当に眠れないのか?
実際どうなるのかをやってみました。

①ベッドに長くいると本当に睡眠の質は悪くなるのか?
眠れないのにずっと寝床にいると睡眠の質が悪くなるし、ベッド=眠れない場所とインプットされてしまうので、眠れない時はベッドから出なくてはいけないのです。
実際にやってみるとそうでした。
ベッドがなんか居心地が悪く感じました。
だけれど夜だしベッドから出るのも面倒くさい。
こんな感じで眠れなくなるんですね。

②時計を見るともっとあせって眠れなくなるのか?
眠れない時に時計をみると「今〇〇時だ、どうしよう」とあせって眠れなくなります。
不眠の人は時計を見てはいけないのです。
実験ですからねぇ・・・早速見てみました。
眠れない時って今何時か気になりますね。
そもそも何時かチェックしてなんかメリットってあるのかぁ、って考えると・・・ないんですよね。
やはり時計を見ない方が良いです。

③夜に光刺激は本当に良くないのか?
夜にスマホやテレビなど光刺激は良くないと言われています。
光刺激は覚醒させるからです。
確かめるためにスマホで動画を見てみました。
結果はやや覚醒した印象でしょうかね。
見る内容にもよるかもしれません。

ついでに。
眠れない翌日「ものすごく大変な一日になるのでは」と不安になる人もいます。
睡眠不足を補おうとして昼寝をすると昼夜逆転になりやすいので、眠れない翌日は日中起きている方が良いのです。
昼寝をせずに昼間動いてすごしたらどんな風になるかも試してみました。
まぁ、休日ということもあるのかもしれませんが、頭はややぼーっとして、疲れ気味ではあるものの読書・勉強・買い物・会話など問題なくこなせました。
だから眠れない日があってもそれほど怖がる必要がないのですよ。

以上の結果です。
身体をはった実験。不眠の人は真似しちゃですよ。

やっぱり睡眠のルールは守った方がいいかなっと実感しました。
睡眠のルールを知らない人も結構多いのでこのブログの「不眠」のカテゴリーを参考にしてください。

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なぜ夜になると解決しないことをあれこれ考えてしまうのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

寝る前になると嫌なことをあれこれ考える。
けれど、全く解決しない。
気が付くと眠れないで朝を迎える。

なぜ夜になるとあれこれ考える割に解決しないのでしょうか?

理由の一つは夜になると考える能力が落ちるから。

人の考える力は一日の中で一定ではありません。
体力と同じで脳も使っていると疲れるのです。
一日の疲れがどっとたまっている夜はとっても疲れています。
少し酔っぱらっている時の脳の状態と同じ言われているのです。

だから夜にあれこれ悩み事を解決しようとするのは逆効果となります。

夜になると、よく喧嘩をしてしまう、ネットショッピングをしてしまう、将来のことをあれこれ心配してしまう、あれこれやろうと思ってしまいません?
これは考える能力が落ちているため、自制心が効かなくなっているためかもしれません。

大きな買い物、重要な話し合い、心配事の解決などは、リストアップだけしておきましょう。
寝てゆっくり脳をやすめた後で、翌日考えるようにしましょう。

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好きな人に気持ち伝えたい!恋愛に使える心理テクニック

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

相手に自分の言いたいことをきちんと伝えたい。
愛を伝える時なんか大切ですよね。
そんな時に使える心理テクニック。

最初と最後に言いたいことを入れる、ということ。

第一印象って大切です。
最初の印象が悪いと後はどんどん印象が悪くなっていきます。
最初の印象が残りやすいことが心理学的にも実証されています(初頭効果っていいます)

また最後も大切です。
最初が良い印象でも、最後に悪い印象になると全部台無しですよね。
最後の印象が残りやすいことも心理学的に実証されています(親近効果っていいます)

どこのサイトか忘れましたがこの心理テクニックを使ったラブレターがのってました。
ラブレターに最初と最後に言いたいことをいれると中間の文章はどうでもよくなるといったものでした。

前後さえ良い印象を与えれば中間の文章をボロクソにいってもそれなりに良い印象で伝わります。

あなたのことが好き。
あなたは何をやってもだめで、仕事もできないし、お金もないし、しゃべってもつまらない。
でもあなたのことが好き。

どうでしょう?
中間にひどいこと言ってもそんなに悪い印象になっていませんよね。
まぁ、相手にもよるでしょうけれど。

言いたいことを伝える時は、自分が言いたいこと・与えたい印象を最初と最後にもってきましょう。

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強迫性障害を治療するとどれくらい良くなるのか?薬と認知行動療法の比較

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害には認知行動療法が最も有効な手段です。
その他には薬でも効果が出ています。

実際にどれくらい良くなるか知っていますか?
どれくらい有効かどうかを知ることで、治療法の選択をする上での参考にしてください。

データは厚生労働省のサイトからです。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_compel.html

まずはお薬。
SSRIという抗うつ薬が処方されることが多いかと思います。
まとめるとこんな感じです。
・中程度まで効く人は50%程度
・薬をやめたときの再発率は70~90%

ある程度まで症状を軽快させられるのは半分程度の人。
薬をやめると7~9割が再発するので、薬を飲み続けなければならなくなります。
ずっと薬を飲み続けることに抵抗が少ない、認知行動療法をやる勇気がない人は薬の選択となります。

では認知行動療法はというと、以下の通りです。
・プログラムを継続・完遂すれば60~90%改善
・75%が長期的に効果を維持

このデータが示すように結構効果があるし、再発率も低いです。
ただ「プログラムを継続・完遂すれば」という条件付き。
中途半端な状態で認知行動療法をやめてしまうとダメなんです。
「これくらいでいいや」と思わず、最後まで苦手なものを克服しようとすることが必要です。「どうしても良くなって、自由な生活を取り戻すぞ!」
と治療へのモチベーションが高い人だと良くなりやすいでしょう。

それぞれのメリット、デメリットを考えた上で治療法を選択してください。

ちなみに・・・どっちにしろ認知行動療法はやることをおすすめ、が私の意見です。
有効性や再発率のことも考えると、一時的には苦しくてもそれを上回るメリットがかなり大きいから。

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夏休みの宿題をギリギリまでやらないタイプの対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夏休みの宿題は8月31日にやるってタイプでした?
そんな人はついつい「明日から宿題やろう」と思いがちです。
しかし、明日に宿題をやらない→「明日やろう」と考える→やらない、を繰り返し先延ばしにしてしまうのです。

先延ばししてしまうタイプの人はどのようにすればよいのでしょうか。
今回は先延ばしをしないコツについて書いてみました。

①明日やることを具体的に計画を立てる
「明日何をやるか決めよう」とするとだいたいやりません。
やることは決めておきましょう。
心理学の実験では具体的に決めておくと実行する確率が上がると出ています。

②目標設定を現実可能なものにする
宿題を全部明日のうちに!などとすると、まず挫折します。高い目標を立ててはいけません。
90%くらいの確率でできそうな目標設定にしましょう。

③何が実行する上で妨害となるか対策を考える
自分がどんな時に宿題をやらない誘惑に負けやすいか予想しましょう。
予想したらどんな対策ができるか具体的に考えましょう。
これまた心理学の実験でうまくいかない時の予想をして対策を考えておくと実行する確率があがる結果となっています。

④その日の気分で実行するかどうかを決めない
当日で気分でどうするかを決めると「気分が乗らなかったから」「体調が・・・」「天候が・・・」とやらない言い訳を作ってしまいます。
気分に関係なく前日決めたことをやっていきましょう。

まぁ、以上のようなことをしてもやるとは限りません。
ついでにいうと「人に自分がやろうとしていることを話す」をすると効果的です。
多少プレッシャーになりますからね。

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雑談が苦手!何度も場数をふんでも他人と仲良くなれないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

雑談が苦手、人となかなか仲良くなれない。
その理由の一つは「自分の話をしない」からかもしれません。

雑談が苦手な人の中には自分の話をしないようにしている人がいます。
「自分の話をしたら変な奴だと思われる」
「日曜日に何もしていないといったらさみしい奴だと思われる」
と考え、できるだけ自分の話をしないようにするのです。

このやり方でいくと雑談はもっと苦手となり、苦痛となります。
いくら場数をふんでも慣れないでしょう。
できるだけ人と一緒にいることを避けて孤立するかもしれません。
避けると不安はもっと強くなる性質があります。
悪循環になるんですね。

だから自分のことをお話するって大事です。
相手に安心感を与えることにもなります。
話しやすくなり、会話もはずみやすいのです。

ほとんどの場合自分の話をしても「変なやつ」と思われることはありません。
「いやいや、昔変な人といわれたことがあって」
という人もいるでしょう。
そんな人は勇気をだしてもう一度やってみてください。
新しい発見があります。

相手の話を聞くことも大事ですが、自分のことを話してみると雑談が楽になり、仲良くなりやすくなりますよ。

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