批判されたらどう考えれば良いか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

愛の反対は憎しみではなく無関心です
マザーテレサ

ちょっと前のブログでも書きましたが、怒っている人が嫌なのは反論されることでなく流されること。
批判、反論すらされなくなると存在すら否定されたようになるかもしれません。

このブログも批判されることもあります。
治療的に根拠がない、悪影響なこともあるってことがある治療法を書いている記事は特に。
科学的根拠のないことは本当ですが、やはりそういうことをやっている人にとっては指摘されると気になるもの。

その度に私は思います。

「そんなに私のことが気になるのね」
「私の意見に関心があってたまらないのね」

かわいいものです。

き~!っとイライラしたり、にくたらしい~!って感じているときは気になっていること。
おかげでアクセス数も伸びます。

批判っていうのはその人の価値観が見えます。
「自分の意見をきいてくれ~」って。
無視ができないくらい気になっているわけです。

私は自分の意見に誰も耳を傾けてくれないことが一番つらいのです。

そう思うと批判された時の感じ方がちょっと変わっていません?

ちなみに批判されたときは無視することが多いです。
反論するほど愛がありませんので・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


逃げられない場所が苦手!パニックになったら気をつけること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で混んでいる場所、逃げられない場所が怖いって人はクリスマスや正月などのイベントは大変です。
混んでいるとこばかりですからね。
逆にいえば治すチャンスでもあります。

今回は混んでいる場所に行った時どうすればよいのか?どんなことに気をつければよいのか?について。

先日、一度見てみたかったプロジェクションマッピングを見てきました。
たまたま抽選であたったため見られました。
私がやるとあたらないでいつも抽選は他人にやってもらいます。

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日曜日であったこともあり、ものすごい人です。
座って見られる席にすわると、もう終わるまで出られません。

パニックの人は怖くありません?
人ごみ、ドキドキ、締め付けられる感じ、息苦しさ、逃げたくても逃げられない状況。
恐怖から逃げることばかり考えてしまう。
せっかくのプロジェクションマッピングに集中できません。

このような時は下手に不安を下げようとしてはいけません。
不安を下げることばかり考えると、体の嫌な感覚に注意が向きやすくなります。
そうするともっと不安は強くなるのです。

どうすればよいか?
体の嫌な感覚はとりあえずほっときましょう。
気が狂うことも、おかしくなることも、死ぬことも、コントロールできなくなることもありません。
そうしていくうちに嫌な感覚に慣れてきます。
何回か練習は必要ですが。

そして今起こっていることに注意を向けていきましょう。
プロジェクションマッピングなら、どんな映像なのか、どんな音がするのか、空気の冷たさ・暖かさは、などに細かく注意を向けていきます。よ~く、こまか~く、見たり、聞いたり、感じたりしてみてください。
嫌な感覚から気をそらすことが目的ではありません。
嫌な感覚がありながらも、ほかの感覚を感じとろうとすることが大事。
だから100%集中しなくても大丈夫だとしてみましょう。

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対人恐怖症の人が飲み会で注意するポイントとは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人恐怖症や社交不安障害の人が忘年会で気をつけたいことがあります。
飲み会シーズンで不安になっている人もいますよね。
タイプ別に気をつけてほしい点を挙げてみます。

赤面恐怖症の人、自分の表情や仕草が不快さを与える・自分のことを変に思っていると不安な人。
顔が赤くなるのが不安なので、とりあえず酒飲んで赤くなっちゃえ~!となりがち。
あと店の照明が暗い場所を選ぶ、正面に誰かが座らないような席にすわるなどして表情をごまかす人も。
ごまかしているうちは良くなりません。
そのままの自分を見せてみたらどうなるのかを試してみる必要があります。

・震えが怖い人
お酒を誰かに注ぐ時に震えを気にしがちです。
震えを止めようとしても無駄。もっと震えます。
酒でごまかしていると克服ができません。
思いきって震えながらお酌してみるととっても良くなる可能性があります。

・会話が不安な人
「自分のことをつまんない奴だと思っているに違いない」と思って無理に話そうと思うとドツボにはまります。
日常会話の9割をどーでも良いことです。
「次に何話そう」なんて考えながら話していると逆に会話に集中できません。
無理に面白い話をしようなんて思わなくてよいです。

3つのタイプには共通していることがあります。
人目が気になっているけれど、自分は人を見ていないってこと。
不安で注意が頭の中にいったり視線が下を向いたりしていますから。
そうするとどんどん自分の不安や妄想が広がってきます。
「他人はこんな風に思っているに違いない」って。

注意の方向が頭や緊張ではなく、人を見るなど外にいくと不安を受け流せるようになってきます。

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忘年会で過食症を悪化させないコツ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人は忘年会が苦手な人が多いです。
いつも避けている食べものが宴会に出ます。
全く食べないわけにもいかないし、食べ過ぎるのを見られるも嫌。

忘年会があったときの過食の悪化を防ぐためのコツについてあげてみます。

・大皿の場合はたくさん皿に入れず、一度食べたらお皿は手放す
どれくらい食べたかわからなくなり、「もういいや」と投げやりになって帰宅してから嘔吐パターンになりやすいです。
ゆっくり目に食べて食べすぎを防ぎましょう。

・時々席を離れる
食べたい衝動がとまらないなぁ、って思ったときはただ我慢するのではなく席を立つと気分転換できるかも。
トイレに行ったり、別の席の人のところに行ってみましょう。

・お酒は飲みすぎない
お酒を飲むと食欲が増すのと、勢いで食べやすくなります。
食べるだけなら良いのですが、帰宅してから後悔して過食嘔吐になりやしです。
飲酒はほどほどに。

・帰宅後に嘔吐はしない
普段食べていないものを食べるので嘔吐したくなります。
難しいかもしれませんが、過食嘔吐しないよう我慢しましょう。
しかし、我慢は難しいので食べられない環境を作ることのほうがやりやすいです。
例えば帰りにコンビに寄らないような道を通る、自宅に食べ物を置かないようにするなど過食ができない工夫をしましょう。
帰宅したらすぐに歯をみがく、寝るなどしてもよいかも。

・翌日に絶食しない
食べ過ぎたから翌日は何も食べないとすると、過食がひどくなりやすいのです。
食事リズムが狂い、空腹と過食嘔吐を繰り返すようになります。
できるだけ翌日も普通の食事にしましょう。

忘年会・正月と過食症の人にとっては難しい季節ですが、工夫しながら乗り切っていきましょう。

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反省は無駄!?考え込みを防ぐ2つのこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

反省って役に立っていないことが多いんです。
さらに状況を悪化させることさえあります。

何か失敗した時。
反省して次にどうすれば良いか具体的・効果的な対策を考えて、それでおしまい、といければ問題ありません。
しかし「いつも失敗ばかり」「将来どうなるのだろう」と抽象的なことを考えるのは問題です。
また何時間も考え続けても駄目です。
結論はでましせんし、効率は非常に悪いのです。

失敗したら反省しなきゃいけない、って思い込みがある人もいます。
自分を責めるようなことを「反省」とするのは無駄です。
「罪悪感を感じて、心から反省しなければいけない。そうではなければ同じこと繰り返す」といった精神論は役に立ちません。
自信をなくして落ち込むだけ。
そもそも「心から反省」ってどういうこと?落ち込んでいるように見えるってこと?
抽象的ですよね。
同じ失敗を繰り返さないためには次に何をすればよいのか、どうすればよいのか?が大切です。

そんなわけで効果的でない反省をしないためにチェックしておきたいポイントを2つあげます。

・反省中考えていることは具体的ですか?
「自分はだめだ」「どうなるのだろう」「なぜ自分はだめなのだろう」は抽象的で考えても無駄です。
何をどうすれば具体的なことだけ考えましょう。
考えることを行動の部分にしぼると具体的になりやすいですよ。

・ダラダラと反省していませんか?
長時間考えても結論がでないことが多いのです。
考え込んでマイナス思考になり、うつっぽくなるだけ。
5分くらい考えて良い結論がでなかったら反省するのをやめましょう。
ダラダラと考えるのは反省ではなく単なる考え込みです。

本来効果的な反省は未来をよくするためにやるもの。
自分の反省は役に立っているか?考えるだけになっていないか?振り返ってみましょう。

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クリスマスまでに恋人ができる方法!?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前より話題にならなくなりましたが、クリスマスが近づいてくると「恋人が欲しい」と思う人もいますよね。

好きな人がいてデートまでいくけれど、そこからなかなか恋人にまでなれない。
そんなあなたに心理学的なアドバイスを今回は書いてみました。

どうやったら恋心が生まれるか?
意外に心理学で研究にされているんです。
よくこのような研究をする人がいると感心します。
恋が生まれる確率を高める方法をあげてみます。

①心拍数を上げる
好きだからドキドキするのではなく、ドキドキするから好きになるといわれています。
運動する、高い橋を渡る、怖いものをする、などでドキドキさせることをすると魅力的に感じるようになるのです。
だからデートは遊園地やつり橋、ホラー映画、スポーツなどがいいかもしれません。
相手がそれでドキドキするということが前提であることを忘れずに。

②薄暗い場所を選ぶ
明るい場所よりも、暗い場所のほうが恋が生まれやすいそうです。
暗い場所にいくと、魅力的に感じやすい、自分の大切なことを話す傾向があります。
昼よりも夜のほうがいいのでしょうかね。

③目を見つめ合う
目を見つめ合うことをすると良いらしいです。
恋人のように振る舞うことがいいのかなと。
見つめ合うようなゲームでもしてみるとか?心理学の実験ではお互いに絵を描いて、何を描いたか相手の目を見てテレパシーみたいなのを感じてみる、みたいなことをしてました。
当然テレパシーなんかどうでもよくて、見つめ合うことが目的のゲームです。
目をみて「何考えてるかあててみよう」みたいなもんです。
でも、こんなゲームしたら相手は引きそうですけどね。
とりあえず見つめ合う機会を増やしましょう。

④お互いの秘密を打ち明けあう
お互いに自分がしたいと思っていると、今まであまり話していなかったこと、自分が大切に思っていることとか話すとよいです。
実験ではあらかじめ質問を決めておき(自分から昔からしたいこと、など)、お互いに会話しあうことをやっています。
お互いつっこんだ話をすると恋が芽生えやすいというのはなんとなく想像つきますね。

もちろんこれらのことをやっても恋が芽生えるかどうかは保証しません!
恋はそれ以外の要素もありますからね。
「見つめ合ったら嫌がられた!」「暗いところにいったら怪しまれた」というクレームは受け付けないのでご注意を!

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鳥のフンがついたかも?洗浄・不潔強迫の人がよく考えること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ビシャッ!
歩いていたら突然近くに落ちてきた液体。
鳥の鳴き声。

鳥のフンだ・・・。

危うくあたるところでした。

ここで不安よぎります。

本当に私にあたっていないかったのか?

飛び散った液体が自分についたのでは?
そう思うとそんな気もしてくる。

最近強毒性の鳥インフルの話題があるし、なんか不安。

手も頭も服も洗った方が良いのか?

あー、どうしよう。

・・・こんな出来事が先日ありました。

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強迫性障害の中でも洗浄・不潔強迫の人で鳥が怖い人がいますよね。
上記のようなことって考えませんか?
何時間も全身洗ったり、汚れたかどうかを常に確認して日常生活に支障が出来ています。

強迫性障害の人でなくても、結構不安になる出来事かもしれません。

フンだけではなく、鳥自体も不安な人もいます。
鳥のフンに強いウィルスがあるイメージが強いのでしょう。

鳥のフンの近くを通っただけで不安になる人も。
靴に注意が向くと、靴にフンがついたかどうかが気になります。

鳥がいそうな公園などを避けるようになるかもしれません。

フンがついたかどうかを周囲に確認したり、全身洗いたくなったりするでしょう。

避ければ避けるほど、洗えば洗うほど不安になるのが強迫性障害の特徴。
「だって万が一本当にフンがついてたらどうするの?」と思いません?
それでも避けたり洗ったりしてはいけません。

生活のあらゆるとろこが「万が一」を気にして、不安の対象になっていきます。

またフンに触れたかどうかアタマの中で確認したり、周囲に聞いたりすることも症状を悪化させますので気をつけてください。

洗浄・不潔強迫は行動療法がとても効くことが実証されています。
自分なりに本などを見てやっている人がいますが、結構やり方が間違っている人がいるので、良くならない場合は相談してください。

私は鳥のフンの出来事の数十分後、そんなことは忘れて過ごしました。
強迫性障害の治療をしていくうちに、私も以前よりあまりフンに対して不安は少なくなったような。

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高いワインが美味しいワケを心理学的に解説

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ボジョレヌーボーが解禁になっていますね。
いろんな値段のボジョレーが売っています。
どれを選んでよいかわからないって人いません?

私はボジョレーに限らずワインについて疑問に思っていることがありました。

高いワインって本当においしいの?

高いワインを飲んでも「ふ~ん」としか思えません。

この疑問に答える心理学的実験が世界中で結構やっているのがわかりました。

だいたい同じ結論になっています。
「安いワインと高いワインのラベルを取り換えて、どっちがおいしいか判断してもらったら、安いワインの方だった」
「同じワインを飲んでも、高いワインと言われた方を高く評価した」

つまり人は味ではなく、見た目やイメージで味を判断するということ。
これは高いワインですよ~、って思って飲めばおいしいと感じます。
しかも満足度も高いそうです。

フランス産のワイン。20年ねかせている。最高級のブドウを使用して職人が丁寧に作り上げています。何度も〇〇賞を獲得。あのソムリエも推奨・・・なんて前情報があるともっとおいしくなります。

浦和すずのきクリニックで作ったワイン。自宅の庭で栽培し、今年とれたブドウで急いでつくりました。素人の臨床心理士が作った初めてのワイン・・・こんな前情報だったら最高級ワインも不味く感じるのです。

まぁ、プロ中のプロが飲めばわかるのかもしれませんが、私のような素人は高いワインは必要ないのです。
「フランス産で〇〇賞受賞」て書いてあればおいしいと感じるかもしれません。
納得いかない人もいると思いますが、ワイン好きと言われている人も私と同じレベルである可能性が高いでしょう。
そもそも比較しても多くの人にわからないって・・・それって本当に美味しいって言えるのですかね。

心理学的まとめ
美味しいから高いわけではなく、高いから美味しい
思い込みが大事!

ワイン以外にも当てはまりそう。

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薬がないと外出が不安 パニック障害の再発を繰り返すワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で自宅から離れれば離れるほど怖くなる人いませんか?
そのような人は外出時の「持ち物」に特徴があります。

よくある持ち物は・・・
・スマホ
・飲み物
・ガム、アメ、フリスク
・頓服薬
・音楽プレーヤー

手ぶらでは外出するのが不安なのです。
外出先でパニック発作が起こったら困るから。
いざとなったら助けを呼ぶためにスマホや携帯電話を持ち歩きたくなります。
発作を恐れるからごまかすために飲食物や薬を持ち歩きます。

これらのものを持ちあるくことが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、持ち歩かないと外出できないとなっている場合は別です。
持ち歩いていることがパニックを克服できない理由のひとつになっています。

「持ち歩いて安定しているから良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし、パニック発作を恐れているうちはパニックを克服できていないのです。
何かある度に悪化する可能性があります。
ずっと病院で薬をもらい続けることにもなります。
もちろん、それでも良いという考え方もありますが・・・。

いつかパニックに左右されない生活を送りたい、薬をやめたい、妊娠を望んでいるから薬は控えたい、そんな人はパニックの対処法を学んでいきましょう。

手ぶらでは外出できない人は、持ち物を減らしていく必要があります。
そのためには「パニック発作があっても大丈夫」と思えるようになる練習をしていくと良いのです。

手ぶらで外出ができない人は本当に今のままでよいのか、考えてみてください。

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どうすれば運動を続けることができるのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ついついやらなくてはいけないことを先延ばしにしてしまう。
運動、勉強、不安への挑戦とか。
やろうやろうと思っているけれど結局やらない。

先延ばしのクセの理由のひとつは「やるかやらないかを気分で決めている」から。
「明日の気分で決めよう」
「体調を見て決めよう」
「やる気が出たらやろう」
こんな風に考えているとまずやりません。

やりたくないので気分がいいはずもなく。
体調の悪いところを探しだすことも。
結果、やる気もでない。

「今度やろう」と先延ばしのパターンになるわけです。

こんな人の多くは気分や、やる気など「頭」でやるかどうかを決定しがち。
頭で決めるやりたくないことはやりません。

先延ばしのクセをやめるためには行動するかどうかは気分で決めるのではなく、予定で決めましょう。
最初に予定を立てておき、基本的にはどんな気分、状態であってもそのとおりに行動してみると良いのです。
やらない言い訳には耳をを貸さないようにします。
「やる気を出すために行動するんだ!」と考えてください。
これはうつ病の人に効果が認めてられている方法と同じです。

ポイントは2つ。
まずは無理な予定を立てないこと。
最初のうちはやってしまえば必ずできそうなくらいの予定にします。
運動であればいきなり30分走ろう、ではなく5分走ろう、のように。
継続できそうな予定を立てましょう。

もうひとつのポイントは予定はいつどのようにやるか具体的に決めること。
「明日のどっかで5分走ろう」ではなく、「明日の10時に5分走ろう」のように。
具体的に何をするかを決めておくと実行する可能性が高くなる、と心理学の研究で出ています。

まずはできそうなことからはじめていきましょう。

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