浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
よく「人の目なんか気にしないようにしましょう」と言われています。
そもそも、人の目を気にしないということはどういうことでしょうか?
本当に人目を気にしないことは良いことなのでしょうか?
私はよく「人目を気にしない人だよね」といわれます。
実際は人目を気にしている、ものすご~く繊細な人間だと思っているのですが・・・。
この認識のギャップを埋めなければ。
そんなワケでどういうのを「人の目をきにしない」と人は感じるのか、職場の人に聞いてみました。
質問:「私のどんなところが人を気にしていない思われるのでしょうか?」
まずはAさん。後ろ姿なんで写真はわかりにくいです。
Aさん:院長や○○さん(管理職)に結構意見を言うところですかね。
私:なるほど・・・メモメモ
Aさん:あ、なんか悪いこといっちゃいましたか?すみません。
私:え?なんか悪い意味でいってるんですか?
Aさん:いやーあのー、そういうことでもないんですけど・・・。
う~ん、ポジティブのか、ネガティブな印象なのか微妙ですねぇ。
次はBさん。管理職の方です。
Bさん:君さぁ、気が利かないんだよね。○○もそうだし、○○の時もそうだし。君に親切にしてあげても良いことないんだよね。やってほしい仕事やってくれないしさぁ、それと・・・
私:え・・・それって人目を気にしていないところというより、私に対する不満では・・・?
Bさん:イヤ!違う。これは人目をきにしていない事実だ。他の人にも聞いてみなよ。だいたい君は・・・
私:・・・(収集がつくまで沈黙。次の話題にうつる)
猫に小判、馬の耳に念仏、鈴木に説教。
まぁ、こんな風に思っているから人目を気にしないって思われているのかな。
あとはこんな意見
・お世辞を言わない
・会社員なんだから少しは媚びないと
・人に合わせない
・鈴木さんは人目を気にしてないようにはみえませんよ(ハゲシク同意しました)
とまぁ、こんな結果に。
今回は私への意見ですが、一般的に人目を気にしないってことは「不満に思っていてもフツウはこうするでしょ」という価値観とは逆のことをすることとも言えるようです。
だから人目を気にしない行動っていうのは、当然ネガティブな印象にもなるわけです。
私は「人から悪く思われても良い」とは思っていません。
すっごく良い人に見られたい!
「そうは見えませんけど」って言われますが。
それ以上にココロが自由で健康になること優先しています。
・納得いかないこと・どうにもならないことは流す(考えても解決しないから)
・他人の考えを変えてやろうと思わない
・嫌な人とは極力付き合わない
・社交辞令は面倒なので言わない
・好きな人、楽しそうな人とつき合う
・弱いところ、できないところはどんどん見せる(しょーもないプライドもっても仕方がないので)
こんな感じなので気にはしているけれど、そのように見えないのでしょう。
無理して「常識」に合わせたって、つらくなるだけ。
人生は有限です。
私にとって人の目を気にして不自由になる時間はもったいなくて仕方がない。
やりたいことたくさん!っという人間ではありませんが、どうせだったらラクに楽しく生きたい。
年齢を重ねるにつれこんな考えになってきました。
何がココロが自由で健康かは人によります。
今回の意見を逆にすると
・上の人間に意見は言わない
・周囲の人間に合わせる
・お世辞も含め多少は媚びる
・顔色を気にして相手が望むことを文句なくやる
を、「これはするもんでしょ」と多くの人は思っているワケです。
こういう生き方って無難です。
波風は起こりにくく、そういう意味ではラクかもしれません。
ただ別のところで精神的につらくなることもあります。
人目を気にしても、しなくてもメリット・デメリットはあるわけです。
どっちが良いともいえません。
ただ、自分がココロが不自由でつらいと思ったらどっちかに偏っているのかもしれません。
そんな時はもうちょっとラクに生きる方法を選択した方がよいかも。
人がどのように考えているかは、自分の思い込みのことが多いですよ。
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