自分のことが話せない人

臨床心理士の鈴木です。

なかなか他人と打ち解けられない
という悩みを抱えている人。

全員ではありませんが、そういう人の特徴として
自分の話はしない
という傾向が。

自分の話をしない理由は様々ですが
自分のことを話したら、どう思われるのだろう
というのが中心だと思います。
もちろん悪い意味で「どう思われるのだろう」ということです。

自分のことを話したら・・・
「ひかれるのでは」
「自分の話に興味がないのでは」
と、不安になる。
だから話さない。
つまり、自分に自信がない。

しかし、そのようにしていると相手も
「この人は何を考えているのだろう」
と思い、距離が縮まらない。

悪循環ですね。

だからといって自分の話をただすれば良いということでもありません。
自分のことを話さない人は過去に苦い経験をもっている人が多いものです。
同じ失敗を繰り返せば
「やっぱり話さなきゃよかった」
となります。

同じ失敗を繰り返さないためにはまず自分の癖(考え方、振る舞いなど)を振り返り、改善していく必要があります。
少しずつ他人に自分のことをわかってもらえるようになると、人間関係が親密になることもありますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


パニック障害のカウンセリングはどんなことをするのか

臨床心理士の鈴木です。

夏は暑いので困っている人も多いでしょう。
私がパニック障害の方のカウンセリングはどんなことをしているのかについて。
これも基本的に認知行動療法をやっていきます。

1.パニック障害がどのように維持をされているのか説明します。
この時、悪化要因やどんな治療方法があるかも説明します。

2.それぞれの悪循環に陥っているパターンを特定します。
例えば電車で携帯電話や音楽を聴いて無理に気をそらそうとしていることが、回復を妨げている可能性があるのかもしれない、など

3.不安な場面でどんな心持でいればよいか、どこに注意を向けていけばよいかを説明したり、練習したりします。
自宅やカウンセリング場面で練習します。

4.実際に不安場面で試していただきます。
「なかなか一人ではできない」等、場合によっては私が同伴のもとで不安場面に挑戦することもあります。
もしうまくいかなければ、なぜうまくいかないかを特定して改善に向けて相談を進めていきます。

これはおおまかな流れですが、例外もたくさん?あります。
結局は人それぞれ背景が違いますので、マニュアルに沿ったものではなく、人に合わせて実施していっています。

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部下とのコミュニケーション

臨床心理士の鈴木です。

今日は某大手企業で研修講師をしてきました。

「メンタルヘルスに問題を抱えてた部下に対する話の聞き方」が主なテーマです。
実習をした時に参加者の皆さんが一生懸命取り組んでいる姿が印象的でした。

職場のストレスの多くが人間関係がからんでいるものです。

例えば仕事がわからない時に上司の相談したら「自分で考えろ」と怒られる。
自分でやってみたら「なんで相談しなかったんだ」と怒られる。
そんなことを繰り返しているうちに、職場のことを考えると朝起きられなくなる。
よくあるパターンです。
似たような状況が昔CMになっていたことがありましたね。

改善のためには部下、上司共コミュニケーションを振り返ってみること、
上司は新しいコミュニケーションスキル、マネジメントスキルを身につけること
部下(だけとは限りませんが)は考え方や行動の幅を広げていくこと
が必要です。

このような問題は医療機関だけでなく職場全体で取り組んでいくとさらに良いのでしょうね。

日本において精神疾患等による社会的損失は逸失利益9000億円台と予想れており、今後本気でメンタルヘルス対策に取り組まなければならなくなるでしょう。
それにもかかわらずまだまだ精神疾患に対する知識、対応方法とも十分に広まっていないのが現状です。

精神疾患の正確な知識、対応方法をコツコツと世間に伝えて少しでも社会貢献できればと思っています。

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カウンセリングを受ける理由

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングを受ける理由は人それぞれですが、どんなものが多いのかというと

薬以外の方法を知りたい

これが一番多いのかもしれません。

診察で、
「調子どうですか?」と聞かれて
「悪いです」と言えば薬が増えて、
「良いです」と言えば薬が減る。

「不安な時は頓服を飲めばいいんだよ」
と言われて数年経ったが薬がなければ生活が不安。
むしろ、薬がお守り代わりのようになっていて、薬がないとパニックになっている。

そうすると
「いつまでこの状態を続けるのだろうか」と不安になる。

もちろん、ずっと薬を飲み続けなければいけない人もいますので注意は必要ですよ。

ただ薬を飲み続けるにしろ、薬以外の治療方法を知っておいてもよいはず。
ましてや将来薬を減らしたいと思うのであれば、薬が減った時、薬を飲まなくなった時の不安の対処も知っておかないといけないでしょう。

それにもかかわらず精神科等においてカウンセリングの利用率は日本では低いと言われています。

カウンセリングがもっとお薬と同じくらいスタンダードな方法になって、カウンセリングをもっと気楽に受けられるように普及していかなくてはいけませんね。

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自律神経失調の治療?

臨床心理士の鈴木です。

頭痛や寒気、発汗、めまい等の症状があって、内科なんかにいって検査の結果異常がないと「自律神経失調症」とつけられませんか?

症状に自律神経失調症というレッテルをつけられて困ったことはないでしょうか?

「じゃぁ、治療はどうするの?」

多いのは「ストレスなんじゃない?」と言われ、とりあえず抗不安薬を出されか、「精神的なものだね」と言われて精神科を勧められるパターン。
精神科を受診しても抗不安薬などお薬がでることが多いと思いますが。

あと多いのは病院が嫌だからといって怪しげなカイロやマッサージ等に行くパターン。
もちろんそれで良くなればよいのですけれど・・・。

アドバイスで多いのは「ストレスためないようにしてください」「リラックスでもして」。
そんな風にいわれて、ストレスがない生活ができたら苦労はありません。
それができないから困っているのですから。

自律神経の乱れがどんなきっかけできているか、どのようにしていったらよいかを考えていかないと、なかなか良くならないこともあります。
状況は変わらないのに対処療法ばかりしていて本当によいのしょうか?

仮に心の問題があるようであればきちんとそこを考えていくと解決の糸口が見えることがあるのかもしれません。

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クリニック名は注意

臨床心理士の鈴木です。

クリニック名に関するよくある間違いがあります。

うちのクリニックは「すずのき」クリニックなのですが・・・

すずきの」クリニック
すすきの」クリニック
すずき」クリニック

と、間違って覚えている人が多いようです。

業者さんからの書類が私に送付されてくると「浦和すずきクリニック、鈴木様」なんて書かれていることも。

浦和すずのきクリニック」ですので、よろしくお願いします。

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カウンセラーの人数

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングへの問い合わせについて受付の方に聞いたところ、多いと言われたことの一つ。

「カウンセラーは何人いるんですか?」

答えはカウンセリング担当は私一人です。

このブログを読んでわかるように、私しか書いていません。

月~土曜日まで全て担当しているので、どの日に予約をいれても私になります。

このため
「認知行動療法を受けたい」
「曜日を限定されたくない」
「誰が担当のカウンセラーになるか不安」

という方には便利です。

このためホームページやブログなどを読んでいただいた上で「カウンセリングを受けてみたい」と思ったらご予約ください。

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うつ病のカウンセリングについて

臨床心理士の鈴木です。

うつ病のカウンセリングではどのようなことをするかについてです。
「人によって異なる」といってはそこまでなので、大まかなことを紹介します。
基本的には認知行動療法を実施していきます。

特に私のカウンセリングでは「話をただ聞いてもらうだけのカウンセリング」ではなく「積極的に治す方法を学びたい・練習したい」という方にお勧めです。

①これまでうつ病を維持・悪化させてきた悪循環の把握
これまでのうつ病の経過を聞きながら、なぜなかなか良くならないか、どうやったら悪循環に陥らないかについて説明します。

②考え方を柔軟にしていく練習
気分の落ち込みをひどくしていくような、考え方について解説します。
そしてどのようにしたら気分の落ち込みがひどくならないような考え方・心持の仕方ができるかを説明し、練習していきます。

③うつ病の時の行動の仕方
落ち込んでいる時に、寝ていても嫌なことばかり考えます。
そのような時にどんな行動をしたらよいかについて説明して練習していきます。
行動を変えていくことで、考え方も大分かわっていきます。
ちなみにこれだけを徹底的にやるだけでもうつ病は良くなると言われています。

④うつ病に陥らせる人間関係について
うつ病になると人間関係も悪化しやすくなります。
距離の取り方や、「自己主張が苦手な人もための自己主張の仕方」について解説していきます。
特に「話は長いが伝わりにくい」と言われている人によいかもしれません。

⑤不眠への対処
うつ病になると眠れなくなります。
薬物療法以外の認知行動療法的な対処方法をお話します。
「これですっきり眠れる!」という魔法の方法ではありませんが、今後薬を減らしていきたい人にお勧めです。

よく実施するのはこの5つが多いのですが、これ以外にもたくさんあります。
希望の方は「カウンセリング」の予約をしてください。

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強迫観念への対処方法

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害には行動療法が有効であることを知っている人は多いでしょう。

しかし前にも書きましたが、自分一人で行動療法をやっても良いのですが、すぐに行き詰ります。

その要因の一つかもしれないのは、強迫観念の扱い方です。

「鍵をかけ忘れたのでは」という強迫観念があった時はどうしていますか?
「さっき鍵をかけたから大丈夫だろう、と思いこもう」としても、だいたい「やっぱり不安」と失敗しませんか?

「バイ菌がついているようで何度も手を洗わないと気が済まない」という強迫観念に「そんなに洗わなくても平気だ、バイ菌はそれほど問題ない、と思いこもう」としても、「万が一とういうことがあるし・・・」となっていませんか?

実は強迫観念に「常識」で立ち向かおうとしてもムダなのです。
さらにいうのならば強迫観念と闘ったり、抵抗したり、分析したり、説得しようとすることは逆効果です。

強迫観念と闘っている間って何について考えていますか・・・?
強迫観念ですよね。
つまり、強迫観念に抗うやり方はさらに苦痛を大きくさせているのです。

では、強迫観念に抗うのをやめたらよいか?ということになります。
実際には「受け入れていく」という作業をします。
考えを受け入れ「強迫観念があっても大丈夫」を目指すと良い方向にいきます。

しかし「そうか。抵抗せずに受け入れればいいんだ」と思って、強迫観念を受け入れ、すぐに「治りました」という人はもちろんいません。
そもそも「受け入れるって?」ということもわかりにくい概念ですし。
このため理屈ではなく、実践の中で「受け入れる」方法を少しずつ練習していく必要があります。
それが強迫性障害を克服していく一歩となります。

「やっぱり受け入れるってどういうことかわからない」と思ったり、一人でやっていて行き詰ったら、行動療法の専門家に相談しましょう。

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パニック障害とカフェイン

臨床心理士のすずきです。

朝のコーヒー。
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苦手な人もいると思いますが、私の場合味や香りを楽しむことが今日一日がんばろうとする気にさせます。
昔は自宅で豆を挽いて、お湯を豆に注ぐ時の香りや膨らんでくるコーヒーを見ることが好きでした。
今はちょっと面倒になって、インスタントコーヒーに逃げることが多くなりましたが・・・。

今回はコーヒーに含まれるカフェインとパニック発作について。

パニック障害の人はカフェインを控えるよう指導されます。
パニック発作の引き金となる人もいるようです。

ただし発作を怖がりすぎてカフェインを全くとならなくなってしまう人もいます。
カフェインをとることを怖がっているうちはあまりよくなっていないようにも思えます。
パニック発作を怖れ、発作を起こさないようにすることが生活の中心ではいけません。

認知行動療法の中にはカフェインをあえてとって、発作を怖がらなくなるような方法もあります。
もちろん人によって気をつけなければいけないこともありますが。
パニック障害が完璧に治らないうちはコーヒーを飲んではいけないと思いこんでいる方がいましたら、一度カウンセリングに来てみてください。
コーヒーが怖くなくなり、飲めるようになるかもしれませんよ。

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