カウンセリングを受ける理由-妊娠

臨床心理士の鈴木です。

最近は男性の方が相談に来る人が増えましたが、それでもやはり女性の方が相談者は多いです。
7割くらいが女性です。

カウンセリングにくる理由の一つとして女性に多いのが、妊娠を望んでいる、または妊娠しているため、ということです。

これも薬をやめたい、やめなければならないためこられます。
薬以外のスキルを知らないとなかなかやめられないものです。

これまで何人もお薬をやめることに成功して、妊娠された方を見てきました。
うちのカウンセリングに来る人は妊娠率が高いのではないか、と思うこともあります。ストレスとうまく付き合えるようになるからでしょうか・・・?
もしかしたら少子化対策になっているのかも?

カウンセリングは薬のようにすぐに効果がでるとは限りませんので、「そろそろ子どもがほしいな」と思った方は早めにご相談ください。

もちろん、妊娠やお薬をやめることについてはまず最初に主治医に相談してくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


カウンセリングの時間、頻度のこと

臨床心理士の鈴木です。

数としては多くはないのですが、時々出るカウンセリングのシステムに関する問い合わせについて。

Q.カウンセリングは毎回同じ曜日の同じ時間に受けなければなりませんか?
A.基本的にそのような決まりはありません。

その時々で用事もあるでしょうし、毎回同じ時間で来られるとは限らないと思いますので、そのような決まりは作っていません。

他の機関でカウンセリングをやったことがある人から何回か受けた質問です。

カウンセラーの考え方によっては、
「あなたのカウンセリングは同じ時間の同じ曜日の同じ場所でしかカウンセリングをしない」
ということがあります。
さらに「週に一回こられる人でなければカウンセリングを受けない」「月に一回の人はお断り」というカウンセラーもいます。

このような考え方のカウンセラーは、うちの関連機関のカウンセラーでもおります。
どのやり方が良い悪いということはありません。
カウンセラーによっても意見は様々ですので、自分に合ったカウンセラーを見つけることが必要です。

このことを知らないと「絶対に同じ時に来られる人しかカウンセリングって無理なんだ」と勘違いをしてしまう可能性があるのです。

ちなみに浦和すずのきクリニックは私しかカウンセリングをしておりませんので、自由に曜日や時間を選べます。
カウンセリング頻度もその人によって相談しながら決めていきます。

もちろん、きちんと頻度等を決めた方がよいと判断する場合もあります(プログラム的にやっていく場合、その日のその時間しかこられない、等)。
その時も相談しながらすすめていくのでご安心ください。

まぁ、私のやり方の基本は
「その人の状態や都合に合わせて柔軟に対応していく(限界はありますけど)」
ですので、あまり固く考えずにきていただければと考えています。

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悩んだ時、決断に迷ったら

臨床心理士の鈴木です。

何か悩んだ時、基本的には「変化」か「現状維持」を選ぶことになります。

例えば心の病になった時、精神科に受診しようと思えば「変化」となります。
何もしなければ「現状維持」となるでしょう。

カウンセリングで不安なことを練習しようとするときに、実際の場面で不安で練習しなかった場合は「現状維持」となり、練習した場合は「変化」となります。

「変化」を選ぶことは不利益を伴います。
苦痛が伴うかもしれませんし、変化しようとしてもうまくいかないかもしれません。

「変化」には利益も伴います。
もしかしたらうまくいって、あなたが望むような人生にすすんでいけるかもしれません。

「現状維持」も同じく利益と不利益があります。

どんな時でも最低2つの選択肢があるものです。
「こうしなければならない」「どうせやってもムダ」「自信がないからできない」と考えている時でさえ。
「どうせやってもムダ」と思って行動しなければ現状維持となり、そのように思っても行動すれば変化となるでしょう。

何か不安なことに挑戦しようとしている時、何かを変えたい時、それは変化しようとしていると言えるでしょう。
「変化」によってあなたが得られる利益と不利益を考えてみましょう。

「現状維持」を選択した場合でも、その利益と不利益を考えてそうしたのならそれは一つの決断です。
一応「一生そのままでも良いのですか?」とも考えてみましょう。
「嫌だ」というのなら「いつまで現状維持でいますか?」と問いかけてみましょう。

さぁ、あなたは変化を選びますか?現状維持を選びますか?

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強迫性障害の治療

臨床心理士の鈴木です。

NHKで強迫性障害について2日間にわたり放映されていたということを聞き、私も見てみました。

薬物療法と行動療法について主にやっていましたね。

行動療法の定義について間違いがあると思いました。
誤解が広まらなければいいのですが。
しかし、一般の方に伝えるためにはあれでいいのかもしれません。
定義がどうのこうのより、どうやったら治るか?ということが患者さんにとって大事ですからね。

テレビでもやっていたように今のところ様々な実験等で治療的効果があるというデータが出ているのが、薬物療法と行動療法です。

他の治療法が意味がないとは言いませんが、効果の方は示されていません。
ただただ話を聴くだけだったり、昔のことばかり話しているカウンセリングであれば限界を感じることが多いでしょう。

このため、これから強迫性障害の治療をする人は
①精神科・心療内科に行き、強迫性障害かどうかを確かめ、
②薬物療法・行動療法を受ける

ことをお勧めします。

行動療法については実施している機関が限られているので、インターネット等で探してみてください。

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さらに眠れなくする行為

臨床心理士の鈴木です。

不眠の方が8時間睡眠にこだわらない方がよいことについて以前書きました。

似たようなことで多いのが
「眠れなくてもベッドで横になっていれば眠っているのと同じような効果」
と思って、ずっと寝床にいるパターン。

なぜかこのように指導している専門家もいるようです。

眠れないのにずっとベッドにいるような行為は、今後さらに眠れなくしたり、熟眠感を減らしたりする可能性があります。

気をつけなければいけません。

寝床にはいっても眠れない時は、寝床から出て何かをするようにすると良いでしょう。
やることについては事前に決めておくと楽です。
そして眠気が来てからまた寝床にはいるようにしてください。

また眠れなくても起きる時間は一定にして昼寝は15時前の30分以内します。

そのほかにも注意点がありますが、寝ようとすることにこだわらないのが不眠への基本的に対応です。

粘り強く、そして気楽な気持ちで改善していきましょう。

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不眠と時計

臨床心理士の鈴木です。

夜、なかなか眠れなくて、ふと時計を見てみる。
そうすると「まだ2時か」と、眠れないことにイライラ。

「明日仕事だし」
「今日も眠れないのかな」

しばらくして「まだ2時半か・・・」とイライラ。

「やっぱり今日も眠れないのかな」

さらにしばらくして「2時45分だ~」とさらにイライラ。

そんなことをしている間に外が明るくなって・・・。

こんなパターンになった経験がある方も多いでしょう。

不眠の方が眠れない時に時計を見ることはお勧めできません。

夜中に時計を見れば「早く寝なくては」と焦りますし、
朝に見れば「少しでもねむらなければ」と焦ってイライラするものです。

目覚まし時計をセットしたら、決まった時間にアラームが鳴るので、それまでは時計を見ることは避けましょう。

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強迫性障害と改善に向けての練習方法の注意点

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が書籍などを読み独学で行動療法を学び、苦手な場面を練習する時。

例えば、不潔が怖い人が汚いと思うものに、ちょっとだけ触ってその後手を洗っているケースがあります。
「練習したのによくならなかった」と言います。

まず不安な場面に直面する時間が足りません。
ちょっとやるだけではほとんど不安は変わらないでしょう。
むしろ嫌な思いだけが残りさらに嫌になるかもしれません。

あと、触った後に手を洗っては練習になりません。
結局は強迫行為をしているのですから。

「これくらいはいいだろう」
と思ってやっているとうまくいかないか、途中で改善が止まるでしょう。

ただただ嫌なことをするのが行動療法はありません。

こんな感じで自分なりに練習しているつもりでも、練習になっていない場合があります。
練習の仕方が大事なので、事前にきちんとしたやり方を学び、綿密な計画を立てた上で練習しましょう。

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企業研修の講師をしてきました

臨床心理士の鈴木です。

今日はある企業で研修の講師をしてきたました。

メンタルヘルスの問題が取り上げられることが多いのですが、やはり問題となるのは人間関係。

最近の研修は人間関係について話してほしいという依頼が多いです。

今日のテーマは「話の聴き方」でした。

話を聴くことって簡単なようで難しいもの。

ついつい余計なことを言ってしまいがちです。

何度か書きましたが、妻が夫に相談する時、妻はただ話を聴いてもらいたかったり、味方になってほしかったり、一緒に考えていってほしいという願いだったりするけれど、夫はすぐに「こうしたら」と言ってしまう。
これが夫婦のすれ違いとなっていきます。
このパターンが一番多いです。

これと似たようなことが仕事場でも起こりうるのです。

もちろん、具体的な解決策が必要なことが仕事では多いのですが、すぐには解決しない問題、上司が味方してくれればそれで気が済む問題、一言ねぎらいの言葉があれば大きくならない問題もたくさんあります。
無理に解決しようすることが問題となることがあることを理解しなくてはならないのです。
プロセスを大事にしないと結果もついてきません。

私の研修では実践を大事にするので実際にその場で練習してみることが多いのです。
ここでも「実際に行動してみましょうか」という私のいつものカウンセリングスタイルがあります。
今日の研修も皆さんかなりがんばって取り組んでいらっしゃいました。

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強迫性障害と行動療法

臨床心理士の鈴木です。

最近カウンセリングに来る人の割合が多いのは、うつ病の次が強迫性障害です。

ほとんどの人が行動療法を受けるためにきます。

また多くの人が他院に通院してお薬は他でもらい、カウンセリングだけ受けにきます。
県外から来る人も少なくありません。

それほど行動療法をやっているところが少ない、というのが現状でしょう。

他で「行動療法をやってきた」という人もいますが、どうしても臨床心理士が行動療法に慣れていない人も多いので、治療が甘くなりがちです。
「行動療法やってるんだけど、良くなった経験がないんですよ。行動療法って本当にきくの?」と臨床心理士から質問されたこともありました。
他で行動療法を受けていたけどあまり良くならないので私のカウンセリングにきたという人も多いです。

何度も書いていますが、行動療法やると強迫性障害の方は少なくとも日常生活に支障がないレベルにまで結構な割合で良くなっていきます。
日本でも外国でも治療的効果があるということが研究で確かめられています(もちろん100%よくなるという意味ではありません)。
しかし、行動療法を受けるまで何年~十数年経っている方も少なくありません。

早めの治療を心がけて、強迫性障害に囚われない生活を取り戻しましょう。

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マイナス思考が止まらない時の対処

臨床心理士の鈴木です。

マイナスのことをぐるぐる考えている時はどうしていますか?

何回も繰り返し考えている場合は、解決しない問題に取り組んでいることが多いものです。

「あーなったらどうしよう」
「あの時~すればよかった」

など。

具体的に対策が打てるなら考えてよいと思います。

しかし、考えても仕方のない問題を考え続けている時は問題です。

悩む時間が増加するだけで解決にいたりません。
終わることのない戦いに巻き込まれるようなものです。

また考えても仕方のない問題をプラス思考にしようとするのも、いたずらに悩む時間を増やすだけです。

考えてしまう時間が長い時は、解決しようとしているものが考えれば解決できることなのか、考えても解決しないことなのかを見極めることが必要です。

考えても解決しない問題に対しては「棚上げ」するようにしましょう。
問題解決に取り組まないという姿勢です。

そんなことしてもすぐに考えてしまうのですが、何度も棚上げしてみましょう。

普段から棚上げしておくようなことを練習するスキルもありますので、悩まされている人はカウンセリングで練習してみてください。

考えて解決できそうなことも、一気に片付かないこともあります。
そのような時はある程度時間を決めて問題解決に取り組んでいきましょう。

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