心の病気のサイン

臨床心理士の鈴木です。

心の病気になる時はたいてい何らかの症状があります。

それは抑うつ気分などいわゆる「心」の症状だけとは限りません。

・頭痛
・微熱
・肩こり
・下痢
・吐き気
・動悸
等の身体的な変化

・過食
・飲酒量の増加
・浪費
・やつあたり
等の行動的な変化。

あと
・集中力の低下
・判断力の低下
・いらいら
・急に泣き出す
などなど、多彩です。

気づきにくいのは身体的な変化かもしれません。

だいたい内科で検査を受けて異常なしで、異常がないので「ストレスなんじゃない?」と言われ精神科をすすめられます。

身体の症状なので、どうもマッサージや怪しげなカイロなどに行く人も多いようです。
特に「自律神経の問題だね」といわれると、そのようなところに「治療」にいってしまう。
もちろん気持ちいいので行くのは構いませんが、心の病気がありそうな時は精神科でもきちんと治療をした方が良いです。

時々「精神科は根本を治すものではない」と言い、自分の治療院は「根本を治す」というあやしげな「治療院」を見かけます。
気をつけましょう。

一度心の病気になった方は自分なりの初期症状を把握しておいて、症状が出てきたら「何か無理していない」と問いかけ、ストレスマネジメントをしていくとよいでしょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


不眠と休日起きる時間

臨床心理士の鈴木です。

今日は金曜日。

明日は土曜日で台風の接近で雨が降る確率が高い。

雨だと外に出たくない。

そうすると明日は「一日寝ていよう!」
と思う人もいるでしょう。

元気な人ならいいのですが、不眠で悩んでいる人はこれをやってはいけません。

土曜の夜は眠れなくなる可能性が高くなります。

そうすると日曜日も生活リズムがいつもより遅くなります。

日曜の夜も眠れないことになり、月曜日がつらくなります。

そうすると仕事にいくのがつらくなる・・・という悪循環。

これを防ぐために休みの日でもある程度は同じ時間に起きることが必要です。
ちょっときついかもしれませんが、このようなことが不眠対策となります。

朝起きてもやることがないとすぐに寝てしまうことになるので、前日にやることを決めておくと動きやすいかもしれません。

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「うつが治る5つの法則」

臨床心理士の鈴木です。

今日の記事のタイトルをみてどう思いました?

仮にこのような本があったとして、
「うつが治るためには」
というタイトルの本が隣にあったら、どっちの本を手に取りますか?

私はよくさいたま市や東京の本屋に出没します。
インターネットで簡単に本は手にはいりますが、やはり手にとって中身を吟味した方が良いので、買いたい本は一度本屋で見てみます。

また本屋に行って何か面白そうな本がないか見るのも一つの楽しみです。

タイトルに目がいくことが多いのですが、最近やたらと気になること。

○○のところに数字が入るタイトル

○○の法則
今日からできる○○のこと
大切な○○の習慣
○○日○○分でできるダイエット

・・・などなど。

知っている人も多いと思いますが、興味を引き付けるために数字を入れるテクニックです。
どのような数字を入れたらよいかについてもテクニックがあります。
インターネットでのノウハウもののタイトルでも多いですね。

本屋で思うのは、このようなタイトルが乱立していること。
今に始まったことではありませんが・・・。

そんなタイトルばかりなので、タイトルで興ざめしてしまうことがあります。
まぁ、そのような本や記事が実際興味をそそられることもありますけどね。
中身が良ければそれで良いのですし、読まれなければ価値が伝わらないということもわかりますけど・・・。
もうちょっとタイトルのバリエーションを増やしてもらえると興味がそそられるのですが。

数字を入れるテクニックについて知らない人は、本屋さんに行ったり、インターネットでそんなタイトルを探して見てください。

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カウンセリングを受ける理由-妊娠

臨床心理士の鈴木です。

最近は男性の方が相談に来る人が増えましたが、それでもやはり女性の方が相談者は多いです。
7割くらいが女性です。

カウンセリングにくる理由の一つとして女性に多いのが、妊娠を望んでいる、または妊娠しているため、ということです。

これも薬をやめたい、やめなければならないためこられます。
薬以外のスキルを知らないとなかなかやめられないものです。

これまで何人もお薬をやめることに成功して、妊娠された方を見てきました。
うちのカウンセリングに来る人は妊娠率が高いのではないか、と思うこともあります。ストレスとうまく付き合えるようになるからでしょうか・・・?
もしかしたら少子化対策になっているのかも?

カウンセリングは薬のようにすぐに効果がでるとは限りませんので、「そろそろ子どもがほしいな」と思った方は早めにご相談ください。

もちろん、妊娠やお薬をやめることについてはまず最初に主治医に相談してくださいね。

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カウンセリングの時間、頻度のこと

臨床心理士の鈴木です。

数としては多くはないのですが、時々出るカウンセリングのシステムに関する問い合わせについて。

Q.カウンセリングは毎回同じ曜日の同じ時間に受けなければなりませんか?
A.基本的にそのような決まりはありません。

その時々で用事もあるでしょうし、毎回同じ時間で来られるとは限らないと思いますので、そのような決まりは作っていません。

他の機関でカウンセリングをやったことがある人から何回か受けた質問です。

カウンセラーの考え方によっては、
「あなたのカウンセリングは同じ時間の同じ曜日の同じ場所でしかカウンセリングをしない」
ということがあります。
さらに「週に一回こられる人でなければカウンセリングを受けない」「月に一回の人はお断り」というカウンセラーもいます。

このような考え方のカウンセラーは、うちの関連機関のカウンセラーでもおります。
どのやり方が良い悪いということはありません。
カウンセラーによっても意見は様々ですので、自分に合ったカウンセラーを見つけることが必要です。

このことを知らないと「絶対に同じ時に来られる人しかカウンセリングって無理なんだ」と勘違いをしてしまう可能性があるのです。

ちなみに浦和すずのきクリニックは私しかカウンセリングをしておりませんので、自由に曜日や時間を選べます。
カウンセリング頻度もその人によって相談しながら決めていきます。

もちろん、きちんと頻度等を決めた方がよいと判断する場合もあります(プログラム的にやっていく場合、その日のその時間しかこられない、等)。
その時も相談しながらすすめていくのでご安心ください。

まぁ、私のやり方の基本は
「その人の状態や都合に合わせて柔軟に対応していく(限界はありますけど)」
ですので、あまり固く考えずにきていただければと考えています。

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悩んだ時、決断に迷ったら

臨床心理士の鈴木です。

何か悩んだ時、基本的には「変化」か「現状維持」を選ぶことになります。

例えば心の病になった時、精神科に受診しようと思えば「変化」となります。
何もしなければ「現状維持」となるでしょう。

カウンセリングで不安なことを練習しようとするときに、実際の場面で不安で練習しなかった場合は「現状維持」となり、練習した場合は「変化」となります。

「変化」を選ぶことは不利益を伴います。
苦痛が伴うかもしれませんし、変化しようとしてもうまくいかないかもしれません。

「変化」には利益も伴います。
もしかしたらうまくいって、あなたが望むような人生にすすんでいけるかもしれません。

「現状維持」も同じく利益と不利益があります。

どんな時でも最低2つの選択肢があるものです。
「こうしなければならない」「どうせやってもムダ」「自信がないからできない」と考えている時でさえ。
「どうせやってもムダ」と思って行動しなければ現状維持となり、そのように思っても行動すれば変化となるでしょう。

何か不安なことに挑戦しようとしている時、何かを変えたい時、それは変化しようとしていると言えるでしょう。
「変化」によってあなたが得られる利益と不利益を考えてみましょう。

「現状維持」を選択した場合でも、その利益と不利益を考えてそうしたのならそれは一つの決断です。
一応「一生そのままでも良いのですか?」とも考えてみましょう。
「嫌だ」というのなら「いつまで現状維持でいますか?」と問いかけてみましょう。

さぁ、あなたは変化を選びますか?現状維持を選びますか?

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強迫性障害の治療

臨床心理士の鈴木です。

NHKで強迫性障害について2日間にわたり放映されていたということを聞き、私も見てみました。

薬物療法と行動療法について主にやっていましたね。

行動療法の定義について間違いがあると思いました。
誤解が広まらなければいいのですが。
しかし、一般の方に伝えるためにはあれでいいのかもしれません。
定義がどうのこうのより、どうやったら治るか?ということが患者さんにとって大事ですからね。

テレビでもやっていたように今のところ様々な実験等で治療的効果があるというデータが出ているのが、薬物療法と行動療法です。

他の治療法が意味がないとは言いませんが、効果の方は示されていません。
ただただ話を聴くだけだったり、昔のことばかり話しているカウンセリングであれば限界を感じることが多いでしょう。

このため、これから強迫性障害の治療をする人は
①精神科・心療内科に行き、強迫性障害かどうかを確かめ、
②薬物療法・行動療法を受ける

ことをお勧めします。

行動療法については実施している機関が限られているので、インターネット等で探してみてください。

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さらに眠れなくする行為

臨床心理士の鈴木です。

不眠の方が8時間睡眠にこだわらない方がよいことについて以前書きました。

似たようなことで多いのが
「眠れなくてもベッドで横になっていれば眠っているのと同じような効果」
と思って、ずっと寝床にいるパターン。

なぜかこのように指導している専門家もいるようです。

眠れないのにずっとベッドにいるような行為は、今後さらに眠れなくしたり、熟眠感を減らしたりする可能性があります。

気をつけなければいけません。

寝床にはいっても眠れない時は、寝床から出て何かをするようにすると良いでしょう。
やることについては事前に決めておくと楽です。
そして眠気が来てからまた寝床にはいるようにしてください。

また眠れなくても起きる時間は一定にして昼寝は15時前の30分以内します。

そのほかにも注意点がありますが、寝ようとすることにこだわらないのが不眠への基本的に対応です。

粘り強く、そして気楽な気持ちで改善していきましょう。

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不眠と時計

臨床心理士の鈴木です。

夜、なかなか眠れなくて、ふと時計を見てみる。
そうすると「まだ2時か」と、眠れないことにイライラ。

「明日仕事だし」
「今日も眠れないのかな」

しばらくして「まだ2時半か・・・」とイライラ。

「やっぱり今日も眠れないのかな」

さらにしばらくして「2時45分だ~」とさらにイライラ。

そんなことをしている間に外が明るくなって・・・。

こんなパターンになった経験がある方も多いでしょう。

不眠の方が眠れない時に時計を見ることはお勧めできません。

夜中に時計を見れば「早く寝なくては」と焦りますし、
朝に見れば「少しでもねむらなければ」と焦ってイライラするものです。

目覚まし時計をセットしたら、決まった時間にアラームが鳴るので、それまでは時計を見ることは避けましょう。

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強迫性障害と改善に向けての練習方法の注意点

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が書籍などを読み独学で行動療法を学び、苦手な場面を練習する時。

例えば、不潔が怖い人が汚いと思うものに、ちょっとだけ触ってその後手を洗っているケースがあります。
「練習したのによくならなかった」と言います。

まず不安な場面に直面する時間が足りません。
ちょっとやるだけではほとんど不安は変わらないでしょう。
むしろ嫌な思いだけが残りさらに嫌になるかもしれません。

あと、触った後に手を洗っては練習になりません。
結局は強迫行為をしているのですから。

「これくらいはいいだろう」
と思ってやっているとうまくいかないか、途中で改善が止まるでしょう。

ただただ嫌なことをするのが行動療法はありません。

こんな感じで自分なりに練習しているつもりでも、練習になっていない場合があります。
練習の仕方が大事なので、事前にきちんとしたやり方を学び、綿密な計画を立てた上で練習しましょう。

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