白黒思考はダメなのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

白黒思考はいけない、と言われています。

確かに、白黒思考は完璧主義にもつながり、「100%じゃなきゃダメだ」になります。
いろんなメンタルヘルスの教科書に紹介されていますね。

しかし、本当に白黒思考がいけないのでしょうか?

そもそも「白黒思考がダメ」というのも白黒思考ではないのでしょうか?

白黒思考が役に立つことだってありません?

灰色の考えが良い、というのも白黒思考では?

白黒思考はそんなに悪者なのでしょうか?
そんなに悪の根源なのでしょうか?

白黒思考はこんなイメージ?
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実際のところ白だろうが黒だろうが灰色だろうが、本来その場その場で役に立っていればよいはず。

似たようなものとして「べき思考」がありますよね。
「○○するべきだ!」というやつです。
これも悪者の代表みたいに扱われます。
しかし、べき思考は「するべきでない」というのは、べき思考では?
べき思考だって場面によって適切なことも多いはず。

つまり、一つの思考にこだわって(こだわっていることに気づかなくて)状況が悪化していることがまずいわけで、白黒思考やべき思考が悪いわけではないのです。
どんな考え方・行動の仕方が良いかは文脈によって異なります。

考え方が悪いとかそんなことは置いておき、この状況ではどのように考え行動することが適切か?を考えてみてはいかがでしょうか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


休日後、つらくならないため睡眠

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

おはようございます。

昨日の続きです。

さて、朝に起きられましたか?

悩んでいる人はあまり眠れなかった・・・という人もいるでしょう。
今日昼まで寝ていると夜眠れなくなり、明日の仕事がつらいかもしれません。

やはり、夜の過ごし方や睡眠改善は精神衛生を保つ上で必要不可欠なものなのです。

寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早朝に起きてしまう等、不眠の改善方法の一つに寝床にはいる時間と、寝床から出る時間を調整する方法があります。

不眠で悩んでいるあなた!

あなたは何時に寝床にはいって、何時に寝床からでるのが良いのかわかっていますか?

なんとなく、過去の習慣やテレビなどでやっている○時間睡眠にこだわっていませんか?

人によって適切な寝る時間、起きる時間は違います。

これを調整することで何時をめどに寝ていけばよいのかわかるので、寝るまでのスケジュールが立てやすくなり、ついつい夜更かししてしまうことが防げるかもしれません。

また典型的な睡眠改善のための方法の一部ですので、不眠対策に威力をはっきします。

眠れなくて困っている人で、寝る時間・起きる時間の調整の仕方を知りたい人は、相談に来てみてください。

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うつ病の家族の対処

臨床心理士の鈴木です。

うつ病は家族を巻き込むことがあります。

家族がやるべき対処は色んな本に書いてあるけれど、症状に一喜一憂するしてしまうし、良くならないとイライラしてしまうこともあります。

そうしているうちに、今度は家族が抑うつ的になるかもしれません。

家族が抑うつ的にならないための注意点。

家族が自分自身の時間をきちんと持つこと。

うつ病になった家族をなんとかしようと一日中考えていると、どんどん落ち込んできます。
そんなにすぐにどうこうなるものではありません。
何より、うつ病である本人のプレッシャーになることもあります。

時々家族までも仕事や趣味をやめてしまう人がいますが、それはちょっと待った方が良いでしょう。
本人といる時間が長くなり、さらにイライラしてしまうかもしれません。

イライラしている家族をみて、さらに本人が落ち込み、それを見て家族がイライラ・・・。

お互いに
「どうしていいか、わからない」
となるのです。

「私がしっかりしなくては」という気負いは、治療が長丁場となるうつ病には不向きです。
趣味や仕事などしっかりと自分の時間をもっている方が、心に余裕がでて本人のためにも良いですよ。

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パニック障害を長引かせる一因

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で、少しは良くなっているのだけれど、長引いている時のパターン。

パニック発作が怖いがために、
・電車の中で携帯を見ている
・気をそらそうとしている
・水を持ち歩いている
・不安になったら頓服薬を服用すればいいやと思って、薬が手放せなくなっている(お守り代わりになっている)

等の対処をしている。

必ずしも悪い対処ではないのですが、上記の対処をやらなくてはダメとなっていると、この対処があなたの症状を長引かせている可能性があるのです。

こんな感じの対処は安全確保行動なんて言われていて、これをやりながらパニック発作を克服しようと練習しても、途中で行き止まりになりやすいでしょう。
そして何年もパニック発作に悩まされます。

克服しよう思ってがんばっていても病気が長引いている時は、何らかの理由があるものです。

どこが安全確保行動になっているかは専門家に相談する必要性があります。
しかし、医師や臨床心理士であれば誰でもよいというわけではありません。

医師でも臨床心理士でも認知行動療法の専門でなければわかりませんでご注意を。

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不眠とソファ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不眠の人が良くやってしまう、さらに不眠にさせる行為。

「ソファで寝ようとする」

気持ちはわかりますよ。
ソファでウトウトが良かったりします。

寝床では眠れないのにソファではなぜか眠れることってありますよね。

しかし、不眠の人にとってはこれが落とし穴。

寝床=眠れない場所
ソファ=眠れる場所

になってしまい、さらに寝床では眠れないという意識が強くなります。

不眠を治すためには寝床で寝る癖をつけなくてはいけないので、ソファで眠る癖はやめていきましょう。

でも、ソファで寝るのも気持ちいいですよね・・・。

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強迫性障害のカウンセリング方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今月1日から認知療法学会に参加するため、大阪に行ってきました。

結構真面目に参加しているので(当たり前といえばそうですが・・・)9時半~20時半まで会場でいろんな人の話を聞いていました。

印象に残っているものの一つは強迫性障害の行動療法について、ある大学の先生が言っていたこと。

カウンセラー側が行動療法を怖がっていては行動療法で効果は挙げられない、ということ。

私もそう思います。

よく「強迫性障害に行動療法をやると悪化する」と言っていた治療者がいると患者さんからよく聞きますが、その治療者は行動療法をやっていない人です。

やったことがあるとしても、ちょっとやったことがある程度で中途半端にやっているのでしょう。
カウンセラーが行動療法に対して「悪くなるのでは」という不安があると、治療はうまくいきません。
行動療法をやって悪くなると言っていること自体、行動療法で治したことのない証拠。
治した経験があれば、そのようには言わないと思います。

まず、悪化するといった根拠はありません。
よくなるといったデータはたくさんありますけど。

その大学の先生は「行動療法以外のカウンセリングで良くなる方法はあるんですか?」
という患者さんの質問について「ありません」と答えているのだそうです。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、行動療法以外のカウンセリング手法で強迫性障害に対して効果があるといったデータがあるものはありません。

強迫性障害で悩んでいる方は、どっかに楽にぱっと治る方法があるとは思わず、行動療法を受けて治しましょう。

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催眠療法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「○○だけで、うつがよくなる」
「どこに行ってもよくならなかった私のパニック障害が○○でなおった!」
「嫌な気分がパッとなくなる方法!」

など、藁をもつかみたい悩んでいる人にとっては飛びつきたくなるような情報がいっぱいあります。

そんな情報に飛びついた人はわかると思いますが、簡単にパッと良くなるようなおいしい方法はありません。

特に「黙って催眠を受けていればよくなる」とか、そんなものを信じてはいけません。

催眠自療法体はきちんとしたものがありますが、催眠療法をきちんとやっている人で「私は催眠療法をやっています」とネット上なんかで言っている人はほとんどいません(私の知っている限りでは)。

だいたいは怪しげな「催眠」をやっていて、「前世療法」なるものがセットだったりします。
前置きは精神科批判をして、「根本的に治す治療法がある」と誘導しています。
きちんとトレーニングを受けてきた臨床心理士ならそんなことをしないでしょう。

その催眠療法なるものも
「胎児になった時のイメージをしてください・・・その安心感が得られればあなたの病気は治ります」など、
「そんなわけでないでしょう!」とつっこみたくなるものがほとんどです。

楽(と思われる)な方法を選びたいのは、人間として最もなことかもしれません。

しかし、そのような方法を選択すると最終的には時間とお金がかかる上に良くならないといった結果になります。

地味に悩みを解決していく方が、最終的には早くよくなるのもですよ。

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情報の安売り

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私が講演会や研修会の講師をした時に、「そんなに教えてもらっていいのですか?」「ちょっと小出しにした方がいいですよ」と主催者から言われることが度たびあります。

はじめは何のことやら、わかりませんでした。

よくよく聞いみるとメンタルヘルス研修や企業での部下への接し方など、そのような情報はあまり資料にして渡さないこともあるし、小出しにしてお金を稼ぐ方もいるそうです。

それで利益を得ている会社もありますね。
研修料金が信じられないくらいの高額です。
どうしてそんなことに大病院や大手企業までもお金をかけるのかがわかりません。

情報=お金、と見れば私は安売りしているのかもしれません。
研修のコンテンツは多い方だと思います。

まぁ、私は講師を中心に仕事をやっていくつもりもないし、講師の仕事は半分社会・地域貢献のためにやっているつもりなので、あまり気にしないです。
しかし、中身は妥協しないで良い研修会にしようと思ってやっています。

そもそも専門的な知識はどんどん変わります。
下手をすると対応一つとっても常識が変わるのです。

その時に最善の情報を提供できるのがプロ。
情報提供をケチっていることがおかしい。
数年後、持っている医療的・心理学的情報が役に立たない可能性があるわけですから。

それにしてもカウンセリング手法を教える様々な業者がいるものですね。
会社や病院が経費削減するなら、大して効果のない研修を減らした方がよいのでは?と思うのは私だけかな?

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家族が相談に来た時の料金について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よくある質問。

「家族でカウンセリングに行きたいのですが、料金は上がるのですか?」

この質問の答えは・・・料金は同じです。

本人以外がはいったりする家族カウンセリングは、場所によっては料金が上がるようです。

なぜ料金を上げる必要があるのかはよくわかりませんが・・・。

私のカウンセリングでは、家族や周囲の方が来ても同じ料金です。

追加料金は一切ありません。

安心していらしてください。

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テレビで病気のことをやっていると不安になる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

テレビで身体の病気についてやっていると「自分もその病気なのでは?」と不安になりませんか?

そうするとインターネットで病気について調べる。

やっぱりこの病気かな・・・と思ってさらに調べる。

不安になって眠れなくなる。

病院に行って、検査をしても異常がないと言われるが不安。
異常がないと言っているわりには、なぜか抗不安薬がだされたりしますけど。

さらにテレビを見ていると別の病気の特集がやっていて、「自分もこの病気なのでは?」と不安になる・・・。

この繰り返しになっていくと、永遠に不安に悩まされます。

自分の病気についてインターネットで調べるのは構いませんが、やりすぎるとどんどん落ち込んでくるものです。

情報が得られやすい時代ですが、情報を得ることでさらに不安が強くなっていくこともあるのです。
調べている時間は不安に囚われているのですから。

やり過ぎている人は一度病気について調べるのをやめましょう。
そして不安に囚われない普通の生活を送ってみてください。

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