マイナス思考をどうとらえればよいのか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

楽天家は、困難の中にチャンスを見だす。悲観論者は、チャンスの中に困難を見る。

ウィンストン・チャーチル

状況をどう考えるかで色々と違ってくると言ったところでしょうか(大雑把な解釈ですみません)。

似たような言葉で「困難を困難とするから困難なのであって、困難を困難としなければ困難ではない」ということを、どこかの心理学の先生が言っていたような。

言った本人がどう考えていたかはわかりませんが、この言葉を楽天家=良い、悲観論者=悪い、という単純な図式にしてしまうともったないような感じます。

悲観的な考えを困難とみるか、利用できると見るか,とも考えられるのでは?

楽天家はリスクを考えない無謀者、悲観論者は慎重で様々な可能性を考慮している、という解釈もあるかもしれまんせんし。

まぁ、これも考え方次第ということになるのでしょうか。

「マイナス思考をマイナスだと捉えるからマイナスになる。マイナス思考をマイナスだと捉えなければマイナスではない」

マイナス思考も考え方次第?

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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


今日からできる心を読む方法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の専門家なんて仕事をしていると「心を読める人」という誤解がつきまといます。

プライベートでは「何を考えているか当ててみて」「どんな性格か当ててみて」という、無茶なリクエストをされます。

昔は「読めないよ」と本当のことを言ってがっかりされていましたが、最近では適当なことを言ってそれっぽくやっています。
それなりに盛り上がることもあるので。

もちろん心の中なんて読めませんし、見ただけで性格なんてわかりません。

あまり適当にやっていると人間関係に支障をきたしますので、種明かしはしています。

これは一般の皆さんもやれることかもしれません。
占い師がよく使う技術ですが、占い師でもない私でもなんとかなるものです。

「あなたは人間関係で悩んでいますね」「あなたは普段は大雑把だけれど、変なところで細かいですよね」など、とりあえずは誰にでもあてはまりそうなことは、皆さんも知っていると思います。

あと「~ではありませんよね」という質問のようなものをやってみる。

例えば「まさか・・・あなたは長女じゃありませんよね?」と言ってみる。

「はい」と言えば、まさに「あたった。すごい」と言われます。
心を読んでいるかのようです。

「いいえ、次女です」と言われたとしても、質問自体がどうとでもとれる質問なので自然な会話の流れとなります。
「やっぱり」と言って、話をつなげることも可能です。

誰でも今日から使える小手先のテクニックですが、やり方次第では結構つかえます。
ある程度のコミュニケーション技術は必要ですが。

水晶やカードなどを使うと占いっぽくなりますし、じ~っと相手を見て実施すれば心を読んでいるように見えるかもしれません。

「遊び程度」にお試しください。

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心の病と身体のサイン

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルヘルスの不調については、気分の落ち込み、不眠、食欲低下、急に泣き出す、などの症状はわかりやすいですよね。

それ以外でも知っておいた方が良いのではないかと思われる症状
・頭痛
・目まい
・腹痛
・微熱
・吐き気

これらは身体的症状なので、内科を受診するケースが多いようです。
当然ですよね。
検査をしても異常がない、と言われることがあります。

そうすると「精神的なものでは」といわれ精神科をすすめられることが多いようです。
実施した検査において身体的に異常がないからといって、すぐに「精神的なもの」というのはどうかなと思うこともありますが・・・。

ただ、異常がない場合は一度これまでの生活を振り返ってみるとよいかもしれません。
人間関係で悩んでいなかったか?
家でも仕事のことばかり考えていないか?
悩んでいても話せる人がいなくて困っていないか?
など。

これを振り返ってもらい、改善していくことで身体的な症状が良くなっていくこともあります。

思い当たる方はこれまでの生活の中で無理をしていないかチェックしてみてはいかがですか?

もちろんこのような身体的な症状があるからといってすぐに精神的に病んでいるとは限りませんのでご注意を。

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強迫行為以外の苦痛を減らす方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人がよくやってしまう誤解の一つ。

強迫行為をしなければずっと不安な状態が続くだろう、という考え。

今やっている行為をしなければ、どうなるだろうか?と考えたことはありますか?

・考えたこともない
・気になって狂ってしまいそう

こんな風に思う人も多いのではないでしょうか?

不潔恐怖の人であれば、汚いと思う場所を触ったら、手を気が済むまで洗ってしまわなければ、この不安から逃れられないと思っていませんか?

確認強迫の人であれば、ドアを閉めたか確認することが、不安を解消する唯一の手段だと思っていませんか?

もしこのように考えている人がいたら、あなたのやっている強迫行為以外にも不安を低下させる方法があると知っておくとよいでしょう。

そのやり方を知らないだけで、今やっている強迫行為をしなくても不安が減少する可能性がある方法があるのです。

強迫行為を続ければ、ずっと今のまま、もしくは強迫行為が広がっていくかもしれません。

まずは、これまでと違った方法を試すことが解決への第一歩。

勇気を出して新しい方法を試してみましょう。
もちろん新しい方法っていうのは・・・行動療法のことですけど。

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なぜ嫌な気分が続くのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安に悩まされる人の多くが、症状をなんとかするために様々な努力をしているものです。

本を読んだり、自分にポジティブなことを言い聞かせたりと。

悩み続ける場合、それが役に立っていないといえるでしょう。

良くある役に立たない(かもしれない)対処として、嫌な気分を取り除こうという、対処方法です。

何度か書いてきましたが、嫌な気分を取り除こうと忘れようとしたり、気をそらすことばかりする行為は、さらに嫌な気分が強くなるのです。

つまり、嫌な気分が続く理由の一つは嫌な気分を取り除こうとしていることかもしれません。

では、どうしたらよいか。

一つの方法として嫌な気分をそのままにしておく方法があります。

「嫌な気分をそのままにしたら大変なことになるのでは?」と思うかもしれません。

そう思うのもごもっとも。

しかし、実際に嫌な気分に手を加えず、そのままにして起き、気分の調整をしていくスキルというものがあります。
いわば「受け入れる」というスキルです。

言葉で「受け入れる」と知っていてもどうするかわからない人もいるでしょう。
身につけられるスキルとしてきちんとあります。
認知行動療法で使われる技術で、自己啓発的な怪しいスキルではないのでご安心ください。

・気晴らししようとしても気分が晴れない人
・ポジティブに考えてもうまくいかない人
・いつまでもクヨクヨ考えてしまう人

におすすめです。

このスキルを身につけることで
・気分が落ち込んだ時にどんな心持ちでいればよいのか
・何をすればよいのか

がわかります。

すぐに効果のでる方法ではありません。
まぁ、どんな方法もすぐに効果のあるものはないとは思いますが・・・。

スキルを身につけたいと思った方はカウンセリングでご相談くださいね。

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潜在意識に働きかける治療法って根拠はありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく心の病気の症状について「潜在意識とか無意識の中で抑圧していることが関係してるって書いてありますけど、どうなのですか?」と聞かれることがあります。

結論から言えば、そんな根拠はな~に一つありません。

色んな心理学や自己啓発の本にそんなこと書いていますけどね。

そもそも潜在意識の定義も曖昧だし、検証もできません。

有名な人が書いている・言っているから、カウンセラーがそう言っているからといって、それが根拠があるかないかは別です。

じゃぁ、潜在意識に働きかけるて治すとか言っている治療法はどうなのか?というと、これもまた、治療的な根拠はありません。

これを言うとびっくりする人もいますが本当です。

悩んだ時、どのような治療法を選べばよいか迷う時があると思います。

心の病については「潜在意識」に働きかけて治せるといったものも多く見かけます。
しかし、上記のように治療的な根拠はありません。

もちろん、そのような「治療法」に興味があって自己責任で受ける場合は構わないと思います。
そのような「治療法」を本当に治療的に扱う人もいます。

しかし、○○%の人がよくなっていくデータがあるという、治療法があるのにそれを知らない人も多いでしょう。
このような情報は一般の方には入ってこないものです。
だいたいきちんとしたデータのある治療法は、どう現実問題と取り組んでいくかということに焦点をあてたものが多いです。

安易に「潜在意識」「無意識」の世界に「治療法」を求めず、コツコツと現実をどうするかについて、取り組んでみませんか?

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浦和すずのきクリニックのカウンセリングについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

臨床心理士のカウンセリングと言っても、色んな考え方の人がいます。

ホームページやこのブログで書いてあるカウンセリングの方針は、あくまでも浦和すずのきクリニックのカウンセリング方針で、他の関連病院のカウンセリング方針とでさえ必ずしも一致いたしません。

例えば同じ臨床心理士にも認知行動療法が嫌いという人もいますし、科学的根拠なんて関係ないんだ!って人もいますし(それはどうかと思いますが)、自宅を訪問するなんて考えられないと言う人もいますし、毎週これる人じゃなきゃカウンセリングを受けない、という人もいます。

よっぽど施設としてカウンセリングの方針を立てない限りは、どんなカウンセリングを受けられるかわからないものなのです。

ちなみに浦和すずのきクリニックに関してはその心配はありません。

なぜなら・・・カウンセリングの担当は私一人だからです。

やはりカウンセリングって、受ける方からすればどんな人にカウンセリングを受けるのか、どんなカウンセリングを受けるのか不安になると思います。

ブログとホームページを見ていただければ、どんなカウンセリングが受けられるかがわかります。
一応、冒頭にいつも「鈴木です」とは書いていますが、ここでのブログは私しか書いてませんし。

うつ病、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害の方で認知行動療法を受けたいという方は、確実に認知行動療法が受けられます。
私しかいないので。

浦和すずのきクリニックでの全てのカウンセリングは私が責任をもって担当します。

ただ私一人でやっているため、予約がとりにくいこともあります。
曜日、時間帯を選ばなければ予約がとれることもありますので、ご検討ください。

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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


断定している言い方には注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「心の病気の原因は今のところ原因不明であることが多いですが、治療方法としてはあって、治っていくことは可能ですよ」

と言われるのと

「心の病気は○○が原因なんです。だから○○すれば必ず治ります」
と言われるのは、どちらの方が良いですか?

おそらく後者の方が良いと感じる方が多いのでは?

これは断定していると自信があるように見えるし、その方が信頼できるような感覚に陥っているのです。
○○の部分が、普通に考えれば怪しげなことであっても。
様々な健康情報にも言えますよね。

これは人を信じ込ませる心理的なテクニックの一つです。

悩んでいる時は藁をもつかみたくなるものです。
そんな時は怪しげでもなんでも試したくなります。

そうするとさらに悪循環になっていく可能性があるのです。
おいしい話がのっている「治療法」には注意が必要ですよ。

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心の病気の原因は・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつで悩んでいるときに、サプリメントを飲んだら次の日なぜか調子が良かった。

こういう経験が会った時、
「調子がよいのはサプリメントが効いたからだ」
と思いがちです。

○○ダイエットをしたら、一週間で一キロ痩せた。
こういうときは
「○○ダイエットをしたから痩せた」
と思いがちです。

サプリメントの例を言えば、サプリメント以外の要因を考えてません。
たまたま調子が良かったかもしれないし、他の行動をしたからよかったのかもしれません。

ダイエットの例でいえば、一キロ前後の体重の変化は何もしなくても可能性があります。
また○○ダイエットをしている時は、他のことにも気をつけているかもしれないので、○○ダイエットのおかげとは限りません。

ところが、多くの人は様々な要因に目を向けず、簡単に「○○の原因は○○だ」と結論を出しやすいのです。

体験した前後に起きたことと原因を結びつけることを「原因の錯覚」と言います。

こういうことって日常的にあります。
「うつの原因は○○だ」
「あの時○○したから今日は調子がわるいのなかなぁ」
などなど。

特に心の病気の場合、原因は様々ですし、原因を特定することが解決に向かうとは限らないので、注意が必要です。

「親子関係が原因」
「自信のなさが原因」
「肩こりが原因」
「前世が原因?」

専門家らしき人にこんなこと言われたら、それこそ原因とおもっちゃいますよね。

「そういえば、あの時あんなことをされた」
「いつも~だった」
など、自分の体験の中で色んなことが結びついていって、原因の錯覚に陥ります。

上記のことが心の病気の原因であることはありません。
要因の一つじゃないかなぁと考えられることはあると思いますが(前世はどうかわかりませんが・・・)
専門家?から言われたとしても怪しい場合がありますし、テクニックとして商売をしている人もいるのでご注意を。

あなたは安易に原因を決めつけていませんか?
あなたは原因の錯覚をしていませんか?

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埼玉で認知行動療法を受けたいと思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病や不安障害に認知行動療法が効果があるという科学的根拠があることは知られています。

それでも受けたことがある人はまだまだ少ないでしょう。

その一因ではないかと思うこと。

うつ病や不安障害にかかると、どこかに受診したり相談したりしまよね。

「相談している相手は専門家なんだから、自分に認知行動療法が必要だと思えば、やってくれる・またはすすめてくれるだろう」と、思ってしまう人を結構見かけます。

実際のところそうとは限りません。

認知行動療法をやっている専門家は日本ではまだまだ少数派。

あまり興味がない医師や臨床心理士も結構います。
特に臨床心理士がカウンセリング手法を選ぶ場合、治療的効果があるかどうかというよりは、自分が大学で習ってきた・または自分が好きなやり方のカウンセリングをしていることが多いと思います。

そのような治療者にあたると、いつまで経っても認知行動療法を受けられません。

できれば○○療法も○○療法も○○療法も認知行動療法もいっぱいやれる、という専門家?は避けた方がよいかもしれません。
私なんかは怪しいなぁ、ちゃんと勉強しているのかなぁって、思います(本当にやれる人もいると思いますが)。

このため認知行動療法を受けたいと思ったら、まず認知行動療法を専門にしている専門家を見つけることをおすすめします。

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