パニック障害の人が行動することに勇気が出ない時

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安が強くて行動できない、と感じた時。

例えばパニック障害の人が、電車に乗る練習をしようとした場合。

「不安が軽減したら練習しよう」

と思っていると、いつまで経っても良くなりません。

練習している人で
「自信がついて、不安が減ったから練習しました」
という人は見かけません。

「不安だったけれどやってみた」
という人ばかりです。

そうすると少しずつ自信がついてきて、不安も軽減していきます。

もちろん、軽減するようような練習の仕方をしていかなくてはなりません。
電車の中で、気をそらす、不安なら頓服、音楽を聴く、人と話をしてごまかす、という対処をしながら練習していると良くならない場合があります。

いつか不安がなくなるまでお薬を飲むだけにしてこのままでいますか?
それとも、不安だけれどもコツを身につけて行動して、不安を軽減することを目指してみますか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


客観的に物事をみていると思っています?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

次の文章を読んでください。

Aさんは昨日の夜から朝まで夫とケンカをした。翌日の朝、Aさんの目は真っ赤にはれていた。

さて、問題。

Aさんの目が真っ赤にはれていた理由はなんでしょう?

いかがでしたか?

「夫とケンカをして泣いたので目が真っ赤に腫れた」と思った人が多いのではありませんか?

よ~く、見てください。
そんなことは一言も書いていません。

実際は殴られたかもしれないし、単なる寝不足かもしれないし、結膜炎だったかもしれません。

「臨床心理士の鈴木は屁理屈ばかりいうやつだ」と思れそうですが・・・。

当然屁理屈を言いたいわけではありません。

人間ってこういう状況の説明が曖昧なものを見た時に、勝手に因果関係を作ってしまう傾向があります。
Aさんがケンカをしたから泣いたって思いましたよね?
今回の例は、自然すぎて気にしなかったのではありませんか?
それがミソなんです。
自分が当たり前に思ったのですから、それを信じ込むのです。

さらに、こういうものの方が印象に残るという実験結果などが出ているようです。

本来、物事の原因は一つではなく、たくさんあるはず。

あたかも原因であるかのように見せるものの一つです。
「○○というサプリメントを飲みはじめました。3ヶ月後にはくびれができました!」
これはあからさまですが。

実際、これを応用したテクニックはいたるところで使われています。

ニュース、小説、演説など。
小説なんかはわかりやすいかもしれません。

やり方次第では印象操作みたいなこともできちゃいますので。

客観的に話を見たり聞いたりしているつもりでも、あっという間に洗脳されてしまいます。

身の回りを冷静に見たり聞いたりしてみると、こういうものがいっぱいあることに気づきますよ。

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光刺激と睡眠

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

土曜日の夜です。

まさか、今日夜更かししようとしていませんか?

インターネットを夜中ずっとやっていると、目がさえて眠れなるかもしれませんのでご注意を。

携帯電話などもそうですね。

依存的になっている人も多く見かけます。

テレビ、パソコン、携帯電話など光刺激は睡眠にはよくありません。

わかっていてもやめられない人も多いと思います。

夜はなぜか色々やるのが楽しいと感じてしまいますしね。

それでも寝る前は光刺激は控えめに。

携帯電話は便利な道具ですが便利なりの副作用はありますので、注意してくださいね。

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体験者の声について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「○○療法を受けると60%の人が良くなるというデータが示されています」

という宣伝と

「私は××療法を受けました。そうしたらどこの精神科で薬をもらっても、カウンセリングを受けても良くならなかった私が、あっと言う間になおったんです」

と言う「お客様の声」が載っている宣伝があったらどっちの治療法を受けますか?

人間は統計学的なデータを示されるより、個人の経験?が載せてあるようものを選択する傾向があるといわれています。

悩んだ時にどういう治療法を受ければよいか迷うことがあると思います。

世の中には怪しげな治療法がまん延しているので注意が必要です。

悩んでいる時は怪しげな治療法でも「体験者の声」があるとついつい手を出したくなります。

そんな奇跡的にパッと悩みが解決するなんて、そんなおいしい話はありません。

口コミ?も大事ですが気をつけましょう。

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カウンセラーは悩むのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

時々受ける質問で

「臨床心理士の人って悩むのですか?」

と聞かれます。

当然悩みます。

悩まない方法があったら是非教えてもらいたいところです。

ただ悩み続けないための練習はあります。

これもよく聞かれる質問。

「今カウンセリングでやっていることって、カウンセラーの人も実生活で活用しているんですか?」
これも答えはイエスです。

当然自分の生活でも活かしています。

悩みはいくらでも生じるので、自分でもなんとかしなくてはいけません。

それに実際に自分でやってみると、患者さんがつまずきやすいところが見えてくることもあります。

色んな意味で日々実践ですね。

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うつ病にかかっている人の家族が言ってしまいがちな注意したいセリフ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病にかかった人の家族がどう本人に接したら良いかということに関して、「話を聴いてあげましょう」とよくいわれます。

話を聴くといっても「どう聴けばよいのだろう」と思いませんか?

注意しなければいけない話の聴き方として、ついつい家族が言ってしまうセリフ。

悩んでいることを相手が話している時に

「私も同じようなことがあるよ」

自分の経験を話すというやつです。
経験が参考になることもありますし、親近感をもってもらえる可能性があるかもしれません。
必ずしも悪いセリフではないのですが、これは注意が必要です。

「あなたと私は違う」
「一緒にしないで」

「誤解されている」
と、思われるかもしれません。

特に、思春期の子どもの場合はこの傾向が強くなります。

また、このセリフは自分の話をすることとなるので、相手の話を聴くということから遠ざかっていく可能性があります。

このように話を聴くということは結構難しいものです。

「自分はこうだから」
という自分の基準を脇に置いておくことが基本です。

話の聴き方についてどうすればわからない時は、専門家に相談してみましょう。

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眠れない時の間違った対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

なかなか眠れない時、よくやってしまう間違った対処法。

「眠れなくても横になっているだけで休めていることになる」
と思って、眠れなくてもベッドでゴロゴロしてしまう。

不眠で悩んでいる人がこれをしていると、さらに眠れなくなります。

眠れない人は、寝床=眠れない場所、と身体が条件付けられていると言われています。
このため、眠れないのに寝床にいる行為は、さらに寝床=眠れない場所という条件付けを強めてしまうんです。

こういう時は
寝床から離れる
が正解です。

寝床から離れて何をするかは、後でまた書こうと思います。

眠れない人は気をつけましょう。

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解決法が思い浮かばない時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

悩んでいる時は、視野がせまくなっているので、解決方法が限定されたものしか思い浮かばないものです。

本当はたくさん解決方法のアイデアがあるといいですよね。

そんな時はブレインストーミングを使ってみるのが一つの手段です。

ブレーンストーミングはアイデアを創出する時によく使う手法です。

ブレーンストーミングにおいてアイデアを出すときのルールは、

・質より量。とりあえずたくさんアイデアをだす。
・とりあえずは良いか悪いかの判断はしない。
・現実的か、実行可能かどうかはとりあえず置いておく。
・つまららい、役に立たなそうだ、面白そう、見当違い、のアイデアをどんどん出してOK。
・色んなアイデアをくっつけてもよい。

ブレインストーミング自体はよく知られた方法ですが、心の問題で悩んでいる時に応用している人はあまり見かけません。

どうせやっても役に立たないだろう」という、ブレインストーミングでは禁止の思考が出てきているのかもしれません。
確かに悩んでいる時に自分一人でやるのは難しいのですが・・・。

心理療法の分野でもブレーンストーミングがよく使われています。
その中でも問題解決療法といって、うつ病などに効果示しているデータがあるものもあります。

一人で悩んでアイデアが思い浮かばない時は相談にきてくださいね。

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人目が気になる人はどこに注意がいっているのか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく社交不安障害の人で、
「人が自分のことを見ている」「自分のこと変なやつだ」
感じる人が結構います。

病気とまでいかなくても、そのような経験がある人もいるでしょう。

人目を気にする人ってどこに注意が向いていると思いますか?

普通に考えれば人の目を気にしているのだから、外に注意がいっていると思いがちです。

しかし、実際には外ではなく、自分自身に注意が向いているのです。

「変なやつだと思っている」という時点で自分の頭の中の思考にいっていますし。

要は人をきちんと見ていないことが多いのです。

人目が気になる人は、人目が気になっている時、どこに注意がいっているかを実験してみてはいかがですか?

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本当の自分探し

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分らしさ、ってなんでしょう。

自分は○○な人間、というものを確立しようと躍起になっている人はいません?

そんな人は要注意です。

例えば「私はマイナス思考な人間です」と多くの人は言います。

しかし、帰り道に事故に合うとか、今大変な病気にかかっているとか、宇宙人が襲ってくるとか、あらゆるマイナスの事態を想定している人はいません。
このように考えると人間は意外にプラス思考に出来ています。

「私はクラシック音楽が好きです」
と言っている人も、どんな時でもクラシック音楽を「良い音楽だなぁ」と思えるとは限りません。

数年後に嫌いになっているかもしれませんし。

マイナスの時があれば、プラスの時がある。
好きな時もあれば、嫌いな時もある。

どっちが本当の自分?と思うことありません?
そういう時はどっちも自分であって、同時に自分ではない、とも言えます。

屁理屈のようですが「○○な自分」が常に存在することはあり得ないのです。

「本当の自分」「アイデンティティの確立」なんていうものにこだわり過ぎて、本来の目的を見失っているひとを多く見かけます。
自己啓発書や心理学の本を見て、自分探しの罠のようなものにはまっています。

そんな人は「本当の自分」を見つけて何がしたかったのか、目的を振り返ってみましょう。

目的を振り返ったら目的に向かって何をしたらよいかを考え、行動しましょう。

「本当の自分探し」をしても、答えはみつからないのですから。

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