プラス思考は歪んだ考え方では?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

プラス思考ってとても歪んだ考え方です。

・きっといいことあるさ
・今度はきっとうまくいく
・自分はできる人間だ

これらの考えって、根拠に乏しいと思いませんか?
実際はそれほど良いことないって思うかもしれませんし、今度もうまくいかないかもしれません。

プラス思考は客観的であるという思い込みって結構あると思います。

かといって、プラス思考が悪いと感じる人はあまりいませんよね?
プラス思考になれたらなぁって思ったことありませんか?

ということは、考え方が歪んでいるかどうかが問題とは限らないということです。

歪んでいたって物事が良い方向にいくことも多いものです。

恋愛や夫婦関係なんて良い方向に歪んでいた方がうまくいくかもしれません。
サンタクロースはいる、なんて考えた方が夢があります。
ディズニーランドは「着ぐるみのいる遊園地」というより、「夢と魔法の国」とした方が良いですよね。

だから何が正しい考え方で間違った考え方かではなく、どのように考えて行動したら物事がうまくいくかを考えてみた方がよいですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつ病と不安障害の併存

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病はパニック障害や社交不安障害、強迫性障害など不安障害が併存していることが多いと言われています。

私も経験上、そのように感じています。

気分の落ち込みとか眠れないとか「うつ」が全面にでているけれど、
よくよく聞いていくと人と話している時に人目が気になってひきこもりがちになったとか、
過呼吸が怖くてどこにも外出できていなくて、どんどん落ち込んできているとか、よくある話です。

つまり、うつの症状に隠れて不安障害は見逃されやすいのです。

しかも、不安障害の症状を「単なる性格」と思ってします方も多いようです。
社交不安障害や強迫性障害の方はその傾向が強いのかもしれません。
このため、治療が開始されるまでに数年~10数年経っている場合もあります。

人に相談しても「そんなの誰でもあるよ」と言われ、我慢していたりします。

おかしいなと思ったら早めに相談に行きましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


診察の時にうまく話せない人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

時々患者さんが医師とのコミュニケーションがうまくとれないということを聞きます。

カウンセリングと比較すると、医師の診察は時間が短いのでコミュニケーションのズレが起こってしまうのかもしれません。

例えば、患者さんは気になっていることがあり、聞きたいことがあるのだけれど、いざ診察となると慌てて聞き逃してしまう。
または「次の患者さんが待っているのに迷惑になるのかな」と思って、聞けていないとか。

「調子はどうすか?」「睡眠は?」「食欲は?」と聞かれ、
「特に変わりません」と答え、
「それじゃ、同じお薬だしておきますね」で終わってしまうパターンが多いようです。

また自己判断で薬を中止してしまっているけれど、医師に言っていない、など。

どちらも正確な情報不足してしまい、適切な処方を受けられない原因となりかねません。

この対策として、まず普段から聞きたいことは聞くようにするとよいでしょう。
医療は信頼関係が大事です。

つい診察の時に何を聴けばよいか忘れてしまう、うまく話せないという方は、聞きたいことをメモしてくると良いでしょう。

かといってメモが長すぎると、結局何がききたいのか焦点がぼやけることがあります。
メモは要点をまとめて箇条書きにしてみると、うまく聞きたいことが聞けますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニック障害の人が行動することに勇気が出ない時

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安が強くて行動できない、と感じた時。

例えばパニック障害の人が、電車に乗る練習をしようとした場合。

「不安が軽減したら練習しよう」

と思っていると、いつまで経っても良くなりません。

練習している人で
「自信がついて、不安が減ったから練習しました」
という人は見かけません。

「不安だったけれどやってみた」
という人ばかりです。

そうすると少しずつ自信がついてきて、不安も軽減していきます。

もちろん、軽減するようような練習の仕方をしていかなくてはなりません。
電車の中で、気をそらす、不安なら頓服、音楽を聴く、人と話をしてごまかす、という対処をしながら練習していると良くならない場合があります。

いつか不安がなくなるまでお薬を飲むだけにしてこのままでいますか?
それとも、不安だけれどもコツを身につけて行動して、不安を軽減することを目指してみますか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


客観的に物事をみていると思っています?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

次の文章を読んでください。

Aさんは昨日の夜から朝まで夫とケンカをした。翌日の朝、Aさんの目は真っ赤にはれていた。

さて、問題。

Aさんの目が真っ赤にはれていた理由はなんでしょう?

いかがでしたか?

「夫とケンカをして泣いたので目が真っ赤に腫れた」と思った人が多いのではありませんか?

よ~く、見てください。
そんなことは一言も書いていません。

実際は殴られたかもしれないし、単なる寝不足かもしれないし、結膜炎だったかもしれません。

「臨床心理士の鈴木は屁理屈ばかりいうやつだ」と思れそうですが・・・。

当然屁理屈を言いたいわけではありません。

人間ってこういう状況の説明が曖昧なものを見た時に、勝手に因果関係を作ってしまう傾向があります。
Aさんがケンカをしたから泣いたって思いましたよね?
今回の例は、自然すぎて気にしなかったのではありませんか?
それがミソなんです。
自分が当たり前に思ったのですから、それを信じ込むのです。

さらに、こういうものの方が印象に残るという実験結果などが出ているようです。

本来、物事の原因は一つではなく、たくさんあるはず。

あたかも原因であるかのように見せるものの一つです。
「○○というサプリメントを飲みはじめました。3ヶ月後にはくびれができました!」
これはあからさまですが。

実際、これを応用したテクニックはいたるところで使われています。

ニュース、小説、演説など。
小説なんかはわかりやすいかもしれません。

やり方次第では印象操作みたいなこともできちゃいますので。

客観的に話を見たり聞いたりしているつもりでも、あっという間に洗脳されてしまいます。

身の回りを冷静に見たり聞いたりしてみると、こういうものがいっぱいあることに気づきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


光刺激と睡眠

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

土曜日の夜です。

まさか、今日夜更かししようとしていませんか?

インターネットを夜中ずっとやっていると、目がさえて眠れなるかもしれませんのでご注意を。

携帯電話などもそうですね。

依存的になっている人も多く見かけます。

テレビ、パソコン、携帯電話など光刺激は睡眠にはよくありません。

わかっていてもやめられない人も多いと思います。

夜はなぜか色々やるのが楽しいと感じてしまいますしね。

それでも寝る前は光刺激は控えめに。

携帯電話は便利な道具ですが便利なりの副作用はありますので、注意してくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


体験者の声について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「○○療法を受けると60%の人が良くなるというデータが示されています」

という宣伝と

「私は××療法を受けました。そうしたらどこの精神科で薬をもらっても、カウンセリングを受けても良くならなかった私が、あっと言う間になおったんです」

と言う「お客様の声」が載っている宣伝があったらどっちの治療法を受けますか?

人間は統計学的なデータを示されるより、個人の経験?が載せてあるようものを選択する傾向があるといわれています。

悩んだ時にどういう治療法を受ければよいか迷うことがあると思います。

世の中には怪しげな治療法がまん延しているので注意が必要です。

悩んでいる時は怪しげな治療法でも「体験者の声」があるとついつい手を出したくなります。

そんな奇跡的にパッと悩みが解決するなんて、そんなおいしい話はありません。

口コミ?も大事ですが気をつけましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


カウンセラーは悩むのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

時々受ける質問で

「臨床心理士の人って悩むのですか?」

と聞かれます。

当然悩みます。

悩まない方法があったら是非教えてもらいたいところです。

ただ悩み続けないための練習はあります。

これもよく聞かれる質問。

「今カウンセリングでやっていることって、カウンセラーの人も実生活で活用しているんですか?」
これも答えはイエスです。

当然自分の生活でも活かしています。

悩みはいくらでも生じるので、自分でもなんとかしなくてはいけません。

それに実際に自分でやってみると、患者さんがつまずきやすいところが見えてくることもあります。

色んな意味で日々実践ですね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつ病にかかっている人の家族が言ってしまいがちな注意したいセリフ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病にかかった人の家族がどう本人に接したら良いかということに関して、「話を聴いてあげましょう」とよくいわれます。

話を聴くといっても「どう聴けばよいのだろう」と思いませんか?

注意しなければいけない話の聴き方として、ついつい家族が言ってしまうセリフ。

悩んでいることを相手が話している時に

「私も同じようなことがあるよ」

自分の経験を話すというやつです。
経験が参考になることもありますし、親近感をもってもらえる可能性があるかもしれません。
必ずしも悪いセリフではないのですが、これは注意が必要です。

「あなたと私は違う」
「一緒にしないで」

「誤解されている」
と、思われるかもしれません。

特に、思春期の子どもの場合はこの傾向が強くなります。

また、このセリフは自分の話をすることとなるので、相手の話を聴くということから遠ざかっていく可能性があります。

このように話を聴くということは結構難しいものです。

「自分はこうだから」
という自分の基準を脇に置いておくことが基本です。

話の聴き方についてどうすればわからない時は、専門家に相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


眠れない時の間違った対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

なかなか眠れない時、よくやってしまう間違った対処法。

「眠れなくても横になっているだけで休めていることになる」
と思って、眠れなくてもベッドでゴロゴロしてしまう。

不眠で悩んでいる人がこれをしていると、さらに眠れなくなります。

眠れない人は、寝床=眠れない場所、と身体が条件付けられていると言われています。
このため、眠れないのに寝床にいる行為は、さらに寝床=眠れない場所という条件付けを強めてしまうんです。

こういう時は
寝床から離れる
が正解です。

寝床から離れて何をするかは、後でまた書こうと思います。

眠れない人は気をつけましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。