自分への印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の記事の続き。

このようなことは自分自身に対してもよく起こります。

「自分は人前でうまく話せない」
という印象?(思い込み?)があったとします。

そうするとうまく話せていることもあるけれど、そのような記憶はどっかに行ってしまって、うまくいかなかったときの記憶ばかり集めめてしまうのです。

そうやって「自分は人前でうまく話せない」という意識を強くしていきます。

自分や他人への印象なんて、結構いい加減なものです。

「自分はこういう人間だ」ということのほとんどは思い込みかもしれませんよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


私服の印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は、仕事の時に白衣は来ていません。

白衣だと緊張する人もいるので。

このためいつも私服なのですが、私の洋服について、ある一つのお店の服ばかり着ている、と指摘されることがよくあります。

しかし、私はそのお店の洋服は2~3着くらいしかもっていません。

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?

その説明として、
①人間は思い出しやすいものを思い出す。
別の言い方をすれば正確な情報よりも、自分がその人にたいして抱いている印象で、物事を判断する傾向がある、ということ。

②自分が判断した情報を裏付けることばかりに着目してしまう。

と、いうことが言えます。

例えば私に対しての印象を考えた時、よっぽど「鈴木マニア」でなければ、細かいことを記憶している人はいません。

そうすると、自分が思い出しやすいものを思い出すしかないのです。

そして、Aというお店の服を着ている印象があると判断します。

人間は自分の予測と合うものを見る傾向があります。
この傾向が働き、Aという洋服を着ている時にだけ着目してしまう。

結果として「やっぱり鈴木さんはAのお店の服をいつも着ている」と、思いこもうとするのです。

人を印象で決めつけるは注意をしなければいけませんね。

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心の病気の原因?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

多くの心の病気の原因って知ってます?

答えは「不明」です。

性格とか、考え方とか、脳内物質とか、色々な「仮説」が取り上げられていますが、明らかにはなっていないです。

これを知らないと「原因探し」ばかりに目がいって、症状が良くならずドツボにはまります。

特に男性のビジネスマンは注意です。

ビジネスの世界では、問題が起こった時に徹底的に原因を探して、それを取り除く対処をすることが多いと思います。

しかし、そのような考え方は精神科・心療内科では今のところ通用しません。

なぜならば原因は不明だから。

「物事には必ず原因がある」なんていう言葉に囚われてません?

原因究明=解決策の判明、ではない領域もあるです。

これは発想の転換が必要なので、ガチガチの原因探しモデルに馴染んでいる人は難しいかもしれません。

このため、心の病気の本人・周囲の方は原因探しをあまりしすぎないようにしてください。
原因探しをするとだいたいは、考え方が悪い、育て方が悪い、親が悪い、環境が悪い、と自分や他人を責めることばかりで、解決になりません。
むしろ悪化することが多いような気がします。

原因はわからなくても、改善方法はあります。
精神科の治療は原因を取り除くことではなく、目の前の問題・症状にどのように対処していくか、というのが治療の中心となります。

原因探しは置いておき、どうやったら今の症状を少しでも改善できるかを考えていきましょう。

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浪費してしまう人の注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

12月になりボーナスをもらう人が多いのではないでしょうか。

大金がはいると、つい浪費してしまいがちです。

特に便利だからといって、クレジットカードで買い物をする人は注意が必要です。

様々な研究から、現金で物を買うよりもクレジットカードを使って買う方が、買ってしまう金額は高くなる、という結果がでています。

現金の方がお金が減っていく感覚がわかりやすいので、使う金額は少なくなるのでしょう。
電子マネーなんかも同じことがいえますね。

人間はあっという間に判断力の低下が起こります。

インターネットで夜遅くにクレジットカード払いで買い物しているあなた!

夜は適切な判断がつきにくいことが多いと言われています。

気をつけましょう。

できれば明日本当に買いたいものか、必要なものか、考えてから買うのが浪費を防ぐコツです。

浪費してしまいがちな人は「ポイントがつくから」「便利だから」という理由でクレジットカードを使わない、できれば持たないようにした方が良いですね。

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認知行動療法への誤解

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本やインターネットで認知行動療法のやり方を見て一人でやろうとしている人のよくある誤解。

①ネガティブな思考をポジティブにする方法だという誤解。
これが一番よくあります。

そうするといつまでたってもうまくいきません。

認知行動療法はポジティブ思考にする方法でありませんから。

②歪んだ考え方を矯正する方法という誤解。
これは専門家でも勘違いしている人がいます。
専門家が言っていたらその人は認知行動療法のことを表面的にしか知らない証拠です。
専門家でもそうなので、一般の人がそのように勘違いしても仕方がありません。

③状況、自動思考、別の考え、を書くことだけをやっている。
それだけをやって良くなった人をあまり見たことがありません。
たくさんあるやり方の一つでしかありませんから。

これらのことに当てはまった方は、自分でやらずに専門家に相談した方が良いと思います。
一人でやると「認知行動療法なんて役に立たない」という誤解もさらに生みだしますので。

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ダイエットとカウンセリングは似ている

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングで症状を改善していくことって、「地道な」ダイエットと似ているような気がします。

地道なダイエットは規則正しい生活をしたり、運動したりしながら、生活習慣を整えていきます。
これが一番リバウンドが少ないし、長期的に見て精神的健康が保たれる可能性が高いでしょう。

しかし、このダイエット方法よりは
「3ヶ月で20キロやせるダイエット」
「飲むだけでやせる」
といったダイエット方法の方が魅力的ですよね。

例え○○ダイエットというもの多くが5年以内にリバウンドしていることや、摂食障害のきっけとなることを聞いたとしても。

カウンセリングも似たようなところがあって、話を整理していきながらうつや不安への対処方法を「地道」に身につけていき、「生活習慣」の変化を促進します。
これまでこびりついた「考え方の癖」や「行動の癖」を振り返って変えていくのです。

そうすることで「心の筋肉」がついてきて、多少のうつや不安があっても乗り越えられるようになってきます。

しかし、こんなカウンセリング方法よりは
「ぱっと催眠でもかけて、楽に治る」
「症状は両親の愛情不足からくるものだから、両親から謝ってもらいなさい」
「あっというまに不安が消えるテクニック」
といった治療法?の方が魅力的に感じることがありますよね。
例えその治療方法少し怪しげであっても。

もちろん、そんな治療法はリバウンドどころか、短期的な結果さえでないと思いますが。

ダイエットもカウンセリングも何もしないで、すぐに結果を出す方法なんてない、ということです。

短期的ではなく、長期的な結果を考えて、ダイエットなりカウンセリングなりの方法を選択してみてください。

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うつ病の再発

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日は日本行動療法学会3日目でした。
最終日です。

明日からは通常業務となり、カウンセリングを再開いたいます。

今日はうつ病の認知行動療法についての話題がありました。

知っている方もいると思いますが、うつ病の再発率は非常に高いのです。

半分は再発し、2回目以上はさらに再発率が上がります。
つまり、何回も再発を繰り返していると、どんどん治りにくくなっていくのです。

ではどうすればいいのか?

再発率を低くする手段として認知行動療法は有効であるというデータが出ています。

有名な研究では再発率を半分にしたというものがあります。
これは一般的によく知られている認知行動療法ではなく、日本においては最近新しくでてきている認知行動療法のやり方です。

どちらにしろ再発予防のためにも認知行動療法を受けておくことは意義のあることでしょう。

再発予防のために何かできることはないか?と思う方は認知行動療法を受けてみるとよいと思います。

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訪問カウンセリングについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

日曜日いかがお過ごしでしたか?

私は学会2日目でした。

今日は何人かの訪問カウンセリングの議論を聞いていました。

なかなか訪問カウンセリングをしている専門機関ってないんです。
うちの関連機関でも、浦和すずのきクリニックだけです。
その理由は色々あるのですが、臨床心理士はカウンセリングは面接室だけしかダメっていう信念?(思い込み?)みたいなのをもっている人が多いんです。

今はそんな時代でもないのにねぇ。

行動療法をやっている臨床心理士は、患者さんと外に出て練習したりするのは普通のことなので、それほど抵抗がない人の方が多いと思います(条件などはあるでしょうけれど)。

訪問カウンセリングのメリットは不安障害の方で、外出が無理でなかなか治療につながらない場合なんかには選択肢だだと思います。

あと外や自宅などでなかなか不安場面に挑戦する勇気がない人なんかには効果的です。

例えば、不潔恐怖の人で自宅をどうしても汚してはいけないと思っている人など。

費用が高いというデメリットはありますが・・・。

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飯田橋にきています

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

26~28日まで、日本行動療法学会参加のため飯田橋に来ています。

会場は飯田橋レインボービルが中心です。

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このため、28日の月曜日はカウンセリングの予約はとれません。
29日からカウンセリングは再開となります。

ご不便おかけして申し訳ありません。

飯田橋駅を出ると、すぐ神楽坂。
行きたいお店は色々ありますが、我慢して会場へ。

いつものことながら方向音痴の私は会場につけずにウロウロしていたら会場係に声をかけられ、やっと会場に。

今日は朝の9時半から20時半まで会場で研修会でした。

毎回のことながらなかなかハードです。

昔はこの歳になって朝から晩まで勉強しているなんて思いませんでしたが・・・。
それでも私は研修が好きなので結構あっという間です。
今回は話す方ではなく聞く方なのでかなり楽ですし。

海外での最先端の動向など参考になる話しがたくさん聞けました。

カウンセリングを通して皆様に還元していきます。

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強迫性障害-家族がまずやること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は家族を巻き込むことが多いです。

最初は自分だけの強迫行為だったけれど、だんたんと家族にも求めていくようになります。

そうすると、本人の症状はさらに悪化して家族もストレスがたまっていくという悪循環にはまっていくもの。

本人も家族もどう対応してよいのかわからずに困っているという声をよく聞きます。

まず家族がやることとして、強迫性障害への知識を得ることです。
強迫性障害の場合、現在のところ効果があるというデータがあるのは薬物療法と行動療法ですので、書籍などをみてみるとよいとでしょう。
だいたい書いてあります。

この二つは専門家の間でもよく知られてはいますが、行動療法に関しては実際のところ受けたことのない人が多いのが実情でしょう。
残念ながら実施できる機関は限られています。

まずは本人、家族が治療に対しての正しい知識を持つことから始めてください。
そして、薬物療法・行動療法を受けにいきましょう。

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