講演会資料作成中

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近、来月に予定しているうつ病についての講演会資料を作成をしています。

一般向けではなく、看護師さんなどの専門家向けです。

最近依頼される講演会・研修会といえばうつ病のテーマが多いのです。

ここ何年か色んなところで講師をやってきて思ったことは、医療スタッフであっても、精神科の診断基準がどのような仕組みになっているか、など基本的なことが抜けている印象があります。

例えば「うつ病という診断じゃないから、はげましていいんですよね?」という質問を聞くとそう思います。
うつ病という「診断」だからはげましていけない、ということではないんですけど・・・ということから話したりします。

基本的なことがわからないので応用ができない、という悪循環のようです。

医療関係者であっても理解が難しいのに、一般の方がうつ病を理解するというのは、なかなか難しいのかもしれません。

少しずつうつ病についての理解を広められるようがんばります。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


休職中の過ごし方-散歩

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

休職中の過ごした方-散歩についてです。

心の病で休職中、専門家から「散歩をしなさいよ」と指導されることが多いと思います。

確かにウォーキングは運動になりますし、うつなどにも効果的であるのかもしれません。

散歩好きな方、やってみてもいいかな、って思う人は是非日課としてやってみてください。

私もカウンセリングでおすすめしています。

しかし、散歩が面白くない!と感じる人はどうすればよいのか?という問題があります。

以前にも書いたことがあるのですが、プライベートでは私自身、それほど散歩は好きではありません。

ただ歩いていて楽しいとは感じませんし、散歩コースの景色を見ても「ふ~ん」としか、思えません。
悩んでいる時なら、歩いていても散歩しながら悩んでしまうでしょう。

こんな時は、散歩という言葉に囚われないのが一つの手です。
外に出て歩いてみるということに焦点を当てれば、「散歩」以外でもよいと思います。

ショッピングセンターでブラブラしてみる、スーパーや本屋などに行ってみる、買い物に歩いて行ってみる、としてみるとか。

うつの時はそれも嫌だ!となることがありますが。

休職中に昼間どう過ごすかは大事です。
言葉通りの「散歩」だけにとらわれず、色々と試してみるとよいと思います。
何をすればよいか思い浮かばない時は、ご相談くださいね。

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人はイメージで評価を決めている?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

たまたま人からコカコーラとペプシコーラをもらいました。

私はコーラを飲むことはあまりないのですが、今回2種類のコーラが手に入ったので、味くらべをすることに。

どっちがコカコーラとペプシかわかります?

見た目だけだと当然わかりません。

コーラの違いについての心理学的な実験も色々行われていたようです。

好きなコーラと好きなコーラの味は必ずしも同じではないとか、飲む前にコカコーラのを見せた方がおいしく感じるとか。

いろんな実験を見聞きすると、自分では味で商品を決めていると思っていても、実はブランド力の力でというか、なんとなくイメージで商品を決めている、ということみたいです。

そのものの評価をしているではなく、イメージで評価していることって日常生活であふれているもの。

平たくいえば「思い込み」ってやつですね。

難しい話はこれくらいにしておいて、さっそく「利きコーラ」についてですが、その場にいた数人で実験。

ちなみにその場にいた人全員が「利きコーラに自信がある」と答えていました。

実験の結果は半分くらいの人が間違った、という結果に。

自信がある人でもやってみるとわからないのかもしれませんね。

私は何回か試したところ、全て正解でした。
普段あまり飲まないので先入観がなかったからなのでしょうか。
炭酸の強さが違うような気がしましたが・・・気のせいでしょうか?

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休職中の過ごし方-図書館について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で休職中が、よく受ける指導の一つが「図書館に行きましょう」です。

しかも毎日9時~17時まで、なんて言われます。

「そんなことできるか!」って思いませんか?

毎日だとやることがないですし。

もちろんリハビリの一環で、図書館は一つの資源としては役に立ちます。
なんといっても、お金をかけずに毎日いけますので。

しかし、何か資格をとろうとしている人や読書が好きな人でなければ、毎日もちません。

要は決まった時間に起きて、外出して、集中力を使うような作業をして、夕方帰ってくる、ということが必要なわけです。
それを図書館だけに限定する必要はないでしょう。

軽い運動したり、趣味をしたり、人と会ったり、そういうことだって日常生活に組み入れていっていいのです。

「図書館に行くのは目的ではなく手段である」
ということを忘れないようにしましょう。

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私は浦和でのみ勤務です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回もよくある質問です。

「鈴木さんは、他の関連病院やクリニックで勤務することはあるのですか?」

この答えは「いいえ」です。

私はずっと浦和すずのきクリニックの専任ですので他ではカウンセリングを行っていません。

何度かこのブログでも書いていますがうちのクリニックは曜日担当制ではなく、毎日ず~と私がカウンセリングを担当しています。

「普通じゃないの?」と思う方もいると思いますが、毎日同じカウンセラーが外来でカウンセリングを行っているところって意外に少ないんです。
だいたい何曜日は誰誰が担当、のようになっています。

この理由の一つはカウンセラーが常勤で勤務していることは稀だからです。
もっと常勤でカウンセラーが勤務できると、利用される方にとっては便利なんですけどね。

うちのクリニックでカウンセリングをすると自動的に私が担当するので、ブログやホームページでカウンセリングの方針を見て、受けてみたいと思ったら、来てみてください。

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眠れない人のための認知行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不眠症についてのカウンセリングはどんなことをするのか?について。

病院に行っても不眠への対処としてお薬以外のことは説明されないでいることが多いようです。
お薬を飲むにしても、不眠の習慣を変える方法を知っておいた方が将来的にはメリットがあります。

不眠症についても認知行動療法が効果があるというデータが出ています。
あまり知らない人もいると思いますが、結構昔からあります。

ではどんなことをするかというと、一例として
・どうして不眠になっていったか、悪循環の説明
・改善のための生活習慣・環境作り
・何時に寝たらよいか?何時に起きたらよいか?についての説明
・寝付けない時はどうしたらよいか?
・途中で目覚めた時はどうしたら良いか?
・寝床にはいって、悩みごとを考えて眠れない時はどうしたらよいか?

などなど。

人にもよりますが、不眠への認知行動療法は2~3ヶ月くらいの期間は最低限必要です。

ちなみに、今すぐ眠れるようになりたい!という人には向きません。
そういう人はお薬を服用しましょう。
いつか薬をやめたいので、薬以外の方法を学びたい!・短期的な苦痛よりも長期的効果を望む、という人向けです。
生活習慣を変えていくので、以前にも書いたダイエットみたいなものですね。

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良い気分でも落ち込んでしまう?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

気分の落ち込みは誰しも嫌なもの。

しかし、あまり良い気分でいようと思いすぎると、気分が落ちたことに落ち込むことがあります。

ただでさえ落ち込んでいるのに「あ~また気分が落ちてしまった」といった感じです。

気分には波があります。

良い気分も悪い気分も永遠に続くことはありません。

これを忘れると、うつの時に「悪い気分は永遠に続くのでは?」と考え、良い気分になった時は「またいつうつになるのだろう?」と考え、さらに落ち込みます。

そうすると「やっぱり落ち込んだ」と思ってさらに「うつ」になるのです。

つまり、悪い気分を怖れ過ぎたり、良い気分にとどまろうと強く求め過ぎたりすると、良い気分になった時でさえ人生を楽しめない可能性があります。

大きすぎる波は小さくした方が良いと思いますが、気分の波を受け入れていくことも、ストレスマネジメントの一つですよ。

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自分への印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の記事の続き。

このようなことは自分自身に対してもよく起こります。

「自分は人前でうまく話せない」
という印象?(思い込み?)があったとします。

そうするとうまく話せていることもあるけれど、そのような記憶はどっかに行ってしまって、うまくいかなかったときの記憶ばかり集めめてしまうのです。

そうやって「自分は人前でうまく話せない」という意識を強くしていきます。

自分や他人への印象なんて、結構いい加減なものです。

「自分はこういう人間だ」ということのほとんどは思い込みかもしれませんよ。

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私服の印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は、仕事の時に白衣は来ていません。

白衣だと緊張する人もいるので。

このためいつも私服なのですが、私の洋服について、ある一つのお店の服ばかり着ている、と指摘されることがよくあります。

しかし、私はそのお店の洋服は2~3着くらいしかもっていません。

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?

その説明として、
①人間は思い出しやすいものを思い出す。
別の言い方をすれば正確な情報よりも、自分がその人にたいして抱いている印象で、物事を判断する傾向がある、ということ。

②自分が判断した情報を裏付けることばかりに着目してしまう。

と、いうことが言えます。

例えば私に対しての印象を考えた時、よっぽど「鈴木マニア」でなければ、細かいことを記憶している人はいません。

そうすると、自分が思い出しやすいものを思い出すしかないのです。

そして、Aというお店の服を着ている印象があると判断します。

人間は自分の予測と合うものを見る傾向があります。
この傾向が働き、Aという洋服を着ている時にだけ着目してしまう。

結果として「やっぱり鈴木さんはAのお店の服をいつも着ている」と、思いこもうとするのです。

人を印象で決めつけるは注意をしなければいけませんね。

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心の病気の原因?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

多くの心の病気の原因って知ってます?

答えは「不明」です。

性格とか、考え方とか、脳内物質とか、色々な「仮説」が取り上げられていますが、明らかにはなっていないです。

これを知らないと「原因探し」ばかりに目がいって、症状が良くならずドツボにはまります。

特に男性のビジネスマンは注意です。

ビジネスの世界では、問題が起こった時に徹底的に原因を探して、それを取り除く対処をすることが多いと思います。

しかし、そのような考え方は精神科・心療内科では今のところ通用しません。

なぜならば原因は不明だから。

「物事には必ず原因がある」なんていう言葉に囚われてません?

原因究明=解決策の判明、ではない領域もあるです。

これは発想の転換が必要なので、ガチガチの原因探しモデルに馴染んでいる人は難しいかもしれません。

このため、心の病気の本人・周囲の方は原因探しをあまりしすぎないようにしてください。
原因探しをするとだいたいは、考え方が悪い、育て方が悪い、親が悪い、環境が悪い、と自分や他人を責めることばかりで、解決になりません。
むしろ悪化することが多いような気がします。

原因はわからなくても、改善方法はあります。
精神科の治療は原因を取り除くことではなく、目の前の問題・症状にどのように対処していくか、というのが治療の中心となります。

原因探しは置いておき、どうやったら今の症状を少しでも改善できるかを考えていきましょう。

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