人間関係で大切なこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

山本五十六

有名な言葉ですよね。

色々なところで引用されています。

子育て、部下への指導、人間関係において色々と応用できるところでしょう。

しかし、これを実行しようとすると結構難しいもの。

ついつい「言って聞かせて」だけをやってしまう。

やってみせ、言って聞かせたのにやってくれないと、イライラする。

話し合い・承認のつもりが、自分の主張を通すことだけ考えたりする。

ほめる・感謝・信頼は、わかっていてもあまりできなかったりする。

人を動かすことってそんな簡単ではありません。

「3食バランスよく食べて、適度な運動して、規則正しい生活をすることが、心の健康を保つコツですよ」
って、専門家から言われて、動きます?

結果をあせってはいけません。

こういうものって、一気に変わるんじゃなくて、ジワジワと変わってくることだと思います。

なんでもそうですが、一つ一つじっくりと実践していくことが大切ではないのでしょうか。

今日から一つでも意識して実践してみては?
あなたはどれから実践してみます?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害の治療法のメリット・デメリット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害に行動療法が有効なのは何度もこのブログで書いてきました。

ただ、それでも受けるかどうか迷う人も少なくないと思います。

そこで、薬物療法と行動療法のメリット・デメリットを挙げることで、これからの治療法を選択する上での参考にしてもらえればと思います。

まずは薬物療法です。
メリット
・薬を飲むだけなのである意味で楽

デメリット
・薬を中断すると再発しやすい
・薬への反応がそれほどよくないことも多い
・何年間も薬をもらいにいかなくてはならない

そして行動療法です。
メリット
・薬物療法よりも改善率は高いと言われている(完遂すれば)
・薬がなくても対処法がわかるので、仮に症状が後で出ても対処できる

デメリット
・苦痛を伴うことが多い
・毎週~隔週程度で2~3ヶ月は来談する必要性がある(場合による)

さて、どう思いましたか?
もちろん薬と行動療法を併用することでも良いわけですが。

私は行動療法をやっている経験から、少なくとも
・薬物療法でなかなか良くならない方
・将来薬をやめたいと思っている方
・妊娠を望んでいる方

は、行動療法も受けることをおすすめしています。

薬物療法のデメリットをカバーできるので。

よく考えて治療法を選択してみてください。

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寝酒について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

新年会でお酒を飲む機会が増えていませんか?

お酒の飲み過ぎには注意です。

あと、寝酒の癖がある人は注意ですね。

寝酒は寝つきを良くしますが、睡眠の質を悪くします。
あと脱水状態になりますので、喉が渇くなどして途中で目覚めたり。

またアルコール依存にもつながりやすくなります。

眠れなくて寝酒をするくらいなら、睡眠薬を飲んだ方がよいかもしれません。

どうしても夜にお酒を飲まなければいけない時は、寝る時間の2時間前までにお酒を飲み終えてくださいね。

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睡眠不足の時は決断しない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病の人は「重大な決断は後回し」という鉄則があります。

冷静な判断ができない状態での重大の決断はよろしくありませんからね。

これは、何もうつ病の人に限ったことではありません。

例えば、睡眠不足の時や、失恋した時、気が散っている時、などもあてはまります。

こういう時に、極端な結論を出したり、普段なら信じないような言葉に引っかかり、変なものを買わされたりする可能性があります。
これがまた、そんな心理学的な研究もあるのですよ。

夜中のテレビショッピングで寝不足なんかでみると、ついついいらないものを買っちゃうって経験ありません?

これを防ぐには、まず自分の状態がどういう状態かを自覚することが大切です。

寝不足の状態や気分が落ち込んでいる時は、決断を避けましょう。

無理は禁物です。

そしてすっきりしている時に、決断をして下さい。

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腰痛とうつ病との関連

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ここ数日腰痛がひどい私。

下においたものをとったり、重いものをもったりするのが結構大変です。

昔から腰痛もちなので、仕方ないのですが・・・。

皆さんも腰痛で悩まされていませんか?

実は腰痛とうつ病との関連性があるのではないか、という指摘があります。

最初は腰痛など身体の痛みがあって、整形外科にいってもこれといって異常なし。
次第にに不眠とか気分の落ちこみとかが出てきて精神科にいったら、薬が処方される。
気分の落ちこみなどが改善してきたら腰痛も改善、といったパターン。

頭痛とか胃痛とか肩コリとか、うつ病って最初に身体の症状として出てくることがあることは有名な話なので、腰痛も不思議なことではありませんよね。

最近うつ病になってもおかしくないなぁ、って思う人で腰痛が出現している人は注意して下さいね。

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考えていることを客観的にみる練習

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分の考えていることを客観的にみてみる練習があります。

別に小難しい本なども読まなくてもできますよ。

簡単な方法の一つは自分の考えていることに
「~と考えている」
「~という考えをもっている」

とつけてみることです。

例えば
私はダメな人間、と考えている
といった感じに。

「私はダメな人間」だけだと、私=ダメな人間、ということになってしまいます。
それを「~と考えがある」というと、私はダメな人間=考えていること、ということになります。
つまり私=ダメな人間ではなく、単なる考えであるという認識をする練習です。

簡単ですよね?

やり方は簡単ですが、やっていくと難しいもの。

よくあるのは「自信のない人間」と思っている人が「それは考えではなく事実です」と納得いかない場合。

それも「考えではなく事実だ、と考えている」としてよいかもしれません。

自信のないことに自信があるのですし。

自信があると考えているものもあるし、自信がないと考えているものもある、というのがより正確な表現でしょう。

毎日練習してみると、自分がいかに事実かどうかわからない「考え」にしばられているかがわかるようになってきますよ。

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強迫性障害は治らないのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病の方が医療機関を受診した時には「薬飲んで休養していれば治りますよ」というステレオタイプのことをいわれることが多いと思います。

一方で強迫性障害の人が医療機関を受診した時に
「薬を飲むと楽になりますよ」と言われるけれど、強迫行為については
「あまり良くならないよ」「確認しちゃうのはしかたないから確認したら」
って言われることが結構あるような気がします。

そういわれると患者さんは「そうなんだ」と思ってしまい、薬だけを飲んで症状は一進一退を繰り返すことがあります(全てではありませんが)。

うつ病は簡単に「治る」と言ってしまうのに、なぜ強迫性障害は「治らない」と言ってしまう人が多いんだろう。

強迫性障害は良くなる可能性は十分にあります。
行動療法を組み合わせると特にそうです。

ここ数十年で研究が進んできて、行動療法などの効果が認められています。

実際、私もよくなっている人をたくさん見てきました。

強迫性障害の場合はうつ病と違い、休んでいてもなかなか良くなりません。

十分よくなる可能性があるのに、適切な治療を受けていない方が多いのは残念なことです。

大半の時間を強迫行為に支配されてしまいます。

そうすると自分自身の時間を失ってしまう可能性があるのです。

時間を失う前に、早めに行動療法などをうけることをおすすめします。

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カウンセリングに来ることがすでに変化

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る患者さんは、なかなか症状が変わらないから来ます。

「毎日なかなか変わらない」とも言います。

しかし、変わっていることに気づかない人も多いものです。

変化していても「これしか変わっていない」とマイナスにとらえていているのが要因の一つ。

それがマイナス思考というものなのですが。

実はカウンセリングに来た時点ですでに変化は起きています。

これから何か違うことをやろうと決意しているわけですし、前に向かっているのです。

ほとんどの人は「相談しにいっただけではないか」と思うかもしれません。

それこそが解決への第一歩。

「あーでもない、こーでもない」とグルグル悩んでいることから抜け出すために起こした立派な行動の変化なのですから。

変化ととらえられるようになれば、うつや不安から抜け出せるのかもしれませんね。

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嫌いな人に頼みごとをしたい時

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分のこと嫌っているんだろうなぁって人に、頼みごとをしたい時ってどうしますか?

多くの人は、できるだけそういう人を避けるのではありませんか?

でも他の人に頼める時はいいけれど、その人しかいなかったらどうします?

そんな時は勇気を出して頼んでみましょう。

当たり前じゃないか!と思うでしょう。

ごもっとも。

ただ、勇気をだして頼んでみると、良い方向にいくかもしれない理由があるのは知っていますか?

心理学的っぽい理由です。

人ってどうもアイデンティティにこだわる傾向があります。

「自分はこういう人間だ」と思うと、そのようにふるまう傾向があるのです。

例えば「自分は自信のない人間だ」と思えば、それらしくふるまうでしょう。

そういう人間の特性を利用すると、自分のことを嫌っている人にお願いごとをして、相手がお願いごとを受け入れた場合、相手にとっては矛盾したことをしているわけです。
「あいつのこと嫌いなのに、なんであいつの頼みごとを聞かなくちゃいけないんだ」
って感じです。

そうすると人間はアイデンティティにこだわるので行動を一貫させようとします。
「あいつのこと嫌い、でも自分は親切にしている・・・もしかしてあいつはいいやつ?」という感じで。
つまり、頼みごとをしてきたあなたを好意的にみようとする傾向がでてくるかもしれないのです。

まぁ、そんな簡単にはいかないとは思いますが・・・。

しかし、嫌いだからといって相手を拒否するより、良い方向にいくのではないのでしょうか?

皆さんも勇気をだして嫌われているかなって人に頼みごとをしてみては?
うまくいく保証はしませんけど・・・。

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うつ病になると献立を考えられなくなることもあります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

結婚されている女性のうつ病で多い状態の一つが、献立を考えられなくなる、ということがあります。

うつになると判断力・思考力が低下してきますからね。

毎日の献立を考えて夕食を作るって結構大変な作業です。

毎日違うメニューを考え、食材を買いに行き、作る順番を考え、実行する。

終わったら後片付けがまっている。

家族は誰も手伝ってくれない。
やって当たり前だと思っている。

適当に夕食をつくると「さぼりだ」と夫から言われる。

考えるだけでもうつっぽくなる方がいるのでは?

このような事態になっている時は、お薬だけでなく、環境調整をしていかないと、なかなか良くなっていかないと思います。

つらい環境が続くのですから。

このため家族にも今の自分の状態をわかってもらいましょう。

家族が悪いのではなく、うつ病をよくするために家族の協力が必要なのです。

特に夫婦の場合は。

自分一人でがんばりすぎず、色んな人を巻き込んで治療しましょう。

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