就職試験の心理テスト

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

3月になってから、ニュース等で就職活動のニュースが流れていますよね。

時々場所によっては心理テストをやる企業もありますよね。

そのような企業の人事の方などと話すと、ほとんどの方が心理テストの解釈についてきちんと知っていないことが多いです。

心理検査の結果が○○型の人は採用しない、とか。
確実にわかっていないなぁって思っています。

また、よくやられているテストの性格検査においては、信頼性や妥当性等の問題が指摘されているものもあります。
内田・クレペリンとかY-G性格検査とか。

当然のことながら企業の方は知らない人も多いのです。

まぁ、臨床心理士のやる心理テストも信頼性や妥当性に問題のあるものもたくさんありますけどね。

心理テストが人の役に立つというよりは、間違った選別の道具になっていることは非常に残念です。

採用試験にお金と時間をそのような心理検査にかけるよりも、別なところに重点を置いた方がよいと私は思うのですが・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


同じような症状の人はたくさんいます

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のところには毎日多くの方がカウンセリングを受けに来ています。

相談に来られる方が聞いてくることの一つに
「私と同じような人いますか?」
ということ。

本やインターネットでみても典型的なものと当てはまらないらしいです。

だから相談していいか迷っていたという意見もよく聞きます。

しかし、だいたいは同じような人はたくさんいます。

インターネットなどで調べられる症状などはごく一部。

多分同じようなことで悩んでいるのは、あなた一人ではないと思います。

一人で悩まずまずは相談してみましょう。

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過呼吸発作に慣れるかもしれない認知行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の認知行動療法というと、
「不安なところに行ってみて練習していく」
ということがメインになることが多いです。

しかし、その他にも別なやり方もあります。

例えば、パニック発作の時に起こる身体感覚自体に慣れていくような方法です。

具体的には過呼吸発作のような症状を意図時に起こして、治まるのをその場で体験してもらったりします。

ちょっと最初は怖いのですが、発作の感覚に慣れていくことによって、発作をあまり恐れなくなっていくのです。

発作を恐れなくなるので、怖い場面にいっても大丈夫になります。
だから不安場面が多い方なんかはいちいちその場面を練習しなくても、自信がついてくる可能性があります。

リラクゼーションをしたり、気そらしをしていたり、頓服を飲んでもうまくいかない人なんかには、特に有効ではないかと。

発作が出ないような対処をしているうちは、一時的によくなったとしても「いつ発作が起こるのだろう」という不安から抜け出せないことが多いものです。

認知行動療法にも色々なやり方があるので、認知行動療法の専門家の方に相談してみてください。

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どーでもよい話で会話は成り立ちます

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日浦和すずのきクリニックの臨床心理士と埼玉社会保険病院の精神科医、臨床心理士との交流会がありました。

交流会など初めて会うというのが苦手な方もいますよね。

私も結構無口な方なんです。

他人からは否定されますが・・・。

社交不安障害の方で「この人は自分と話していてつまらないと思っているのでは?」と不安になる人もいますよね。

「面白い話をしなくては」と思っていると、だいたいうまくいきません。

実際のところ人の会話の多くはどーでもよい話が多いものです。

ただ私のようにたまに口を開くとどーでもよい話ばかりしてしまうのはまずいかな・・・。

今度会った時は真面目な話もしなくては。

この業界、個人ではなく組織同士の交流会はあまりないことなんです。

交流会では認知行動療法をする方はいませんでしたが、流派や組織の枠を超えて、お互いに高め合っていけるといいなと感じています。

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IQ200?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

時々小さなお子さんがいる親向け雑誌などに
「あなたのお子さんもIQ200になれる」
という広告を見ます。

あまり信じる人もいないと思いますが、ひっかかってはいけませんよ。

そもそもその数字って、どんな知能検査で出したのでしょうかねぇ。

現代において臨床心理士など専門家がやる検査でIQ200という数字が出る検査って基本的にないって知ってました?

テレビなんかでお遊び程度の「知能検査」ではあると思いますが・・・。

大人でも
「俺の知能指数って170はあるんだよね」
って自慢する人を稀にみかけますが、IQというものがどういうことか知らないことを公言しているようなものなので気をつけましょう。
周りにそんなことを言っている人がいた時は・・・暖かく見守ってあげましょう・・・。

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○○病チェックは本当?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく「うつ病チェック」など「○○病」チェックなんてものがありますよね。

あれを見て、「自分は○○病」なんじゃないか?って思うことがあるかと思います。

あのようなチェックは、非常に便利で「○○病」というものを見つけるきっかけにはなります。

しかし「○○病」でない人まで、「○○病」にしてしまう可能性を含んでいます。

特にうつ症状は多くの病気で出てくる可能性がありますので、他の病気もチェックしなければなりません。

また、数ヶ月単位で経過を見なければわからないこともあります。

安易に「○○病」と判断せず、まずは医療機関で相談してみましょう。

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有名な専門家も・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

2泊3日の行動療法の泊まりこみ事例検討会が無事終了しました。

いつもはホテルの中でずっとでしたが、昼間はホテルから出て早稲田大学(所沢キャンパス)で、検討会が行われました。

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キャンパスはかなり広いです。

所沢に早稲田のキャンパスがあったんですねぇ。

同じ埼玉にいながら知りませんでした。

早稲田の関係者が半分くらいを占めていたような感じでしたので、私はかなり浮いていました・・・。

行動療法について熱い議論が3日間にわたり繰り広げられました。

日本では認知行動療法がまだまだ普及していないので、なかなか専門家同士で認知行動療法を語る場ってないんです。

他の方々の実践を聞いていると非常に刺激になりますね。

仕事にやる気が起こってきます。

夜はホテルで宴会があるのですが、有名な行動療法の専門家も一緒になります。

毎回思うのですが、有名な専門家も酔うとただのおじさんにしか思えない言動が・・・。

まぁ、有名な先生も同じ人間ですからねぇ。

本やテレビを見る度に思いだしそうです。

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不十分な練習の仕方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不潔恐怖の人がやりがちな練習の間違い。

汚いと思っているものを触った後、30分後に手を洗うということをしている、という場合。

これは練習になっていません。

「30分でも我慢したから練習になっているだろう」
というのはスモールステップではないのです。

どんな小さな刺激でもやりとおすことがコツとなります。

不十分な練習をしても、なかなか良くならないだけでなく、悪化することさえあります。

不安への練習の仕方には注意しましょう。

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いつも、全然

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人関係のコミュニケーションでよくケンカになる、まずいフレーズとして
「全然~してくれない」
「あなたはいつも~だ」
という「全然」「いつも」などと言うフレーズ。

こういう時は、相手への思い込みが多いもの。
例えば妻が家事を手伝ってくれない夫に
「あなたは全然家事やらないじゃない!」
と言うと
「俺だってたまにはやってるじゃないか!」
と返ってくるかもしれません。

実際にそういうことが多いとしても、そのようなフレーズを使うと相手もイライラしてしまいます。

こういう時はまず「私は」を主語にした言い方をして、どうしてほしいか気持ちを伝えるのが基本です。
「私は~と思う」という文脈で話すと、基本的には相手への思い込みメッセージとならないことが多いです。
あとちょっとした心遣い(ヨイショ?)があればよいでしょう。
「疲れているところわるいんだけど、家事を手伝ってくれると助かる」
とか。
ちなみに上記のように「私は」ということはついていなくても、そのような文脈になっていればOkだと思います。
「あなたは」が主語にならないように気をつけてください。

教科書的にはこんな感じです。
うまくいかないことも多いけれど、いつもと同じケンカのパターンになるよりはマシかもしれません。

まぁ、こういう事例の場合は夫側が
「まぁ、たまにはいいか」「イライラしているだけかな」
と、一時的に家事を手伝い、ほとぼり冷めたら元に戻るといったパターンになることが多いのですが・・・。

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パニック、社交不安と腹式呼吸

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安への対処として、腹式呼吸などリラクゼーションをしている人はいませんか?

パニック障害や社交不安障害への対処で教わる人も多いと思います。

これはこれで有効な時もあります。

しかし、場合によっては悪化させるかもしれません。

どんな時かというと
「腹式呼吸をしなければ発作(緊張)は治まらず、大変なことになってしまう」
といった場合です。

こんな風になったのでは意味がありません。

腹式呼吸をしてある程度症状は改善しても、怖いことには変わりないのですから。

実際のところは「腹式呼吸なしでも大丈夫」を目指さなくてはいけないです。

腹式呼吸などリラクゼーション法に頼り切っている方はご注意ください。

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