「 講演会・学会 」一覧

白衣と認知行動療法

臨床心理士の鈴木です。

先日、都内にある「癌研有明病院」で、職員向け研修の講師として招待され行ってきました。

有明駅やビッグサイトの近くにある、国内屈指のガン専門病院です。
SN3G0006_0001.jpg

ベッド数が700もあり、建物は新しくてキレイです。
予定よりも早く到着したのでどうしようかと思っていましたが、病院内にタリーズコーヒーがありゆっくりできました。
これだけ大きな病院だとハード面はクリニックと全然違います。
私の職場内にもコーヒーショップがあったら・・・羨ましい・・・。

病院内を案内してもらいましたが、よくよく見ると院内の様々なところに患者さんを気遣う工夫がされていますね。
さすがです。

研修テーマは「禁煙指導に活かすカウンセリング技術」。
病院内の講堂で開催。
医師や看護師が中心に集まっていました。

私の職場では白衣を着る職員がほとんどいないので(私も含め)、今回のように多くの白衣を着た人達を目の前にすると結構緊張しました。
私は講演会の時いつも緊張するのですが、その緊張も講演が始まるとすっと忘れていきます。
人前で緊張してしまう人に対して普段教えていることを自然にしているのかもしれませんね。

中身は主に認知行動療法を中心としたものをお話してきました。
精神科以外の医師、看護師が多いと思うので、一度の講演ではさすがに伝えきれないところがありましたが・・・。
活用していただいて、少しでも役に立ってもらえればと思っています。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつへの対応と講演会

臨床心理士の鈴木です。

浦和区のケアマネージャーさんと市役所職員の勉強会に招待され「対人援助職のストレスマネジメント」という題目でお話をしてきました。

場所は浦和ふれあい館。
110221_1804~01

最近、ストレスマネジメントについてお話する機会が増えています。
今回はうつ病への対応が中心。
お話の中身は
・ストレスについて
・マイナスに考える時の対応
・クヨクヨ悩み続ける時の対応
・不眠への対応
・コミュニケーションの癖について

教科書的なものだけだとつまらない・・・と勝手に思い、認知行動療法の新しい?技法なども織り交ぜてお話しました。

結局普段のカウンセリングでお話していることと同じですね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


認知行動療法によるストレスマネジメント

臨床心理士の鈴木です。

東京・丸の内でJR職員を対象にした、メンタルヘルスについての講演をしてきました。

私は援助職として働いている方対象の講演が多く、一般の方対象の講演は約3年ぶりです。
そのせいかいつもよりも緊張したような気がします。

最近では大企業を中心にメンタルヘルス予防に本格的に取り組もうとする傾向があるようですね。

今回は認知行動療法を中心としたストレスマネジメントについてお話をしました。
「ストレス状況でどのような考え方・行動をすればよいか」について一般の方はなかなか知る機会がないと思います。

健康な方も悩んでいる方もストレスマネジメントを学ぶことは非常に重要です。
実はストレスレベルが高すぎても低すぎても生産性は落ちる傾向があります。
このためストレスの付き合い方を学ぶことによって、仕事のパフォーマンスレベルをコントロールできるのです。

特に認知行動療法はスキルとして学びやすいと思います。
ストレスマネジメントに興味のある方は認知行動療法を書籍からで良いので学んでみるとよいでしょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


双極性障害について

臨床心理士の鈴木です。

今日はさいたま市介護支援専門員の集会に呼ばれて研修会の講師をしてきました。
場所はプラザイースト。
101008_1211~01

テーマは「ストレスマネージメントとうつ、躁への対応」。
つまり普段困っている人を援助する専門家のストレス処理をどうするか、というテーマです。

認知行動療法を中心としたストレスマネージメントをお話してきました。
研修会は何度やっても、最初の5分くらいは緊張しますね。

「うつ」と「躁」への対応については時間がなくて詳しく話せず。
残念。

うつ病と言われている人の中には「躁」状態が隠れていることもあります。
いわゆる「双極性障害(躁うつ病)」というものです。
うつかと思えば、急に元気になったように思えて活動性が急に増したり、イライラ感が強くなったりします。
場合によっては高い買い物をしたり、気持ちが大きくなったりして周囲に迷惑をかけたり、あまり眠らなくても元気なままでいることもあります。
治ったと思ってそのままでいると急にうつになり「うつの再発か」と誤解されり、「性格の問題」と言われたりして良くなりません。

双極性障害は薬物療法をきちんと受けることが必要です。
それとここでも認知行動療法を併用することで、再発予防にもなります。
うつと躁状態を把握の仕方、対処の仕方、生活リズムの整え方、家族の対応、などを学ぶ必要性があるのです。

思い当たる方は、早めに相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


パルコで講師

臨床心理士の鈴木です。

今月11日に、さいたま市職員、看護師、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員などが開催する研修会の講師をしてきました。

浦和駅東口、パルコにある「コムナーレ」での開催。
100911_1126~01_0001

方向音痴な私でも今回は駅近で迷うことはないだろうと思っていましたが・・・インフォメーションを見ても何階が「コムナーレ」なのか書いていません。
いくら探してもしてもみつからない・・・。
結局警備員さんに聞いたところ、10階にあることが分かりようやく会場へ。

講師控室はミーティングルームを一部屋借りきっているのでどうも落ち着きません。
このためフロアをウロウロしているとこんな景色が。
100911_1307~01_0001

10階でしたが、庭もあり景色はなかなかきれいでした。
夜景なんか見られたら良いかもしれません。
浦和にもこんなところがあるんですね。

会場にはだいたい60~70人くらいの方がいらっしゃいました。
100911_1326~01_0002
勉強に集中できないかもしれませんが、夜景の見える場所の研修会も面白うそう・・・と心の中で思ってしまう。

研修のテーマは「脱・思い込み対人援助」。

主に科学的根拠に基づいたカウンセリング、実践についてと、傾聴技法の基本から応用までお話してきました。
また認知行動療法を用いたパニック障害の事例なども提示しながらお話しましたが、受講者の方はカウンセリングのイメージとのギャップが大きかったようです。
「ただ話を聞くだけ」「幼少時のことを詳しく話し続けること」がカウンセリングと思っている専門職の方もまだまだ多いのが現状。
なんとかその誤解が解けて少しでも新しい実践を取り組もうとしてくれる方が出てきてくれればと思っています。

3時間に及ぶ研修会。
会場がなぜか暑かったせいもあり、最後はややフラフラになっていました。
ちなみにまたもや余計な話をしていたような気がします・・・。

来月も研修会の講師予定。
空いた時間でまた資料づくりがんばります。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


資料作成中

臨床心理士の鈴木です。

研修会の講師をやることになったため最近仕事が終わった後は研修会の資料作りに追われています。

普通は「○○というテーマ」でという依頼が多いと思いますが、私の場合は「何かやってくれませんか」といった依頼が多いのです。
このためどんなテーマを話すかということから、ある程度自分で考えて資料づくりをしています。
自由に「こんなことも入れちゃおう」など、曖昧な依頼だからこそ楽しい部分も。
ただし、内容がつまらないと思われたら目も当てられない状況になるかもしれません。

こんな感じで資料作成しているせいか、私の作業が遅いのかどうかわかりませんが、結構時間がかかってしまいます。

大学の先生など教えることを生業としている人はもっとスラスラと書けてしまうものでしょうか。

まぁ、配布用資料と当日用資料とをわけて、ちょっとした仕掛けを作ろうと余計?なことをしているのも時間がかかる要因かもしれません。
これも当日本当に「余計なこと」だったら大変です。
さらに当日、余計なことばかりベラベラと話さないようにしないと・・・と毎回思いながらしゃべってしまう。

気をつけよう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


家族の教育

臨床心理士の鈴木です。

先週の土曜日、仕事が終わった後に学会出席のため、福島県郡山市へ行ってきました。

到着したのは20時頃。

土曜の夜なのですが駅前は閑散としています。

知人と合流して夕食をどこにしようか探していると、通行人によりも怖そうなお兄さん達の方を多く見かけます。

通行人がいないだけに怖い。

地元の方によれば郡山は「東北のシカゴ」と言われていたことがあったそうです。

「東北のシカゴ」・・・考えたのは誰だろう。

外は閑散としている印象ですが、お店の中は人でいっぱいでした。
福島はいわき~会津と地方によって特色があって、山の幸から海の幸まで名物がたくさんあるようです。

肝心の学会ですが家族療法に役立つ認知行動療法について主に参加しました。

家族への教育をすることによって、統合失調症やうつ病の再発率が低下することが分かってきています。
ちなみに家族が心の病の原因といっているわけではありませんよ。
家族の対応次第で心の病が回復してくるということです。

実は心理学の業界でも数十年前は統合失調症は母親の養育態度によって引き起こされるといった理論がありました。
根拠に乏しいため現代では完全に否定されています。

今では家族に対して家族心理教育など科学的な根拠に基づいたアプローチが採用されることが多いようです。
しかし、治療的な家族教育の普及が遅れています。
このことにより家族が苦しむだけでなく、結果として患者さん自身も回復しないという悪循環で苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。

効果のある治療法が早く広まっていくことが望まれますね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


今年最後の研修会講師してきました

臨床心理士の鈴木です。

今日、さいたま市桜区役所で、市役所、病院、施設職員、民生委員さん対象の研修会講師をしてきました。
ここ数ヶ月はシンボジウム資料や研修会のテキスト作りに追われていましたが、今年は最後の研修会。
研修の題名は「援助者自身のストレスマネジメント」
つまり対人援助の仕事をしている人自身のストレス対処について。

人を援助する側の人間もストレスを抱えているものです。
臨床心理士や精神科医であれば「悩みはないだろう」「あまり悩まないだろう」と思われがちです。
ところが援助職であっても同じ人間。
やっぱり悩むのですよ。
マイナス思考にもなるし、イライラもします。
それに囚われるかどうかが鍵となるのですが。

研修内容は「悩んだときの心の持ち方」「休みの日のすごし方」「対人関係のポイント」「眠れないときの対応」「息苦しい時の対応」「緊張したときの対応」。
名前こそ出しませんでしたが、ほとんどが行動療法的なやり方をお話しました。

13時30分からの開始ということもあるせいか、途中で寝てしまっている人も。
研修を受ける立場になったら受講態度に気をつけないとなぁと、研修をする立場になってよく思う。
「つまらないのかな」「わかりにくいかな」「起きて聞いてくれないかな」と頭をよぎりますが、眠くても起きてくれるような研修をしなくてはいけませんね。
その辺の対策をもっと考えておけば面白くなったかなぁ。
来年に活かそう。

受講者の数人から感想を聞きましたが、「初めて聞いたことばかりでした」と。
専門家でもメディアや一部の根拠のない理屈の影響を受けすぎているところがあるようで、メンタルヘルスについて正確な情報が入ってきていないのです。
ちょっとでも考え方が柔軟になっていくと新しい方向性が見えてくるものです。
これは専門家でも患者さんでも変わらないのかもしれませんね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


シンポジウムのシンポジストしてきました

臨床心理士の鈴木です。

今日は、さいたま市介護支援専門員協会主催のシンポジウムのシンポジストとして招かれたのでいってきました。
場所は緑区役所隣のプラザイースト。

091031_1324~01

写真はあまり人がいないときに撮ったので閑散としていますが、思ったよりも人がいてびっくり。
ケアマネージャー(介護支援専門員)さんが主な受講者でした。
それ以外になぜか福祉用具屋さんも多い。

話し合うテーマは認知症高齢者におけるシンポジウム「介護者様の負担軽減~ケアマネージャーに伝えたいこと」。

どう考えても職種として浮いている私。
そもそも臨床心理士を初めて見たという人も少なくないようです。
とりあえずは関連のありそうな精神科医療や心理学的観点からお話しました。
もちろん、短いトークの中にも行動療法、家族心理教育は入れています。

少し気になったこととしては、「行動療法」という言葉が他のシンポジストから出てきたのですが、行動療法ではないような・・・と思うこと。
どうやら高齢者の散歩など行動させるのが行動療法だと思われている気がします。
またケアマネージャーであっても心理学というと「心の中を読む」という誤解があるようで、今回それについて話はしなかったので、機会があれば誤解を訂正していきたいなぁ。

あと実はお話をする前に塩分の多いものを食べたため、本番で喉が渇いてしまい・・・。
一応シンポジストには水は容易されているのですが、誰も飲まないので飲みにくい。
それでも喉が渇くため、他のシンポジストに目が行っている隙にがぶ飲みしました。
見ていた人は「緊張しているんだなぁ」と思ったに違いない。

私が話し終わった後、ある人から「鈴木さんの話は毛並みが違いますね」という感想。
良い意味か悪い意味かはわかりませんが、良い意味にしておこう。

帰りはシンポジストとして一緒に話をした、認知症の家族会の方とバスで一緒にかえりました。
ご高齢の方でしたが、あなどれない。
認知症の知識や対応方法も最新のものを知っていらっしゃいました。
もしかしたら変な専門家よりも専門的知識を知っている感じです。

今日の私のお話が出席していたケアマネージャーさんや家族会の方々のお役に立ってくれればと思います。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


研修会のアンケートの結果

臨床心理士の鈴木です。

先日私が講師をした研修会でのアンケート結果が送られてきました。

主催者側がまとめてくれたので、もしかしたらネガティブな意見は削除してくれているのかもしれませんが、概ねポジティブな感想をいただいたのでホッとしました。

看護師さんや保健師さんなどは、根拠に基づいたカウンセリングを学ぶ機会が少ないため、認知行動療法的な考え方などに反発を持つ人もいるのではないかと思っていたので。
それに明らかに退屈だろうかなって話もありましたし・・・。

受講者の皆さん、やさしいなぁ。

それと役に立ちそうなことはなんでも吸収しようという姿勢があるんだなぁ、と感心。
受講者のポジティブな感想をみて素直に「やって良かった」と思いました。
これからもがんばろう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。