「 社交不安障害・対人恐怖 」一覧

どれくらい人は他人のことを見ているのか?コンビニで実験してみました

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

レジにいる店員が自分のことを「変なやつ」「不審者」と思っているのでは?と不安になる人がいます。

自分が・・・
「変な表情をしていないか」
「赤面していないか」
「不審なしぐさをしていないか」
「ひきつった顔をして嫌な印象を与えていないか」

こんなことを考えて不安になるのです。

このような不安を抱く人の特徴は店員が自分のことをものすごく注目しているように考えます
しかも自分が気にしている部分を。

でも・・・店員はどれだけ自分のことを見ているかを知っていますか?
たいして見ていなかったら、不安になることが損ですよね。

そんなワケでレジの店員の視線はどこを向いているか実際に調査してみました。

場所はコンビニ。
数人の店員がレジを打っているところを店内でじ~っと観察します。

商品を買ったものの、そのままレジの横で店員を見つめる私。
どう考えても怪しいですよ。
防犯カメラに映った私は不審者に思われたことでしょう。

私が観察した結果はこうでした。
・視線の大半はスキャンする商品、レジ、袋詰めなど店員の作業に向いていた
・客を見ることはほとんどの場合一瞬だけ
・客がレジで注文した場合も、客を見ているのは一瞬
・視線を上げて客を顔まできちんと見た回数は0~1回

さて、この結果について店員さんの目が気になる人は考えてほしいところ。
ほとんど一瞬しか店員は見ることはないのに、あなたの表情など細かいところまで見ているのでしょうか。

「そんなことはない。私の場合は絶対見ているし、変だと思っている」
と思った人は、実際に買い物をしてみて店員さんがどこを見ているか観察してみましょう。

どれだけ人が自分を見ているか実感できます。
そうすると今持っている不安が弱くなるかもしれません。

今回のような観察は、店員に限らず誰かと話をするとき、電車の中、街中を歩いているときに視線が気になる人にも応用できます。

ただし今回の私がやったことをやると本当に怪しまれる可能性があるのでご注意を。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


発表する時に緊張してしまう!そんな人が覚えておくとよいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日、研修会の講師をやってきました。

さいたま市介護支援専門員協会主催で、普段介護の相談にのっている専門家自身のストレスマネジメントについてお話。
聴衆が20人くらいのこじんまりとした研修です。

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人前で話す時っていつもドキドキします。
ちょっと震える時もあります。
緊張も強いです。
「あ~、つまんない研修だなって、思われたらどうしよう」とマイナス思考が頭をよぎりながらやってます。

一方でよく「緊張しない方でしょ」「堂々としてるよね」と言われます。
こんなに繊細なのにねぇ。

自分が感じていることと、人からどのように見えているかって違うものなのです。

人前で話すのが苦手、赤面が不安、震えが不安、緊張が伝わっているのが不安。
そんな人は「自分の感じていることは、人も同じことを感じているのだ」と強く思いがちです。
実際は自分と他人の感覚は違う、というのを理解できると、不安がちょっとはマシになるかもしれません。

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雑談が苦手!何度も場数をふんでも他人と仲良くなれないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

雑談が苦手、人となかなか仲良くなれない。
その理由の一つは「自分の話をしない」からかもしれません。

雑談が苦手な人の中には自分の話をしないようにしている人がいます。
「自分の話をしたら変な奴だと思われる」
「日曜日に何もしていないといったらさみしい奴だと思われる」
と考え、できるだけ自分の話をしないようにするのです。

このやり方でいくと雑談はもっと苦手となり、苦痛となります。
いくら場数をふんでも慣れないでしょう。
できるだけ人と一緒にいることを避けて孤立するかもしれません。
避けると不安はもっと強くなる性質があります。
悪循環になるんですね。

だから自分のことをお話するって大事です。
相手に安心感を与えることにもなります。
話しやすくなり、会話もはずみやすいのです。

ほとんどの場合自分の話をしても「変なやつ」と思われることはありません。
「いやいや、昔変な人といわれたことがあって」
という人もいるでしょう。
そんな人は勇気をだしてもう一度やってみてください。
新しい発見があります。

相手の話を聞くことも大事ですが、自分のことを話してみると雑談が楽になり、仲良くなりやすくなりますよ。

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対人恐怖症の人が受けるべき治療法とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「人前で緊張する」「赤面、震えが怖い」「自分の行動を不快に思っている」など対人恐怖症や社交不安障害の人はどんな治療をするべきなのか?
世の中にはいろんな方法がありますが、科学的根拠があるのは薬と認知行動療法です。

ではどちらの方法が良いのか?薬と認知行動療法の併用した方が効果があるのか?という疑問がわいてきますよね。
今のところ研究結果では・・・
・どっちが優れているかどうかははっきりとは出ていない(研究によって結果が異なる)
・併用した方が効果的であるかどうかもはっきりしない

となっています。

つまり、人によるってことになり、すっきりしないところです。

ちなみに再発率については薬物療法だけだと再発しやすいと言われています。
特に抗不安薬(よく不安になったらのんでくださいと言われている薬)は再発率が高いようです。
飲まないこと事態が不安!ってなるので。

結局どうしたらよいのか?ですが・・・
とりあえずお薬のんでみて様子を見たいって人はお薬でよいでしょう。
薬は抵抗がある、効かなかった、再発を繰り返しているって人は認知行動療法をやってみるとよいかもしれません。

知っておいた方がよいことがあります。
医療機関にいけば基本的に薬物療法をすすめられます。
認知行動療法の効果が実証されていることを知らない医療従事者も多いです。
このため認知行動療法は自分で探して希望しないと受けられないことがほとんどでしょう。

これから治療法を選択しようって人は参考にしてください。

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緊張は人に伝わっている?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

9月にメンタルヘルス研修をすることとなりました。
講師は久しぶりです。

講師をするとよく「鈴木さんは大勢の前で話しても全然緊張しないからいいですよね」と言われます。
どういうワケか神経が図太そうに見られます。
「堂々としてるよね」
「全然人目とかきにしてないでしょ」って。

誤解です。
かなり緊張します。

ドキドキするし、震えはするし、「あーつまんない研修だなぁ、って思われているんじゃないか?」っていつも思います。
繊細なんです。多分。

しかし、他人からの印象と私が自分で感じていることは必ずしも一致しないのです。

「緊張は人に伝わる」というのは誤解であることが多いもの。
仮に緊張が伝わったとしても自分が思っているほど緊張していると思っていないのです。

「イヤイヤ、あんたの緊張は伝わらないかもしれないけれど、自分の緊張は絶対伝わっていますよ!」
と思った方。
多分、人前で話すことが大分怖い人だと思います。

仮にですよ。
その考えが誤解だとしたら・・・どうですか?

損していると思いませんか?
相手が思ってもいないことでずっと悩んでいるんですから。

多くの人が損をしている考え方のクセに気付いていません。
クセに気づくための方法はあります。

コツをつかんで練習をすれば考えが変わってきますよ。

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人前で緊張を気にせず話せるようになるためには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で話す時に緊張してしまう人が、話せるようになるためにはどうすれば良いか?
このあたりのコツがわかっていると、今よりも楽になってきます。

そのコツとは・・・緊張しないようにしよう、ということをやめること。
緊張しないようにしようすると、緊張はもっと強くなります。

「緊張しないようにしよう」と思っているってことは、緊張についてずっと考えることになるから。
だからリラックスしようとてしてもほとんどうまくいきません。

頓服でお薬を使用して安心している人もいますが、今度はお薬がないと不安になり、ずっと飲み続けることになるかもしれません。

では、どうしていけばよいかというと緊張を受け入れるようにしていきます。
下手にリラックスしようとか対処をやめて、緊張がありながらも話すことに注意を向ける練習をしていくんです。
うまく話せないと思っている人は、緊張を収めることばかりに注意が向いて話すことに注意が向いていないんですね。
そこをちょっと変えてあげると良いのです。

あと「緊張していたらうまく話せない」と思っている人が多いのですが、ほとんどの人が自分が他人からどのように映っているかを誤解しています。
だいたいは「自分の緊張が伝わっていて、人から否定的にみられているだろう」と考えているのです。
この誤解について理解していくことでもっと変わってきます。

すごく話すことがうまい!とは思われることはなくても、緊張していてもフツー程度に話せるようにまでにはなります。

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視線が気になってサングラスをかけてはいけない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分や人の視線が気になってサングラスをかけていると不安がもっと強くなります。
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「他人が自分を見ているのでは」
「自分が人を見ていると相手が不快に思っている」
と不安になると、視線をブロックしたくなるんですね。

その手段としてやってしまうのがサングラスであることが多いのです。

しかし、不安は避けると避けるほど強くなる傾向があります。
だから視線を避ける目的でサングラスをしてはいけないのです。

人によっては夜でもサングラスをかけて歩き、逆に人の視線を集めてしまうことがあります。

ではどうすればよいのか?
サングラスをはずして「人が自分を見ているのか」「自分の視線を人が気づいているのか」を確かめてみましょう。
自分が思っているほど、人は自分を見ていないことがわかります。

勇気が必要ですけどね。
その分、不安から解放されて、生活がしやすくなります。

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自己紹介で緊張してしまう人の考え方のクセ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自己紹介とか人前で話すことが不安って人に良くある考え方のクセの一つ。

「不安・緊張・赤面・震えに周囲は気付いていて、自分を否定的にみているだろう」という考え。

結論から言うと、ほとんどそんなことはないんです。

「赤面や震えが起こっている」と不安になると「周囲も同じように思っているに違いない」と思ってしまいがち。
これってよくよく考えるとおかしなことなんです。
極端に言うと「自分が感じること・考えることは、全人類共通」っていうことになりますから。

これくらい不安そうな顔をしているなら気づかれるかもしれませんけど。

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しかし、自分が思っているほど、不安・赤面・震えに周囲は気付かないものです。
実際に自分が話しているのを録画してみるとわかります。
カウンセリングでも録画して確認しているのですが、だいたいの方は自分が思ったほどではないことが理解できます。

またある程度不安に気づいていても、他人はそれほど気にしていないことがほとんどです。

不安そうな猫を見てそれほど否定的に思います?

人に対してはどうでしょう?
あなたならそんなに否定的評価を下すのでしょうか?

おそらくそんなことはないでしょう。
「あー、なんか緊張しているのかなぁ」って何気なく思い、数分後には忘れている人がほとんどだと思います。
あなたが超有名人でもない限り。

こんな風に書いていますが多くの方が
「そんなことはない。自分の緊張は伝わっているし、自分は変に違いないんだ!」って考えます。

そんな人でも練習のコツをつかんで色んな体験をしていくうちに変わってきますよ。

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「人から見られている」と不安に思っている人の共通点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

外を歩いていると
「周りの人が自分を見ているような気がする」
と不安になっている人っていますよね。

「変な服装をしている」
「変な表情をしている」
「赤面している」
「変な歩き方をしている」
と、自分に自信がないところを人からバカにされている・指摘されていると思うことが多いようです。

「人の視線が気になる」って人に共通していることがあります。

人の視線をみていないっということ。

意外って思いませんか?
怖くてみられていないんですよ。
注意の方向が「どうしよう、見られないようにしなきゃ」と頭の中にいっているので。

見たとしても少しでも目が合うと「やっぱり自分のことを見ていた」と思い込みます。
ただ視線が合っただけかもしれないのに。

そんな人がまずやってみた方がよいことの一つ。
当たり前ですが、視線が気になったら周囲の人の視線をきちんと見ること。

見てみたら・・・

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こんな風に本当に自分を見ている人がいるか確かめてください。
何人見てみた結果、何人の人が見ていたか数えてみましょう。

そして何度も試してみましょう。

そうすると事実がわかってきます。
ほとんどの人が自分をみていないと。

それでも不安って人はいろんな要因がありますので専門家と相談しながら不安を克服していきましょうね。

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PTAの役員になって話をするのがつらい人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

春のこの時期に多い悩みとして大勢の前で話す機会が増えそうって人からの相談が増えます。

PTAの役員になるとか、部署異動でプレゼンテーションが増えるとか。

人前で話すことがものすご~く苦痛な人ってたくさんいます。

ひどくなっている状態だと社交不安障害とか対人恐怖症とか言われます。

他人からみると普通に見えるものですが、本人は緊張して大変な状態です。

よく「場数をふめば慣れる」と言われていますが、慣れない人も結構多いです。

慣れない人がよくやりがちなのは
・原稿を丸暗記している
・下を向いて話してばかりいる
・緊張しないことばかりに注意が向いている
・「人は自分のことを否定的に評価しているだろう」と考えている
・薬を飲んで一時しのぎをしている

などなど。

こんなことをやっていると場数を踏んでも苦手意識が強いままです。

「緊張しないプレゼンのコツ」「上手な話し方」みたいな本を読んでもうまくいきません。

「不安・緊張への慣れ方」が重要なんですね。

慣れていくためには
①自分の考え方・ふるまい方のクセを把握する
②考え方のクセを柔軟にする
③ふるまい方のクセとは違ったことをしてみて実験をする
④注意を外に向ける練習をしていく

をしていくと、少しずつ慣れてきて苦痛さが減っていきます。

悩んでいる方は苦痛さが増す前にご相談くださいね。

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