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本当の自分探し

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分らしさ、ってなんでしょう。

自分は○○な人間、というものを確立しようと躍起になっている人はいません?

そんな人は要注意です。

例えば「私はマイナス思考な人間です」と多くの人は言います。

しかし、帰り道に事故に合うとか、今大変な病気にかかっているとか、宇宙人が襲ってくるとか、あらゆるマイナスの事態を想定している人はいません。
このように考えると人間は意外にプラス思考に出来ています。

「私はクラシック音楽が好きです」
と言っている人も、どんな時でもクラシック音楽を「良い音楽だなぁ」と思えるとは限りません。

数年後に嫌いになっているかもしれませんし。

マイナスの時があれば、プラスの時がある。
好きな時もあれば、嫌いな時もある。

どっちが本当の自分?と思うことありません?
そういう時はどっちも自分であって、同時に自分ではない、とも言えます。

屁理屈のようですが「○○な自分」が常に存在することはあり得ないのです。

「本当の自分」「アイデンティティの確立」なんていうものにこだわり過ぎて、本来の目的を見失っているひとを多く見かけます。
自己啓発書や心理学の本を見て、自分探しの罠のようなものにはまっています。

そんな人は「本当の自分」を見つけて何がしたかったのか、目的を振り返ってみましょう。

目的を振り返ったら目的に向かって何をしたらよいかを考え、行動しましょう。

「本当の自分探し」をしても、答えはみつからないのですから。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


マイナス思考をどうとらえればよいのか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

楽天家は、困難の中にチャンスを見だす。悲観論者は、チャンスの中に困難を見る。

ウィンストン・チャーチル

状況をどう考えるかで色々と違ってくると言ったところでしょうか(大雑把な解釈ですみません)。

似たような言葉で「困難を困難とするから困難なのであって、困難を困難としなければ困難ではない」ということを、どこかの心理学の先生が言っていたような。

言った本人がどう考えていたかはわかりませんが、この言葉を楽天家=良い、悲観論者=悪い、という単純な図式にしてしまうともったないような感じます。

悲観的な考えを困難とみるか、利用できると見るか,とも考えられるのでは?

楽天家はリスクを考えない無謀者、悲観論者は慎重で様々な可能性を考慮している、という解釈もあるかもしれまんせんし。

まぁ、これも考え方次第ということになるのでしょうか。

「マイナス思考をマイナスだと捉えるからマイナスになる。マイナス思考をマイナスだと捉えなければマイナスではない」

マイナス思考も考え方次第?

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心の病と身体のサイン

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルヘルスの不調については、気分の落ち込み、不眠、食欲低下、急に泣き出す、などの症状はわかりやすいですよね。

それ以外でも知っておいた方が良いのではないかと思われる症状
・頭痛
・目まい
・腹痛
・微熱
・吐き気

これらは身体的症状なので、内科を受診するケースが多いようです。
当然ですよね。
検査をしても異常がない、と言われることがあります。

そうすると「精神的なものでは」といわれ精神科をすすめられることが多いようです。
実施した検査において身体的に異常がないからといって、すぐに「精神的なもの」というのはどうかなと思うこともありますが・・・。

ただ、異常がない場合は一度これまでの生活を振り返ってみるとよいかもしれません。
人間関係で悩んでいなかったか?
家でも仕事のことばかり考えていないか?
悩んでいても話せる人がいなくて困っていないか?
など。

これを振り返ってもらい、改善していくことで身体的な症状が良くなっていくこともあります。

思い当たる方はこれまでの生活の中で無理をしていないかチェックしてみてはいかがですか?

もちろんこのような身体的な症状があるからといってすぐに精神的に病んでいるとは限りませんのでご注意を。

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断定している言い方には注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「心の病気の原因は今のところ原因不明であることが多いですが、治療方法としてはあって、治っていくことは可能ですよ」

と言われるのと

「心の病気は○○が原因なんです。だから○○すれば必ず治ります」
と言われるのは、どちらの方が良いですか?

おそらく後者の方が良いと感じる方が多いのでは?

これは断定していると自信があるように見えるし、その方が信頼できるような感覚に陥っているのです。
○○の部分が、普通に考えれば怪しげなことであっても。
様々な健康情報にも言えますよね。

これは人を信じ込ませる心理的なテクニックの一つです。

悩んでいる時は藁をもつかみたくなるものです。
そんな時は怪しげでもなんでも試したくなります。

そうするとさらに悪循環になっていく可能性があるのです。
おいしい話がのっている「治療法」には注意が必要ですよ。

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心の病気の原因は・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつで悩んでいるときに、サプリメントを飲んだら次の日なぜか調子が良かった。

こういう経験が会った時、
「調子がよいのはサプリメントが効いたからだ」
と思いがちです。

○○ダイエットをしたら、一週間で一キロ痩せた。
こういうときは
「○○ダイエットをしたから痩せた」
と思いがちです。

サプリメントの例を言えば、サプリメント以外の要因を考えてません。
たまたま調子が良かったかもしれないし、他の行動をしたからよかったのかもしれません。

ダイエットの例でいえば、一キロ前後の体重の変化は何もしなくても可能性があります。
また○○ダイエットをしている時は、他のことにも気をつけているかもしれないので、○○ダイエットのおかげとは限りません。

ところが、多くの人は様々な要因に目を向けず、簡単に「○○の原因は○○だ」と結論を出しやすいのです。

体験した前後に起きたことと原因を結びつけることを「原因の錯覚」と言います。

こういうことって日常的にあります。
「うつの原因は○○だ」
「あの時○○したから今日は調子がわるいのなかなぁ」
などなど。

特に心の病気の場合、原因は様々ですし、原因を特定することが解決に向かうとは限らないので、注意が必要です。

「親子関係が原因」
「自信のなさが原因」
「肩こりが原因」
「前世が原因?」

専門家らしき人にこんなこと言われたら、それこそ原因とおもっちゃいますよね。

「そういえば、あの時あんなことをされた」
「いつも~だった」
など、自分の体験の中で色んなことが結びついていって、原因の錯覚に陥ります。

上記のことが心の病気の原因であることはありません。
要因の一つじゃないかなぁと考えられることはあると思いますが(前世はどうかわかりませんが・・・)
専門家?から言われたとしても怪しい場合がありますし、テクニックとして商売をしている人もいるのでご注意を。

あなたは安易に原因を決めつけていませんか?
あなたは原因の錯覚をしていませんか?

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部屋の様子

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

浦和すずのきクリニックのカウンセリングに来たことがない人は、どんなところでカウンセリングをするのだろうって不安になりますよね。

以前にも載せたことがあるのですが、カウンセリングの部屋はこんな感じです。
090317_1655~0002

思ったよりも普通・・・って思いませんでした?

ゴージャスなソファでゆったり・・・ではありませんでご注意を。

あまり重々しくてもいけないですし、いろんな資料を見せたりして、カウンセリングを実施することがあるので、このような椅子とテーブルが結構役に立っています。

お気軽にご相談ください。

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どのくらいの不安が最適?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

試験とか、プレゼンテーションとか、課題に直面した時って、不安になりますよね。

何かをやる時って、どれくらいの不安感だと良いか知っていますか?

もちろん、過度な緊張はパフォーマンスが下がります。
こういうことで悩む人が多いかもしれません。

では、緊張感が少ない方が良いかというと、そうではありません。
実はこれもパフォーマンスが下がります。

一番課題に取り組む上で最適なのは、その中間といわれています(課題の難易度によりますが)。
要は緊張感があり過ぎてもなさ過ぎても、パフォーマンスがは下がるということです。
ヤーキース・ドットソンの法則なんて言われています。

当たり前といえば当たり前なので、つまらない答えですねぇ。

「緊張感がある方がパフォーマンスが高くなる」という結果だったら緊張しやすい人にとっては、自信になるのに。
でもヤーキス・ドットソンの法則なんて無視して、
「このおかしくなるくらいの緊張感が自分のパフォーマンスを上げてくれる」
って思えたら良いのかもしれませんけど。

もう一つ言えることは、ほどよい緊張感を保つことがよいということは、不安自体は必ずも悪者ではないということも言えます。

だから不安をゼロにしようとする必要性はないのです。
ゼロにすることは無理なことですし。

緊張しやすい人は不安をなくすのではなく、そこそこ不安くらいを目指すと良いのかもしれませんね。

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病気について本で調べると不安になりませんか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

急に涼しくなってきましたね。

まさに秋です。

読書の秋と言われていますが、読書はします?

実は心の病気で悩んでいて読書をする人に注意点があります。

心の病気になった時に色々情報を集めますよね。

知識を得ることは非常に重要なことです。

しかし、それが逆効果になることもあります。

インターネットで病気のことばかり調べてさらに不安になっている場合が典型です。

また多いのが病気の本ばかり読んで、さらに不安が強くなっている場合です。

結局「どうしよう」とグルグルと一日中病気のことばかり考えてしまいます。
不安を探しているようなものです。

病気とは関係のないものを読むことは、悩みに囚われないために必要でもあります。

読書をするのも良いですし、病気の知識を得ることも重要ですが、やりすぎには注意しましょう。

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私のイメージには注意してください

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

土曜日です。

いかがお過ごしでしょうか?

うちのクリニックは土曜日もやっているので私は今日もお仕事です。

ブログを始めてからブログのイメージと私に実際に会ったイメージが違う、ということを良く言われました。

また時々誤解されるのですが、ホームページのカウンセリングのところに載っている写真の人物は全てモデルさんです。
私ではありません。

特にイケメン風のお兄さん、かわいらしいお姉さんのモデルあたりを私だとイメージされると、がっかりしますのでご注意下さい。
カウンセリングを受けても落ち込んでしまうかもしれません。

ドラマのようにかっこいいお兄さんと、かわいらしいお姉さんのカウンセリングがあると期待はしないようにしましょう。
世の中それほどおいしい話はありません(多分)!

そもそも白衣はきていませんし。
いつも私服なので職員だと気付かない人も多いです。

ホームページやブログであまりイメージを膨らませないように注意してくださいね。

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「うつが治る5つの法則」

臨床心理士の鈴木です。

今日の記事のタイトルをみてどう思いました?

仮にこのような本があったとして、
「うつが治るためには」
というタイトルの本が隣にあったら、どっちの本を手に取りますか?

私はよくさいたま市や東京の本屋に出没します。
インターネットで簡単に本は手にはいりますが、やはり手にとって中身を吟味した方が良いので、買いたい本は一度本屋で見てみます。

また本屋に行って何か面白そうな本がないか見るのも一つの楽しみです。

タイトルに目がいくことが多いのですが、最近やたらと気になること。

○○のところに数字が入るタイトル

○○の法則
今日からできる○○のこと
大切な○○の習慣
○○日○○分でできるダイエット

・・・などなど。

知っている人も多いと思いますが、興味を引き付けるために数字を入れるテクニックです。
どのような数字を入れたらよいかについてもテクニックがあります。
インターネットでのノウハウもののタイトルでも多いですね。

本屋で思うのは、このようなタイトルが乱立していること。
今に始まったことではありませんが・・・。

そんなタイトルばかりなので、タイトルで興ざめしてしまうことがあります。
まぁ、そのような本や記事が実際興味をそそられることもありますけどね。
中身が良ければそれで良いのですし、読まれなければ価値が伝わらないということもわかりますけど・・・。
もうちょっとタイトルのバリエーションを増やしてもらえると興味がそそられるのですが。

数字を入れるテクニックについて知らない人は、本屋さんに行ったり、インターネットでそんなタイトルを探して見てください。

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