「 摂食障害 」一覧

摂食障害の治療

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害に認知行動療法が勧められているということを知らない人が結構多いです。

どうしても摂食障害というと親子関係に「トラウマ」を見出して、その「トラウマ」を表現したり、処理することが治療と思われがちです。

「親にあやまってもらわなくては治らない」と専門家?から言われ、親子関係が悪くなっていっている人たちをたくさんみてきました。

残念なことです。

そのような方法は治療効果として科学的根拠はありません。

「本当?」って驚く人も多いです。

いろんなところでそのような「治療」が行われているので。

インターネットの時代ですので調べてもらえればわかります。

摂食障害に対して研究の上で治療効果がでているのは、
・認知行動療法
・対人関係療法
が主です。

いろんな心の病の治療法に共通していることですが、治療的効果がでているのは「これからどうしたらよいか」というアプローチです。

医療機関を受診しても、薬物療法以外で科学的根拠のある治療法を教えてくれるところはほとんどありません。

このため、自分自身で情報収集することが必要となります。

本当は医療機関がもっとこのような情報を出してもいいと思うのですが・・・。

全国に摂食障害で悩んでいる人はたくさんいます。

もちろん100%の人に効果がある治療法はありません。

それでもまずは治療効果の出ている治療法を受けることをおすすめします。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


スポーツ選手と摂食障害

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ロンドンオリンピックを見ています?

選手の皆さんすごいですよね。

心身共に普段から鍛えているんですから。

かなりストイックに鍛えているんでしょう。

しかし、スポーツ選手と心の病との関連もあると指摘されています。

その一つは摂食障害。

摂食障害になりやすいスポーツとして
・体重制限のあるようなスポーツ(柔道、ボクシングなど)、
・スリムな方がよいと思われているスポーツ(中距離走者など)、
・見た目が重視されていると思われるスポーツ(体操、フィギュアなど)などがあげられています。

痩せる方が良いと正当化されることがありますが、過度の体重制限から摂食障害になり、集中力低下、気分の落ち込みによる自身の低下など、スポーツで大切なメンタル面の悪化につながります。

あれだけ強いメンタルをもっていると思われるスポーツ選手も、摂食障害になりやすいのです。

ですから過度な食事制限、やせなくてはいけないというプレッシャーをかけることは、非常に危険なのできをつけましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


下剤の乱用はやめましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

やせたい一心で下剤を乱用する人が結構います。

下剤を使うと食べ物のカロリーや悪いものを外に出せるというイメージがあるようです。

下剤を使っても食べ物のカロリーはすでに体内でほとんど吸収されるので、ダイエットにはなりません。

体重が減ったと思っているのも水分が流れ出ているだけだったりします。

下剤乱用により、電解質異常や腹部のけいれん、だるさなどを引き起こします。

また下剤を使わないとすっきり感がなくなり使わないことによって物足りなさを感じてくる人もいます。

そうすると下剤乱用をやめられなくなり、悪循環にもなります。

繰り返しになりますが、下剤乱用はダイエットにはならないばかりか、心と体に悪影響を及ぼしますのでやめましょう。

「わかっているけどやめられない」という人は早めに専門家に相談してください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


太る食べ物って?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエットを意識する人はカロリーを意識している人がほとんどです。

カロリーを意識すること自体は悪くはありません。

しかし、気にしすぎると過食症などの要因となりかねないので注意が必要です。

誤解を恐れずに言うならば
「太る食べ物」というものはありません。

それぞれどれくらい食べればこれくらい太りやすいというものがあるだけです。

ですから何を食べてもよいのです。

野菜のカロリーも、こんにゃくのカロリーも、ケーキのカロリーも、カロリーはカロリーです。

野菜は食べるけれど好きなケーキは食べない、など禁忌の食べ物があると、その食べ物が食べたくなり、過食の要因となります。

過食症の人は普段の食事でどうしても食べられないもの、というものがあるかもしれません。

それを克服していくことが治療をする上で必要となります。

難しいことではありますが、少しずつ取り組んでいきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


過食症の治療はどんなことをするかについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の治療はどんなことをするのか?ということについて。

人によって違う、と言ってしまえばそこまでですが、だいたいどんなことをするのか知りたいという方もいると思いますので、認知行動療法的な治療について書きますね。

・過食症についての知識を得る。
基本的なことですが大事なことです。
食べ物と太るとの関連について、誤解をしている人が多いのでまずは知識を得ること必要です。

・食事リズムの確立
どのような食事の仕方をしていけばよいのか?ということを話し合います。
食事の仕方が過食を引き起こしている一要因ですので。
これはなかなか難しいところもありますが、できるところから始めていきます。

・過食をしたくなった時にどうしたらよいか
そんなにパッと過食欲求を消す、というものはありません。
過食衝動がどのように変化をしていくか心の動きを学んだり、どんな行動をしたらよいかについて話し合います。

・ストレス状況への対処
ストレスがきっかけで過食に走っている場合は、どうしていけばよいのかを話し合います。

・極端な考え方についてどうしたらよいか
よく言われているのは「完璧主義傾向」「白黒思考」です。
例えばうまくいかないことがあると「何をやっても無駄だ」と考えてしまう傾向など。
治療はほとんどが数ヶ月以上に及ぶので、根気強く治療していくためには意識しておく必要性があります。

このほかにもたくさんありますが、おおざっぱにわけるとこんな感じです。

過食症に効果があるというデータを出している心理療法は認知後療法と対人関係療法です。

特徴は過食症の治療にでてきがちな「過去の親子関係」「幼少時のトラウマ」を過食の原因とは考えないで、過食をしてしまう悪循環に焦点を当てて治療します。

同じように対人関係療法も同様で、過去よりも現在に焦点をあてていきます

つまり、過去に焦点をあてなくてもよくなっていきますし、ほかの治療法よりも再発率が高いということもありません。

過食症の方は治療の選択肢の一つとして認知行動療法を検討みてはいかがでしょうか。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


肥満感

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

太っているなぁと感じるのと、本当に太っているのとは違います。

人から見ると全然太っていなくても、自分では太っていると思うとか。
その逆もありますけど。

太っているなぁと感じるのを肥満感といいます。

摂食障害の人でこの肥満感が強い人がたくさんいます。

実際以上に太っていると感じてしまうのです。

人と比較したり、満腹感があったり、服がきついと感じたり、そんな時にひどくなります。

これはなかなか気づきにくいものです。

長年にわたって身についてきた思考パターンですから。

この思考パターンから脱するためには少しずつ肥満感と肥満をわけていく必要があります。

すぐに「太っている」と考えてしまう方。
本当に肥満ですか?肥満感ですか?

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過食と我慢している食べ物

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

食べたいものを食べないで我慢、という時ってイライラしませんか?

禁じられればられるほど、そのことが頭に浮かぶものです。

だって「〇〇を我慢」って思う度「〇〇」を思い出しているのですから。

摂食障害で過食の症状がある人の多くが、太りたくないために何かを食べない、ということをしています。

そうすると食べることを禁じているものを食べたいと強く思うようになります。

過食する時の食べ物って、我慢している食べ物が多くありませんか?

何が何でも食べるのを我慢、としているうちは過食のリスクは高いままとなります。

「でも食べたいものを食べたら太っちゃうし」

という方。

太る食べ物、というものはありません。

食べ過ぎるから太るのです。

屁理屈みたいですけど大事なことです。

過食をしてしまう方は、食事の取り方・パターンを変えていくことがほぼ必須になります。

この部分はお薬では変わらないところですし、一人で変えようとしてもなかなか難しいと思います。

このためカウンセラーなどと相談しながら進めていきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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摂食障害とダイエットの危険性

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過度なダイエットは摂食障害のきっかけとなります。

10代から20代にかけて始まることが多いです。

危険とわかっていても過度にやってしまうダイエット。

思っている以上に摂食障害になってしまうと大変です。

こんな有名な実験があります。

アメリカで第2次世界大戦中に行われたものです。

アメリカ人男性を集め、6ヶ月間食べ物の制限をし(一日1570キロカロリー)、体重を25%程度まで落としました。

そうするとどういうことが起こったか。

・食事量が多くなる
・抑うつ気分の増加
・イライラ
・自傷行為
・過食嘔吐
・食べ物のことばかり考える
・基礎代謝の低下
・体温の低下
・毛髪が細くなる
・皮膚が青白く、カサカサになる
・引きこもり傾向
・無気力
・耳鳴り、ちょっとした音が気になる
・むくみ

などなど、精神面・身体面に摂食障害の人が起こしやすい症状をあらわれました。

実験の後も影響は続き、食べても満足しなくなっていきました。

実験から示唆されるのは、摂食障害の人が悩んでいる多くの症状が飢餓状態から生じているものだということです。

つまり食事制限は、食への関心を強くし、時には過食になり、外見を変化させ、精神的に不安定にしていきます。

そうすると、さらに強い食事制限をします。

このようにして負のスパイラルに陥るのです。

食事を抜くとか、炭水化物・甘いものを全く食べないとか、軽い気持ちでやってしまうことは思っている以上に危険なのでやめましょう。

ダイエットをしたいときは運動、規則正しい生活、バランスの良い食事など「地道」が一番です。
しかし、この「地道」な方法が一番受け入れてもらいにくいダイエット法なのですが・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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体重計にのりすぎると

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本屋にいくといろんなダイエット法がありますよね。

どの時代にもダイエット法が登場して消えていきます。

楽に簡単にできるダイエット方法なんてどこにもない、とわかっていても目新しいダイエット法がメディアで取り上げられれば手を出してしまうのも仕方のないことかもしれません。

このせいか女性を中心に過剰なダイエットをきっかけとした摂食障害が多いですね。

よく言われているのは、過食したり嘔吐したりするのは
「太るのが怖い」
ということです。

太るのが怖いから体重計に一日何回ものり、太っていないかをチェックしてしまう。

この体重計に何回ものる、という行動は「太るのが怖い」という不安にさらに囚われるきっかけとなります。

体重自体は食事をとること以外でもかなり左右されます。

しかし、摂食障害の方の多くは食事のみに結び付ける傾向があるようです。

体重が増えたら「食べ過ぎ」となり、
体重の維持や減少でも「もっと」と食事制限は変わりません。

ですから、摂食障害で悩んでいる方は体重計との付き合い方を変えていくことも治療の一つとなることがあります。

体重計に乗りすぎていませんか?

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


夏と摂食障害

臨床心理士の鈴木です。

だんだん暑くなってきましたね。

追い打ちをかけるように節電で暑苦しい。

暑くなれば、薄着になります。
薄着になればボディラインが目立ちやすい。
このため「夏に向けてダイエット」なんて特集が毎年のように組まれていますね。
冬になれば「正月太りを防ぐ」なんて特集がでるので結局は一年中特集が組むことができるわけです。

そのような特集はやせたい人の目を引くのかもしれません。

「やせれば前向きになれる」と思っている人もいるでしょう。
確かに一時は前向きになれるでしょう。
しかし、いつまで前向きでいられるのでしょうか?

仮にやせたら今度は「昔のように太りたくない」と、痩せることに懸命になります。
太らないようにカロリーを計算、食事を制限・・・。
結局は太る恐怖に悩まされ、痩せる前と何も変わらず前向きにはなれないことが多いものです。

摂食障害の方はこのような経験がある方が多いかと思います。

体重や外見に囚われ続けると、人生の大切な部分を失うのかもしれません。
悩んでいる方は専門家の手を借りてはやく自分の人生を取り戻していきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。