「 摂食障害 」一覧

やってはいけないダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日、うちのクリニックでは職員の健康診断をやっていました。

健康診断の時期になると体重を気にする人もいません?

特に女性は健康診断の前になるとダイエットをしようとする人が急増します。

少しでも測定の時に痩せていたい、ということなのでしょう。

しかし、通常のダイエットは5年以内に9割以上がリバウンドするといわれています。

仮にリバウンドしなくても、無理なダイエットは拒食・過食などの摂食障害のきっかけとなります。

以下は特にやってはいけない危険なダイエットの代表

①単品ダイエット
栄養が偏るので心身が不安定になりやすい

②炭水化物ダイエット
「炭水化物は太る」はウソ。
我慢していると過食する時にパンや米を食べる傾向に。

③極端にカロリーを減らすダイエット
ずっと続くわけもなく・・・。

どれも無理をしているんですね。

これらのダイエットは医者が本を出しているのもあるからタチが悪い。

一時的に我慢したってあとでツケがまわってきます。

毎年のように新しいダイエット法が出てきますが、長期的な効果はありません。

そればかりか食事のことばかり、痩せることが頭の中を占領して、生活のほとんどの時間をうばっていきます。

ちなみに過食をやっている人は一時的なダイエットでも悪化するので注意です。

無理をしやすいのは
・同窓会の前
・結婚椎の前
・久しぶりの友人に会う前
・夏に向けて

当てはまる人は気をつけてくださいね。

過食に悩んでいる人はこちらの記事も見てください
・摂食障害とダイエットの危険性
・過食症の治療は・・・
・摂食障害の薬物療法と治療法

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


食べ物の買いすぎを防ぐには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人でなくても、ついつい食べ物を買いすぎて自宅にストックして、あとで食べすぎるってことありますよね。

目の前にあるものを我慢するのは難しいもの。

わかっているけどやめられない、になってしまいます。

そういう人は買い物を控える、という選択をする方がよいのです。

ものがなければ食べれませんので。

しかし、買い物にいっておいしそうなのをみると、ついつい買ってしまうこともあります。

そもそも買わなきゃいけないこともありますしね。

そういう時の対策の一つは、
「空腹な時に食べ物を買いに行かない」
というもの。

空腹な時だとどうしても、食べ物が魅力的に見えてきます。

ですからできるだけお腹を満たした状態の時に食べ物を買いにいくとよいわけです。

少しは食べ物を魅力を下げることができるかもしれません。

まぁ、これだけで買いすぎ・食べ過ぎがなくなるわけではないのですが。

それでも工夫の一つとしてやってみるのは良いと思います。

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摂食障害とダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今年も一週間経ちました。
正月気分も少しなくなってきた方もいますよね。

年末年始にいわゆる「正月太り」をした人も結構いるのではありませんか?

この季節になると出てくるのが「ダイエット本」。

新しいダイエットが出てくれば、その度に売れます。

私の知人の間では漢方がはやっています。

しかし、知っていました?

〇〇ダイエットとついているものをやっても9割は5年以内にリバウンドするという研究結果を。

効果あるとうたわれている漢方を飲んでいる知人でやせた人はほとんどいません。

やせたと言っている人は漢方の使用だけでなく運動したりほかのことを基本的にはやっています。

〇〇ダイエットは長期的にはほとんど効果がないのがわかっています。

たとえダイエットに成功しているように見えても、ダイエットに囚われ摂食障害になっていく人がたくさんいます。

摂食障害はダイエットがきっかけで、という人がかなり多いのです。

身体的に問題がありやせなければいけない場合でも〇〇ダイエットという、一時的なものをするのではなく、長い間続けられるようなものをやらなくてはいけません。

いわば生活習慣を変えていけるようなものでなければダメなのです。

そんなことをいってもやはり「痩せている方がよい」と思うのは日本にいる以上仕方がありません。

そのようなことがマスコミに流れていますからね。

やせたいと思うのは当たり前なのです。

しかし、摂食障害で悩んでいる人は痩せたいという思いが強いあまり過食や拒食になり、一日中食べ物やカロリーのことばかり考え、人生を台無しにしてしまうのは、望んでいないはず。

過度なダイエットという呪縛から解き放たれ、自由な生活を手にいれましょう。

呪縛が強い人は専門家にご相談を。

関連記事
・産後のダイエット
・過食症の治療はどんなことをするかについて

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摂食障害と人格障害

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日の学会で摂食障害で有名な先生がいっていたこと。

「摂食障害の人に人格障害というレッテルをつける専門家が多すぎる。そのようなレッテルを貼るべきではない」
という旨の内容。

私も同感です。

摂食障害に限りませんが、なんでもかんでも極端な性格であったり自傷行為をしたりする患者さんに人格障害というレッテルを貼っている医療関係者をよく見かけます。

人格障害=治らない、薬が効かないとしてしまうのです。

まぁ、摂食障害自体に薬が効くという明確な根拠はないのですけど。

私はほかの医療機関で「人格障害」といわれた人を何人も見てきましたがほとんどが「?」と思うような人ばかりです。

人格障害というレッテルをつけて良い方向に行くのならよいのですが、だいたいレッテルのつけっぱなしになっています。

じゃぁ、何をどうすればよくなるの?という問いには答えられないのです。

本当かどうかわからない病名をみて、人を見ないというのはどうなんだろう、って思います。

摂食障害の方の場合、極端な性格傾向は人格障害によるものではなく、摂食障害に至るまでの悪循環でそうなるのです。

人格障害の基準を満たした人でも、摂食障害が良くなると人格障害の基準を満たさなくなっていることが多いといわれています。

摂食障害の人で人格障害というレッテルを貼られた方は「病名」に惑わされず、あきらめないで治療を受けて良くしていきましょう!

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摂食障害と職業

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の人は食べることにこだわります。

一日中食べ物のことを考えている人も少なくありません。

注意が食べ物にいっているので「食」に関連する仕事に就こうとする人も結構いることがわかっています。

以前にも書いた食べ物を制限した実験(記事はこちら)でも、シェフになろうとする人もいたようです。

シェフや栄養士、フードコーディネーターなどが代表例でしょう。

食事制限するだけで人生が食事のことでいっぱいになるのです。

ダイエットの怖さですね。

そのような仕事に就くことが必ずしも悪いということではありませんが、食に囚われやすい人は注意が必要かもしれません。

関連記事
摂食障害とダイエットの危険性

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過食症の治療は・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人に対してはなかなか薬が効きないものです。

特効薬はないので、基本的にはカウンセリングを中心に行うこととなります。

これは厚生労働省のページにものっています。

ただ過食症というか摂食障害に薬があまり効かないことを知らない人も多いのではありませんか?

何年間も薬だけの治療になっていませんか?

もちろん背景に抑うつや不眠など別の問題があれば別ですよ。

あと親子関係が問題が摂食障害の原因だと思い込んでいませんか?
そのような治療法は効果が認められていません。

治療に家族のサポートが必要というのと、家族が原因というのとは違うのです。

いろんな患者さんの話を聞いていて、一般の方が治療法に対して正確な情報を得えようとするとかなり困難があるんだなぁって感じます。

情報が多すぎるし、書籍やネットで当たり前のように書いてあることが実は根拠のないことだったりします。

有名な専門家のもとに行っても正確な情報を得られるとは限りません。
私がいうのもなんですが結構専門家というものはいい加減だなぁって思います。

過食症を克服した人のサイトを見てもそれが自分に合う方法とは限りません。

何を信じてよいのかわからなくなってきますよね。

過食症の治療なんかは特にスタンダードな治療を受けている人自体がほとんどいない状態だと思います。

できるだけこのブログでは信頼性のある情報を流していこうとしています。

過食症の人で最近このブログをみた人は過去の記事をぜひ見てくださいね。

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摂食障害と家族

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

テレビで摂食障害のニュースをやっているのをみました。

摂食障害を克服した人や家族が出演しており、体験談を語ってましたね。

その中で言われていたのは
「家族の理解があったから」
というもの。

摂食障害に限らず精神疾患全般的に家族の理解があると治療がすすみやすいというのはありますね。

ただちょっと心配な点が。

下手をすると誤解が広がってしまうのではというところ。

「家族の理解があるとよい」
というのは
「摂食障害の原因は家族にある」
ということではありません。

また
「家族の理解がないと治らない」
ということでもありません。

効果の実証がある治療法は、あくまでも家族は解決のための協力者・リソースというスタンス・・・なはず。

そこのところが誤解がないといいなと思いました。

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摂食障害の薬物療法と治療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

土曜日です。

土曜日が休日であることがほとんどない私はちょっと新鮮な気分です。

さて、今回は摂食障害の薬物療法と治療法について。

薬物療法は専門外なので私がどーこーいうことはできません。

このため厚生労働省が出している摂食障害の薬物療法について書いてあるのを紹介。

これによれば薬物療法は過食衝動の軽減に用いられることはあるけれど、これだけで完全によくなったという報告はないよと。
要は摂食障害に効く特別な薬、というものはないということです。
ただ、うつや不安とかほかの精神疾患が背景にある場合は薬物療法を用いることもあるのでお医者さん指示には従ってくださいね。

時々病院にいって薬をもらったり、入院したら摂食障害は治るのでは、と思っている(家族の方が多いような気がします)場合があります。

あくまで入院は緊急的措置です。

それだけで治ることはほとんどありません。

だからといって、ちまたでやられている「こうなったのは親のせい。それを分析しなくては良くならない」といった類の「治療」を受けてもよくなるという根拠はありません。

厚生労働省が発表している治療法でも、そのような治療法は推奨されていませんよね。

地道に過食や嘔吐に対処していき、食事をととのえていったり、人間関係を見直していったりといった治療が効果を示しているのです。

このため薬物療法が必要な方もそうでない方も、きちんと効果が認められているカウンセリングを受けるようにしましょう。

できるだけ早く摂食障害の方がスタンダードな治療法にたどりつければいいなぁと思っています。

周囲に摂食障害の人がいたら教えてあげてください

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産後のダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

芸能人なんかで産後ダイエットをして「たった○ヵ月で○○キロやせました!」と書かれている本がたくさんありますよね。

キレイな芸能人のスタイルをみて「あーなりたい」というのは無理もありません。

しかし、あういうのをマネしてはいけません。

特に妊娠前に過食嘔吐していた人なんかは要注意です。

子育てにストレスがたまったことをきっかけに過食嘔吐が始まることがあります。

ダイエットは過食嘔吐のもとです。

芸能人やスポーツ選手など職業として体型・体重のコントロールしている人は摂食障害を生じやすいといわれています。

例えダイエットに成功しているように見えても、食事や体型にとらわれ摂食障害で苦しんでいる可能性があるのです。

過食症はダイエットがきっかけでなりやすいもの。

本に書いてような急激なダイエットはやめましょう。

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摂食障害の家族の対応ー食事の口出しについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の家族の対応をどうすれば良いか?という方もいますよね。

大事なことの一つは、食べる・食べないについて家族が口出ししなことです。

「もっと食べなさい」
「もう少しふっくらしていた方がいいんだから」
「過食する原因はなんなの?」

とか。

そんなことをいっても「わかってもらえない」「うるさい」と思われてうまくいきません。

家族が説得しても駄目なんです。

摂食障害の場合、食事については専門家が口出しをすることはありますが、家族は口出しをしないことが必要です。

どうしたらいいかはケースバイケースです。

対応の一つとして本人がどうしてもらえたら楽なのか、どうしたら治療のお手伝いができるのか、などコミュニケーションをとってみてもよいでしょう。

食べればいい、食べなくなればいい、という単純な病気ではありません。

あせらずじっくりと治療していきましょう。

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