「 摂食障害 」一覧

毎日体重計にのるのは危険!やせても不安がなくならないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

体重を毎日量ると精神的によくありません。
増えたり減ったりすることで一喜一憂します。
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特に摂食障害の人は体重を量らないことが治療で大事になってきます。

その理由の一つは、体重が増えても減っても「食事制限をしなくてはいけない」と考えるから。
増えると当然「太ったから痩せなきゃ」って考える。
変わらないと「もっとやせなきゃ」って考える。
減ったら「もっと痩せなくては」「これを維持しなきゃ」って考える。

結局、体重を量っているうちは「やせたい気持ち」「太ることへの恐怖」にとらわれ続けるのです。

それでも太るのが怖いから体重をはかりたくて仕方ありません。
そのうち一日何回も体重を量らないと不安になり悪循環です。

ダイエット目的でエステやジムで毎日体重を量るように言われることがありますが、摂食障害の人はやってはいけません。

状態が悪化する可能性が高いのです。

摂食障害の人が体重計にのる時は専門家のアドバイスを受けるようにしてください。
一般の人も、毎日体重計にのるのはやめて、多くとも週に一回程度にしましょう。

体重にとらわれない生活をすると心が楽になります。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


満腹感が怖いけどすぐに感じてしまう!それはダイエットのせいかも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の多くの方が満腹感を嫌います。
満腹感=太ったと考えてしまうから。

だから満腹にならないように調整しようとします。

しかし、摂食障害はこの満腹感が正常に感じられなくなっているんです。

例えば、長期間ダイエットなどであまり食べない状態を続けていると、腸の働きが悪くなります。
働きが悪くなると食べ物の消化がゆっくりになるので、長い間胃に食べ物が残ってしまいます。
そうするとちょっと食べただけでも満腹感が出てきます。
「満腹だ!太った!大変!吐くかダイエットするかしなきゃ!」となります。
本当は満腹ではないのにそのように思うので、空腹感が続くこともあるんです。

満腹感があるから食べない→胃腸の調子が悪化→満腹感が出てきやすい→満腹感をおそれて食べなくなる・・・と悪循環。
食べることが怖くなり摂食障害は悪化します。

このように摂食障害になると満腹なのか空腹なのか、よくわからなくなってきます。
だからお腹の具合で食べるか食べないかを決めない方がよいわけです。

この状態は規則正しい食生活に変えていくだけで改善します。
ちょっと時間はかかりますけど。

長期間ダイエットをしていて、ちょっとしか食べてないのに満腹感が出るようになったら注意しましょう。
それは体が小食になれた、とは限りません。
胃腸の働きが悪くなって満腹感が出てきやすくなった結果からかもしれませんよ。

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体重が増えたことの原因は?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

体重計にのって0.5キロ増えている。
0.5キロ増えた体重をどう解釈します?

「太った」「脂肪がついた」と思った人は注意です。
体重計にのるたびに不安になっていませんか?

体重が増える理由は「太る」「脂肪がつく」以外の理由がたくさんあります。
水分の量、胃腸の調子、膀胱、女性であれば月経・・・その他にもいろいろあるんですね。
1~3キロ程度は何もなくても体重は増減することってあまり知られていません。

太ったと勘違いしてしまうと、不安が強くなってダイエットをしようとします。
一回一回、増えた、減ったに気分が浮き沈み。
ダイエットをすると食べ物へのこだわりが強くなる→体重が気になるので体重計に何度ものる→体重へのこだわりが強くなりダイエットをする・・・という悪循環になるかもしれません。

ひどくなると摂食障害に発展します。

体重が減ってスリムになったら体重の不安から解放されるだろう、と思うのは間違いです。
減ったら減ったで「維持しなくてはならない」「太ってはならない」と考えずっと悩むことになります。

体重が増える理由・減る理由が様々あることを知って、体重計にあまりのらない方が精神的に安定しますよ。

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過食症の人が嘔吐をやめる方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人が嘔吐をやめるにはどうしたらよいのでしょうか。

一気にやめるのが難しい人は吐くまでの時間を長くすることから始めるのも手です。
5分だけ我慢してみようとか。
ちょっとずつ時間を延ばしていくのです。

時間を延ばしてくと、我慢している時間に何をすればよいか?となります。
実際のところは何でも良いです。
自分に合ったものを探し出しましょう。
手芸など手足を動かすものの方がやりやすいことが多いようです。

ただテレビや雑誌を見る、という方法はハードルが高めです。
なぜかというと、すぐにトイレに駆け込めるから。

できるかどうかは別として
・散歩に行ってみる
・誰かと一緒にすごす
・誰かと電話をする

など、すぐに吐けない状況にしてしまうことの方がより確実です。

うまくいかなかったら別の方法をやってみましょう。
自分なりの有効な対処法をもつと良いです。

「5分くらいから我慢しよう」などハードルを上げすぎないことがコツです。
特に完璧主義傾向の人は。
うまくいかないと「もう何をやっても治らない」となりがちです。

普段の食事の仕方などその他のことも一緒に改善していくとやりやすくなりますよ。

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ダイエットをすると食事へのこだわりが強くなる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエット、摂食障害など極端に食事制限をしている人は、「食」についての興味が強くなることが知られています。

興味が強くなる例として・・・
・プロ並に料理にこってみる
・おいしいものを探すことが好き
・栄養士、フードコーディネーター、料理人など食に関連した仕事につこうとする

などなど。

公私とも一日中食事のことを考えることになります。
これによって人によっては摂食障害の症状がさらにひどくなる人もいます。
もちろん、問題なく過ごされている方もいますけど。

ダイエットをしている人を見ていると、本当は食べることが好きな人が多いような気がします。
それを我慢するから、一日中食事のことを考えて生活が不自由になるワケで。

極端な食事制限をやめれば、好きなものを調整して食べられて(これは多少知識が必要となります)、心も体も楽になります。

「太った」「痩せた」に囚われず、自由に好きな食事ができる生活にしていきましょう!

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みんな痩せていて自分は太っている、と思った時にやっておく3つのこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「周りの人はみんな細いのに、自分は太っている」
と思っている人いませんか?

特に過食など摂食障害の人なんかは考えやすいですよね。

「そんなに太くないよ」
って言われても、納得しません。

そんな人がやってみるとよいことについて。
3つのポイントを挙げます。

1.他人と比較すると考え方のクセが出やすい、ということを覚えておく
他人との比較では他人を過大評価、自分を過小評価しやすくなります。
「隣の芝生は青い」ってやつです。
自己評価が低い人はこの考え方のクセが活性化します。
まずは自分の考え方の癖に気づけるようになりましょう。

2.テレビや雑誌に出ている人と比較しない
メディアに出ている人は、平均的な人ではありません。
特にファッション誌に出ているような芸能人やモデルさんを見て比較はしないようにしましょう。
モデルさんのようなスタイルを保たなければいけない職業は、制限が厳しいので摂食障害の人が多いといわれています。

3.出会った「同世代」「全員」を観察する
「自分の周りはみんな細い人ばかり」と思った人はやってみるとよいかもしれません。
友人、知人だけと比べて判断してしまいがちです。
街中に出るなどして全ての人を見るようにしましょう。
スタイルを気にしている人は自分より細い人ばかりをみる傾向があるので注意です。
また自分より年下との比較をすることが多いようです。
目にうつるすべての同世代と比べてみると、自分がそうでもないことに気づくこともあります。

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お腹や足が太く見えるワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分の体型に自信がない。
そんな人がもっと自信がなくなってしまう行為があります。
それは体型のチェックをしすぎること。

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よくあるチェック方法
・気になる部分を鏡でチェック
・手なメジャーを使い体型を測定する
・気になる部分を触る
・洋服のきつさで太ったかを確認する

誰でもやっていることですが、過食症など過度に体型を気にする人はあまりやってはいけない行為の一つです。

チェックが多い人は基本的に欠点ばかりを探します。
女性であれば肌の「シミ」が気になりますよね。
そればっかり見ていくと、実際よりも大きく感じるようになるんです。

人間には「自分が欠点と思っているところをずっと見ていると実際以上に悪く(大きく)見える」という特性があるからなんです。
だから体型も気になる部分は実際以上に太く見えるわけです。

このため過食症の人、体型に自信がない人はチェックを減らすようにしましょう。
ただしチェックを減らすと一時的に体型へのこだわりが増えます。
しかし、続けて減らしていくと体型へのこだわりがへり、精神的にも楽になっていきますよ。

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カロリー表示をついつい見てしまう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

コンビニでもそうですが、食べ物にカロリー表示がありますよね。
あれって気にしています?
ちょっと気になりますよね。

過食をしてしまう人はカロリー表示を過度に気にしてしまいます。

ひどくなってくると、カロリー表示がないと怖くて食べられなくなってきます。
そうすると手作りのものが食べられなくなってきます。

過食症の治療に一歩は、カロリーを気にせず自由に食べられるようになること。
本当は食べることが好きな人が多いような気がします。
それを無理に我慢するから、過食に走ってしまうわけで。

「好きに食べたら肥満になっちゃうのでは?」
「食べはじめるとコントロールできなくなるのでは」
と不安になりますよね。

ある程度のルールを守っていけば、好きなものを食べていっても肥満にはなりません。
過食の人は好きなものを食べることが増えることで、過食したいという衝動が減ってきます。
低体重・拒食気味の人は食べはじめると一時的に空腹感が強くなる傾向がありますが、だんだん大丈夫になってきます。

過食しなくても、好きなものを食べられると、グッと生活が楽になってきますよ。

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過食嘔吐をすると体重が増えやすくなる理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日もテレビで大食い選手権みたいのものをしていましたね。

出ている人はみなさんやせていますが本当に食べても太らない人がいるかについてはやや注意が必要です。

一部には過食症の人もいるみたいなので。

過食を治すための方法として「規則正しい食生活」があります。

最もやりたくない部分ですよね。

特に過食嘔吐を毎日のように繰り返す、下剤を使用している人は、規則正しい食生活をすると、一時的に体重が増えてしまいがちです。

体内に水分がたまりやすくなっていることが要因の一つ。

そうすると体重が増えたり、むくみやすくなるため、「太った」と感じやすくなったりします。

しばらくすると体重は安定してくるのですが、「食べるとやっぱり太ってしまう」と誤解して、規則正しい食生活をすぐにやめてしまう人が多いのです。

そうするとまた食事制限をして、過食をして、むくみやすくなって、食事制限して・・・の悪循環になるわけです。

プレゼンテーション1

このため一時的な体重の増減や、体型の変化に惑わされないようにすることが大切です。

毎日体重計に乗るのをやめる、体型をチェックすることをやめると、太ることへの恐怖が減っていきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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痩せても不安がなくならない理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエットをしていると
「痩せたら太っている不安から抜け出せるだろう」
と思いがちです。

果たして本当にそうかというと微妙です。

仮に目標の体重にまでなったとしましょう。

初めはうれしいと思います。

達成感があったり

「やった。これでダイエットから解放される」と。

しかし、目標体重になったとしても今度は

「この体重を維持するためにはダイエットを続けなければ」

となるものです。

これは摂食障害の人や無理なダイエットをしている人に多いパターンです。

痩せても満足するのは一瞬。

今度は太ることへの不安にさらされます。

そうすると永遠にダイエットをしなければならなくなります。

不安は減るどころか増えてしまいます。

無理なダイエットで精神的な安定は得られません。

気をつけましょうね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。