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過食嘔吐を克服するためには何をすればよいか?嘔吐のタイプと対応方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

 

過食をして、吐いての繰り返し。

一日中食べ物のことを考え続ける。

 

過食嘔吐はとってもつらいです。

10代に発症して自然に治る方もいますが、数十年悩んでいる人も多いです。

 

今回は嘔吐にどう対応していけばよいのか?について説明します。

実は嘔吐にもタイプがあり、対応も少し違います。

嘔吐がある人は参考してください。

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過食嘔吐している人が体重計にのらない方がよい理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人は何度も体重計にのっていませんか?
これは過食を悪化させるものの一つ。

その理由は、体重の変化に対して間違った考え方をして食事制限してしまうから。

体重は様々な理由で変化します。
食事後、生理、水分量、数えればきりがありません。
人の体重は一定ではないのです。
過食症になると体重の変化を「あれを食べたから太ったんだ」など、食事のせいにしてしまいます。
そうすると「もっとやせなきゃ」と食事制限をしてしまうのです。
食事制限は過食のもと。
だから過食症を悪化させます。

また体重は増えても減っても食事制限がひどくなります。

体重増えた→太るから食事制限
体重減った→これ以上太らないように、太ることへの恐れから食事制限

結果、過食症がひどくなります。

こられのことから過食症の人は体重計はあまりのらない方がよいです。
多くとも週に一回程度。
できるだけ同じ時間、条件の時。
病院などで治療中の方は病院ではかるとか。

これだけで過食が改善されませんが、過食症の悪循環を断ち切るには大切なことです。
できそうなところから実行しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パンやケーキを食べても太りません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ケーキ、パン、ごはん、パスタ。
食べたいけど、太るのが怖くて食べられてないのでは?

過食症の人はよくあること。
食べたいものを我慢すれば、それが元に過食になります。
そして嘔吐してしまうと、過食嘔吐が止まらなくなります。

この問題にはどうしていけばよいのでしょうか?

太る食べ物はない

基本的には食べたいものを食べていけば良いのです。

「だから!それだと太るでしょ!」とツッコミたくなるでしょう。
そもそもこの考え方が間違っています。

太る食べ物はないのです

野菜の100キロカロリーとケーキの100キロカロリーは同じだから。
栄養分が違うにしろ、そこまで大きく体重に変化はありません。
どれくらいの量を食べるかどうかです。

食べた後にすぐ体重を量っているタイプはここで体重の変化があると、「ケーキで太ってしまったんだ」と勘違いしてしまいますけど。

どのダイエットでも甘いもの、脂肪、炭水化物を「悪だ~!」と決めつけています。
それを食べなくなると確かに痩せるでしょう。
しかし、それは今までとっていたカロリーを減らしたにすぎません。
パンやケーキを減らさなくたって、他の食べ物をを減らせばカロリーは落ちるので体重は減ります。

このため「甘いもの、炭水化物は太る」は間違いです。

食べたいものを我慢して過食嘔吐している方がカロリーは多いです。
吐いたってある程度はカロリー吸収されているので。

また夜食べても昼食べても、太る太らないはほとんど関係ありません。
・夜食べたら太る?そんな迷信はさっさと忘れましょう

いつ、何を食べるか?で太る太らないは決まりません。
どれくらい食べるか?なんです。

しかし、こんな風に理屈で説明しても過食症の人はケーキ食べたり、パン食べたりするのはやっぱり怖いですよね。
思い込みから解き放たれるためには時間と努力が必要です。
ほんの少量からで良いので、今まで避けてきたものを食べる練習をしましょう。

続けていくと怖さが薄れてきます。
自由に食べられるようになると、過食症が良くなってきますよ。

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夜食べたら太る?そんな迷信はさっさと忘れましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夜食べると太るって思っていませんか?
食べたものがそのまま脂肪になるからって、夕食抜いたり減らしたりしていまません?

実は夜食べても、朝食べても、エネルギーの吸収量は大差ないのです。
少なくとも夜食べると太るという科学的根拠はありません。

テレビや雑誌でも「専門家」の方が出て「太る」と言っています。
ここが落とし穴なんですよ。
取材を受けている専門家の言っていることが科学的根拠のあることとは限らないのです。

栄養関係ってこういうこと多いんですよ。
バナナ食べたらうつが治るとか、コラーゲンで肌がプルプルとかも根拠がないです。
・バナナを食べてもうつは病は良くならない
・コラーゲンをとっても肌はキレイになりません

こういってもなかなか信じてもらえないんですよねー。
人は科学的なデータよりも、権威とか口コミの方を信じる傾向があるのです。
だからどんなに科学的根拠がないことでも信じちゃんうのですよ。
恐るべしマスコミの力。

過食症の人は注意してください

科学的根拠のないことを信じる・信じないは自由です。
一般の人は「夜食べると太る」って迷信を信じたって、そんなに害はありません。
日中に十分食べているので、夜はおさえてちょうどいい時もあります。

しかし、過食症の人は夜太ることを信じて、症状が悪化することが多いんです。
太るの怖くて夜に食べられないことがあります。
夜食べようとしないことで・・・
空腹感が増す
→食べ物のことばかり考える
→過食をする
昼もあまり食べられないので悪循環になるのです。

だから夜食べると太るなんて迷信はさっさと忘れましょう。
迷信を信じて悩んでいるなんてバカバカしくないですか?

太る太らないは、いつ食べるかじゃなくて、どれだけ食べるか?ってだけです。
もちろん夜に暴飲暴食したらその分太るに決まっています。
ついつい夜食べちゃう人多いですよね。
疲れている夜は冷静な判断がしにくいです。
そこは気をつけなくてはいけません。
しかし、夜でも朝でも昼でも暴飲暴食したら太るのは同じなんです。

情報をそのまま信じるのは危険。
科学的根拠があるかどうかもしっかり調べましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
・どんな治療を受ければよいの?簡単な調べ方とは

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過食の時の食べ物って、いつも我慢しているものじゃないですか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人は一日中食事のことを考えています。
食事制限をしているのであれこれ悩むのです。

太る食べ物とそうでない食べ物とを分けていますよね。
野菜の100キロカロリーと肉の100キロカロリーは同じはずですが、この条件でも過食症の人は野菜を食べようとするでしょう。
もちろん脂質など栄養分もありますが、それくらいじゃ太ることにはつながりません。
そうだとしても食べるのが怖いですよね。
肉や炭水化物や甘いものは「危険な食べもの」になっており、食べる=太ると思ってしまうのです。

食事制限が過食の大きな要因です。
そりゃ、食べたいもの我慢してたら、いつか食べたくなります。
過食の時に食べているものって、いつも我慢しているものではありませんか?
食べるのを我慢しているうちは、いつまでもとらわれ続けます。

過食症の人ってもともと食べるのが好きな人ばかりです。
好きなもの一生我慢なんて健康に悪いに決まってます。

だから少しずつ我慢していたものを好きに食べていく練習が必要となります。
過食症の人にとっては怖いことです。
しかし、一日中食べ物のことを考えることから脱出することはできます。
そうなると生活が楽になってきますよー。

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過食症の認知行動療法はこんなことをやります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の治療は認知行動療法が有効と言われています。
しかし、一般的な認知行動療法の本はうつをメインにしているので参考にしてもあまり役に立ちません。
過食症は別のやり方になりますし。

では、過食症の治療はどんなことをするのか?
こんな感じですよーってのをまとめてみました。

※人によってやることは違いますので、絶対この通りにやるわけではありません。

食事記録をつける

基本中の基本。
どんなものをいつ、どこで、食べているのか、過食をしているのかを記録します。
これをやることで過食している悪循環がわかりやすくなるんです。
ちょっと面倒ですが、役に立つものなのでやってもらうことが多いです。
今回書いている他の内容も記録を通じて知ることができます。

参考記事
・面倒!でもとっても大切な過食症を改善する方法とは

食事の方法を学習

過食しにくい食事の方法ってあるんです。
過食になると空腹か満腹かわからなくなります。
その時の気分で食べているとだいだい過食が悪化します。
また、特定の食べ物を避けているのが過食の大きな要因なのでそこも変えていかなくてはなりません。
そういうのを学んで、実践していきます。

参考記事
・空腹か満腹かわからない 過食によくある症状への対処

過食を悪化させている自分のクセを知る

体重計に毎日のったり、太るのが怖くて過度に運動したり、下剤を使ったり。
これをしていると過食が悪化しやすいです。
過食を悪化させているクセを知って、改善に近づけましょう。

参考記事
・体重計にのると過食がひどくなる人の対処法
・運動が食べ過ぎのもとになることありますよ

過食しにくい環境づくり

過食しないのはとっても難しいです。
意志の力はあてになりません。
そういう時は、過食しにくい環境づくりをしていくとよいです。
食べ物を近くにおかないとか、空腹なときに買い物いかないとか。

参考記事
・食べ過ぎを防ぐ環境づくりのための5つのポイント

過食してしまった時はどうすればよいのか

過食をしないにこしたことはありませんが、まぁしてしまいます。
過食を止めればいいってもんでもないですし。
そんな時、どんなことができるのか?
その後どうしたらよいのか?
一緒に考えていきます。

参考記事
・食べ始めたら止まらない そんな時過食の人はどんな対処をすればよいのか
・食べ過ぎた後の考え方のコツ

まとめ
以上は基本的なところです。
他にもたくさんあります。
過食症の治療は長期間になりやすいです。
停滞期もあって「ずっとよくならないのでは」と考えるかもしれません。
しかし、ちょっとずつは変化していくものです。
あせらず治療していきましょう。

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食べ始めたら止まらない そんな時過食の人はどう対処すればよいのか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人は一度過食を始めると「もうどうにでもなっちゃえ」とヤケになりがちです。
「もう食べ始めたらおしまい」ってなってませんか?

過食症の人は完璧主義な人が多いと言われています。
少しでも「失敗」と思うと、「全部ダメ」となりやすいかもしれません。

確かに食べ始めたのを止めるのは難しいです。
でも終わりじゃないんですよ。
そこからできることはあります。

食べ残しってできます?

それは中途半端に食べることです。

食べものを残すことって苦手じゃないですか?
食べ始めたら、全部食べなきゃ気が済まない。
それをワザと残してもらうんです。

例えば菓子パンを食べ始めたら半分くらいで捨てるとか。
環境には悪そうですけどね。
でも、過食が良くなればそういうこともなくなります。

普段からちょっと食べては捨てる練習をしてみましょう。

最初はなんか気持ち悪いし、罪悪感が残るかもしれません。
捨てる練習をしていくことで、だんだん慣れてきます。

その時、できるだけゆっくり食べて口の中に食べ物がある時間を延ばしていくのがコツです。

そうしていくと「過食をするかしないか」の2択から「過食はちょっとしちゃったけど、ここまでで済んだ」と選択肢が増えてきます。
完璧主義を柔軟にしていく練習にもなりますね。

時間をかけて少しずつ治療していましょう

過食症は治すのに時間がかかると言われています。
過食をやめればよいって単純なものでないですし。
少しずつ考え方や行動の仕方、生活の送り方を変えていくことで改善していきます。
あせらず地道に治療していきましょう。

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体重計にのると過食がひどくなる人の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症で悩んでいる人は体重や体型を気にしています。
気にするとこんなことをしてしまうのです。

・一日に何度も体重計にのる
・鏡を何度も見て体型をチェック
・体に触って体型をチェック

これらの行動をするともっと体重や体型が気になるようになります。

体重計にのり数百グラム増えたら落ち込む
→落ち込むとやけになり過食
→過食により体重増加
→気になって体重計にのる
→落ち込んでやけになり過食・・・
こんな悪循環になるのです。

だから治療では頻繁に体重計にのったり、体型をチェックしたりすることをやめてもらう練習をします。
そうすることで体重へのとらわれが減ってきて、少しずつ過食も減ってきます。
ところがこれが結構難しい。
ついつい不安でやりたくなってしまうんです。
麻薬に近いものがあります。

そんな人は体重計を自宅から撤去するのも手。
食べ物と同じで、近くにあるとどうしても手が伸びてしまうんです。
意志の力にまかせるのではなく、環境を変えていくのがコツです。

どうしても体重を知りたい場合、病院に行っている人なら病院に行ったときにだけ体重を量りましょう。

ある程度コントロールできる人なら体重を量るにしても週に一回程度にしてください。
それ以上だと過食がどんどんひどくなる可能性があります。

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摂食障害の親御さんが食事のことについて覚えておくべき点 

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の方の家族(特にご両親)が知っておいた方がよいことがあります。
食事については口を出さない、ということ。

「バランス悪いんじゃない?」「あれを食べなさい」「もっと食べた方が良いよ」とか。
ついつい口を出してしまい、本人とケンカになっていませんか?

口に出さなくても、じーっと食べるのを観察していませんか?
これは本人にとってプレッシャーになります。

食事をとる、とらないが気になるのは仕方がないかもしれません。
しかし、それを何とかしようと口をだしたり、監視するのは逆効果。
どんどん、悪化していきます。

どうしても過干渉になりすぎる傾向があるんです。
過干渉になりがちな場合、よく子どもが病気になると仕事を辞めてしまう親御さんがいるのですが、逆効果です。
もっと本人の食事が気になり、距離が近いのでお互いにイライラする羽目になります。
「こうなったのは親のせいだ」と言われ、もっと状況が悪化するのがオチです。

かといって、家計が苦しくなるくらい過食をしても、言うことをきいてほっときなさい、ということではありません。
金銭的な部分については話し合いながら決めて、食べる内容や量については本人に任せることが必要です。

摂食障害は本人が自分の問題ととらえ、病気と向き合い、治していこうとしなれければ改善の方向にはいきません。
緊急時を除き、食事については本人の意志を尊重することを心がけてください。

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食器を変えるだけ!食べ過ぎ・飲みすぎを防ぐ方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

食べ過ぎ、飲みすぎを減らしてくれる簡単な方法があります。
簡単なので困っている人はやってみてくださいね。

食べ過ぎを防ぐ食器があった

食器を変えてみるのです。
ビュッフェとか大皿で出てくるような料理を食べ過ぎてしまいません?
過食症の対策として、よく「大きな皿に食べ物を大盛りでもらず、小さな皿に少しずつ盛る」とすることがあります。

理由の一つは、大きな食器を使うほど食べる量が増えるから。
心理学の実験で確かめられてるんです。

食事が大皿で出される場合とか、食べ放題のお店に行ったときは、できるだけ小さな器で盛りましょう。
「何度も食べ物をとりに行くのが面倒」の理由で、大皿にたくさん盛ると食べる量が増えます。
小さな器だととる量が減るは想像つきますよね。
だから食べ過ぎのクセがある人は、食器類を小さくすると良いです。
過食症じゃない人にも使えるテクニックですよ。

飲みすぎを防ぐグラスとは

飲み物も食器で一工夫できます。
背は低いけれど間口の広いグラス、細長いグラスでは、間口の広いグラスが注ぐ量が増えるんです。
細長いグラスは高さがあるので「たくさんはいってるなー」って印象になりやすいんです。
間口が広いと「これしかはいっていない」って思ってしまう錯覚。

だからついつい飲みすぎのクセがある人は、細長いグラスで飲むのがおすすめ。

でも、過食症の人は注意してください
食べ過ぎ、飲みすぎの問題は他にも意識しなくてはいけないことも多いです。
しかし、食器類を変えるだけで多少の変化が起こせるって手軽ですよね。
もし、食べ過ぎ飲みすぎで困っていて、これから食器類を買おうとしている人は、小さな食器と細長いグラスを買ってみてはいかが?
過食症の人はダイエットのためにやると悪化しますので注意してくださいね。

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