浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
不潔強迫の人は手洗いを短くする練習に目がいきがちです。
医療機関でもその練習ばかりをいわれることがあります。
しかし、手洗いを短くするだけでは良くならないことが多いのです。
少しは良くなっても途中からうまくいかなくなります。
今回は不潔強迫が良くならない人の共通点を挙げてみました。
①苦手なものに触っていない
手洗いをしていなくても、汚いと思っているものに触っていないのではありませんか?
手洗いは減ったけれど良くならないパターンになります。
②キレイにしておきたい場所がある
キレイにしておきたい場所を「聖域」といいます。
自分の部屋やベッドなどが聖域となりやすいです。
聖域を汚してなくしていかなくては良くなりません。
③「これくらいはフツーの人でも手を洗う」を基準にしている
これは陥りやすいかも。
いわゆるフツーの日本人の基準で手洗いをしていると良くなりません。
潔癖症のカウンセラーも結構いて、間違った指導をされることがかなりあります。
段階を踏んでいるならともかく「外から帰ったら手洗いが普通でしょ」「トイレのあとは手洗い普通でしょ」では良くならないと思ってください。
この3つに共通しているのは、不安なことを避けている、こと。
手洗いが短くても結局は強迫行為をしていることになりますし。
だから手洗いを短くするだけでは良くなりません。
不潔強迫の改善のポイントは「汚いものに慣れていく」ことです。
不潔強迫はコツをつかみ勇気をだして練習すると、短期間で改善する可能性はかなり高いですよ。
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