「 パニック障害 」一覧

パニック障害で知っておきたいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夏もそうですが、冬の電車は暖房がついて「モアッ」とした嫌な空気を感じます。

パニック障害の人は苦手な人もいますよね。

しかし、避けていてはいつまで経ってもパニック障害を克服することはできません。

よく「薬が効いてよくなったら乗ろう」と思っている人もいますが、結局電車に乗って大丈夫かどうかは乗ってみなければわかりません。

ですから
「不安がなくなったらやりたかったことをしよう」
だと、薬で治療しようがカウンセリングをしようがやりたいことができることはありません。

パニック発作で「死んでしまうのでは?」と思っている人がいますが、命にかかるようなことはありません。

つまり、パニック発作は不快ですが危険なものではないのです。

それでも怖いものは怖いので、なかなか勇気がでないのももっともなことですが。

少しずつできることからやっていきましょう。

また発作がおこって救急車を呼んで病院にいっても、休んで終わりっていう経験をもっている人もいると思います。

なぜ休ませておくだけにするかというとパニック発作はそのままにしておいても必ずおさまるからです。

これは覚えておかなくてはいけない知識の一つです。

別に病院のスタッフが手抜きをしているわけではないので・・・。

あと気をつけなければいけないこととして過呼吸が起こったときは、間違っても紙袋などを口に当てることをしてはいけません。
このやり方は現代では命にかかることがあるのですすめられていません。
気をつけましょう。

こちらの記事も参考にしてください
・過換気症候群かな?と思った時の対処
・パニック障害のカウンセリングはどんなことをするのか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


電車で息苦しくなったら降りる、は注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日電車に乗っていたところ
「具合の悪くなったかたは電車からおりて・・・」
という旨のアナウンスが流れました。

体の病気で調子が悪いとかそういう人は当然早く降りて病院に行った方がよいでしょう。

しかし、パニック障害の人は注意が必要です。

ちょっと発作のような症状が出たらすぐに降りてしまうとマズイのです。

もっと怖くなりますし、なかなか降りられない快速や駅の間の区間が長いところが苦手となってきます。

最初のうちハードルを下げる意味ではいいかもしれませんが、治療のためには発作が起こりそうでも降りずに対処できるようになることが必要なのです。

発作を怖がっているうちは良くなっていったとしても、息苦しさやドキドキを感じると「また発作では」「再発したのでは」と思いぶり返すパターンが多いようです。

電車に乗って練習するときは、
「動悸がしてきたから降りる」
に注意しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


呼吸法は必須ではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

呼吸法をやってさらに息苦しくなるっていうパニック障害の人って結構います。

「とにかく呼吸法をやっておちつけるんだ!」

って強く思いすぎるとうまくいきません。

呼吸ばかりに意識が向いてしまうんです。

パニック障害の治療で必ずしもいわゆる呼吸法が必須ではありません。

リラクゼーションなんかもそうです。

無理にリラックスしようとしなくたっていいです。

そんなことしなくても良くなってきます。

呼吸法が悪いということではないですよ。

それで良くなるならそれにこしたことはないので。

ただこだわりすぎると良くないし、呼吸法で落ち着けるのが認知行動療法でもありません。

ここでもやりすぎには注意ということですね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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パニック発作に慣れる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人が電車などで苦手な場面で練習する時。

「パニック発作が起こらなかった成功」
「パニック発作が起こったら失敗」
という文脈でやってしまうとうまくいかないかもしれません。

「電車に乗っても発作は起こらないんだよ」
ということではなく、
「発作が起こっても何とかなる」
ということを身につける練習をしなくてはいけないのです。

これでなかなか良くならないなぁって感じている人もいるのでは?

怖い場所がどうこうというよりも、発作自体に慣れていく必要があります。

そうしなければ電車が苦手な人が仮に練習でよくなったとしても、いつか他の場面で発作のような症状がでたらまた怖くなって「再発」となってしまうかもしれません。

発作自体に慣れてしまえばどんな文脈でも大丈夫になるので便利ですよ。

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涼しくなってきたのでパニックの人は練習しやすいかも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大分すずしくなってきました。

パニック障害で悩んでいる人は気温が低下してきたことでホッとしている人もいるかもしれませんね。

夏の間引きこもっていた、という人って結構いるのでは?

そのような人は少しずつ外に出て治療をしていきましょう。

発作を恐れて、発作が出てきたら困る場所・状況を回避して生活範囲が狭まっていません?

不安な状況を回避していて「突然治った」ということはほとんどないでしょう。

薬で治療している人でも結局は不安な状況に行ってみなければ治ったかどうかはわかりませんからね。

「いつか怖くなくなったら挑戦してみよう」と思っていると、いつまでも挑戦できません。

まずできそうなところから挑戦していきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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練習の頻度

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人なんかで苦手な場面に挑戦するときってありますよね。

こういう挑戦は何度もしなくてはいけません。

一回だけ挑戦してみてもダメなんです。

週に一回だけ挑戦、なんて感じだとなかなか良くなっていかないパターンが多いのでは?

一週間に一回10回挑戦するのと、10日に毎日一回挑戦するのとでは、毎日挑戦したほうが効果があがることがわかっています。

不安場面に挑戦してもよくならない要因の一つは、練習の頻度です。

筋トレのようなものだと考えればわかりやすいかもしれません。

毎日練習するのは物理的に無理であれば、週に3~4日でもよいので練習するようにしていきましょう。

練習頻度を上げてもうまくいかない場合は、ほかの要因(気をそらそうとばかりしている、など)が考えられますので、専門家に相談してみてください。

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不安は恐怖は永遠に続かない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

電車や人ごみに行くとパニック発作になるのでは、と言う人は実際に怖いその場に行って練習する、といった方法をします。

一度目はとても恐ろしく感じるでしょう。

できなくて困っていたことに挑戦するのですから。

やるとほとんどの人が慣れてきます。

しかし、中途半端にやると怖くなります。

例えば電車にのったあと怖いからといって、一駅ですぐに降りてしまうといった場合。

最初のステップとしてはよいかもしれませんが、これを繰り返しているとうまくいきません。

十分に不安に慣れていないうちにその場から離れると怖い思い出ばかりが残り、さらに怖くなるかもしれません。

不安に直面するときは不安がある程度下がるまでその場にとどまり続けることが必要なのです。

時には数時間に及ぶこともあるかもしれません。

それでも必ず大丈夫になってきます。

不安や恐怖は永遠に続くことはありません。

不安場面での練習は大丈夫かなと思えるまでやることが必須です。

・・・まぁ、理屈としてはこんな感じなのですが、それでも「やっぱり怖い」というのも本音ですよね。

実行するには心の準備が必要です。

思い切って飛び込んでみよう、
どうなるかはその時になってから考えよう、
この生活から早く抜け出したい

と思ったら、勇気を出して不安場面に慣れていく練習をすると良いでしょう。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


不安については何度も練習しましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安場面を練習するとき、

例えばパニック障害の人が苦手な電車を練習するときは、

一回だけでなく何回も練習することが必要です。

一回練習しただけだと「あー怖かった」で終わることがありますし、まだまだ不十分だからです。

何事も地道なトレーニングが必要です。

何度も練習していくことによって、不安のピークが少しずつ下がっていきます。

そうすると苦手なパニック発作が必ずいつかはおさまること、不安に慣れていくことが体感できます。

何度練習してもダメな場合は、不安さらされる時間が少ない、気そらしばかりに注意がむいている、など練習の仕方が間違っている場合があります。

その時は専門家に相談してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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パニック障害の治療

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

だんだん暑い季節が近づいてきましたね。

パニック障害の方なんかは暑いところが苦手な人も多いのではないでしょうか。

あのモアッとした空気が嫌!という話をよく聞きます。

パニック障害の治療法としては認知行動療法が代表です。

インターネットが普及している時代なので知っている人も多いと思います。

少しずつ苦手な場面や感覚に挑戦したり、考え方を学んでいったりします。

自分で不安場面に挑戦している人は注意です。

・気をそらすことばかり考えている
・不安を下げることばかり考えている
・携帯電話・フリスク、音楽を聴くことで紛らわそうとしている

これらのことをしている人は、なかなかよくならない可能性があります(全てではありません)。

何度かこのブログでも書いてきましたが、気をそらそうとする一連の行動は不安に慣れていくのを邪魔することがあるのです。

気をそらしながら不安場面に挑戦している人で
「気をそらそうとしなかったら、どうなるか?」
の答えが、
「とても耐えられない」「怖くてそんなことできない」
ということであれば、それは気をそらすことが悪化要因になっている可能性があります。
気をそらそうとすることをやめていかなくてはなりません。

あなたは大丈夫ですか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニック障害を克服するために

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人は、苦手な場所を避けます。

人ごみ、電車、車、レジ、美容室。

最初は一部分だけであったのが、だんだんパニック発作が起こっては困る場所を避けるようになってきます。

そうするとだんだん生活範囲が狭まり、どんどん苦しくなります。

不安は避ければ避けるほど大きくなる傾向があるのです。

ですから避けずに直面する、といったことをいつかはしなくてはいけません。

それをいつするかですね。

このままでいればひとまず不安や「パニック発作で死ぬのではないか」という恐怖から逃れることはできます。
しかし、生活は今のままです。

一方で直面して練習していけば、パニックを怖がって狭まっていた生活から自分らしい生活を手にいれられるのかもしれません。

どちらを選びますか?

もちろん、ただただ直面するだけでは余計不安になるかもしれません。

不安場面の練習をする時は専門家の指示のもとにやった方がいいですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。