「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

今年のカウンセリングの振り返り

臨床心理士の鈴木です。

今年ももう少しで終わりですね。

思えば昨年の終わりころに他県の病院から浦和すずのきクリニックに赴任して、振り返る暇なくバタバタしていました。
そんなわけで一息ついた年末に今年を振りかえってみました。

①紹介されてくる方が増えた
他のクリニックや病院から紹介されて来談されるケースが増えてきました。
特に認知行動療法と対人関係療法を受けるためにくることがほとんどです。
大きな病院に行ったからといってカウンセリングや認知行動療法を受けられるとは限りません。
紹介して下さった医療機関、わざわざ受診している病院とは違う機関に来談して下さった患者さんのためにも質の高いカウンセリングを提供できるようがんばります。

②人前で話す機会が増えた
保健所や市役所での勉強会や研修会の講師などのお仕事が増えました。その中で専門職の間でもカウンセリングや行動療法に対する誤解が根強く残っているのを実感しました。行動療法の普及にはまだまだ時間がかかりそうです。それでも埼玉県内で今後も地道にやっていきます。

③パニック障害と強迫性障害の方がカウンセリングを受ける方が増えてきた
以前はうつ病の方が多い印象でしたが、最近はパニック障害や強迫性障害の方がカウンセリングを受ける方が増えてきました。インターネットで行動療法が効果的なようであるということを知り、苦労してうちのカウンセリングを見つけられているようです。まだまだカウンセリングを受けるまでに数年から数十年と病歴を重ねてから来談される方が多いので、怪しげなカウンセリングや治療法ではなく、行動療法など治療的根拠のある方法が普及していってほしいと思っています。

④少し痩せた
メタボになるわけにはいかない私。行動療法の知識を自分にも活かしてがんばってます。決してバナナダイエットのような一時しのぎの痩せ方はしません。しかし、おいしいもの、おいしいお店探しは続けています。好きなものを食べながら、健康的な生活を送り、結果的にやせることが一番です。最近髪を切りに行くと、苦手な美容師さんとの会話はグルメの話題が8割を占めるようになり、髪を切った後には「これから何を食べに行くんですか?」と聞かれるようになってしまいました・・・。気をつけよう。

まだまだ反省点や改善点などはありますが、これからも質の良いカウンセリングを提供できるようがんばりますので、来年もよろしくお願いします。
それではよいお年をお迎えください。


クリスマスと年末年始のカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

平成20年の年末年始のカウンセリング営業日のお知らせです。

年末についてはクリニックは29日(月)までやっていますが、
カウンセリングは12月27日(土)までとなります。

年始はクリニック、カウンセリングともに1月5日(月)から営業しています。

ところでクリスマスのカウンセリングについて。
最近クリスマス・イブにカウンセリングをしているかどうか問い合わせもあります。
意外に気にしている方がいるせいか、来週は比較的混み合っているのですが、なぜか24日は空きが多くあります。
気のせいでしょうか・・・。
もちろんカウンセリングはやっておりますので遠慮なくカウンセリングを受けてください。

稀に期待される方もいらっしゃるのですが・・・
私がサンタの格好をしてカウンセリングすることはもちろんありません!
クリスマスは関係なくやっております。

年末年始は暴飲暴食、運動不足、生活リズムの乱れが起こりやすくなります。
わかっていてもやってしまう方も多いのではないでしょうか?
生活の乱れは心の乱れにつながりかねません。
せっかく良くなってきた調子が再び悪化してしまう可能性もあります。
乱れた生活を元に戻すにはコツがあり、年末のカウンセリングではその対策についても話し合うこともあります。
多少不規則な生活になるのは構わないと思いますが、ハメを外しすぎないように注意をしましょう。

今年もあと僅かですが、うつや不安に悩んでいる方が年末年始に少しでも気持ちが楽に過ごせるよう、お手伝いたします。


占いとカウンセリング?

臨床心理士の鈴木です。

私は朝のテレビ番組の占いを毎日見ています。

いつも「カウンセリングの科学的根拠が云々」と言っているので、これを聞くと周囲の人は意外だと思うらしい。
人によっては私の前で占いなどの話をすると馬鹿にされるのではと思う方もいらっしゃいます。

朝の占いはいつも感心します。
毎日よくネタがつきないなぁと。

あと、良い結果だといい気分になれるし、
悪い結果だと気をつけようと思う。

どちらにしろ、
何らかしらのメリットが受けられるのではと思っています。
それが狙いの一つでしょうけれど。

占いもそうですが、
迷信や伝統的な習慣など
いわゆる「非科学的」なものに生活は囲まれています。
これは空気のように意識しないとわからなかったりします。
「合理的」と思っている人でも
必ず「合理的でない」行動をとっているものです。

仕事柄、迷信や占いなどの人間の行動は客観的に分析しようとはします。
しかし、日常生活ではあまり考えないほうが楽しいこともあるような気がしています。

ただ私の場合、数分後に占いの内容を忘れてしまいますが・・・。
あまり深く考えていないのかもしれません・・・。


うつと不安に悩み続けている方へ

臨床心理士の鈴木です。

私のところにいらっしゃる患者さんで多いのは、
うつ病とパニック障害の方です。

その次に社会不安障害や強迫性障害の方が多い印象です。

時折、統合失調症や不登校、原因不明の心身の不調の方など。

何の病気であれ、
生活に支障がでるようになってから
数年経っていることがほとんどです。

精神科のお薬による治療を受けるのにまず時間がかかるようですが、
カウンセリングを受けるとなると
踏ん切りがつくまでさらに時間がかかるようです。

この理由の一つは
「カウンセリングで本当によくなるのだろうか?」
ということだと思います。

どうしても
「話を聞くだけ」
「こころの整理をするところ」
というイメージがあるようです。

それだけでよくなる方もいらっしゃいますが、
多くはそれでよくなることはありません。
自然治癒とほとんど変わらないでしょう。

「過去の親子関係について話してください」
「あなたの好きなことを話してください。私は聞いているだけです。カウンセリングではアドバイスはしません」
などというカウンセリングを何十回と受けている方は、
カウンセリングの継続を一度考え直してみることをお勧めします。
もちろん、そのようなカウンセリングで良くなっているのなら問題はありません。

私は認知行動療法を主としていますが、
認知行動療法は積極的に問題解決に取り組みます。
パニック障害で電車に乗れない方などは
5~10回程度で電車に乗れるようになり
終結することが多いと思います。

私は何年もうつ病や不安障害で悩む前に、
早めにカウンセリング(認知行動療法)を受けて見ることをお勧めします。
認知行動療法はうつや不安障害の治療や再発予防の対して
効果的であるという様々なデータが世界中で出ています。
それにもかかわらず、
日本では効果的なカウンセリング方法の普及が遅れています。
インターネットや書店で様々な情報が手に入りますが、
効果に対して実証的データがあるカウンセリング方法は多くはありません。
一般の方がそれを見分けるのは難しいと思います。
でけるだけこのブログで役立つ情報も提供していきます。