「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

いつまでも悩みっぱなしの人の特徴

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

あーでもない、こーでもない、と考えている時。

私も良く考えますよ。

そんなに悩みってなくなりませんからねぇ。

「これで悩まない」「これでストレスがたまらない」なんて本ってたくさんありますけど、そんなことってありえません。
本のタイトル騙されないようにしましょう。
そこにあなたの求める答えはありません。

悩んでいる時はそういうのにすがりたくなるのもまた人間なのですが。

私たちができることの一つは少しでも役に立つ考え方にもっていくことです。

悩んでいる時ほどほとんど何も役にたっていないことが多くありませんか?

考えても役に立たない時の特徴は・・・

・考えていることが抽象的
「自分は何をやってもダメ」「今後どうなるんだろう」など。

・「なぜ」を考える
原因をさぐってもせいぜい自分か他人を責めるだけ。
「原因がわかったら悩みが解決する」という考え方は心の問題では全く役に立たないところか、考える時間をいたずらに増やすだけ。

・行動より考え込むことを優先
考え込むこと優先している時は、現実に直面することを回避していることが多いもの。
何も決められず結論は先送りになり考える時間がさらに増えます。

ただし、考えることのすべてが悪いわけではありません。

考えることが役にたっている時の特徴は・・・

・考えていることが具体的
「具体的に何が問題なのか」「現在何がおこっているのか」など。

・「どうやったらいいか」を考える
「具体的に何をやるか」など

・考え込むより行動優先
いくら考えても行動に移してからでないと結果はわかりませんからね。

上記の特徴を頭にいれておき、役に立たない考え方に気づいたら早めに役に立つ考え方・行動にもっていきましょう。

考え込んでしまうクセのある人はこちらの記事も参考にしてください
・失敗して落ち込んでいる人へ
・考えるな!感じろ!
・悩み続ける時は

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


失敗して落ち込んでいる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安なことに挑戦しよう、嫌なことを克服しよう、と思って挑戦してもうまくいかなことがあるものです。

そんな時に思い出すとちょっと良いかもしれない言葉。

失敗とは転ぶことではなく、起き上がらないことなのです
Mary Pickford

女優さんの言葉です。

挑戦すれば失敗はあります。

失敗したくなかったら動かなければ良いのですが・・・それはそれで苦痛ですよね。

つまらない生活になります。

何回か失敗して落ち込んでも、また起き上がることができればOKなのです。

カウンセリングでも失敗しない方法(悩まない方法)ではなく、失敗しても自分で起き上る方法(自分で対処できる方法)を伝えています。

そんなこと言っても失敗すれば絶望感を感じて
「何もかもうまくいかない」
「自分の人生良いことなんてない」
「お先真っ暗」
と考えるかもしれません。

失敗とはあくまでもプロセスであって結果ではない!と考えてみましょう。

絶望する必要はありません。

結果は出ていなので(結果は出ているという思い込みはあるかもしれませんけど)。

失敗の反省は必要かもしれませんが、立ち上がって次に活かすことが必要です。

ちょっと休んだらもう一度立ち上がって進んでみましょう。

簡単に言っていますが楽ではありませんよ。

しかし、そのまま倒れていて立ち止まっていたって嫌なことを考えるだけですからね。

どうせ悩むなら一歩進んだ方が新しい展開にもめぐり合いますよ。

名言?シリーズをもう一回見てみたい方はこちらの記事も参考にしてください。
本当にやっても無駄か?
なにもかもうまくいかないと思った時
人間関係で大切なこと

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連休のあとの仕事がつらい人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今週あたりからお盆休み明けの人も多いのではありませんか?

こういう時期になるといつもブログで書いていることですが「明日から仕事にいきたいくないなぁ、かったるいなぁ」と思っている人向け対処。

1.出勤日前の日は昼過ぎまで寝ることはしない
夜に目がさえて翌日のことを考えやすくなるかも。

2.明日のこと、仕事のことには取り組まない
明日のことは明日考えるようにします。
ほとんど考えても解決しません。
「考えなくては解決しないのでは」というのは勘違いであることも多いのです。
何が何でも棚上げしてください。
気になる人は何度も浮かんでくると思いますが、何度でも取り組むのをやめて、今日やるべきこをやりましょう。
特に夜間は論理的に考える能力が低下していますから取り組んではいけません。

3.考える時間を減らす
取り組まないように注意していてもゴロゴロしすぎると考える時間が増えてつらくなってきます。
ゴロゴロせずに何か活動をしてみることが必要です。

4.寝酒はしない
寝酒は睡眠の質を悪くして翌日疲れを残しますし、気分が落ち込んでいる時はさらに気分を落ち込ませます。

実際のところ上記のことをやっても考えてしまいますが、実行しないよりはマシになります。

たいてい考え続ける人は「こんなことをやっても無駄」と考えて、明日のことを考え落ち込む方向に走ってしまいます。

あと仕事自体が合わない場合などは、自分のキャリアについて考えていかないとずっと悩み続けます。

とりあえず、前日はごちゃごちゃ考える前に早く寝ましょうね。

それでも明日のことをクヨクヨ考えがちの人はこちらの記事も参考にしてください
心配で眠れない場合の対処
夜にあれこれ考える時は

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自分の気持ちの伝えた方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく喧嘩をしてしまうって人いませんか?

そんな人が振り返ってほしい喧嘩になりやすいコミュニケーションのパターン。

YOUメッセージというものがあります。

「(あなたは)どうしていつも・・・」
「(あなたは)私のことどうでも良いって思ってるんでしょ」
「(あなたは)そのクセを治そうとするつもりがないんでしょ」
のように「あなたは」を主語にした言い方です。

「あなたは」を主語にした言い方は、相手からみると攻撃されているように感じます。

「あなたは」を主語にした言い方は相手への決めつけですからね。

いわば自分の「思い込み」。

言われいる方は良い気持ちにならない。

例えばいつも仕事で夜遅く帰宅するパートナーに対して
「私のことどうでも良いと思ってるんでしょ」
と言ってしまう。

パートナーからすると本当に仕事が忙しく、がんばってるつもりかもしれません。

ですから「どうでも良いとおもっている」は自分の思い込み(直接いわれていないから)。

さらに溝が深まります。

こんな時は気持ちを伝える時は「Iメッセージ」で伝えるようにするのがコツです。

Iメッセージとは「私」を主語にした伝達方法。

「私は~と感じる」といったものが典型です。

「(私は)そんな風にされると心配に感じる」など。

こうすることで自分の「気持ち」もつかめてきます。

上記の仕事で夜遅くなるパートナーの例では、夜遅く帰ってくるパートナーに対して自分が思っていること、伝えたいことの本質はなんでしょうか?

「(私は)いつも一人でさみしい
「(私は)もう少し早く帰ってくる日をつくってくれるとうれしい
ということが多いかもしれません。

これを伝えればいいわけです。

「私は」が主語になりますよね。

「どうでも良いと思ってるんでしょ」
より、自分の気持ちを的確に話していて、言い方もマイルドです。

今回は書けませんが、タイミング、お願いする時の表現の仕方なども工夫するともっとよいかもしれません。

ただし相手が自分のお願いを実行してくれるとは限りませんけどね。

あくまでもよりよいコミュニケーションをするための方法です。

お互いに言い分がありますから、交渉をして折り合いをつけていきましょう。

よくパートナーと喧嘩をしてしまう人はこちらの記事も参考にしてください。
・相手が何もしてくれないと思った時は
・意見が平行線の時にはチェック
・気持ちを伝えたのに伝わらない時は

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心の病気は休んでいても良くならないことが多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気になった時に
「ゆっくり休もう」
と良く言われます。

本当に良くなるの?って思ったことありません?

もちろん身体の疲れは休まないと治りません。

しかし心の疲れは身体を休めるような休み方をしてもとれるとは限らないのです。

悩んでいる時にただただゴロゴロしていると嫌なことばかりが浮かんでもっと疲れてきます。

こういう時はうつや不安があってもちょっと動いてみることが回復につながります。

「そんなやる気がでない」
と思うかもしれません。

やる気が出ない→動かない→うつや不安を考え続ける→不安定になる→やる気が出ない・・・の悪循環にはまります。

この悪循環から抜け出すためにはやっぱり動いていくことが必要です。

何をやればいいかは人によって違いますが
「これくらいなら試してみてもいいか」
「好きだったけど、やらなくなっていた〇〇を、もう一回やってみようか」
「とりあえず散歩にいってみようか」
「とりあえず植木に水でもやってみようか」
などなど、できそうなところから動いてみるといいと思います。

その時にうつや不安がおそってきてもできるだけやることがコツです。

特に強迫性障害やパニック障害、社交不安障害など不安を主としている人は休んでいるだけではあまり治りません。

休養が必要なことがありますが(特に急性期といわれる時期)、1~2ヶ月休んであまり変わらない時は、動いてみましょう。

でもよく「無理せずやすみなさい」と言われているし、本当にそれでうつや不安が良くなるの?って思った人はこちらの記事も参考にしてください。
・うつ病の認知行動療法のおすすめ本ー行動活性化ー
・うつ病と認知行動療法

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カウンセラーは悩まないのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

こういう仕事をしていると
「カウンセラーの人って悩まないんですよね」
「悩んだとしても解決策がすぐわかるんですよね」
と言われることがあります。

大きな誤解です。

悩みますよ。

どう解決して良いかわからないことだって多々ありますよ。

人間悩みからは逃れられないものです。

がんばったって報われるとは限らない。

何もかもうまくいかない!って思うこともある。

これはカウンセラーだろうがみんな同じ。

心理学のスキルを身に着けていたとしても。

ただ心理学のスキルは悩んだ時に抜け出すためのヒントはくれます。

実行しなきゃいけないので楽なヒントではないことが多いような気がするのですが・・・。

だから「悩まない」を目指すのではなく
「悩んでもなんとかなる」
を目指していくことをおすすめします。

悩んでばかりの人はこちらの記事を参考にしても・・・悩みますけど参考にしてみてくさい
なにもかもうまくいかないと思った時
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悩み続ける時は

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過去のことが今の症状の原因か?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリングではあまり過去の事は聞きません。

根掘り葉掘り聞いても意味がないからです。

よく「過去の親子関係が現在の症状に影響する」という理屈が広まっていますが、全く科学的根拠はありません。

たとえ過去に色々あった人であっても、一つの要因ではなく色んな要因で症状は出現します。

また、そのような理屈に基づいたカウンセリング方法が有効であるという根拠は乏しいのです。

だから私は過去のことは最小限しか聞きません。

これからの治療に必要な情報を得るため過去のことを聞くことはありますけどね。

ただ過去のことが現在の症状の原因になっている、という理屈は魅力的な側面があります。

だいたい両親のせい、となり安心できるのです。

「自分のせいじゃないんだ」という安心感がある方が多いようです。

そうなるとどんどん先祖を責めて「家族病理だ!」なんて「病気」を作っていくことになりかねません。

誰かを悪者にすると一時的な安心感は得られますが、現在の問題は解決しません。

もちろん自分を責めても解決しませんよ。

まぁ「この症状の原因はなんですか?」の問いに
「いやぁ、実はいろんな要因があってわかんないですよ」というより
「親子関係が原因なんです」
って言った方がウケは良いような気がしますけど・・・根拠がないものを「そうだ!」というのはどうかなと私は思うのです。

大事なのは「これからどうするか」です。

過去につらいことがあったとしても過去は過去で受け入れ、囚われないことで未来が開けてきます。

思い当たる人は「これから」に目を向けていってみてはいかがでしょうか。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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他の人はどうやって不安に挑戦したか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安への対処は、不安に挑戦することで克服できます。

しかし、不安なことに挑戦することは怖いもの。

「挑戦できないから困っているんじゃないか!」とお叱りをうけそうです。

よく「他の人(同じ症状で克服した人など)はどうやって不安に挑戦できたのですか?」と聞かれます。

ご本人に聞かなければわからないことでしょうけれど
「このままじゃ嫌だと思った」
「家族のため」
「将来のため」
など、「理由」を挙げればいろいろ出てくるでしょう。

しかし、挑戦する理由はあっても不安はなくなりません。

「わかっちゃいるけれど・・・不安」となりやすい。

最後はやっぱり勇気を振り絞って不安に挑戦するものです。

そこに「秘訣」なんてものはないような気がします。

バンジージャンプを飛ぶことが怖い人が思い切ってバンジージャンプをしたとして、
「飛べた秘訣を教えてください」
といっても、
「え~い!ってやってみた」ということになるような気がします。

不安への挑戦で立ち止まっている人は、私のいつもの言動パターンになっちゃいますが
「やってから考えましょうよ」
「不安なことはあとから考えましょうよ」
ということが大事ということかなと。

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心配で眠れない場合の対処

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

世の中3連休でしたね。

土曜日にあまり休むことがない私は2連休でも連休があるとちょっとうれしい。

患者さんには禁止している夜更かしをついついしてしまいます。

今日、親戚のところに行った時に一つ質問されました。

「連休の後仕事に行きたくないとか、明日やらなきゃいけないことが心配になり眠れない時どうすればよいか?」

似た経験の人は多いと思うので簡単な対処を書いてみようかと。

まず大切なことは
・寝床で明日やることを検討しないこと

寝床=考える場所、にしてしまうと不眠のもとになります。

どうしても考えたいときは、夕方までに検討事項を済ましてどうするかを紙にでも書いておき、思い出しても取り組まないようにしましょう。

何度も思い出されますが、何度も取り組まないようにします。

場合によってはリラクゼーションを組み合わせてもいいでしょう。

では、仕事が嫌いでつらい人はどうしたらよいか?

仕事がなぜ嫌いかにもよりますが「仕事内容が合わない」「人間関係が・・・」という場合、いくら精神科で薬をもらって飲んでもやる気は出ません。

効いたと思っていても、根本的には何も変わっていないハズです。

仕事に対する考え方を変えていったり環境調整など地道な努力が必要になるでしょう。

そうすることで連休後の仕事のやる気のなさはなくなりませんが、不快な時間は幾分減らすことはできるかもしれません。

まぁ、全般的に言えることは不安への対処と同様で
「明日のことは明日考える」
です。

心配事を5分悩んで結論が出ない時は、そのまま考えても解決することはあまりありません。

心配事を解消しようとする解決努力が不安を強くさせます。

解決努力をしないことが、不快さはあるものの心配事を最小限に抑える結果となるのです。

結論:
心配事が浮かんで来たら
「明日にしよう」
にしてみては?

「もっと良い方法ないの?」って声が聞こえてきそうですが・・・良い方法は明日考えましょうよ。

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ただ話を聞いてほしいだけなのに

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリングは女性の方が8割前後なのですが
よく「夫(彼氏)にはあまり相談できない」
という話をききます。

普段のちょっとした会話からの積み重ねのようです。

要因の一つが
「ただ話を聞いてほしいだけなのに、アドバイスされる」
というもの。

例えば帰宅後
「今日はこんなことあった、あんなことあった」
と、女性側はたわいもない話をしているのに、イチイチ余計なコメントしてしまう男性は多いと思います。

それで女性側は嫌気がさしてくることが多いのです。

ただしこの「話をただ聴く」という行為。

意外に難しい。

「この人の意見は絶対間違っているなぁ」
「絶対こうした方がいいのになぁ」
と思った時にただ
「そうだね」
と全面的に受け入れて話を聞けます?

女性同士の場合でも何気ない話をしている時はいいのですが、悩み事相談になるとただ話を聞いてくれる人って途端に少なくなるのではありませんか?

ですからこれは男女問わずよくある問題です。

それでもちょっとした話くらいパートナーに話を聞いてほしいなぁって人もいますよね。

そういう人がまず心がけてほしいのは、話を聞いてもらうのタイミングを気をつけてください。

・相手が仕事で疲れている時
・イライラしていそうな時
・余裕がなさそうな時

こんな時に話しても「あーそう」とそっけな態度をとられたり「うるさいなぁ。じゃぁなんていえば良いんだよ!」と言われかねません。

相手の余裕のあるタイミングを選んでお話してみてください。

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