「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

薬以外で治したいと思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治したい時、薬以外の方法はないのかなぁ、って思った人はいませんか?

強迫性障害やパニック障害、社交不安障害に対しては認知行動療法が有効であることが実証されています。
だから薬以外であれば認知行動療法をおすすめします。

ただ一般の人はこのように思うかもしれません。
「医療機関に行けば有効な方法を何個か紹介してくれるだろう」
「有効な方法だったら、医療機関にいけば、必要に応じて認知行動療法をすすめてくれるだろう(説明してくれるだろう)」と。

例えば「強迫性障害には薬と認知行動療法が有効で、どちらにもメリットデメリットがあって・・・」といった感じで。

まずこのような説明を受けることはほとんどないと思っていいでしょう。

医療機関にいけば「薬を飲みましょう」となります。

下手をすると「強迫性障害に認知行動療法?そんなの効かないよ」って言われることすらあるようです。
これは日本が薬物中心の治療となっているため、専門家の間でも認知行動療法についてきちんとした知識が広まっていないことが一要因です。
うまく治っていくのなら良いのですが「調子はどうですか?」「様子を見てみましょう」の連続で月日が経っていることが多々あります。

ですから、薬以外の方法をやりたい人は、自分から認知行動療法という有効な手段があるということを知り、自力で治療者を探す、ということをしなければならないのです。

特に地方の方は治療者を見つけるのが大変だと思います。
この現状が変わっていくと良いのですが。

あ、薬が嫌だからといって怪しげな治療法やサプリメント、栄養療法に走るのはおすすめしませんので気をつけてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


育児で悩んでいる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく子どもの虐待のニュースを見た方で
「いつか自分が同じことするかもしれない」
と言うことをよく聞きます。

育児をする母親って結構孤独な人が多いのです。

良い母親ではいけない、怒ってはいけない、常に家族に愛情をかけ、間違った対応をしていけない、という難易度が高い対応を求められる。
子どもにマズイ言動があれば、母親の育て方にされる。
夫に育児について相談すれば「俺の前ではいい子だよ。お前の対応が悪いんじゃない?」って言われる。

育児本を見れば、仕事を家庭を両立しているスーパーワーキングママや家事を完璧にこなす専業主婦ばかりがずらり。
芸能人の育児ブログを見れば「育児は楽しいです!」っていうものばかり。
「こんなに育児ができていないのは自分だけではないか?」
って思うとなかなか周囲にも言い出せません。
良い母親を演じてしまい、ストレスがたまります。

ストレスがたまると、子どもにあたってしまい、罪悪感。
さらにストレスがたまり・・・の悪循環です。

育児で悩んでいる人は孤独にならないことが大事です。
誰かに助けを求めましょう。
友人、知人、両親、親戚、カウンセラー、子育て支援センター、頼れるところに頼りましょう。
特に同じママさん同士の話ができると良いです。
ぶっちゃけ話ができる感じだと尚よいでしょう。
みんな完璧な母親ではないことがわかります。
そうすると、ちょっと気持ちが楽になり、子育ても楽になってきますよ。

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「私のことなんてどーでもよいと思っているんでしょ」と考えた時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

想像してみてください。

あなたは熱を出してお部屋で寝込んでいます。
それを知っている家族が帰宅。
家族はあなたに特に声をかけず、テレビを見ながらお酒をいっぱいやっている。

あなたはどう思うでしょうか?

「私のことなんてどうでも良いって思っている」
「私に関心がない」
って思った人は注意が必要です。

熱を出して寝込んでいる家族があなたに声をかけずほっといている理由っていっぱいあるハズなんです。

「具合悪いから起こしちゃ悪いと思ってそっとしておいた」
ということだってありますよね。

家族なりにあなたのことを考えた行動なのかもしれません。

このようなコミュニケーションの「ズレ」はよくあります。

こんな時「フツウ、家族だったら声かけるとかするんじゃないの!」って「フツウ」という自分の基準を持ち出してしまうと「こっちだって気をつかったのになんだ!」とさらにズレが大きくなります。

心の病気で悩んでいる人だと
「こんなに悩んでいるのに一緒に病院を探してくれない」
「フツウ、本とか読んで気をつかってくれるんじゃないの?」
など、ありがちかもしれません。

実際にご家族に確認してみるとズレであることがわかることが多いです。
お互いに誤解をしたままっていうのは、もったいないですよね。

「相手はこんな風に思っている」という自分の予測からズレがはじまります。
相手が直接言っていないことは「思い込みかもしれない」と考えるようにしましょう。
思い込みから脱して良質のコミュニケーションをとると気持ちが楽になりやすいですよ。

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意志が弱いって思った時にはどうすれば強くなれるのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

失敗した時「自分を責めないで」という情緒的な言葉かけ。
実はものすごく合理的な言葉なんです。

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不安に対しての練習、勉強、運動。
やろうって目標を立ててもいろんな誘惑に負けて失敗してしまうこともあるもの。

こんな時に
「どうして自分はできないんだ」
「なんて意志が弱いんだ」
と自分に批判的になると、逆効果になるんです。

「どうせやっても無駄」
「もうどうにでもなっていいや」
って、投げやりやすいから。

他人の失敗に対しても同じなんです。
失敗した時に自分からも他人からも攻められたら、そりゃ「もう、どうにでもなれ」「どうせ自分は変わらないんだ」って気分になりますからね。

こんな時に有効な方法は「自分を慰めること」。
「失敗することもあるよね」
「完璧な人間はいないし」
「あまり自分を責めないようにしよう」
って感じ自分に言い聞かせたり、他人に言ったりするのです。

「そんな甘いことしたら反省しないでもっと失敗するのでは」と思いません?

ところが心理学の実験では自分を責めるよりも慰めた場合の方が、その後に目標に向けて動きやすい結果が出ています。

その理由は慰めた方が失敗を受け入れやすいからと言われています。
失敗を受け入れると、経験として活かそうって気にもなるし、他人のアドバイスも聞きやすくなるものです。
だから自分を責めることより、慰めた方が気分も良くなる上に改善もしていくので合理的ですよね。

自分に対しても他人に対しても失敗に寛容になることが、意志を強く持ち続ける(持ち続けてもらう)コツかもしれません。

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幼少時のことが症状の原因と思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治すのに、幼少時のことを掘り返す必要はありません。
そんなことをしなくても改善していくことが科学的に実証されています。

これを言うと「え!そうなんですか?」

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って驚く人もいます。
いろんな情報があるので、正確なことかわからない人が多いのでしょう。

「心の病気は両親との関係が根っこにあるからそれを解消しないと治らない」
ということは絶対ありません。

だから私のカウンセリングではそんなに過去のことは聞きません。
これから何をどうしたらよいかを話し合っていくことがほとんどです。
もちろん「これまでどんな経緯で悪化してきたのか」「どんな生活を送ってきたのか」など症状を理解・改善するのに必要な情報はうかがいますけど。

別に過去の出来事が全く影響ないとは言いませんよ。
しかし、原因は一つではないし、幼少時のことを振り返っても誰かのせいにしてしまうことになりかねません。
下手をすると「両親にあやまってもらわないと、私の病気は治らない」って誤解をしてしまい、ずっと悩むことになります。

過去にしばられているうちはなかなか前に進みません。
「今」、「これから」を変化・充実させることで、過去へのとらわれが減り元気になります。

つまり、過去を振り返ることで「今」が変わってくるのではなく、「今」が変化することで過去への捉えかたも変わってくるのです。

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考えない練習はどうすれば良いのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前書いた記事ですが、結構大事なことなのでもう一度ちょっと内容を変えて書きます。

Don’t think. feel!(考えるな。感じろ)

ブルース・リーが映画の中で言っている有名なセリフです。

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あ、ちなみにブルース・リーは猫拳は使いません。

悩んでいる時って、どうも頭で考えてばかりになります。
「どうしてこうなったのだろう」
「これからどうなるのだろう」
と理由や未来や過去のことを考えるのが典型例。

まずこんなことを考えている人はどんどん悪化していくパターンなので注意です。

こんな時って、大事なことに意識が向きません。
散歩をしている時であれば、景色や音、歩いている時の「今」の感覚に注意が向けられません。
そうなると散歩によって得られるかもしれない、四季の変化を感じる喜び、歩いている爽快感などがなくなります。
楽しいことが楽しくなくなるのです。

こんな時は「今」起こっていることに注意を向けると良いのです。

例えばスキーやスノーボードやっている時って、なかなかじっくり頭で考えている暇がありません。
「今」やっていることに注意を向けないと大変です。
「良い」「悪い」って考えたとしても、どんどん今に注意を向けていきますよね。
考えるというより、感じながら動いていくのでしょう。
だから悩みにくいのです。

いつもスキーをするわけにはいきません。
しかし、それに近いことは練習次第で普段からできるようになる可能性はあります。

一つ確実に言えるのは考えているうちは悩み事は解決しません。
一歩でも行動することで悩みは解決に向かいます。

まとめると・・・ごちゃごちゃ考えるな!理屈も考えるな!過去や原因はおいとけ!将来のことはその時考えろ!今やっていることに集中しろ~!ですかね。

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怒られても期待されているとは限らない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

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会社の上司から怒られてばかり。そんな悩みをもっている人から相談されたらどうします?

相談される側になったら「言わない方が良い」(その方が無難な)言葉。

「怒られているのは期待されているからだ」

昔から言われているフレーズですし、最近CMでも流れていますよね。

しかし、この言葉って悩んでいる人にとってはきついものです。

そんな風には思えませんし、そんな言葉を言ってくる人に相談したくないと思うようになります。

こういう時はただ話を聞いてもらいたかったり、自分の味方になってほしいものです。
周囲は余計なアドバイスはせずきちんと耳を傾けてあげましょう。

余談ですが・・・「怒られるているのは期待されている証拠」っていうのは必ずしも本当でない気がするんですよね。
「期待していないのなら怒らないハズ」っていうけれど、怒っている人見てそんな風に思います?

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病気についてネットで調べると不安になる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安が強い人は、ついついネットで症状について調べがちです。

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また、たくさん本を読んでいます。

もちろん情報を得ることは重要なことです。

しかし、やりすぎると不安はもっと強くなります。

情報なんていっぱいありますし、どれが本当の情報かわからないものです。

不安なことを調べている時って、不安なことを考えているということですから、調べる分不安な時間が増します。

私はカウンセリングに来られた方について、できるだけ最新の情報を提供をするようにしています。

一方で、あまり情報を調べないようにもアドバイスしています。

あ、別に洗脳しようとしているわけではありませんよ。

不安なことを調べることに時間を費やすより、楽しいことや有意義なことをに時間を費やした方が良いと思うからです。

心理学の本や自己啓発書を読んだって不安は解決しません。

特に不安なことに挑戦中の人は気をつけてください。

不安に挑戦するよりも読書に回避しようとしていることがあるのかもしれません。

ごちゃごちゃ考えるのはやめて、動きましょう!やりたいこと・楽しいことしていきましょう!

それが不安解消につながるのです。

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白黒思考は役に立つ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

白黒思考ってダメではないんです。

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白黒はっきりつけたがる考えを白黒思考って言います。

好き・嫌いがはっきりしているとか。
ちょっと嫌な部分があると「この人嫌い」となります。

何か取り組んでいることがあれば、一部がうまくいかないと「全部ダメ」と考える。

「どうせ無理に決まっている」
「こうでなきゃダメ」
なんかが口癖。

「白黒思考は良くない」と言われて治そうと思ったけれど、うまくいかないから「どうせ私は何をやっても無駄」と考える。

こんな風に白黒思考でうまくいかないことってたくさんあります。

しかし、ネガティブな部分だけとは限らないんです。

白黒はっきりつけることで、物事がスピーディに進むことだってあります。
「こういう場合もあるんじゃないか」なんて考えていたらいつまでたっても決まりませんよね。

あと新しいアイデアを生み出す時は中庸なものより、極端なものの方が良かったりします。
バランスの良いものはインパクトが欠けてつまらない。

よく「グレー(灰色)の考え方をしましょう!」なんていわれますが、グレーの考えが必ずしもよいとは限りません。
「グレーでなきゃだめ」っていうのも白黒思考ですし。

つまり白黒思考が悪いんじゃなくて、白黒思考をしてうまくいかないのにそれにこだわっていることが問題なのです。

「白か黒かグレーか」ではなく
「白も黒もグレーも。どの考え方が役に立ちそう?」っていう視点が大事です。

もちろん、そのためには白黒以外の選択肢も考えられるようにならないといけませんけど。

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ありのままを見せても大丈夫ですよ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

アナと雪の女王みました?

アナ雪といえば「Let It Go」。
日本語バージョンの

ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの

ここら辺の歌詞が好きな人も多いみたいですね。

「本当の自分を出せない」って悩んでいる人いますよね。
具体的に「自分を出せない」ってどんなことをか聞いてみると
「言いたいことが言えない」
「人の目を気にした態度をとってしまう」
ということが多いのです。

本当に言いたいこと言って「ありのまま」の態度をとったら多分人間関係やっていけません。

しかし、過度に人目を気にして合わせようとして力がはいり疲れている人はもう少し「ありのまま」を出した方が良いです。

自分を出すのが怖いんですよね。
「嫌われてしまうのではないか」「拒絶されるんじゃないか」って。

だから無理に明るくしたり、人に合わせようとしたり、強く見せようとしたり。

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でも実際は無理に飾らなくても大丈夫なことも多々あります。
上の写真のように。
着飾らなくったってそのままでよさそうじゃありません?

猫は猫の、ライオンはライオンの魅力があるのです。

人間が自分を見せないようにしていることだって同じようなもの。
外からみたら「そのままだって大丈夫なのに」って思えるようなことが多いのです。

もう少し自分のことを相手にさらけ出してはいかがでしょうか?

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