「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

どんな治療を受ければ良いの?簡単な調べ方とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

どんな治療法が良いのかわからない!
心の病気でも何でもそうですが、最近は病気や治療法をネットで調べることが多いでしょう。
ネットで調べるといろんな治療法があります。
意見も様々だし、あるやり方と逆の方法が紹介されていることもあります。
どれが良いのか、本当だかわからない。
お医者さんやその他の専門家に聞いても意見が分かれている。

そんな時私がいつも調べることがあります。
治療法がどれだけきちんとした科学的根拠があるか?を。

知らない人も多いのですが、専門家がやっている治療法って、必ずしも科学的根拠があるわけではありません。
精神科領域で言えば科学的根拠があるかないかではなく、医師やカウンセラーの考え方が優先されることが多いのです。
例えば「〇〇って食べ物はセロトニンを増やすから、これを食べればうつ病やパニックとかが良くなる」っていうものがありますが、栄養療法で心の病気が治るという科学的根拠はありません。
「治療効果が認められていないけれど、この方法が私は効くと思うんだけれどどうかな」なんて説明してくれないのです。
ネットで出ている治療法なんて怪しいものが多いので注意が必要です。
これは精神科領域に限らずです。

私も精神科以外では患者の立場になることがあります。
そんな時少なくとも治療効果が認められている治療を受けたいって思うのですが・・・。
患者の立場からすると、言われなくてもそうしてくれるもんだと考えちゃいます。
でも実際はそうとは限りません。

知りたくありませんか?
どんな治療法が実際のところ効果があるかって。

一般の人が科学的根拠があるかどうかなんてわかりにくいもの。
そんな時に科学的根拠があるかどうか調べる簡単な方法があります。

その治療法は科学的根拠があるか?簡単な調べ方
ネットで「病気名」か「治療法」+「エビデンス」か「科学的根拠」で検索してみてください。
例えば「うつ病 エビデンス」「認知行動療法 エビデンス」とか。
エビデンスは科学的根拠って意味です。

これである程度はわかることも多いです。
時々、科学的根拠がなくても「ある」って書いてあったり、「効果があるという論文がある」と曖昧なことが書いてあったりしますので、そこには注意が必要です。

疑問があれば治療者に聞いてみましょう。
けむたがられる可能性がないわけではありませんが・・・。
ちゃんと説明してくれない治療者はやめた方がよいかも。

まぁ、この科学的根拠っていうのも問題がありますが、とりあえず効果が認められているかどうかの指標にはなります。
治療法を調べる時の参考にしてください。

本当はこんなこと調べなくたって、きちんと説明してもらえる治療者がいたら安心できるのになぁって思うのですが・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


嫌われるのが怖いって人向け本

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はあまり自己啓発書を読むことをおすすめしません。
読んでいるうちは行動しないことが多いし、悩みについて考え込んでしまうことも多いし、怪しげなものが多いから。

それでもなんか読みたい!なんかないですか?って人もいるんですよね。
あえて読んでもいいかも、と思うのはこちらの本。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
(2013/12/13)
岸見 一郎、古賀 史健 他

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アドラー心理学という一派の本です。ベストセラーになっているので読んだ人もいるかもしれません。
書いていることやアドラーの考え方、このカウンセリングの手法には、なんら科学的根拠はありません。
しかし、思ったよりよかった。
的を射ていることが多く参考になると思います。
こういう類の本て「自信をつけよう」「自分らしく」「あなたは傷ついてきた」と耳障りのよいことばかり書いていて、悩んでいる時に心地よい割には何の役にも立たないことが多いのですが、本書はちょっと違うかも。

中身をちょっとだけピックアップします。

トラウマは存在しない!

ここでいっている「トラウマ」っていうのは「自分がこうなったのは両親との関係だ」とか問題を過去の出来事のせいにしている場合ってこと。
そんな風に思っている人には抵抗がある言葉でしょう。
「自分はアダルトチルドレンだ!親子関係が今の私の生きにくさの原因だ」って思い込んでいる人って多いんですよね。
そんなこと書いている本を読むより、この本を読んだ方がずっと良い方向に行くと思います。
実際に過去の親子関係を扱わなくても、症状を改善することがわかっています。
変えていけのは過去ではなく「今」と「自分」ですから。

「自由とは他者から嫌われることである」
「『あの人』の期待を満たすために生きてはいけない」

嫌われないようにしようとしているうちは他人にしばられます。
他人の目を気にせず自分らしい生き方がよいとされていますが、そうするには嫌われたり、認められなかったりする可能性を引き受けなければなりません。
でも誰かの期待を満たすためにあなたは生きているですか?
他者から嫌われないけれど不自由に生きるか、嫌われる可能性はあるけれど自由にいきるか。
人生の選択ですね。

「これまでのどんな人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」
「人は変われる」

自分を変えられないのは自分が「変えない」と決心しているだけで、不満はあっても変わらないほうが楽だからだ、という趣旨です。
変わらないメリットてあるんですよ。
変わることで起こるであろう不安を避けることができますから。
「昔からそうだし」「性格なんて変えられないし」「どうせ自分の気持ちなんてわからないでしょ」「そんな簡単にできない」と○○だからできないと、「変われない理由」を自分に言い聞かせて「変わらない」道を選んでいる、ということ。
ちょっと私にも思い当たる節があるので耳が痛い話です。

とまぁ、いろいろピックアップしたいことはありますが、気になる人は詳しくは読んでみてください。
こんな人におすすめ
・認められたいという欲求が強い
・自分は変われないと思っている
・人目を気にして嫌われるのが怖い
・「あなたには私の苦しみがわからないでしょ」とよく言う
・親子関係など過去にこだわっている

わかりやすくしようとしてか、青年と哲人との会話で書かれていますが、結構理屈っぽいくてややわかりにくいところもあるでしょう。
それでもいろんな人の参考になる内容だと思います。
こういう本を読んだら、読みっぱなしではなく行動に移してくださいね。
行動できない・変われない理由を考えていないか注意しましょう!

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不安症の人はマックを食べたほうがよい!?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今話題のマックにいき、ナゲットを買ってみました。

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中を開いてみると・・・

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まぁ、なんともなく。

食べてみましたが、中には何も入っていませんでした。
多分。

私は普段それほどマックは食べません。
が、ここまで叩かれていると、逆に食べてみようかと思っちゃいます。
ひねくれものです。

不安症の人は最近流れている異物混入の話で不安になっている人もいるでしょう。
マックを食べないようにしているだけでは問題ありません。
しかし、不安のあまりマック以外の外食全般食べられなくなったり、レトルトやその他のものも買えなくなったりして、生活の幅が大きく狭まってくると問題です。
食べるにしても異物がはいっていないか細かく確認しないとダメになっていませんか?

生活に支障が出る場合は治療が必要となります。
治療の中心は不安なことに挑戦していくこと。
今だったらマックを食べてみるのもよいかもしれません。
不安だなって思ったものを食べていきましょう。

あまり確認しないで食べてしまのがコツですよ。

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心の病気を治すには思い込みが大事だった!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

風邪薬は風邪を治していない!
体の病気も心の病気を治すときに思い込みって大事です。
風邪薬って、風邪を治す薬じゃないってしってました?
風邪薬はせきや鼻水、熱を下げるなど、風邪の症状を緩和するものなんです。
治しているわけではありませんし、菌やウィルスを殺しているわけでもありません。
ちなみに風邪を引き起こすものの多くはウィルスなので抗生剤は効きません。
早めに風邪薬を飲んだから早く風邪が治るわけではないのです。

「風邪薬飲んだら治ったよ」という人がいるかもしれません。
だから風邪薬を飲むのでしょう。
それは思い込みです。
自然に治っただけ。
風邪はほっといても自己免疫力で治ります。
自然に治ったのを「薬のおかげ」って思っているだけなんです。
このあたりはネットでも調べてもらえれば、すぐに出てきます。

でも、風邪薬を出されてそれを飲むと安心して症状がよくなっていく気がしませんか?
思い込みって大事なこともあるのかもしれません。

心の病気も思い込みで治ることもある!
精神科の薬でも薬の効果じゃないんだけど、薬を飲むと症状がよくなることがあります。
代表的なのはプラセボ効果というやつ。

このプラセボ効果。侮ることなかれ。
痛みや睡眠、吐き気、または心の病気など結構効くのです。

極端な例を挙げると、うつといわれ落ち込んでいた人が抗うつ薬を飲んだら、翌日から元気になった!とか。
抗うつ薬はそんなに早く結果はでません。

心臓がドキドキした時、頓服薬を飲んだら数分で収まった、とか。
即効性がある薬でもそんなに早くは効きません。

うつ病なんかは何の効果もない偽の薬を「うつに効くお薬ですよ」として出されると、一定の人は良くなることが研究でわかっています。

漢方飲んだらうつやパニックがよくなった、って人もいますが、漢方はうつやパニックに対する科学的根拠はありません。

民間療法やサプリメント、はたまたカウンセリングなんかでもプラセボ効果といわれるものがあります。

ある種の思い込みって大事なんですよね。
信頼しているお医者さんなんかから「これを飲むとよくなるから」と言われれば、良くなる可能性が高くなるかもしれません。

そういう意味では風邪でも心の病でも、信頼できる治療者のもとで治療していくと思い込みが最大限発揮されて症状が改善していくかも!?

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心が疲れたときはどのような環境にいけばよいのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は年末に実家である青森に帰省。
六戸町という八戸から内陸にはいったところ。
環境が違うと地元の人が気付かない発見があります。
まずはコレ。

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馬刺しです。
フツウにスーパーで売っています。
私は県外に出てフツウはスーパーに馬刺しが売っていないことに気づきました。

それとユルキャラっぽいやつ。
車社会なのに駅にあるから地元の人はあまり気づきません。
帰省するたびに新しいものを発見します。

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いかずきんズって・・・う~ん、個人的には微妙ですが、どうですかね。

着ぐるみ着て墨を出すとかすればいいのに。
プロレスとかに出ると面白そうです。
「ぷしゃー」って墨出して。
某人気キャラクターのパクリっぽくて、はやらないか。

あとお土産屋。
地元にいるとどんなお土産があるか知らないもの。
最近はこんな発見が・・・
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名前もお菓子も某有名菓子のパクリとして思えませんが・・・。
大丈夫なんですかね。
お土産としてはいいけれど「青森の人ってまんず好きだすなんて言うの?言ってみて」と言われそうでめんどくさい。
「まんず好きだす」なんて、告白している人は見たことありませんよ~!

地元の人がなかなか気づきにくいものが目に入る中、首都圏と変わらないものがあります。
「ココロの病気の人は多い」ということ。
職業柄か、帰省中もココロの病気になっている人の情報が入ってきます。
「田舎に住んでいると心が穏やかになるからココロの病気にならない」とか「自然の緑を見ている子は衝動的にならないから、ココロの病気になりにくい」とか、全く根拠はありませんからね。

どこにいても悩みはつきものです。
心の病気になって環境を変えたい時は、「田舎にいく」ということが重要ではありません。
その人にとってどこが「ココロが落ち着くのか」、少なくとも「今よりもマシなのか」が重要です。

ココロが疲れた時、自分にとってどこにいると心が穏やかにいられるのか、振り返ってみましょう。

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年末年始は夜更かししたい!年始に困らないための3つのポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

年末でお仕事が休みの人が多いかと思います。
この時期にありがちなのが、生活リズムの乱れ。
健康な方ならリズムが乱れてもそれほど問題はありません。
しかし、不眠がちとか、体調があまり安定しない人は、症状の悪化につながるので注意が必要です。
いつもと同じ位に寝て、おきるのが理想的です。

でも・・・年末くらいは夜更かししたい!

まぁ、乱れたくなる気持ちもわからなくもありません。
そんな生活なんか送っていられるか~!と思いません?
面白そうな番組もやっているし、久しぶりに会った親戚や友人とお酒を遅くまで飲んでいる人いる人もいるでしょう。

私なんかは夜になると活動的になります。
ついつい夜更かししてしまう。
いけないことですが、たまにはねぇ。

年末年始くらい夜更かししたい。
そんな人は最低限のポイントを抑えておくと、不眠や体調の悪化を防ぎやすくなります。

夜更かししても生活を乱れさせない3つのポイント

①起きる時間を遅らせるのは2時間まで
いつも6時に起きている人は8時までには起きるようにしましょう。
仮に夜更かししていても。
リズムの乱れを最小限して、正月明けに戻しやすくなります。

②眠くても昼寝はできるだけしない
眠いからといって昼寝を何時間もすると、夜眠れなくなります。
昼夜逆転にきっかけになりやすいので注意しましょう。
どうしても眠い場合は15時前の30分以内までに昼ねをすると夜の睡眠への影響を少なくできます。

③昼間ゴロゴロしすぎない
食べて、飲んで、寝てを繰り返す。
至福の時かもしれません。
私は大好きです。
しかし、不眠がちの人には逆効果。
昼間ゴロゴロしていて夜眠れないのは当たり前。
昼寝をしすぎないためにも、少しでも外出したり、自宅でも何かをした方が良いでしょう。
その日の気分でやることを決めず、予定をいれておくのがコツです。
気分で決めると「寒いし、面倒だからゴロゴロしよう」となりますから。

これらの3つを実践するだけでも、生活リズムを戻すことが楽になります。
ココロと体の調子を保ちながら、良い年末年始をお過ごしください。

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不安なことは起こる!?不安克服の方向性とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

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サンタクロースっていると思います?
「いない」って思ったあなた。
サンタクロースが「いない」って証拠って出せますか?

実は猫がサンタクロースだった。
猫のサンタクロースが「いない」ことを証明してみてください。

多分出せないのではありませんか?
実は「存在しない」証拠を全て出すことってほとんど不可能なのです。
「存在しないこと」「起こらないこと」の証明は困難。
これを「悪魔の証明」って言います。

心配事が起こる可能性はある!しかし・・・

心配事の9割を起こらない。
以前そんな本がありました。
不安が強い人からすれば「1割を起こるってことだよね。やっぱり不安だ」となります。
不安なことは「起こらない」って証明できません。
悪魔の証明になりますよね。

一割(ほとんどの場合それ以下)起こるかもしれないことを恐れるの不安が中心の心の病気の人達です。

自分を何かの病気だと思ったとしましょう。

万が一、ガンだったらどうしよう
医者の診断が間違っていたらどうしよう
検査結果が別の人だったらどうしよう
誰かのカルテと間違っていたらどうしよう

これらのことが起こらないということは証明できます?
出来ませんよね。
万が一は起こるかもしれない。
だから病院を受診して検査をしては不安になり、別の病院へ・・・。
このようにしているともっと不安は強くなります。

だから不安が強い人は「不安なことが起こっても大丈夫」を目指すことが治療となります。
パニックでも対人恐怖・社交不安でも強迫性障害でも。
「不安なことは起こらないですよね?」って確認しまくっている人は注意してください。

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人目を気にしないって本当に良いことなの?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく「人の目なんか気にしないようにしましょう」と言われています。
そもそも、人の目を気にしないということはどういうことでしょうか?
本当に人目を気にしないことは良いことなのでしょうか?

私はよく「人目を気にしない人だよね」といわれます。
実際は人目を気にしている、ものすご~く繊細な人間だと思っているのですが・・・。

この認識のギャップを埋めなければ。
そんなワケでどういうのを「人の目をきにしない」と人は感じるのか、職場の人に聞いてみました。

質問:「私のどんなところが人を気にしていない思われるのでしょうか?」

まずはAさん。後ろ姿なんで写真はわかりにくいです。
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Aさん:院長や○○さん(管理職)に結構意見を言うところですかね。

なるほど・・・メモメモ

Aさん:あ、なんか悪いこといっちゃいましたか?すみません。

え?なんか悪い意味でいってるんですか?

Aさん:いやーあのー、そういうことでもないんですけど・・・。

う~ん、ポジティブのか、ネガティブな印象なのか微妙ですねぇ。

次はBさん。管理職の方です。
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Bさん:君さぁ、気が利かないんだよね。○○もそうだし、○○の時もそうだし。君に親切にしてあげても良いことないんだよね。やってほしい仕事やってくれないしさぁ、それと・・・

:え・・・それって人目を気にしていないところというより、私に対する不満では・・・?

Bさん:イヤ!違う。これは人目をきにしていない事実だ。他の人にも聞いてみなよ。だいたい君は・・・

:・・・(収集がつくまで沈黙。次の話題にうつる)

猫に小判、馬の耳に念仏、鈴木に説教。
まぁ、こんな風に思っているから人目を気にしないって思われているのかな。

あとはこんな意見
・お世辞を言わない
・会社員なんだから少しは媚びないと
・人に合わせない
・鈴木さんは人目を気にしてないようにはみえませんよ(ハゲシク同意しました)

とまぁ、こんな結果に。

今回は私への意見ですが、一般的に人目を気にしないってことは「不満に思っていてもフツウはこうするでしょ」という価値観とは逆のことをすることとも言えるようです。
だから人目を気にしない行動っていうのは、当然ネガティブな印象にもなるわけです。
私は「人から悪く思われても良い」とは思っていません。
すっごく良い人に見られたい!
「そうは見えませんけど」って言われますが。

それ以上にココロが自由で健康になること優先しています。
・納得いかないこと・どうにもならないことは流す(考えても解決しないから)
・他人の考えを変えてやろうと思わない
・嫌な人とは極力付き合わない
・社交辞令は面倒なので言わない
・好きな人、楽しそうな人とつき合う
・弱いところ、できないところはどんどん見せる(しょーもないプライドもっても仕方がないので)
こんな感じなので気にはしているけれど、そのように見えないのでしょう。

無理して「常識」に合わせたって、つらくなるだけ。
人生は有限です。
私にとって人の目を気にして不自由になる時間はもったいなくて仕方がない。
やりたいことたくさん!っという人間ではありませんが、どうせだったらラクに楽しく生きたい。
年齢を重ねるにつれこんな考えになってきました。

何がココロが自由で健康かは人によります。

今回の意見を逆にすると
・上の人間に意見は言わない
・周囲の人間に合わせる
・お世辞も含め多少は媚びる
・顔色を気にして相手が望むことを文句なくやる

を、「これはするもんでしょ」と多くの人は思っているワケです。

こういう生き方って無難です。
波風は起こりにくく、そういう意味ではラクかもしれません。
ただ別のところで精神的につらくなることもあります。

人目を気にしても、しなくてもメリット・デメリットはあるわけです。
どっちが良いともいえません。

ただ、自分がココロが不自由でつらいと思ったらどっちかに偏っているのかもしれません。
そんな時はもうちょっとラクに生きる方法を選択した方がよいかも。
人がどのように考えているかは、自分の思い込みのことが多いですよ。

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反省は無駄!?考え込みを防ぐ2つのこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

反省って役に立っていないことが多いんです。
さらに状況を悪化させることさえあります。

何か失敗した時。
反省して次にどうすれば良いか具体的・効果的な対策を考えて、それでおしまい、といければ問題ありません。
しかし「いつも失敗ばかり」「将来どうなるのだろう」と抽象的なことを考えるのは問題です。
また何時間も考え続けても駄目です。
結論はでましせんし、効率は非常に悪いのです。

失敗したら反省しなきゃいけない、って思い込みがある人もいます。
自分を責めるようなことを「反省」とするのは無駄です。
「罪悪感を感じて、心から反省しなければいけない。そうではなければ同じこと繰り返す」といった精神論は役に立ちません。
自信をなくして落ち込むだけ。
そもそも「心から反省」ってどういうこと?落ち込んでいるように見えるってこと?
抽象的ですよね。
同じ失敗を繰り返さないためには次に何をすればよいのか、どうすればよいのか?が大切です。

そんなわけで効果的でない反省をしないためにチェックしておきたいポイントを2つあげます。

・反省中考えていることは具体的ですか?
「自分はだめだ」「どうなるのだろう」「なぜ自分はだめなのだろう」は抽象的で考えても無駄です。
何をどうすれば具体的なことだけ考えましょう。
考えることを行動の部分にしぼると具体的になりやすいですよ。

・ダラダラと反省していませんか?
長時間考えても結論がでないことが多いのです。
考え込んでマイナス思考になり、うつっぽくなるだけ。
5分くらい考えて良い結論がでなかったら反省するのをやめましょう。
ダラダラと考えるのは反省ではなく単なる考え込みです。

本来効果的な反省は未来をよくするためにやるもの。
自分の反省は役に立っているか?考えるだけになっていないか?振り返ってみましょう。

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高いワインが美味しいワケを心理学的に解説

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ボジョレヌーボーが解禁になっていますね。
いろんな値段のボジョレーが売っています。
どれを選んでよいかわからないって人いません?

私はボジョレーに限らずワインについて疑問に思っていることがありました。

高いワインって本当においしいの?

高いワインを飲んでも「ふ~ん」としか思えません。

この疑問に答える心理学的実験が世界中で結構やっているのがわかりました。

だいたい同じ結論になっています。
「安いワインと高いワインのラベルを取り換えて、どっちがおいしいか判断してもらったら、安いワインの方だった」
「同じワインを飲んでも、高いワインと言われた方を高く評価した」

つまり人は味ではなく、見た目やイメージで味を判断するということ。
これは高いワインですよ~、って思って飲めばおいしいと感じます。
しかも満足度も高いそうです。

フランス産のワイン。20年ねかせている。最高級のブドウを使用して職人が丁寧に作り上げています。何度も〇〇賞を獲得。あのソムリエも推奨・・・なんて前情報があるともっとおいしくなります。

浦和すずのきクリニックで作ったワイン。自宅の庭で栽培し、今年とれたブドウで急いでつくりました。素人の臨床心理士が作った初めてのワイン・・・こんな前情報だったら最高級ワインも不味く感じるのです。

まぁ、プロ中のプロが飲めばわかるのかもしれませんが、私のような素人は高いワインは必要ないのです。
「フランス産で〇〇賞受賞」て書いてあればおいしいと感じるかもしれません。
納得いかない人もいると思いますが、ワイン好きと言われている人も私と同じレベルである可能性が高いでしょう。
そもそも比較しても多くの人にわからないって・・・それって本当に美味しいって言えるのですかね。

心理学的まとめ
美味しいから高いわけではなく、高いから美味しい
思い込みが大事!

ワイン以外にも当てはまりそう。

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