「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

マイナス思考はダメか?

臨床心理士の鈴木です。

嫌なことを忘れたい、と思ったことはありませんか?

過去の出来事、将来への不安、強迫的な考え、過度の心配、寂しさ、無力感、死にたい、消えたい、などなど。

これらの考えを「マイナス思考」として、それを考えなくなることを「治る」と考えている方が多いようです。

おそらく、「マイナス思考がなくなる」「不安を感じたり、消えたいと思うことがなくなる」ということを目標にしてしまうと、治らないでしょう。

考えてしまうことがなくなることはないからです。
これを聞くと「ずっとなくならないのか」と絶望感を感じる方がいるかもしれません。

しかし、「マイナス思考」という言葉に囚われなくなったり、充実した人生を歩めるようになることはあります。
つまりマイナス思考がある=充実した人生を歩めない、わけではないのです。
なかなか良くならない方は、この「考えが浮かんでいるうちは治っていない」と思いがちです。

このように考えると、自分のやること、家族が本人に対する方針が変わってきます。

悩んでいる方は「こんなこと考えてちゃ駄目だ」「プラス思考になれなくてはいけない」と、考えと闘ったり、葛藤する必要性はないかもしれません。
家族や周囲は「考えすぎだ」「そんなこと忘れなさい」「もっと楽しいこと考えなさい」という言葉は、無効なばかりか本人を追い詰めてしまうことが多いことを認識しなくてはいけません。
このブログでも何度も書いたように、考えないようにしようという試みは、もっと考えてしまうという結果となります。

「考えてしまうことはしょうがない」というスタンスに変えてみると、少しずつ変化することもありますよ。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病の新しい認知行動療法について

臨床心理士の鈴木です。

認知行動療法はカウンセリング方法としてはグローバルスタンダードとなっている方法です。

アメリカやイギリスなどの医療先進国では保険会社や政府などで認知行動療法を推奨しています。

アメリカの保険会社が効果が実証されているカウンセリング方法を勧めるのは当たり前ですよね。
効果に乏しいカウンセリングをしているところにお金を払いたくないわけですから。

イギリスでも政府が認知行動療法を勧めていたりします。
怪しげなカウンセリングを政府は勧めないでしょう。

日本ではどうでしょう。
全く野放し状態であるかのような印象です。
私が医療・福祉の専門職の方に認知行動療法についての勉強会の講師をしに行くと、ほとんどの方から「認知行動療法なんて聞いたことがない」と言われます。
もしくは「表面だけ変えて役に立たない」と、臨床心理士から吹き込まれていることもあります。
だいたいは、その臨床心理士の勉強不足や偏見によるものです。
つまり、日本では医療・福祉の専門家でさえ、うつ病や不安障害の世界的標準となっている方法を知る機会がない状態なのです。

最近では「第3世代の認知行動療法」という新しい認知行動療法が出てきています。
書籍などでよくでているのは多くは「第2世代の認知行動療法」です。
認知行動療法をしている機関でも第2世代の認知行動療法を実施しているところがほとんどです。

私は現在「第3世代の認知行動療法」を中心にカウンセリングを行っています。
「他で認知行動療法を受けたけど、うまくいかなかった」という方も、一度ご相談ください。
新しい角度からから「認知行動療法」を提供できるかと思います。

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カウンセリングの普及

臨床心理士の鈴木です。

先日、保健所で精神医療関係の専門職、心の病を患っている方、その家族が集まる会議がありました。

「日本の精神医療は50年遅れている」というお話が出ました。

50年はややオーバーなような気がしますが、確かにハード面、ソフト面の遅れは諸外国から比べると否めません。

それと、やはり「心の病」に対するイメージも大きな問題です。

大きな事件が起こったときに、精神障害者がクローズアップされることがあります。
あれは精神障害者に対して歪曲したイメージを与えさせているような報道です。
決して精神障害者の犯罪率が高いということはありません。

心の病は誰でもなりうるポピュラーな病気なのですが、偏見が強いと受診が遅れたり、家族が「気の持ちようでなんとかなる」と考え、適切な治療を受けられないことがたくさんあります。

今回もほとんど臨床心理士の参加はなかったと思います。
もう少し臨床心理士も出てきてほしいですねぇ。

一般の方からみたら、心の病を診るみようなところは当然のようにカウンセリングの専門家がいるし、そのようなサービスが受けられるという印象があるでしょう。
実際はカウンセリングの専門家がいる医療機関は少ないものです。

まして海外のように、効果があるという根拠のあるカウンセリングが実施されている医療機関はごくわずかでしかありません。

今回の会議で残念だなと思ったのは、精神療法についてはほとんど触れられていなかったことや、精神医療に携わっている方でさえ、カウンセリングは「話を聞いてあげる」ことであるとしか思われていないことでした。

もっと臨床心理士がカウンセリングに対する啓蒙活動を行っていく必要性あるのでしょう。

日本が欧米並みの精神医療サービスを提供できるようになるのはいつになることでしょうか・・・。

やはり、がんばって勉強会などを通して効果のあるカウンセリングを広めていかなくては。

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うつと不安に悩む時間

臨床心理士の鈴木です。

「今までの数年間はなんだったんだろう。もっと早く来ればよかった」

カウンセリングを終えられた方から最もよく聞く感想です。

日常生活のあらゆることに不安を抱き、10年以上一人で外出できなかった方が、カウンセリングに来て3ヶ月くらいで日常生活に支障がない程度になった例もあります。

私のところにくるパニック障害や強迫性障害の患者さんは、発症してから数年経っている方がほとんどです。
精神科、心療内科に受診し、お薬は飲んで楽になることもあるけれど、何年間も自由に自分で行動することができず、仕事や趣味、楽しみなど、自分の人生を生きられずにいます。

だんだん「こんなものなのかなぁ」と思うようになり、人生に希望が持ちづらくなるのです。

人間一人ひとりに割り当てられた時間は無限ではありません。
限りある人生の大切な時間をうつや不安にならないようにするための対処(引きこもる、不安な場面をさける、嫌なことについて解決しようと考える)に費やして良いのでしょうか。

早めに適切なカウンセリングを受けて、自分の人生を歩んでみましょう。

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臨床心理士の地域連携

臨床心理士の鈴木です。

昨日さいたま市南区役所で行われた医療と介護の連携というテーマで専門職の方々の集まりがありました。

医師や看護師、福祉職の皆さんの集まる中、臨床心理士は私一人。
やはり、こういう場に臨床心理士が出てくるのは珍しいということです。
私が行く会合はことごとく臨床心理士はいません。

その一因は、民間のクリニックや病院では常勤の心理士があまりいないことがあるのでしょう。
実際、私は常勤勤務ですが、知人の臨床心理士の多くは非常勤勤務が多いという実態です。
これではなかなか臨床心理士が地域に貢献できる機会が少なくなります。

あとは、あまり興味を示さない方が多い。
臨床心理士は同業者の集まりだけでなく、もっと地域に顔をだしていく必要性があると思います。

夜7時からの講演がはじまり、近くのレストランを貸切で8時半から懇談会でした。

いつも懇談会では交流よりも、食べることに夢中になってしまいがち。
いけませんね・・・。
でも、ローストビーフがおいしかった。

私は立食の懇談会はやや苦手です。

ずっと立っていると腰が痛くなります。
予想通り途中から腰痛に苦しむことに・・・。

さらに突然スピーチをすることになってしまいました。
お酒が入っていなくてよかった・・・。

ハプニングはありましたが、様々な方と知り合えてよかったと思っています。

どこまで臨床心理士が地域の連携という部分で成果を挙げられるかわかりませんが、地域貢献ができるよう頑張っていきます!

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うつと不安と原因の錯覚

臨床心理士の鈴木です。

「パニックになるんじゃないかと不安だから電車に乗れない」

これは不安が原因で電車に乗れない、としています。
一見何もおかしくないように見えるでしょう。

ところが・・・今電車に乗らなかったら、あなたは一生刑務所の中ですごさなくてはいけないとしたらどうでしょうか?

乗ってしまいますよね。

乗ってしまうということは「不安でも電車に乗れる」と言うことです。

これは極端な例ですが、要は状況が違えば電車に乗れるのです。
ですから不安は電車に乗れない原因とはなりません。

では何が原因か?
幼少時の育て方?マイナス思考?歪んだ思考?前世のせい?
根本的な原因があるはずだと思ってませんか?
そんな風に考えて不安がなくなりました?電車に乗れました?

このように体験の一部を絶対の原因と見る現象を「原因の錯覚」と言います。

人間は「思考が行動の原因」と考える傾向があります。
だから「不安が原因」と捉えると、必死に不安を取り除こう、思考を変えようと試みるのです。

しかし、不安も思考内容も「考えた」だけでは変わりません。
合理的に考えようが、色んな可能性を考えようが、不安は不安なんです。
「電車に乗っても倒れないことは頭でわかってる。だけど不安で電車に乗れないんです」
「寝る前になると色んな嫌なことが浮かんでくる。忘れようとしても忘れらない」
という結果になります。

考えて下さい。
不安が原因ではないとしたら、不安を取り除こうとするという行為は妥当でしょうか?
不安という実態のないものと戦うことは、底なし沼であがくようなものです。
もっと不安になり、疲れ果ててしまいます。

それよりも「不安」という「言葉」のトリックに気づく必要があります。
長い間うつや不安で悩んでいる方は、解決方法の方向性が間違っているのです。
戦ったり、避けたり、克服しようとする必要のないものかもしれませんよ。

そのトリックに気づき、底なし沼から出て「うつ」「不安」に囚われない人生を見つけてみませんか?

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お酒とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

昨日は関連クリニックの臨床心理士による新年会がありました。

常勤の臨床心理士のみ10人ほどでした。

日本で常勤の臨床心理士をこれだけ抱えている民間の病院はそれほど多くはありません。

私のクリニックからは院長と私のみ。
普段他の臨床心理士と接する機会が少ないので新鮮でした。

周囲を見ると私より若い方がほとんどです。
様々なことに貪欲に取り組んで言っている様子。
私も負けずにがんばらなくては。

お酒の場にいくと、酔うのが早いような気がします。
やはり人と話ながら楽しく飲むのが良いようです。

ところで、眠れないからといって寝酒をする方がいますが、それはよくありません。
お酒は寝つきを良くしますが、後半の眠りが浅くなり、睡眠の質を悪くし、途中で目覚めたり疲れが残りやすくなります。
またアルコールを飲み続けると「強くなった」と勘違いし、お酒の量が増えてアルコール依存に発展する可能性があります。

お酒は食事をとりながら適量摂取をするなどうまく付き合っていきましょう。
それがうまくできない方は、カウンセリングを受けて相談することもお勧めです。

ちなみに私は大人数でワイワイとするのは苦手な方だと思っています。
しかし、いつも周囲からは「それはない」といつも否定されます。
なぜでしょう・・・。

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洋服屋とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

年始はバーゲンの時期。

洋服などを買うチャンスでもありますが、ほしい服を見るとだいたいセール対象外だったりする。
好きなお店ほどバーゲンはしていません。

それにあの混み具合。

20代の頃までは混んでいてもバーゲンに行っていました。
今では混んでいない時期にちょっと見る程度。
だいたい見る店も決まっています。
このため、バーゲンが始まる前に買い、こだわらない商品だけ空いた時期にバーゲン品を買うこともあります。

ところで、洋服屋さんで気になること。
声をかけてくる店員さん。

やけに馴れ馴れしい。
やけに「逆にこれなんかいいんじゃないですか」という逆になってない「逆」という言葉を使う。
「見てるだけ」と言ってもしつこく説明してくる。

しつこい営業や勧誘と変わらないんじゃないかと思います。
営業なんでしょうけれど。

買おうと思っていた気も失せることも多数。

空いているときに行くので、声をかけられる確率が高いような気がします。

声をかけてもらい時は声をかけてもらいたいし、一人で見たい時は声をかけてもらいたくない。
「見てるだけ」と言ったら、距離をとってほしい。
当然のことだと思うのですが・・・。

これは対人関係を考える上では同じことが言えます。
その時々によって柔軟に対応は変えなくてはいけません。
友人関係、職場の上司、交際相手、病気の家族に対する対応など人間関係、うつや不安に対する対処法などもそうです。
マニュアル的なものでは限界があります。

ですから洋服の店員さんもカウンセリング的な考え方って必要だと感じます。
いや、色んな職業に応用できるのでしょう。
営業、製造業、スポーツ、マネージメントなどなど。

実際、心理療法の一つである行動分析学をビジネス分野に応用した「パフォーマンスマネジメント」という方法もあります。
うちのカウンセリングにも企業の方がマネジメントについて相談に来られることもあります。

また、カウンセリングを受けられている方で「今までやったことって、悩み事以外にも応用できそうですよね」と感想をおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。

その通りです。

うつや不安のためだけでなく、仕事や人間関係など、生活全般にカウンセリングで身につけた技術を応用していくと良いと思います。

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本当のことが言えないのは抑圧されているから?

臨床心理士の鈴木です。

こんな問題について良く耳にします。
「自分を抑えて本当のことを言えない」

よく耳にするアドバイスとして聞くのが、「あなたは人の目を気にして自分を抑えているんですね」「過去の親子関係で愛された経験がないのですね、親の目を気にしてきたことが原因ですよ」「人のことは気にせず、本当に言いたいことを言えるようになりましょう」という答えになってたりする。

このような答えを聞くと「私もそう!」「そういえば親にあの時こんな扱いを受けた、あの時つらかった」と、何となく自分に当てはまり、わかってもらえたような気がしてしまいがちですが・・・。

このパターンとしては両親を責め、その両親がさらに高齢者となった自分の両親を責める、「世代間伝達」などどいうもっともらしい理屈をはりつけているものです。

一時はわかったつもりになって、楽になることもありますが・・・。

恨みははれましたか?現実は変わりましたか?言いたいことは言えるようになりましたか?問題は解決されましたか?

まず一ついえることは、幼児期の体験が現在の精神疾患の原因であることはありません。
日本ではこの理屈が流行しており、一部のカウンセラーがそのようなことをいっていることがありますが、根拠としては非常に乏しい理屈です。

もう一つ、現実の場面で自分を抑えず言いたいことを言っていたら、だいたい孤立していきます。
それに相手が自分の要求に応えてくれるとは限りません。
人の目を気にすることは決して悪いこととは限らず、人の目を気にするからこそ、人間関係や社会が成り立っている部分があります。

もちろん言いたいことをいえるようになることにより、解決してくこともあります。
当然ながら主張することが問題解決に結びつく場合です。
その時は、場所、タイミング、言い方を工夫、練習し、自分の言いたいことを言えるようになる必要があります。
これにはコツがありますので、カウンセラーと相談しながら進めていくと良いと思います。

要はバランスが大事だというだけです。

そして自己主張できることが重要なのではなく、どうすれば問題解決に向かうか、どうすれば自分がもっと充実した人生を送れるかが重要なのです。
「自分の言いたいことを言って、自分が抑えていることを解放する」=問題解決とは限らないのです。
自己主張は目的ではなく手段にすぎません。

「自己主張できない抑圧の理屈」から離れて、解決に一歩踏み出してみましょう。

うつと不安のカウンセリングをご希望の方は・・・
浦和すずのきクリニック
048-845-5566

電話か窓口で「カウンセリングの予約」をして下さい。


心のデトックス

臨床心理士の鈴木です。

このブログのタイトルは「うつと不安のカウンセリング」です。
何の工夫もないそのままのタイトルです。
当初、色々とタイトルは考えました。
「心のカウンターバー」「心のガソリンスタンド」「心のメモリーグラス」などなど、ボツになった案は数知れず。
どうも私が考えると昭和の雰囲気になってしまうようです。
いつかいいタイトルが見つかったら変えてみようと思っていました。

先日、髪を切りに行ったときに美容師さんとブログの話になりました。
美容師さんは「美」をテーマにブログを書いているそうで、私もカウンセリングと「美」を結び付けられないかと考えていたところ、思い浮かんだのが「心のデトックス」。

しかし、もしかして同じようなこと考えている人がいるような・・・という気がして「心のデトックス」を検索サイトのYAHOOで調べてみました。
調べてみたら、あるある・・・。

私のような凡人が思いついた時にはもう他の方が考えているものですね。

YAHOOの辞書で調べたところデトックスは「解毒」「浄化」ということらしい。

そうすると「心のデトックスは」、「心の中にある悪いものを外に出す」といった意味になるのでしょう。
さらに説明としては「抑圧された心の葛藤を吐き出すこと」として、カウンセラーの前で言葉に吐き出すことによって、「心のデトックス」が進み健康になるという理屈にしている印象です。

ここで考えてみください。
嫌な出来事、苦しい出来事を忘れようとしたけれど、忘れられないという経験はありませんか?
人間関係、恋愛、過去のつらい出来事、さみしい感情、何度も頭の中によぎる不安など。
忘れようとしたって、嫌な出来事は浮かんでくるものです。
「嫌なこと心の外に出そう」という行為は「うつや不安をなくそう」「嫌なことを忘れよう」とする行為と同じで、逆に嫌なことを留まらせる作用もあります。
うつや不安をなくそう、嫌なことは忘れて無理に前向きに考えよう、という行為は底なし沼であがくようなものです。
なくならい悩み、いつまでも付きまとう不安を必死で振り払おうとして、疲れ果てていきます。

確かに誰にも言えなかったことをカウンセラーの前で話をし、楽になることは多々あります。
しかし、それがカウンセリングというわけではありません。
カウンセリングはもっと様々な方法があるのです。

これらのことから、「心のデトックス」は実際のカウンセリングとかけ離れているイメージだと考え直しボツにしました。

そんなことを言いながら、今日ニュースで「すっぴんメイク」をやっていたのを見てひらめいたタイトル。
「心のすっぴん美人-心のメイクを落としてみませんか-」
これも結局は「心の中に悪いものがあり、それをなくさなければいけない」となる感じがしたのでボツ。

しばらくはこのままのタイトルでいきます。
これからも「うつと不安のカウンセリング」をよろしくお願いします。