「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

不安を消すためにはどうしたら良いか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安を消そうとしても、不安が出てくることってありませんか?

なぜ、不安が消えないかわかります?

答えの一つは、不安を消そうとするから。

不安を消そうと努力している時、結局は不安なことを考えているんですよ。

「この不安を消すためにはどうしたらいいんだろう」という感じで。
不安だ、不安だって言っているようなものです。

不安を消すために膨大な時間を使うわけです。

強迫性障害の人であれば、何度も確認したり、洗浄したり、頭の中で打ち消そうとしたりします。

パニック障害の人であれば、電車や美容院など怖い場所を避けたり、水やフリスク、頓服薬を持ち歩いたりします。

社交不安障害の人であれば、人前に出るのを避けたり、視線を合わせないようにしたりします。

このような不安を消そうとする努力は、さらに不安を増加させ「不安に消すためにはどうしたらよいか」と考えて悪循環となります。

不安を消そうとしたり、不安なことを回避をしているうちは回復する可能性は低いでしょう。

まずはこの悪循環に気づくことが必要です。

そして不安を避けずにとどまる練習をしていくと回復していきます。

練習によって不安を避けなくても大丈夫になります。
多くの人はその練習のコツを知らないだけです。

さぁ、まず自分が不安でやっていることを振り返ってみましょう。
悪循環になっていませんか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


カウンセリングで何をするのか不安ですよね

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回まで「何時に寝たらよいか」について書いてきましたが、あのような内容をカウンセリングでもお話しています。
実際はもう少し詳しくお話しをして、その人に合ったやり方を提案していきます。

カウンセリングのイメージと違うなって思う人もいますよね。

カウンセリングって言うと、薄暗い部屋でゆったりとしたソファに横たわり、昔のことを話していく・・・て、イメージをする方って結構多いです。

外国の映画で見たことがあるみたいですね。

実際のところ、薄暗い部屋でソファに横たわっていたらカウンセリングになりません。

具体的に何をどうしたら良いか話し合っていかなくてはいけませんし、資料を見せながら説明することもあるので。
もちろん、薄暗い方が良いという人は別ですが・・・。

カウンセリングってどんなことするのかな?って心配な人に、少しはカウンセリングのイメージをしてもらえればと思います。

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白黒思考はダメなのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

白黒思考はいけない、と言われています。

確かに、白黒思考は完璧主義にもつながり、「100%じゃなきゃダメだ」になります。
いろんなメンタルヘルスの教科書に紹介されていますね。

しかし、本当に白黒思考がいけないのでしょうか?

そもそも「白黒思考がダメ」というのも白黒思考ではないのでしょうか?

白黒思考が役に立つことだってありません?

灰色の考えが良い、というのも白黒思考では?

白黒思考はそんなに悪者なのでしょうか?
そんなに悪の根源なのでしょうか?

白黒思考はこんなイメージ?
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実際のところ白だろうが黒だろうが灰色だろうが、本来その場その場で役に立っていればよいはず。

似たようなものとして「べき思考」がありますよね。
「○○するべきだ!」というやつです。
これも悪者の代表みたいに扱われます。
しかし、べき思考は「するべきでない」というのは、べき思考では?
べき思考だって場面によって適切なことも多いはず。

つまり、一つの思考にこだわって(こだわっていることに気づかなくて)状況が悪化していることがまずいわけで、白黒思考やべき思考が悪いわけではないのです。
どんな考え方・行動の仕方が良いかは文脈によって異なります。

考え方が悪いとかそんなことは置いておき、この状況ではどのように考え行動することが適切か?を考えてみてはいかがでしょうか?

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催眠療法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「○○だけで、うつがよくなる」
「どこに行ってもよくならなかった私のパニック障害が○○でなおった!」
「嫌な気分がパッとなくなる方法!」

など、藁をもつかみたい悩んでいる人にとっては飛びつきたくなるような情報がいっぱいあります。

そんな情報に飛びついた人はわかると思いますが、簡単にパッと良くなるようなおいしい方法はありません。

特に「黙って催眠を受けていればよくなる」とか、そんなものを信じてはいけません。

催眠自療法体はきちんとしたものがありますが、催眠療法をきちんとやっている人で「私は催眠療法をやっています」とネット上なんかで言っている人はほとんどいません(私の知っている限りでは)。

だいたいは怪しげな「催眠」をやっていて、「前世療法」なるものがセットだったりします。
前置きは精神科批判をして、「根本的に治す治療法がある」と誘導しています。
きちんとトレーニングを受けてきた臨床心理士ならそんなことをしないでしょう。

その催眠療法なるものも
「胎児になった時のイメージをしてください・・・その安心感が得られればあなたの病気は治ります」など、
「そんなわけでないでしょう!」とつっこみたくなるものがほとんどです。

楽(と思われる)な方法を選びたいのは、人間として最もなことかもしれません。

しかし、そのような方法を選択すると最終的には時間とお金がかかる上に良くならないといった結果になります。

地味に悩みを解決していく方が、最終的には早くよくなるのもですよ。

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テレビで病気のことをやっていると不安になる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

テレビで身体の病気についてやっていると「自分もその病気なのでは?」と不安になりませんか?

そうするとインターネットで病気について調べる。

やっぱりこの病気かな・・・と思ってさらに調べる。

不安になって眠れなくなる。

病院に行って、検査をしても異常がないと言われるが不安。
異常がないと言っているわりには、なぜか抗不安薬がだされたりしますけど。

さらにテレビを見ていると別の病気の特集がやっていて、「自分もこの病気なのでは?」と不安になる・・・。

この繰り返しになっていくと、永遠に不安に悩まされます。

自分の病気についてインターネットで調べるのは構いませんが、やりすぎるとどんどん落ち込んでくるものです。

情報が得られやすい時代ですが、情報を得ることでさらに不安が強くなっていくこともあるのです。
調べている時間は不安に囚われているのですから。

やり過ぎている人は一度病気について調べるのをやめましょう。
そして不安に囚われない普通の生活を送ってみてください。

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家族の接し方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病で悩んでいるご家族への指導として
「はげまさないでください」「共感してください」
という指示がだいたい出ます。

しかし、それが実行出来ていることは少ないような気がします。

例えば薬を飲んで数ヶ月経っても良くならないとき。

書籍やインターネットの情報だと薬を飲んで数ヶ月すれば必ず治ると書いある。
それが治らないのはやっぱり「やる気」の問題だ。

こんな感じで再び、プレッシャーが強くなります。

そんな簡単に良くなる人ばかりではありません。
良くならなくて困っているのは本人です。

うまくいかない時こそ支えてほしいもの。

なかなか良くならない時はご家族の方も専門家に相談してみるといいですよ。

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過去の話ばかりするのがカウンセリングではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回に引き続き、カウンセリングでよくある誤解。

「過去の話ばかり聞かれるのがカウンセリング」
「親子関係ばかりきかれる」

これもよく聞く話。
カウンセリングの最初の5回くらいは過去の話ばかりさせられた、ということも。

実際に過去のことや親子関係の話を重視する立場のカウンセラーもいます。

しかし、そんなカウンセラーばかりではありません。

私は何回も過去の話ばかり聞くようなことはしません。
そんな時間があったら、困っていることを解決に向かうような話をします。
もちろん、必要な過去の情報は教えてもらいますが、それで何回もカウンセリングの時間をとらせることはありません。

「過去の親子関係の満たされない感情について解決しないと、根本的な解決にならないのでは?」
と、思う人がいますが、そんなことはありません。
逆にそのような理論やアプローチが有効である根拠はありません。

私のカウンセリングでは現在~未来を大事にしていっています。
つらい過去は変えられませんが、つらい過去の影響の度合いや、これからのことは変えていけますから。

これからどうしたら良いのか、どうしたら充実した生活が送れるのかを話し合いませんか?

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カウンセリングはアドバイスしないのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近は少しずつ減ってきましたが、カウンセリングへの誤解がまだ解けないことがあります。

一番よく聞くこととして
「カウンセリングはただ話を聴いているだけ」「アドバイス・提案をすることはしない」
という誤解。

もちろん聴くだけのことが良い場合は聴いて気持ちを整理することはします。

しかし、それだけとは限りません。

必要に応じてアドバイスも提案もします。

確かにカウンセリング講座みたいなのを受けると「カウンセリングはアドバイスはしない」と書かれているものもありますが、それは一つの考え方にすぎません。

聴くだけのカウンセリングは限界があります。
やはりある程度カウンセラーがアドバイス・提案をし、知識や技術を身につけてもらったりして良くなっていくものです。

話を聴いてもらうだけでなく、解決に向けて積極的にうつや不安への対処を身につけたいという方は来てみてください。

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わかってくれない夫への対応

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

家事をやらない夫に家事をやらせる。

そんな情報が子育て本などによく載っています。

その中で「夫に手指の荒れをみせる」「手があれちゃった~、とアピール」という話がありました。

旦那さんに手指の荒れを見せれば気を遣って食器洗いなどの家事を手伝ってくれる、という発想のようです。

私がカウンセリングで多く夫婦を見てきた経験上、この方法はやや注意が必要です。

なぜならば「手が荒れちゃって・・・」と言ったのにもかかわらず、旦那さんが手伝ってくれなかった時、奥さんの怒りはいつも以上に大きくなる可能性があるからです。

「私がこんなに傷ついているのにやってくれないなんて、ひどい!」となります。

「手が荒れちゃって」というのは「間接的コミュニケーション」と言って、言いたいことを直接表現せず、間接的に表現する方法となります。
間接的であるため、実は伝わっているとは限らないのです。

こんな時「こう言ったら普通わかるでしょ」「夫は私のことなんてどうでもいいと思っている」
って思っているあなたは要注意。

「手が荒れちゃって」という言葉をそのまま受け取ったら、「ハンドクリームでも塗ったら」「やっぱり歳じゃないの?」っていう反応をしてしまってもおかしくないのです。

それを怒ってしまったら「なんか今日は機嫌が悪いな」「いつものことか」と思われて、その態度をみてさらに激怒といったパターンになりかねません。
ストレスがさらに増えてしまいます。

気づいてくれるのを待っていたら、いつまでも気づいてはくれません。

そもそも「手が荒れちゃって」と言って手伝ってくれる旦那さんなら、直接「疲れているところ申し訳ないけれど、○○やってくれるととても助かる」と、教科書に出てきそうな表現でも手伝ってくれます。

間接的コミュニケーションが伝わらない時は相手を責めるのではなく、表現の仕方をもう少し直接的にして、きちんと自分の本当の気持ちを伝えましょう。

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休日前の夜に、考えていませんか?

臨床心理士の鈴木です。

夜、家に帰って一息。
明日は休み。
考える時間がある。
そうしたとき・・・

「仕事やめたいなぁ」

「この先どうなるんだろう」

「ずっと一人なのか」

「孤独だなぁ」

と思う人いませんか?

独身の方も既婚者の方でもこのように思うことはあります。

仕事はうまくいかない。
将来が見えない。
誰かといても孤独。
人が幸せそうに見える。
そのように考えるとさらに落ち込む・・・という負のスパイラルです。

こういうパターンではカウンセリングの中で自分自身のことを振り返ってもらうようにしています。
自分はどんなことを人生で大事にしているか(仕事において、友人関係において、夫婦・恋人同士において等)、こうありたい自分と現実との差など。
そんなことを整理していくうちに、本当は自分がいちばんどんなことがストレスと感じているのか、自分の考え方の癖などが見えてきて、色んなことに縛られていることに気付いてきます。

次第に何をしていったらよいか、どのように考えていけばよいか見えてくるものですよ。

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