「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

決断に迷った時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングを受けようかどうか迷う時、不安場面に直面して練習しようかと思う時、どうしていますか?

こんな時、考え方の整理としてこんなことをしてみるのも手です。

・このままでいた場合(何もせずに現状維持のままでいた場合)のメリット・デメリット
例)手洗いや確認により不安なことを一時的に回避することによる安心感(メリット)
長期的にみれば不安に悩まされなかなか治らない・やりたいことができない(デメリット)

・治療をすることで変わるメリット・デメリット
例)やりたいことができるようになる(メリット)
不安に直面して練習することによる不安感(デメリット)

メリット・デメリットはいっぱい書いてみてください。

どうでしょうか。

現状維持が悪いわけではありません。

自分がこれでよいと判断したのですから。

ただし一生このままでよいかを吟味してみてください。

現状に不満を感じたのなら変化の選択してみてください。

どうして変わる必要性があるのかを振り返ると、治療の途中で大変だった時やきついなぁと思った時に役に立つかもしれません。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害を患っていた期間が長いと治りにくい?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前書いたことがあるのですが、強迫性障害の患者さんは発症してから治療を受けるまでに何年もかかっています。

また行動療法までたどりつく人はさらに数年たっていることがほとんどです。

何年も経っていると「長い期間たっているから治りにくいのではないか?」と思う人が結構います。

実際のところは、そんなことはありません。

10年以上強迫障害で悩んでいる人が行動療法を受けて数ヶ月で日常生活に支障がないレベルまで回復することも珍しくはありません。

逆に強迫性障害になって間もないと「もっと楽な方法があるのではないか?」と思い、他の方法を試そうと
して治るまで時間がかかるのかもしれません。

もちろん早く治そうと思えばそれなりの努力が必要となりますけど。

私の経験では、良くなる・良くならないかは強迫性障害で悩んだ年数というよりも、やるか・やらないか、なのではないかという印象です。

当たり前と言えば当たり前ですが、長い間悩んでいてもやればよくなるんだ!と希望をもつ人もいると思います。

「今更やっても・・・」と思わず、良くなりたいと思ったら行動療法を受けてみましょう。

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歪んだプラス思考

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

考え方のクセって誰にでもあります。

クセが全部悪いわけではありません。

不安になった時
「なんとかなるだろう」
っていうのも、考え方のクセとしてとらえることができます。

根拠のない決めつけですよね。
「何とかなるだろう」って本当!?その根拠は?って思いません?
何かあるかもしれませんよね。

ですからプラス思考ってとても歪んだ考えたでもあります。

しかしプラス思考が悪いという人はいませんよね。

時々プラス思考が正確に物事をとらえていると思っている人がいますが、そうではありません。

マイナス思考が正確に物事をとらえていることもあります。

問題になるのは、マイナス思考が過剰になるときです。

その過剰なところだけをちょっと柔軟にしていけるとよいのです。

考え方すべてを変える必要はありません。

あまりプラス思考にこだわりすぎないようにしましょう。

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ゴリラと考え方の癖に気づくこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

悩んでいるときは考え方が偏っているものです。

良いことがたくさん起こっているのに、
「良いことなんか一つもない」
となってしまいます。

自分の良いことろを挙げてみようとしても、悪いことしか思い浮かばない。

こんな考え方の偏りのことを「選択的注目」「こころの色眼鏡」などと言われています。

以前書いたゴリラの実験(見ていない人は一度ご覧ください)も似たようなものですね。

人って自分の注目していることばかりに目がいってしまうもの。
見たいものをみるんですね。

自分だけでなく、他人に対してもですけど。

嫌な人を見れば嫌なところばかりに目がいきます。

好きな人を見れば好きなところばかりに目がいきます。

悩んでいる時はこれが顕著になります。

重要なところに気づかないものです。

これに対処するためには、自分の考え方の癖に気づかなくてはいけません。

そして柔軟な考え方を身につけていきましょう。

ゴリラの実験でいえば、まずゴリラに気づくことですね。

悩んで行き詰っているあなた!

あなたの中のゴリラに気づいていますか?

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過去の話ばかりではよくなりません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「カウンセリングを受けたことがあるけれど過去の話ばかり聞かれた」
という声をきいたことがあります。

どうもカウンセリングにはこのイメージがつきまとうようです。

過去の話ばかりして良くなるのか?ということについては、
「良くなるという根拠はない」
と言えます。

そんなカウンセリングを受けている人が多いのではないでしょうか。

いわば「両親との関係、愛情不足が症状の原因」ととらえるような、根拠に乏しいカウンセリング手法が蔓延しています。

大学病院の臨床心理士から「強迫性障害の原因は両親との関係からそうなった」と言われた、という話もよく聞きます。

大学病院の臨床心理士でさえ、下手をすればそのような状態です。

認知行動療法など治療的根拠に基づいたカウンセリングを受けたことのある人は少ないことがうかがえます。

「どうすればよくなるか聞きに来たのに、幼少時のことを何回かにわけてそればかり聞かれた」
という不満となります。

そのような不満をもっている方は、認知行動療法をうけてみるとよいかもしれません。

ある程度何をどうしていけばよくなっていくかを説明してもらえるでしょう。

もちろん「認知行動療法を受けていればパッと症状が良くなる」ということはありません。

積極的に治療に参加して、日々努力をしてもらうことになります。

このため積極的なカウンセリングを受けたいという人におすすめです。

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病気かなと不安になり悪循環

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

4月はテレビで特別番組などが多いですね。

こういう時期に「あなたはこんな症状はありませんか?」といった番組があります。

それを見て
「自分もそのような病気なのでは?」
と思い、不安になる。

不安になるとインターネットで調べる。

インターネットで調べて「自分にあてはまる」と思い込み、さらに不安になる。

そうすると病院に行って検査をしてもらう。

検査結果は異状なし。

その部分では安心するけれど、体の異変があると不安になりインターネットで調べる・・・を繰り返す人って多いです。

病院のほかに家族などに確認を求めることが多いです。

まるで「不安を自分で見つける」かのようにどんどん不安になります。

こういう人は病気について調べたり病院で検査をしたりすると一時的に不安はさがりますが、長続きしません。

新たな不安が出てくるでしょう。

また、不安を早く解消したいので病院に行ったときに医師がはっきりした答えを言わないと非常にストレスを感じる人が多いです。

実は場合によっては病気についてインターネットで調べたり、病院で検査をすることを繰り返していることって、不安を持続する悪循環になっていることもあるかもしれないのです。

それを知らずにずっと同じようなことを繰り返します。

人にもよりますが、この悪循環を断ち切る必要がある人もいます。

あなたはこんな悪循環になっていませんか?

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「そういうことあるよ」という対応は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安で悩んでいる人の周囲の対応で、微妙な対応。

悩んでいる本人に対して
「私もそんなことがあった」
「そういうことあるよ」
という対応。

必ずしも悪いとは言いませんが、微妙です。

なぜかというと、
・本当に悩んでいる本人と同じ体験かどうかわからないのに決めつけているので「わかっていない」と思われる
・「みんな経験しているから大した悩みでない」と言われている気になる
ということからです。

基本的に共感していることにはならないでしょう。

当事者同士なら別ですけど。

ですから安易に周囲が本人の気持ちを分かったつもりにならないように気をつける必要があるでしょう。

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気分の変動を受け入れる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

3月ももう少しで終わりですね。

送別会などがあった方も多いと思います。

別れの季節です。

別れもあれば出会いもある。

人生これを繰り返しますよね。

だから、常に安定しているっていうことはありません。

気分も同じです。

良い時も悪い時もある。

ずっと良い気分でいることはできません。

また良い気分を手に入れるということは、同時に良い気分を失う不安も手に入れることになるかもしれません。

うつや不安を改善していくということは、決して「良い気分になる」「不安を感じなくなる」ということではなく、良いも悪いも受け入れていく、ということです。

ですからあまり気分をどうこうしようとしすぎないことが、うつや不安を改善していくのです。

それでも苦しくなるとジタバタせずにはいられないものですけどね・・・。

受け入れていく練習方法はありますので、専門家に相談してみましょう。

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再発の兆候には

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

3月も終わりになってきました。

症状が改善され、春とともに新しい一歩を踏み出した人が何人もいました。

しかし、良くなったとしてもしばらくは油断しないことが肝心です。

気分や不安の波は必ずあります。

自分なりの再発の兆候はおさえておくことが必要です。

ダメになりそうな時、身体、考え方、行動などはどうなっていくのかは最低限チェックしておきましょう。

もちろん、その時はどうしたらよいかも、事前にわかっておくことも重要です。

カウンセリングを受けている方はそのあたりをやるのでわかっているのですが、そうでない人は、必ず再発の兆候とどうすればよいかの対処を理解しておきましょう。

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いつも、全然

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人関係のコミュニケーションでよくケンカになる、まずいフレーズとして
「全然~してくれない」
「あなたはいつも~だ」
という「全然」「いつも」などと言うフレーズ。

こういう時は、相手への思い込みが多いもの。
例えば妻が家事を手伝ってくれない夫に
「あなたは全然家事やらないじゃない!」
と言うと
「俺だってたまにはやってるじゃないか!」
と返ってくるかもしれません。

実際にそういうことが多いとしても、そのようなフレーズを使うと相手もイライラしてしまいます。

こういう時はまず「私は」を主語にした言い方をして、どうしてほしいか気持ちを伝えるのが基本です。
「私は~と思う」という文脈で話すと、基本的には相手への思い込みメッセージとならないことが多いです。
あとちょっとした心遣い(ヨイショ?)があればよいでしょう。
「疲れているところわるいんだけど、家事を手伝ってくれると助かる」
とか。
ちなみに上記のように「私は」ということはついていなくても、そのような文脈になっていればOkだと思います。
「あなたは」が主語にならないように気をつけてください。

教科書的にはこんな感じです。
うまくいかないことも多いけれど、いつもと同じケンカのパターンになるよりはマシかもしれません。

まぁ、こういう事例の場合は夫側が
「まぁ、たまにはいいか」「イライラしているだけかな」
と、一時的に家事を手伝い、ほとぼり冷めたら元に戻るといったパターンになることが多いのですが・・・。

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