「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

考えたくないことほど考えてしまうワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

考え方や行動をコントロールしようとする時・何か目標を立てる時、やってはいけないことがあります。
「○○をしない」という目標を立てないこと。

「○○を食べない」「○○を確認しない」「不安にならない」「考えない」。
このような目標を立てると失敗しやすくなります。

その理由については以下の通りです。
ちょっと実験してみましょう。
この写真をじっくり見てください。
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じっくり見ました?

それではこれから一分間「猫」を思い出さないように努力してみください。
一瞬たりとも思い出してはいけません。

さぁ、やってみてください。
一分経ったら下にスクロールして記事を見てください。

どうでしたか?思い出してしまった、って人が多かったのでは?
猫を忘れようって考えているうちは、「猫」について考え続けることにつながるのです。
「猫を忘れるために犬のこと考えよう」と思った時点で猫のことを考えていますよね。

だから「○○をしない」とするともっと考えてしまい、やりたくなるのです。
禁じられるとやりたくなる心理ですね。
考えたくない、言ってはいけない、見てはいけない、やってはいけない、恋をしてはいけない。
どうしても気になりません?

以上のことから「○○しない」という目標を立ててはいけないのです。

ではどのような目標設定が良いのでしょうか?
それは次回に。

ちなみに・・・今回の記事は絶対に思い出さないようにしてください。
「記事のことを考えない」努力を日々怠らないように・・・。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


明日仕事に行くのが嫌だなぁと思った時の過ごし方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

お盆休みも終盤。

「明日から仕事かぁ」と憂鬱になりやすいもの。
日曜夕方のサザエさんが始まると憂鬱になる「サザエさん症候群」になっていません?
悩んでいる人は日曜の正午くらいから気分が落ちてくる人が多いのです。

「明日からあれやらなきゃいけないのかぁ」
「あの人と会うのがいやだなぁ」
「やめたいなぁ、どうしようかなぁ」
「これからずっとこんな感じで何十年ってやっていくのかぁ」

と考えると憂うつ感がアップします。

仕事をやめるという選択肢を実際に考えた方が良い人以外は、明日の仕事のことは考えない方が良いのです。
考えても解決してませんよね?

5分間解決しないことを考えていたら、考え続けることをやめましょう。
うつの要因となります。

わかっていても考えてしまいますよね。
そんな人がとりあえずやってみると良いこと。

考えている自分に気づいたら、とりあえず何か行動に移しましょう。
休日の昼~夜。悩んでいなかったらどんなことしてますか?
それを憂鬱な気分で何もしたくないって思ってもやってみると良いです。
何もしないでいるとずっと考え続けてしまいますから。
動かないよりマシと思えるかもしれません。

もっと時間がある時に仕事をどうするか、今後自分はどうしていくと良いのか整理していきましょう。

今回のポイント
・明日のことより、今やっていることに注意を向けていきましょう。
・仕事のことは職場にいって何か起こってからどうするか考えましょう。
・不安なことは実際起こってからどうするか考えましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


型破りに不安な人以外は見ないでください

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

お盆ですね。
こんな時はいつもと違ったテイストのブログを。
プーマのCMが不安が主な症状の悩みの人にちょうど良いメッセージになっていますのでご紹介。

「危険やリスクを覚悟しろ」
これは不安に悩まされている人に必須のメッセージです。
「リスクあるから、避ける」を繰り返しているとどんどん自分の人生は狭くなってしまいます。
不安が良くなってくると「リスクを避けることが最大のリスクだ」ということがわかってきます。

「服従なんてするな」
不安に服従する人生って嫌じゃないですか?
または偏ってたっていいじゃない。
自分らしくいきましょ。

「短期は長所」
ものは考えようってやつですかね。
長所は短所っていえるし。
だから長所や短所なんてどーでもよいのです。

「無茶なことも奇跡に変える」
やってみたら「奇跡」だと思っていたことも実現可能なものです。
不安で悩んでいる人に関してはですけどね。

「敵意は歓迎してやれ」
それほど人は自分のことを考えていないのもの。
敵意だと思っても「そんな不安も歓迎」といった感じで流してみては。

「無名?許せない」
「他人が自分を注目している」と人目を気にしている人は、有名になろうとしてみると治療的には良いです。
思っている以上に注目されるのは難しいことがわかります。

「自分を信じるんだ」
信じられないこともあると思いますが。
実際はなるようにしかなりません。
失敗したらやり直したらよいのですから。
思っている以上に人生もやり直せるものです。

とりあえず不安に挑戦してみましょう!

実際の動画はこちら。
「型破りなやつらに告ぐ」
http://www.puma.jp/foreverfaster/

なかなか良いCMだと思いませんか?

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


心の病気で休職中の人はチェック!復職までに出来ていた方がよいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で休職中の人はどうなれば復職してよいのでしょうか?
何をして過ごせばよいのでしょうか?

お薬のんでゴロゴロして、やることがなくなってきたら「そろそろ仕事戻ろうかなぁ」と思って復職。
こうなっている人はマズイ。
再発の危険が高まります。

休職中は文字通り休んでいてはいけないのです。

もちろんうつ状態がひどくてトイレに行くのもつらい、って人はしばらく休んでいた方がよいかもしれません。
しかし、そこからある程度脱したら寝ているだけではいけません。

主治医に聞いても「う~ん、図書館にいってるとか。まぁのんびりすごしなさいよ」くらいしか言われないって人も多いのでは?

復職までに最低限できていた方がよいことってあるんです。

例として・・・
・起床時間、就寝時間が一定
「やることないから昼まで寝てます」っていうのはダメです

・週5日、昼間は外に出て運動や読書等、活動できる
一日勤務できる体力作りは必要ですから。「一日図書館に」って医療関係者から言われることがありますが、実際のところ図書館にこだわる必要はありません。活動できる方が重要です。

・休日も寝込まずいられる
週5日活動したら2日間は寝っぱなし、という状態ではいけません

・病気が改善している
当たり前のことですが、良くなっていないのに復職してはダメです

・心の病気について・直接のきっかけについて対応策をもっている
考え方の癖・行動の癖を見直す、仕事や人間関係の対応策など再発予防のためには必須です

上記のことが調子が悪くても悪いなりになんとかできる程度までになるとよいでしょう。

ここまでする必要があるんだろうか?って思いませんでした?

職場に復職のためのリハビリプログラムがあるからといって、そこで初めてリハビリしようとしてはいけません。
職場での「リハビリ期間」は助走期間という名目はありますが、休まずこられるかどうかチェックしているのですから。
職場の本音は「完全に治ってから復職しなさい」です。
「完全に治る」という言葉自体が「治る」を理解していないということなのですが。

心の病気に理解をしてくれる人ばかりではありません。
職場はリハビリの場ではない、という意識をもちながら、復職準備は何をすればよいのかを考えていきましょう。

休職中自分は何をすればよいか分からないって人は相談してくださいね。

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心の病気についてのおすすめ本はないかなぁって思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治すためには知識が必要です。
ネットで情報を調たり、本を読んだりしますよね。

よく「おすすめの本はないですか?」と聞かれることがあります。
必要に応じてご紹介をします。

しかし、本を紹介するのが微妙な場合があります。
知識が十分にあって、やることがわかっているけれど「もっと良い本はないかな」って時。
不安に挑戦するなど「いやだなぁ、こんなことやらずに良くならないかなぁ」「どうやったら勇気がでるんだろう」という時が多いかもしれません。

本を読んで前向きになっているというよりは、本を読むことによって不安に直面することを回避しているんですね。
勉強して知識は増えますが、良くならないまま時間だけがすぎていきます。

「いつか勇気がでたら動き出そう」になっていません?

有名な精神科医の本や自己啓発書をたくさん読んでいる人は要注意です。
魔法のようにパッとよくなる方法なんてありません。

そんな感じで一歩踏み出せない人に。

人生は有限です。
このブログを読んでいる時でさえ時間はすぎていきます。
不安にとらわれた時間でよいのでしょうか?
最後はやるしかないので、今すぐ行動に移しましょう!

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メンタルを強くする方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

メンタルが弱いから強くなりたい。

何をやっても落ち込む、昔からクヨクヨ悩む、人の目を気にする。
そうすると「メンタルが弱いんだ」「生きずらい」と考え「もっとメンタルを強くしなくては」となります。

しかし、これが落とし穴。
メンタルを強くしたい→何があっても気にしないようにしよう→そんなことはできずに落ち込む→「メンタルが強くなれない」「自分はずっとこのままだ」となりさらに落ち込む。
こんなパターンになっていませんか?

メンタルが弱いと思っている人は劣等感が強いです。
自己否定をしているんです。
「こんな自分はダメなんだ」って。
それじゃ、否定の悪循環にはまっていきます。

まずやってみるとよいことは弱い自分を認めてあげること。
「そんな弱い部分があるんだ」と。
そこを否定しないことが重要。
他人から否定されていて自信がないのに、自分が否定したらそりゃ劣等感が強くなります。

まずは、自分が自分を認めてあげる。
自分の弱い部分をそのまま受け入れたら弱いままでは?って思ってます?

でも「私メンタル弱いですけど何か?」
ってなれたら、弱いとはいえなくなりますよね。

極端な話、メンタルが弱いままでもよいのです。
弱いことを受け入れれば弱い子こと自体が気にならなくなるので。

簡単に言っていますが、弱い自分を受け入れるって勇気が必要ですよ。

自分を認めてあげることが「メンタルが弱い」「他者からの目」「自己肯定感がない」という悩みから抜け出す一歩です。

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コツコツやることが苦手な人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

やらなくてはいけないけれどちょっと負担になる活動が続かなかった経験ありません?
規則正しい生活をすること、バランスのよい食事を作ること、健康のために運動をすることとか。

ブログもその一つでしょう。
私はこのブログを数年続けていますが、続けられずそのまま・・・って人もいるのではないかと。
コツコツやる系のものってすぐに爆発的な結果が見えるわけではないからついつい挫折しやすいんですね。

こういう活動を継続するコツの一つは「完璧を目指さない」ということです。
「60%くらいでいいや」が重要です。

こんなことを書くと「このブログは60%の手抜きブログか!」と怒られそうですが・・・。
ずっとこのブログを見ている人ならわかると思いますが、誤字脱字はあるし、わかりにくい時もあるだろうし、ネタもつまらなこともありますよね。

しかし、毎回面白くて、わかりやすくて、誤字脱字もなく完璧!なものを書くというと、おそらくブログは続けられないでしょう。
まぁ、それができたら売れる本が書けそうです。。

それと同じでコツコツやる系のものは完璧を目指すと挫折しやすくなります。

うまくいくこともあるし、いかないこともある、ちょっと手を抜きたいこともある。
いろんな感情を受け入れていれて「まぁ、60点くらいだけどいいか」でやっていくと継続しやすくなってきます。

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お酒を飲んだ次の日に体がだるいと思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

少しずつ暑い日が増えてきましたね。
人によってはビールで一杯したくなる!って人もいますよね。
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そんな人に注意をしてほしいこと。

寝酒はしてはいけません。

よく「寝つきを良くするためにお酒を飲んでガッと寝てしまえばよい」と思っている人がいます。
お酒は寝つきをよくします。
しかし、後半の睡眠の質を悪くしてしまう作用があるのです。
翌日疲れやすくなります。

またトイレが近くなるので、途中で目覚めやすくなります。
お酒は脱水作用があるから。
水分としておしっこで出てしますので、ビールは水分補給にはならないのです。
もっと喉がかわきます。

夜にアルコールを飲むときは、寝る2時間前までにすませるようにすると良いと言われています。
お酒との付き合い方には注意しましょう。

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どうせやっても無駄、と思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「どうせやっても無駄だ」という言葉は、魅力的な思考である。
そう考えることによって、真剣に問題に取り組まなくても済むのだから

Scott Spradlin

結構きつい言葉です。
私もついつ「どうせやってもも・・・」と思ってしまうことがあります。

ものごとがうまくいかない時、不安とかに挑戦する勇気が出ない時。

どうしても逃げたくなってしまうんですよね。
「どうせ何やっても変わらないし」
「今更なにやったっていいことない」
と思うと、困っている現状から抜け出そうとすることをやめる理由となります。

しかし、そんな風に考えている時は心も体も「今のままでは苦しいから何とかしたい」と「症状」になってメッセージを発しているもの。

「どうせやっても無駄」という考えは、本当に自分が望んでいる方向とは逆ではありませんか?

何をすればよいのかわかっている時は、変化を起こしてみましょう。
どうしても勇気が出ない時、何をすればよいかわからない時は、ひとりで悩まず誰かに相談するなどして一歩踏み出しましょう。

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うつをチェックするときの注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「自分でうつ病のチェックテストをやったらうつ病に当てはまったけど、うつなんだろうか?」と思ったことありません?

時々医療機関でもチェックリストだけの結果を見て「あなたはうつ病です」と言われることがあるようです。
これはやや乱暴なような気がしますが、診断について私はやってよい立場ではないので詳しいことはいえません。

ただ知っておいてほしいのは、チェックリストで「うつ病」となっても必ずしもうつ病なわけではないのです。

大人になってからうつのチェックリストをやると結構うつ度が高く出ちゃうのです。

「気が沈んで憂鬱だ」
「朝に気分が晴れない」
「何となく疲れる」
「生活が充実している」
「いつもよりイライラする」

うつチェックでよくある項目です。

どうですか?「よくある」って思いません?
結構多くの人は「当てはまるなぁ」っとなります。

むしろ「いつも気分が晴々していて、疲れもせず、毎日楽しくて充実してます!」って人はそんなに多くないんじゃないかなぁって思います。

実際に昔勤務していたところで職員にうつ病のテストをしてみたら、半分以上がうつ病レベルと出たことがあります。
もちろん、その人たち全員がうつ病ということはありませんでした。

これがうつに限らずチェックテストの弱点です。

このようなテストはうつ病の人を見逃さない、というメリットがあります。
しかし、うつ病ではない人までうつ病としてしまうデメリットがあるんですね。

チェックテストは限界を知った上でやってみましょう。

もちろん、うつかな?っと思ったらまずは相談に来て下さい。

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