マイナス思考の悩みを改善する3つのコツ

浦和すずのきクリニックの鈴木です。

マイナス思考で悩んでいるけれどプラス思考にしようとしてもうまくいかない。

そんな人多いのではありませんか?

プラス思考をすればマイナス思考が改善されるわけではありません。

プラス思考になれない自分に落ち込むだけ。

実はマイナス思考をプラス思考にすることだけが対処法ではありません。

いくつか手法があります。

そこで今回はマイナス思考で悩んでいる時の対処の仕方を3つご紹介します。

私もカウンセリングの中でよく使っている認知行動療法の手法です。

それぞれ組み合わせて使うことでマイナス思考で悩んでいるときに役に立つでしょう。

 1.考え方を柔軟にする

マイナス思考に陥っている時は自分の考え方のクセが出ています。

例えば誰かがヒソヒソ話をしていた時に

「自分の悪口を言っているのではないか」

と考える人もいれば

「悩み事を相談しているのかもしれない」

と考える人もいます。

それぞれ考えた方が違いますよね。

どちらが真実かはわかりませんので、どちらも考え方のクセと言えます。

ただ「悩みを相談している」と考えても困りませんが「悪口を言われている」と考えると悩みますよね。

そんな時は「悪口を言われている」以外の解釈の仕方はないか?と考えてみましょう。

他の解釈を考えるヒントとしては、次の質問を自分に問いかけてみてください。

・100%そうなの?1%でも他の解釈はないの?できるとすればどんな解釈?

・それって直接言われた?

・他の解釈があるかもしれないのに「悪口言われている」って考えるメリットは?デメリットは?他の解釈のメリットは?デメリットは?

・どんな風に考えられたら楽?

特に「嫌われているのでは」とよく考えている人は「あなたのことが嫌い」って言われていない限りは自分の思い込みの可能性は常にあると考えたほうがよいです。

コツはプラス思考にするというより、一つの考えに縛られないでいろんな考え方を検討していくこと。

「悪く思われてもいいや」と適当にプラス思考にするのではなく「他の可能性はないか?」と考え方の幅を広げていくイメージ。

悩んでいる時は視野が狭くなりマイナスの考え方しかできなくなっているもの。

そんな時に他の考え方もできるようになることで「ちょっと考えすぎているのかも」と楽になることもあります。

 2.マイナス思考が本当か試してみる

ヒソヒソ話をしている人を見て「ただ座談しているだけかも。自分の悪口ではない」と考えても「やっぱり悪口言われているかも」と考えることもあります。

他の考え方は出来ないか?と考えるのもよいですが、もう一つ方法があります。

それは自分が考えていることが本当かどうか確かめてみること。

ヒソヒソ話をしているところに自分が近づいたらどうなると思いますか?

「急に話が止まる、やっぱり自分のこと話していた」と考えそうじゃないですか?

本当にそうなるか確かめてみましょう。

自分がマイナス思考であることを自覚しているなら効果的です。

だいたい恐れていることは起こらないから。

そうすると「悪口を言われていなかったのだ」と考えが変わります。

このようにマイナス思考を変えたい時は考え方を直接変えるのではなく、実際に不安なことが起こるか行動することで思考を変えやすくなりますよ。

 3.否定も肯定もしないで日常生活に意識を向ける

行動して「自分の考えが間違っていたのでは」と確かめられるものならよいのですが、できないこともありますよね。

「他人は心の中では私のこと嫌っている」とか。

ここでも「本当に嫌っているのか?別な可能性はないか?」と考えるも手ですが、「でもやっぱり嫌われているかも」と永遠と考え続けることがあります。

そんな時はマイナス思考を否定も肯定もせず「そのままにする」をやってみましょう。

プラスに考えるのではなく、かといってマイナスに浸るのではなく。

「心の中では私のことを嫌っている、って考えているなぁ」ってだけにするのです。

マイナスのことを考えている自分を幽体離脱して客観的に見ているイメージ。

考えていることをそのままにして、日常生活を続けます。

掃除、食事、歯磨き、とか。

何をやっていてもマイナス思考が出てきますが、その都度「また考えていたな」とそのままにして日常生活に意識を向けることを繰り返しましょう。

これをしばらく練習することで日常生活に意識が向きやすくなり、マイナスのことを考え込んでいる時間が減ってきます。

考えても解決できないことをぐるぐる考えている時にオススメな方法です。

 まとめ

マイナス思考を改善する3つの方法をご紹介しました。

この3つをその時々で使い分けながら練習してください。

マイナス思考で悩むことがなくなるわけではありませんが、うまく付き合いながら生活に支障の少ないところを目指していくとよいでしょう。

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