浦和すずのきクリニック臨床心理士の鈴木です。
精神的なことで外出先でトイレのがないのが不安って人は結構います。
「お腹が痛くなったらどうしよう」で困っていませんか?
自然に改善する場合もありますが、長い間悩んでいる人は改善方法を学んでいきましょう。
しかし、ネットで流れている情報は間違っているものが多い印象です。
どれが間違っているかどうかは、自分ではわからないものです。
本記事では、トイレへの不安で悩んでいる人がやっていけない対処法と正しい対策について説明していきます。
トイレのへの不安を打破する一歩としてもらえれば。
まずは不安がなぜ悪化しやすいかについて理解しておくとよいです。
トイレの不安に限らず、不安は避ければ避けるほど強くなる性質があります。
ジェットコースターが怖いひとが、ジェットコースターを避けていたらどんどん怖くなって、ずっと乗れないままなのと同じです。
ジェットコースターなら乗らなきゃ良い話ですが、外出は普段から避けられないことですからね。
一時的に逃げて安心するようなことをしても、ずっと悩み続ける原因となります。
ネットでの情報はこのような「一時しのぎ」の対策が多いのでやめてましょう。
以下にやってはいけない4つの対処法を挙げます。
外出前にトイレがあるかどうか、トイレがどこにあるかチェックしていませんか?
事前に調べることは良いように思えますが、トイレがない場所を避けることとなります。
避ければ避けるほど強くなるのが不安。
トイレがあるかどうかにこだわっているうちは、トイレの不安を抱えることとなるのです。
対処法
トイレの場所は調べてはいけません。
トイレがなかった時の対策を考えるのも止めましょう。
「不安なことは起こってから考える」が基本です。
電車や映画館などでトイレに近い場所にいるようにしている人はいますよね。
これは常にトイレを意識した行動をすることになります。
「トイレがここにあるから安心」は「トイレがないと不安」と背中合わせです。
ずっとトイレのことを考えることとなります。
対処法
トイレから遠い場所に陣取り練習をしましょう。
「遠い場所でもなんとかなる」って経験をしていくとよいです。
お腹が不安だから胃腸薬を常に利用したり、持ち歩いたりする。
まぁ、飲んだり持ち歩いたりすることで直接的な害はありません。
しかし「常に持ち歩かなと不安」となります。
結局、不安なことから逃げているんですよ。
不安は逃げれば逃げるほど強くなります。
対処法
整腸剤など不安な場所に行くときの使用や持ち歩きを少しずつやめていきましょう。
いきなりやめるときついと思いますので、一つ一つやめていく、または持ち歩かない距離を伸ばしていくなどしましょう。
「おむつをする」をしている人もみかけます。
ある程度の年齢で尿漏れが不安でやるなら問題ありません。むしろおむつをすることで行動範囲が広がるならよいことでしょう。
しかし、体の問題がなく、精神的な問題だけでおむつをするのは長い目で見て逆効果となります。
「おむつがないと不安」となるから。
しつこいようですが不安は避ければ強くなります。
結局トイレへの不安をずっと考えることになります。
対処法
おむつをしないで外出!
不安なら短距離の外出からでもよいですよ。
トイレへの不安の対策について書きました。
「一時しのぎの対策で何が悪い」と思う人もいるかもしれません。
一時しのぎでよいならそれでも大丈夫です。しかし、トイレへの不安から脱却したいなら一時しのぎはやめましょう。
ネットで得られる情報は逃げる対策ばかりで根本的な解決にはならないものが多いです。
不安の性質を理解していれば、いろんな不安への対策に応用できます。
この記事を読んで実践してください。
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