浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
仕事でうつになる人は多いです。
最近話題の過労死も、うつが関係していると思われます。
長時間労働だけでうつになるわけではありません。
ほとんどの場合、上司や同僚との人間関係のストレスが絡んでいるものです。
これって他人事ではないです。
「自分はメンタル強いから大丈夫」って思っている人でも、状況によってはうつになるんですよ。
うつになったら早めに対処することが大事。
今回は「こんな感じになっていたら、つべこべ考えず病院にいきましょう」ってことについて書きます。
こんな症状が出てきたらもう、うつの黄色か赤信号です。
今すぐなんからの手を打ちましょう。
・寝つけない、途中で目覚める、早朝に目が覚める
・食欲がない、食べていても砂をかんでいるような感じ
・以前楽しかったことが楽しめなくなった
・自宅に帰っても仕事のことばかり考えている
・休日は一日中寝ている
・急に涙が出てくる
うつっぽくなると集中力が下がります。
考え事多くなるし、眠れなくなることが多いので。
そうするとミスが増えやすいです。
ミスして治してそれで済むならよいでしょう。
しかし、仕事ではそれを鬼のように怒る上司がいるものです。
ミスが増える→上司に怒られる→うつっぽくなる→集中力の低下→ミスが増える、の悪循環となります。
うつがひどくなる一方です。
うつ状態になると冷静な判断ができなくなります。
もう一ミリしかないスキマみたいな視野になります
仕事を休職したり、辞めたりしたら人生おしまいって考えやすいんですよ。
「ここで仕事が続かないならどこにいっても無理」
「自分は社会不適合者」とか、
30代以降の男性だと「子どももいるし、ローンもあるし、辞めても転職先もないし、がんばらないと」
このあたりは典型例ですね。
苦しくなると「消えたい」と考えます。
「死にたい」もあるのですが「もう存在を消してほしい」と考えることもあるんです。
こうなるとうつの赤信号。
実際のところは、いろんな職場があるし、年収が下がったとしても楽しく過ごせることは可能だし、人生様々な選択肢があるのです。
入社した会社に合わなかったり、上司や同僚との相性が悪かったってだけで自分を責める必要はないのです。
しかし、悩み始めると選択肢がないように思えてきます。
しかも将来を悲観するような悪い選択肢しか考えられません。
以上のようになっているなら、さっさと職場を逃げるか、早めに病院に行きましょう。
会社に調整してもらったり、休んだり、逃げたりすることも大事です。
冷静な判断ができなくなっているので重大な決断は自分だけで決めず、専門家のアドバイスをききながら今後のことを考えていくことがおススメです。
周囲の人にも相談してもいいですが、こんな風にアドバイスする人には相談してはいけません。
「俺だって、そういうことよくあるよ」
「これくらい耐えるのは当然・・・」
「3年はがんばれっていうし・・・」
「せっかくはいった会社なのに・・・」
労働に対して昭和的な価値観をもっている人に相談すると、うつが悪化しそうなことを言われる可能性が高そうです。
相談する人には注意した方がよいでしょう。
相談する人がいないって人は、一度カウンセリングに来てくださいね。
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