浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
睡眠アプリ使ったことあります?
睡眠の質がわかるとか、浅い眠り、深い眠りがわかるとか、うたっているアプリです。
普段眠れない人に睡眠指導している私は、こういうの見ると、ホントかいな・・・と疑ってしまうんですよ。
とりあえず使ってみなきゃわからないので、アプリをダウンロードして使用してみました。
今回は使ってみてわかった役立ちそうなところ、役立たないところをレポートします。
今回使ったアプリはSleep Meisterという有名な無料アプリ。
スマホお持ちの方はお試しください。
こんな感じのことがわかるようになっています。
・何時に寝て、何時に起きたのか?
・寝るまでどれくらいかかっているのか?
・何回目覚めたか?
・深い眠りと、浅い眠りのサイクルはどうなっているのか?
あと、目覚ましの機能で、すっきり目覚められる時間に起こしてくれます。
結果はこのような感じで出てきます。
そもそも睡眠の質とかどうやって計測しているか?なんですが、スマホの傾きで睡眠の深い・浅いを判断しているみたいです。
どれだけ正確に睡眠の質が計れているかは疑問ですね。
睡眠アプリには、適切なタイミングで目覚まし時計がなるようになっています。
適切なタイミングというのは、眠りが浅くなっている時。
そのタイミングで起きると目覚めは良くなります。
逆に深い眠りの時に起こされると、寝起きが悪くなるのです。
昼寝したら逆にダルイって経験ありませんか?
あれは深い眠りの時に起きるから。
実際アプリの目覚ましを利用して、私も目覚めがよくなったような気がします。
目覚めの悪い時のフラフラ感がありませんでした。
偶然なのかもしれませんが。
睡眠がとれているけれど、いつも目覚めが悪いって人には良いアプリかもしれません。
このアプリを使用するにあたり、手動で私もどれだけ眠れたか?途中で目覚めたか?を記録して、アプリの結果と比べてみました。
結果をみると、やはり差が。
例えば、夜に途中で目覚めても、アプリの記録をみると中途覚醒の回数がゼロになっていることがたくさんありました。
あと、目が覚めていたにもかかわらず、アプリでは寝ていたことになっている部分も多かったです。
つまり、起きている、寝ている、をある程度はわかるものの、正確に測定することはできていないといえるでしょう。
睡眠の深い・浅いの判断も微妙なところがあるのかもしれません。
このため、アプリに出てくる数値は参考程度におさめるのがよさそうです。
ちなみにアプリと手動で一週間の記録を平均してみたところ、睡眠効率(ベッドにいる時間のうちどれだけ眠れていたか?の数値)の結果の差は以下の通りでした。
アプリ 97.4%
手動 92.4%
うーん、微妙な差かな。
睡眠効率が85%以下なら、寝床にいる時間を減らすなどの対策が必要なので、こういうズレがあると問題になりやすいかも。
睡眠アプリの目覚まし機能は、朝スッキリ起きやすい気がする。
目覚めが悪い人は一度使ってみる価値があるかも。
しかし、出てくる数値は正確ではない。参考にとどめておいた方がよさそう。
眠れないで悩んでいる人は薬以外の方法もあるのでご相談くださいね。
うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。