浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
気分が落ち込んでくる人には共通点があります。
それは過去の出来事にとらわれていること。
「あの時○○だったらこうなってなかったのに」
「あの時の○○のせいで自分がうつになった」
「あの時の○○が原因でこうなった」
こんなことを考えているとどんどん落ち込んできませんか?
この記事では落ち込んでいる時に過去のことを考えない方がよい3つの理由と、どうすればよいのかについて説明していきます。
落ち込んでいる時に過去のことをクヨクヨ考えるタイプの人は見てください。
気分が落ち込んでいる時に過去のことを考えない方がよい理由を3つ挙げます。
過去のことなので、考えても解決しません。
解決できるのは今のことだけです。気分が落ち込んでいる時は思考能力も落ちているし冷静な判断ができない状態です。
解決できない問題をさらに解決できなくさせています。
気分が落ち込んでいる時は、普段以上にマイナス思考になっています。
「自分は嫌われている」と考えこむと、さらに「嫌われている」という考えが確信になってきます。
解決しないだけなら問題ありません。
解決しない問題を考え続けると、一日中考え込むこととなり、当然気分が落ちてきます。
以上のことから気分が落ち込んでいる時は過去のことを考えない方がよいのです。
ではどうしたらよいか?です。
3つの対策をご紹介します。
気分がどんぞこの時に何を考えたって、どんぞこの考えしかできません。
考え方を変えようとしたって、考え方が変えられない自分に悩むだけです。
こんな時は、ある程度冷静な判断ができるようになるまで休養することが大事。
休養の仕方についてはこちらの参考にしてください。
過去のことを考えても解決しません。
しかし、今や未来は変えることができるのです。
ですから過去に問題があっても、今何をすればよいか?を考えていくことで解決策が見えることがあります。
その時に「問題を具体的に考える」ことが大事です。
抽象的に「自分はダメなんだ」って考えてうまくいきません。
何がどうダメなのか?具体的に問題点をとらえると、どうすれば解決できるのかが見えてきます。
具体的に考えて解決していく方法はこちらに書いています。
「悩んでいる時でも何かをやっているとマシ」ってことありませんか?
これは過去ではなく「今」に注意が向いているからなのです。
具体的に解決策がない時はほとんど棚上げしておいた方が物事がうまくいきます。
過去のことは棚上げして、今やるべきことに注意を向けていくとよいです。
「何かやっていても過去のことを考えて集中できない」という人もいるでしょう。
そういう時は集中できなくてもよいので行動をやめないようにしましょう。
行動をやめてしまうとまた過去のことばかり考えるようになりますから。
悩んでいる時には過去のことを考えてもムダなどころか悪化します。
冷静な判断ができるようになってからどうするか考えること、解決策は具体的に考え、今に集中すること。
これによって過去へのこだわりが少なくなってきますよ。
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