浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
「ペットを飼うのは心の病気によいのですか?」って時々聞かれます。
アニマルセラピーなどもありますからね。
現実的なことを言えば、動物好きならよいこともあるし、動物嫌いだったら逆にストレスになるでしょう。
お好きならどーぞーくらいです。
それだと終わってしまいますので、何かペットを飼いたい、あえて言うならどの動物がおススメか?って悩やむ人のために、心理学的にどのペットがよいかについて説明します。
ペットの中でも心理学的には犬を飼うとよいという研究があります。
ストレスをうまく対処できるようになったり、穏やかに生活できるようになったりするとのこと。
猫ではそのような結果は出なかったのです。
猫好きな人は納得いかない研究結果でしょう。
猫は猫で癒されそうな気がしますけどね。
犬がなぜよいのか?というはっきりとした理由はわかっていません。
しかし有力な仮説は2つあります。
①外に出る機会が増える
気分が落ち込んでくると、何もやる気がなくってきます。
すると自宅に引きこもります。
引きこもると、どんどん嫌なことを考えてさらに落ち込みます。
落ち込むからやる気がなくなり、また引きこもるといった悪循環にはまりがち。
犬を飼っていると散歩をしなくてはならないので、落ち込んでいても外にでなくてはいけません。
外にいくと運動にもなるし、嫌な考えが少しマシになるし、一時的には悩みから離れることができます。
犬は飼い主を引きこもりにさせにくくする作用があるかもしれません。
ってことは飼ってるだけじゃダメで散歩しなきゃ意味ないですね。
②人との接点が持てる
孤独は気分を悪くさせます。
人とある程度接点を持った方が心の健康には良いといわれているのです。
犬の散歩をすると人に話しかけられませんか?
研究でも動物を連れていくと他人に話しかけられる確率が上がると出ています。
そうすると人との接点が生まれ、気分の改善につながる可能性はあるでしょう。
ただし、怖そうな犬は避けられやすいので、話しかけられることだけを考えればイメージが穏やかそうな犬か小さい犬がおススメ。
研究の結果からはストレスを下げるには犬がよいという結果になっています。
しかし、実際は好きなペットを飼う方が良いでしょう。
猫を飼うとしても今の時代ネットで接点をもつことができます。
要するに、ペットを飼うことをきっかけに世界が広がっていけば、ストレスに強くなる可能性はあります。
もちろんペットが好きじゃない人は無理に飼う必要はありません。
ペットはストレスを下げるために飼うのではなく、好きだから飼うにしてくださいね。
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