私は強迫性障害?症状をチェック!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

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強迫性障害で悩んでいる人は多いです。

私のカウンセリングを受けている中では一番多い病気です。

自分は強迫性障害なのかなぁって迷うことありませんか?

診断は病院でお医者さんがやるものですが、自分でもある程度チェックしておきたいですよね。

今回はDSM-5という診断基準をもとに強迫性障害について説明していきます。

今のところ強迫性障害の診断基準は以下の通りです。

A~Dにあてはまっているかチェックしてみてください。

 A 強迫観念と強迫行為がある

A. 強迫観念、強迫行為、またはその両方の存在

解説:

そのまんまですね。強迫観念と強迫行為のどっちか、もしくはどちらかがありますよー。

どっちもある人が多いです。

この強迫観念と強迫行為の説明は以下の通りです。

<強迫観念は以下の①と②によって定義される> ①繰り返される持続的な思考、衝動、またはイメージで、それは障害の期間の一時期には、侵入的で不適切なものとして体験されており、 ほとんどの人にとって強い不安や苦痛の原因となる。

② その人はその思考、衝動、またはイメージを無視したり抑え込もうとしたり、 あるいは何か他の思考や行為(例:強迫行為を行うなど)によって中和しようと試みる。

解説:

「手が汚いのではないか?」「鍵をかけ忘れたのではないか?」「悪いことが起こるのではないか?」とか繰り返し浮かんでくるやつです。

で、それが不快なので、手洗いや確認したり、考えないようにしたりしようとします。これが「強迫行為」となって悪化することとなるのです。

強迫行為は以下の通りです。

<強迫行為は以下の①と②によって定義される>

①繰り返しの行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)または心の中の行為(例:祈る、数える、声を出さずに言葉を繰り返す)であり、その人は強迫観念に対応して、または厳密に適用しなくてはならないある決まりに従って、それを行うよう駆り立てられていると感じている。

② その行動や心の中の行為は、不安または苦痛を避けるかまたは緩和すること、 または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的とし ている。しかし、この行動や心の中の行為は、それによって中和したり予防したりしようとしていることとは現実的な意味ではつながりを持たず、または明らかに過剰である。(注:幼い子供は、その行動や心の中の行為について十分な言語化による説明ができないことがある。)

解説:手を洗ったり、確認したりします。それで不安を解消したり、スッキリするためにやることが多いです。他に特定の数を数えたり、呪文のように安心する言葉を発したり行動したり。それは心の中でやっていることも同じ。頭の中で「大丈夫。何も触ってない」とかそういうのも強迫行為です。

 B 強迫で時間の浪費が激しく、生活に支障が出ている

B.強迫観念または強迫行為は、時間を浪費させる(1日1時間以上かける)、または臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、あるいはその他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

解説:

強迫によって、とっても時間がかかりますよー、苦痛ですよー、日常生活に支障きたしてますよー、ってことが診断基準の一つです。

手洗いや確認しても誰も困ってなければ別にいいんじゃないのーとも言えるでしょう。

 C 薬とか体の病気とかで起こっているのではない

C.強迫症状は、物質(例:乱用薬物・薬物)または他の身体疾患の生理学的作用によるものではない。

解説:

薬とか体の病気とかのせいで起こっているのであれば、強迫性障害ではないかもしれないから、チェックしてくださいね、ってこと。

 D 他の心の病気では説明できない

D.その症状は、他の精神障害では上手く説明されない。

解説:

他の心の病気かどうかもチェックしてくださいねってこと。実際は他の心の病気との境目が微妙なこともありますが。

CとDはプロでないと判断は難しいと思います。

病院でチェックしましょう。

 強迫が無意味だと理解しているとは限らない

おまけにこのあたりも特定するようにとなっています。

自己洞察のレベルの特定子

適正な洞察があるもの:

その人は強迫性障害による信念を明確に認識しており、またはその信念が正しくないと認識している。あるいはその信念が正しいかもしれないし、正しくないかもしれないと認識している。

洞察に乏しいもの:

その人は強迫性障害による信念を恐らく正しいと考えている。 洞察欠如・

妄想的確信:

その人は強迫性障害による信念を完全に正しいものであると確信している。

要するに「強迫行為をしないと悪いことが起こる」って思っているとして、それをどれくらい信じているかを特定しましょうってこと。

「悪いことが起こるとも限らないし、こんなにやっても無意味なのはわかっているけれどやめられない」ってタイプから「いや、絶対悪いこと起こるって」と妄想的になるタイプまでいるのです。

「ダメなのはわかっているけれどやめられないのが強迫」とは限りません。

 診断は医療機関で

典型的な強迫性障害は一般の人でもわかりやすいですが、複雑なものや少数タイプの強迫は、医療関係者でも慣れていないと強迫だとわからないことがあります。

このため、診断と治療はできるだけ強迫性障害を多くみている医療機関を受診することをおススメします。

埼玉周辺で強迫性障害の方は相談しにいらしてくださいね。

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