浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
うつ病で休職している時によく聞く悩みがあります。
「外出すると近所の目が気になって外に出られない」こと。
「働かないで何してるんだろうって思われるのでは」と考えます。
男性の方が多い印象です。
外出しないとうつ病ってあまり良くならないです。
やることが少なるので嫌なことを考える時間が増えます。
職場に復帰するための心と体の体力もつきません。
なんとなーく復職すると、また再発する可能性が高くなります。
では、この悩みについてはどう考えていけばよいのでしょうか?
おそらく近所の人に「あの人何かあったのかな」と否定的に思われることを気にしているのでしょう。
では、想像してください。
宝くじが当たって悠々自適の生活をしていたらあなたは同じように悩むでしょうか?
毎日だったら近所の人は実際に「何してる人だろう」と気にする可能性がありますよね。
でも気にならないハズです。
あなた自身が好きでそのような状態にいるから。
つまり近所の人がどう思っているかどうかが問題ではなく、自分自身が働いていないことについてどう考えているか?の問題なのです。
おそらく休職中の自分に対して悪いレッテルをはっているハズ。
「いい年して働いていない」
「生産的なことをしていない」
「働いていないのはダメだ」
とか。
そんな風に考えて良いことあります?
落ち込む→ひきこもる→さらに周囲の目が気になる→落ち込む・・・のパターンになりますよね。
対策は
①考え方を柔軟にしていくこと
②行動を起こしてうつ状態を改善していくこと
で、改善されていくことが多いです。
①は自分の考え方のクセを見直して柔軟にしていきます。
「生産的でない自分はダメなんだ」と考えているけれど、本当にそうなの?
他に考え方はないの?
「~すべき」って考えが強すぎない?
ってツッコミを入れていくと、いろんな考え方の幅が広がっていきます。
もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでください。
②はうつを改善していくために動くことが必要です。
今の状態が嫌なのに、自宅にずっといるのは悪循環。
人目が多少気になっても、外出して様々な活動をやり続けることで、元気になってきます。
元気になりうつ状態がよくなれば「近所の目が気になる」という考え方も変わってくるものです。
考え方が変わらない時は、行動していくと考え方が変わってきます。
具体的な方法はこちらを参考にしてください。
うつ病で休職中の人は近所の目を気にして外出しないのは逆効果。
考え方を柔軟にし、活動を増やすことでうつ病を改善していきましょう。
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