強迫性障害は治らない?いいえ、何年悩んでいても治る可能性はあります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は認知行動療法が一番有効です。

ここでよくある質問

「病気になってから何年もたっています。長い間病気になっていると治りにくいのでしょうか」

答えはNOです。

強迫性障害の認知行動療法は何年、何十年と悩んでいる人でも有効であることがわかっています。
あんまり悩んでいた時間って関係ないのですよ。
あと、重症度が高くても有効です。
だから強迫性障害の人には希望をもってもらいたいですね。

そもそも認知行動療法にたどりつくまでに、ものすご~く時間がかかっている人の方が多いです。
病院を受診するまでに何年もかかり、薬を飲んでから何年もかかり、なかなか良くならなずやっとたどりつくって感じです。

ですから私のところにくる人は病気になってからだいたい数年~数十年たっています。
それでもやってもらえれば、良くなっています。
もっと早くきてもらえると、もっと早くよくなるので、強迫性障害であれば最初から認知行動療法を治療の選択肢に入れた方がよいです。

実際に30年間強迫性障害で悩んでいた方が良くなっていった事例をブログで書きました。
・30年強迫で悩んだけれど一ヶ月で克服

認知行動療法は不安に直面する方法なので、自分自身のやる気が必要です。
誰かにやらされてできるものではありません。
しかし、やる気さえあれば十分よくなっていく可能性はあります。

何年悩んでいても、あきらめずに治療していきましょう。

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