浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
対人恐怖症・社交不安障害の人が改善するべきことがあります。
どこが問題でどう変えていけばよいか。
これがわかると「こうやればよくなるんだ」って見通しがつきますよね。
今回は基本的な4つの改善するべきことをご紹介します。
①自分の感覚で他人から否定的にみられていると決めつける
不安だから他人からも「不安そうに見えている」と考えてません?
例
・震えているから他人もみんさそれに気づいて「こいつ大丈夫か?」と考えている
・顔が赤くなっている感覚があるから他人もそれに気付き「この人緊張している」と考えている
他人は自分の症状に気付き、否定的にみていると考えています。
だいたいこの発想は間違いであることがほとんど。
それを実感するためには、練習が必要です。
典型的な練習はこの記事に書きました。
赤面症を克服する3つのステップ
②自分に注意が向いている
緊張している感覚、人からどう思われているかを考えてますよね。
「自分」に注意が向いて向きすぎていませんか?
他人の目を気にしている人は、他人を見ていないのです。
このため注意のバランスをもう少し外に向けることが必要。
練習方法の一つはこちらの記事に書きました。
あがり症を克服する一歩 人を見る練習のコツ
③不安をごまかす行動をとっている
緊張の度合いを下げようとして安心させる行動が、実は治らない原因の一つです。
例:
・下をずっと見ている
・赤面を隠すために酒を飲む
・話す前にリハーサルを何度もする
・事前に薬を飲む
これらの行動をやめましょう。
実際にやめてみる実験をすると、やならくても大丈夫ってことがわかってきます。
コツは必要ですけどね。
④不安な状況を避けている
不安なことって避ければ避けるほど強くなるんです。
「自信がついたら、避けないようになるだろう」と思っていると自信はつきません。
避けなくても大丈夫な経験をすることで自信がついてくるのですから。
「自信をつけるために、避けないで克服しよう」という発想が大切です。
うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。