浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
春の時期になると増える相談事の一つは、人前で話す時の緊張についてです。
自己紹介とか大勢の前で話すのが苦手な人多いんですよね。
よくあるのはPTAの役員になったり、仕事で異動となったりして、人前で話す機会が増えたとか。
話すことが苦手な人は、苦手なことを悪化させる行動や考え方をしています。
これを知っているか、知っていないかで大きな差が出るのです。
今回の記事では、人前で話すのが苦手な人が克服するために知っておきたい7つのポイントを紹介します。
実践していくことで、以前よりマシになってきますよ。
事前に話すことを考えすぎたり、準備しすぎると不安は強くなるんですよ。
話す何ヶ月前から「どうしよう」と考え、準備をしていませんか?
ネットで「緊張しない方法」を探していませんか?
不安への対策をしている時って、結局不安について考えているんですよ。
そんなことしたら、不安にとらわれていくに決まっています。
「準備しなかったら、失敗して大変なことになってしまう」って考えたあなた!
それって本当にそうなるのでしょうか?
試してみるといいですよ。
ある程度の準備は必要なこともありますが、やりすぎないようにしましょう。
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緊張しているからといってリラックスしようとしてもムダ。
さらに緊張が意識されるだけです。
知ってました?
人前での緊張を克服するのに、リラックスの技術は必要ないんですよ。
そもそもリラックスはパフォーマンスとして良い状態ではありません
多少緊張していた方が実はよいのです。
無理に緊張を下げず、緊張との付き合い方を変えていった方がうまくいきますよ。
緊張するからといって原稿みたり、下を見たりしてばかりいるとダメになります。
周りをゆっくり見るなど、注意の方向が外にいくことが克服のコツです。
人目を気にしている人ほど、人の目をみていないもの。
別に人の目をじーっと見る必要はありませんが、周りをみることで良い方向に向かうことも多いです。
下をずっと見て話している方が目立ちますよー。
緊張するからといって、原稿を準備して棒読みをしてしまうって人いませんか?
自己紹介だとセリフを暗記して、そのまま話すとかも。
これをやっていると話すのは苦手なままなんですよ。
その場をやり過ごすことはできますけど、人前で話す緊張感にずっと悩まされ続けます。
自己紹介で
「気の利いたこと言わなきゃいけない」
「面白いこといわなきゃいけない」
って思いすぎな人多いです。
プロじゃない限りは、無難なこと言っていればよいのです。
むしろ面白いことを言っている人の後に、淡々と普通の話していた人がいたら、さらにその後の人はむしろほっとしませんか?
みんなフツウだとホッとするんです。
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何度も不安場面に挑戦しているのにうまくいかないと思ったら、緊張をごまかすために何かやっていないかチェックしましょう。
下を見ている、準備をしすぎている、リラックスしようとしている、とか。
「やっぱりダメ」ってあきらめないでください。
うまくいかない理由はあるものです。
この記事を参考にしてください。
・何度人前で話しても慣れないと思ったら
「ああ言えばよかった」「あの時言葉につまった」とか終わった後に反省をしてはいけません。
落ち込むだけで、ほとんどよいことはありません。
少なくとも「私はやっぱりダメなんだ」「緊張を隠さなきゃダメなんだ」と自分の性格を振り返ったり、緊張を隠すことばかり考えているなら、悪影響にしかなりません。
反省するなら「次はこうしよう」と具体的に考えおしまいにしましょう。
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なかなかうまくいかない時は、私と一緒に練習していきましょう。
認知行動療法が効果的ですよ。
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