体重計にのると過食がひどくなる人の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症で悩んでいる人は体重や体型を気にしています。
気にするとこんなことをしてしまうのです。

・一日に何度も体重計にのる
・鏡を何度も見て体型をチェック
・体に触って体型をチェック

これらの行動をするともっと体重や体型が気になるようになります。

体重計にのり数百グラム増えたら落ち込む
→落ち込むとやけになり過食
→過食により体重増加
→気になって体重計にのる
→落ち込んでやけになり過食・・・
こんな悪循環になるのです。

だから治療では頻繁に体重計にのったり、体型をチェックしたりすることをやめてもらう練習をします。
そうすることで体重へのとらわれが減ってきて、少しずつ過食も減ってきます。
ところがこれが結構難しい。
ついつい不安でやりたくなってしまうんです。
麻薬に近いものがあります。

そんな人は体重計を自宅から撤去するのも手。
食べ物と同じで、近くにあるとどうしても手が伸びてしまうんです。
意志の力にまかせるのではなく、環境を変えていくのがコツです。

どうしても体重を知りたい場合、病院に行っている人なら病院に行ったときにだけ体重を量りましょう。

ある程度コントロールできる人なら体重を量るにしても週に一回程度にしてください。
それ以上だと過食がどんどんひどくなる可能性があります。

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