浦和すずのきクリニックの鈴木です。
引っ越し、転職、退職等で新しい環境になった人が注意が必要です。
環境の変化は「引っ越しうつ」に代表されるように落ち込むきっかけになりやすいです。
特に新しい環境になじめない時は不安も強くなります。
私は高校卒業して実家を出て以来、15回以上の引っ越しをしています。
多くの場合、引っ越しの度に知人のいないところに一人ポツンと行っていました。
私は比較的知らない土地に行くことに抵抗は少ないのですが、気に入っていた地域から引っ越す時はつらかったです。
なかなか馴染めないこともありました。
そんな経験を乗り越えた私が環境の変化に馴染む3つのコツについて紹介します。
新しい環境に馴染めないで困っている人や心配な人がどんな心持ちで何をすればよいのかがわかるようになります。
今の環境が気に入っている人は、新しい環境に行くと苦しくなりやすいです。
原因の一つは、新しい環境のダメなところばかり探して、前の環境の良いところにひたること。
「前は○○があったのに」とか。
都会暮らしが好きな人が田舎の方に引っ越すと起こりやすいでしょう。
あと、地元が好きな人とか。
恋愛で「前の彼氏は〇〇してくれたのに」「前の彼氏は〇〇でよかったのに」と考えていると、今の彼氏の悪いことばかり目がいくのと一緒ですよね。
ではどうしたらよいか?
今の環境の良いところを探しましょう
どんな環境でも良いところと悪いとこがあるものです。
良いところを探すのが難しいって人は、「ないもの」ではなく「あるもの」を探しましょう。
あの有名な漫画「ワンピース」でもこんなセリフが
失った物ばかり数えるな。
無いものは無い!
お前にまだ残っておるものは何じゃ!
by ジンベェ
心理学的に的確なこといいますね。
マンガもあなどれません。
何もないところ→自然がある、
スタバがない→小さくても素敵なお店があるかも、とか。
そのためには考えているだけでなく、いろいろと調べたり外出して体験することが大事。
まずは「良いところ」「あるもの」を探しましょう。
恋愛でも今のパートナーのよいところを見ていく方が「悪いところもあるけど、まーいっか」となりやすいですよね。
新しい環境には知り合いが少ない場合、前の環境の友人と連絡をとるって人もいると思います。
最初のうちは必ずしも悪くないのですが、友人と連絡をとった後に「さみしくなった」「前の環境に戻りたくなった」という人は注意が必要。
連絡をとることでさらに苦しくなることもあります。
特に中途半端に前の環境と距離が近い場合、休みの時に行けしまう人なんかは新しい環境に馴染む時間をつぶしてしまいます。
恋愛で言えば、パートナーと別れた後に一人になってさみしくなり、別れたパートナーに連絡をとっているようなもの。
私の場合、引っ越ししたらできるだけ以前の環境にあえていかない、連絡をしばらくとらないようにしていました。
一時的には苦しいこともありますが、やることがないから周囲を散歩したり、新しい環境のことを知ろうとしたりすることができるから。
誰も知らない土地は言い換えればこれから新しい人と出会えるチャンスです。
無理に前の友人らと連絡を絶つ必要はないのですが、バランスは大事かなと。
引っ越しが多い人は普段から変化に慣らしていくとよいです。
環境の変化に弱い人の特徴の一つは、同じような生活パターンに慣れてしまっていること。
人は同じことの繰り返しの生活を好みます。
新しいことをすると失敗する可能性もあるし、やらなきゃよかったってことも出てきます。
だから新しいことに挑戦しない。
当然のことながらそういう人は環境の変化に弱いのです。
変化に強くなる方法の一つは、普段から経験したことのない新しい選択を心がけること。
例えば
・いつもと違った道を通る
・行ったことのない店に行く
・いつもと違うテレビ・映画・サイトを見る
とか。
やってもそれほど大きな変化を感じられませんが、この積み重ねは大事。
新しいことをすれば失敗も多いですが、筋トレのようにだんだん耐性も付いてきます。
結果的に変化に強くなり、引っ越しの時の不安感も低くなるかもしれません。
個人的にもこの辺りは意識して生活しているところ。
こちらの記事に詳しく書いています。
あの有名な犬もこんなこといってます。
“YOU PLAY WITH THE CARDS YOU’RE DEALT… WHATEVER THAT MEANS”
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ…それがどういう意味であれ」
by スヌーピー
配られたカード(環境)はコントロールできません。
そこでどう勝負するか、どうゲームを楽しむかは工夫の余地があります。
新しい環境になじめない時は、相談に来てくださいね。
カウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックのホームページをご覧ください。
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